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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

怪笑小説

『怪笑小説』
東野圭吾
怪笑小説 (集英社文庫)
怪笑小説 (集英社文庫)


年金暮らしの老女が芸能人の“おっかけ”にハマり、乏しい財産を使い
果たしていく「おつかけバアさん」、“タヌキには超能力がある、UFOの
正体は文福茶釜である”という説に命を賭ける男の「超たぬき理論」、
周りの人間たちが人間以外の動物に見えてしまう中学生の悲劇
「動物家族」…etc.ちょっとブラックで、怖くて、なんともおかしい人間
たち!多彩な味つけの傑作短篇集。


『怪笑小説』『毒笑小説』『黒笑小説』『歪笑小説』を、
こらえきれずに一気に購入してしまった。
一般的な東野作品はそれほど読んではいないのに。

「鬱積電車」
電車内で誰もが誰かに対して思う負の感情がたっぷり。そしてラストは
大変なことが起こりそう、というところで終わる。

「おっかけバアさん」
芸能人の”おっかけ”に目覚めるバアさんの話。とにかくパワフルで
話が暗くならない。

「一徹おやじ」
こどもを野球人に育てようとするおやじの話。わりあい順調にその道に
進んでいくがラストは別の道だった。

「逆転同窓会」
生徒の同窓会に先生を呼ぶのでなく、先生の同窓会に生徒を呼ぶ。
ラストはほろ苦いがうなづける。これは大傑作か。

「超たぬき理論」
UFOは文福茶釜である。いい加減そうだが、所謂ビリーバーとのUFO
討論だとこちらに分があるのも面白い。

「無人島大相撲中継」
大相撲実況を完璧に再現できる男をめぐる話。孤立してしまった無人島で
の娯楽として最高。

「しかばね台分譲住宅」
見知らぬ死体を互いの陣地になすりつけあう二つの分譲住宅群。
腐っていく死体の描写はえぐくなっていくがオチは秀逸。

「あるジーサンに線香を」
若返ってそしてまた老化していくジーサンの日記。アレのパロディだが
こちらはこちらで哀しい。

「動物家族」
親でも兄弟でも学校でもその特徴が分かると動物に見えてしまう中学生。
笑いはなくひたすら暗い。筒井康隆の影響を感じる。

ということで全体において
筒井康隆をむさぼり読んだ時のような感覚を得た。
面白い。

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