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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

氷河民族

『氷河民族』
山田正紀

↓私が買ったのは1977年ハヤカワ文庫版ですが。
氷河民族 (角川文庫)

山田正紀初期の作品です。

謎の若い女性とそれに係る事件に関わることになった中年男の物語です。
設定や文体はハードボイルドです。
そしてここに”吸血鬼”を絡めSF的な展開になっていきます。
いわゆる”吸血鬼”がなぜ血を必要とするのか、について
冬眠という考えからある推論を出しています。
今まで読んできた吸血鬼ネタの小説には無かったような説ですが
妙に説得力がありました。

話は国家的陰謀に膨れ上がりますが、
登場人物たちは主人公の敵であれ見方であれこの陰謀のコマでしかなく
そういった悲哀も感じさせてくれる小説でした。

ハードボイルド、SF、そして冒険小説の要素を詰め込んだ
若かりし山田正紀の才気が溢れだしたかのような傑作です。

私が読んだハヤカワ文庫版は『氷河民族』で
後のハルキ文庫版では『流水民族』になったようです。



ある雨の夜、ドライブ中の私は、突然飛び出してきた少女を
はねてしまった。意識を失った少女を車に乗せ、
友人の医師須藤の部屋に運び込み、容体を調べたところ、
彼女は異常に低い体温を持ち、普通の人間では考えられない
血液組成を持っていることが判明した。彼女は人間ではないのだろうか?
『吸血鬼』をテーマに描くSFサスペンスの傑作長篇。


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2017年流行語候補”忖度”という言葉が使われていました。
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コメント

これも廃業を決意した古本屋で一冊50円で角川版を買ったなあ。それと「流水民族』じゃなくて『流氷民族』ではなかったっけ(^^;)

山田正紀の初期作品らしく、主人公たちが陰謀の「駒」で、全貌が全く明らかにならない、というのは、読んでてけっこうフラストレーションがたまる(笑) ラストシーンにおいて情報の隠し場所は分かっても、内容がわからない、というのは、山田先生「神狩り」をまだ引きずってますな。

そこらへんに、同じ伝奇SFでも、陰謀の内容を事細かに読者の前に開示する半村良との違いがあって面白いですな。

URL | ポール・ブリッツ #0MyT0dLg
2017/07/29 15:52 * edit *

Re: タイトルなし

ポール・ブリッツさん
こんばんは

”流氷”ですね。
清涼院流水がまぎれこんでしまいました。

廃業決意した古本屋は強いですね。
私は神保町で250円でした。

半村良先生との比較は考えたことなかったですが
確かに山田作品はフラストレーションたまりますなあ。

URL | 面白半分 #-
2017/07/29 21:39 * edit *
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