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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

襲撃のメロディ

『襲撃のメロディ』
山田正紀
襲撃のメロディ (ハヤカワ文庫 JA 83)
襲撃のメロディ (ハヤカワ文庫 JA 83)

なぜか復刊されていない山田正紀初期の連作短編です。
ハヤカワ文庫版では初版は昭和51年。なかなか古いです。
「襲撃のメロディ」
「幽霊列車」
「最後の襲撃」の三部作です。

あとがきによれば「襲撃のメロディ」は「神狩り」以前に書かれたそう。

テーマは巨大電子頭脳による管理社会と反体制派との闘い、でしょうか。
主人公は
「襲撃のメロディ」では反体制派になった”ぼく”
「幽霊列車」では反体制側に参加するゆすり屋の二人。
そして「最後の襲撃」は巨大電子頭脳そのものが主人公と言えそうです。

巨大電子頭脳による管理社会やテクノロジーの描き方は
SF小説そのものですし、
反体制派の行動は冒険小説やハードボイルドのようでもあります。

つまりは山田正紀のエッセンスが見事につまっています。

老眼の私にはこの古いハヤカワ文庫は文字が小さくて読みにくいのですが
すぐに物語に惹きこまれてしまいました。
スピーディな流れと乾いた感じとしゃれた言い回し。
初めから山田正紀は山田正紀だったんですね。

なぜ復刻しないのか。
本人も楽しみながら書いたとあとがきで書いているくらいです。
よほどのマニアでないと探し出して読むなんてしないでしょう。
もったいない。

どうもラストの流れは当初予定していたものとは異なったらしいです。
この結末こそ山田正紀っぽいのですが
予定していた結末はどうだったのか知りたいところです。

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コメント

前に角川版を買って読みました。古本で50円だったかな。

悩めるコンピュータさんがかわいいですね(笑)。

山田正紀先生、けっこう愛着というか未練があるらしく、

後年の別な作品でこの小説のセルフパロディやってました(笑)

URL | ポール・ブリッツ #0MyT0dLg
2017/07/23 06:57 * edit *

Re: タイトルなし

これは面白かった。

なんでもぶち込んでいく剛腕さに
読みやすさ、面白さも忘れない。
さすが山田先生


セルフ・パロディってどれなんでしょう。
読んでいるかもしれない。

URL | 面白半分 #-
2017/07/23 08:49 * edit *

思い出しました。中期の「ジャグラー」です。

山田作品でも大好きで、めちゃくちゃ影響受けてる傑作です(^^)

URL | ポール・ブリッツ #0MyT0dLg
2017/07/29 20:41 * edit *

Re: タイトルなし

未読です。
まだ目にしたことありません。

全作読んでやろうと作品リストを作ってチェックしていますがなかなか揃いません。

「ジャグラー」徳間デュアル文庫 気になりますなあ

URL | 面白半分 #-
2017/07/29 21:42 * edit *

全作読むのは古本屋の棚巡りだけでは無理ですな。

「星砂、果つる汀で」という長編が、SFマガジンに連載されてから、いまだに単行本になっていないと記憶していますので。

わたしがそのころのSFマガジン持っていたら喜んでお譲りするところですが、そのころはSFどころか読書自体に疲れ切ってて古本屋に全部売っちゃったのであります(^^;)

URL | ポール・ブリッツ #0MyT0dLg
2017/07/29 22:43 * edit *

Re: タイトルなし

ポール・ブリッツさん
こんばんは

そうでしたか。
雑誌掲載のみの作品もあるんですね。
「星砂、果つる汀で」は単行本や文庫にはなっていないですね。

余力あれば本作にも踏み込んでいきたい所存です。


”読書自体に疲れ切って”・・・なかなか大変な時期であったようですね。
私は置き場所に困って・・・です

URL | 面白半分 #-
2017/07/30 16:49 * edit *
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