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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

妖異百物語 第二夜

『妖異百物語 第二夜』
鮎川哲也・芦辺拓編

鮎川哲也編の「怪奇探偵小説集」と同趣向の作品を収録しています。
あちらが3巻こちらが2巻でこれで結構満腹。
収録作はかぶっていないところが嬉しい。

それでは「第二夜」

「左門谷」丘美丈二郎
昭和二十六年(別冊宝石)

背筋が凍る、等、帯や作品解説で書かれておりどんなもんかと思ったが
なんだそんなに怖くはなかった。しかし怪奇譚のあとにくるものが
まさに怪奇探偵小説であり素晴らしかった。


「蛆」潮寒二
昭和二十七年(探偵実話)

母蠅がみた殺人事件の顛末を蛆のオレが語るというなんとも素っ頓狂な
作品。さすがに蛆探偵となって事件解決のヒントを与えはしない。


「怪樹」志摩夏二郎
昭和二十二年「黒猫」
肉食植物の話。意外とマッド・サイエンティストではなかった。


「神になりそこねた男」紗原幻一郎
昭和二十三年「ロック別冊2号ミステリイ」

不思議な雰囲気の幻想譚


「海月状菌汚染」矢野徹
昭和四十年「SFマガジン」

矢野徹さんは短編を一つ読んだことがあるのでそれは抒情的な美しい作品
だったと記憶する。本編はパニックSFでこれも大傑作。
短編ながらじわじわときて重厚感もあり、結局救われないラストもよい。


「子供の日記」松本恵子
昭和二十六年「宝石」

こういうタイトルのはコワい。大概、子供の悪意が描かれることが多いが
本編は悪意はない。ただしやはりいろいろコワい。


「キチキチ」田中文雄
昭和三十八年「別冊宝石」

人間と見分けがつかないロボットが行方不明になり、自分の夫がそのロボ
ットと思い込んだ妻の話。キチキチという機械音が聞こえ・・・。
”キチキチ”という擬音表現がコワい。


「マーラ・ワラの唄」石川年
昭和二十九年「宝石」

人魚伝説をからめた不思議な印象の話。ラストの一文がなんか良い。
”僕は人魚に唄ってきかせる唄をしらなかったのだ。”


「魔女の膏薬」篠鉄夫
昭和二十五年「妖奇」

秘境モノだが内容がエグイ。


「月の出」杉山平一
昭和三十一年「知性」

静かな余韻を残す、哀しくも清涼感もあり。


「畸形児」山村正夫
昭和三十年「宝石」

醜いといわれ続けていた男が、実は顔だけは美しいと気づいた時から
始まる悲劇。


「かぐや變生」山口年子
昭和四十九年「幻想と怪奇5号」

何やら妖しい雰囲気が立ち込め、狂気から怪奇へと変わっていく。


「蠅」楳図かずお
昭和五十九年「別冊小説現代」

あの楳図かずおです。本作は小説ですが絵柄が想起されます。
蠅、蠅、蠅・・・異国の女・・・蠅、蠅、蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅
蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅
蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅
蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅
蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅
蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅
蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅
蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅異国の女蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅
蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅
蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅
蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅蠅


「悪夢がおわった」田中小実昌
昭和三十六年「SFマガジン」

ひらがな多様のふしぎな文体でいかにもな怪奇小説となっています。


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しかし出版芸術社はいい仕事をしますなあ。
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