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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件

『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』
麻耶雄嵩
翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)
翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)


首なし死体、密室、蘇る死者、見立て殺人……。
京都近郊に建つヨーロッパ中世の古城と見粉うばかりの館・蒼鴉城を
「私」が訪れた時、惨劇はすでに始まっていた。
2人の名探偵の火花散る対決の行方は。そして迎える壮絶な結末。
島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎、三氏の圧倒的賛辞を受けた
著者のデビュー作。


1991年に講談社ノベルから本作が発表されたときに読んでいます。
その際の印象はよくないものだった気がします。

・こちらがミステリに慣れていなかったこと。
・ペダントリー
・多重解決
など

今はすべてが面白い。
途中の凄まじい密室解決も素晴らしい。
古典ミステリの意匠も楽しい。
すべてをぶち壊すようなある意味雑なエピローグにも驚く。

こういう作品は読後、巧みな読み手たちのレビューを読むのも楽しい。
ああ、そういう意味合いか、そういう意図があったのかと感心します。
私のような単純な”面白い”とは違いますね。

ここまで読み解かれてこそのミステリということで
やはり読み手を選ぶんでしょうなあ。
20年かけてなんとか面白がることができるようになってきましたよ。

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コメント

これは浪人生のころ感激しまくって読みました。今の時代にここまでやっていいのか! しかも作中の名探偵の扱いをここまでラディカルにやっていいのか! わたしはすごい作品に立ち会っているのではないか!

そして期待して読んだ「夏と冬の奏鳴曲」を読んで、作者の麻耶雄嵩がやりたかったことは「一見ミステリに見えるが実際には狙って論理的に話を破綻させている徹底的に意味のないホラ話」をこしらえること、とだとわかってしまい、この「翼ある闇」のほうがデビュー作であるぶん「普通のミステリ」しようとしているんだなあ、こっちのほうが例外なんだな、と気づいてそれ以降の作品を読んでいません。

竹本健治先生の諸作品にも似たようなところを感じます。ミステリは論理で割り切れてなんぼや、という土屋隆夫先生の美学から逃れきれていないのかもしれませんわたし。

URL | ポール・ブリッツ #0MyT0dLg
2017/01/28 17:37 * edit *

Re: タイトルなし

ポール・ブリッツさん
こんにちは

当時より本作品にかなり感銘を受けていたんですね。読み手の格が違いましたね。
私も当時「夏と冬の奏鳴曲」とあと数作も読んでいるはずですがさらに訳が分からなくなり
それ以降遠ざかったいました。

当時より”ミステリの解体”云々で語られていた人なので構築されていない私にはついていけるはずがなかったんです。
今は楽しんで読めています。

創元推理文庫の土屋隆夫全集で麻耶さんが解説を書いていますが
土屋隆夫さんの論理と小説の技巧についてあますところなく論じておりました。
やはり麻耶さんは解体以前の構築が素晴らしいんでしょうね。

「匣の中の失楽」・・・割り切れないですねえ。でもこれは素晴らしかった。
(麻耶作品以前に読んでいますが、ペダントリー満載だったのに読みやすかった)

URL | 面白半分 #-
2017/01/29 07:43 * edit *
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