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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

怪奇探偵小説の世界 三

『怪奇探偵小説集』
鮎川哲也編

以下の強烈な作品群が収録されています。

<Ⅲ>
怪奇探偵小説集〈3〉 (ハルキ文庫)
怪奇探偵小説集〈3〉 (ハルキ文庫)

「双生児」江戸川乱歩
大正十三年「新青年」

双生児の兄を殺し兄になりすました弟の懺悔録。兄嫁に真相を告げてほ
しい、という事で兄嫁は気づいていなかったらしい。


「双生児」横溝正史
昭和四年「新青年」

こちらは兄嫁の立場からの話。双子の兄と結婚していたが弟と入れ替わ
ったのではないかと疑心暗鬼になり、結局殺害するが果たしてどちらだ
ったのか。


「踊り子殺しの哀愁」左頭弦馬
昭和八年「ぷろふいる」

実はこれも恋人をめぐり双生児の兄が弟と恋人を殺害する話。
さらに副題の-紳士ヴァン・バードル氏の奇妙な実験-が活きる。


「抱茗荷の説」山本禾太郎
昭和十二年「ぷろふいる」

ほとんど改行無しで全体的に暗いトーンで覆われている。
なんとこれも双生児姉妹の話であった。


「怪船『人魚号』」高橋鐵
昭和十二年「オール読物」

すべてを投げうって人魚探しのために航海した医学者の話。
ありえない展開をみせる幻想譚です。


「生きている腸」海野十三
昭和二十四年「ⅹ」

これはヒドイ。いやこれは賞賛の念を込めてのヒドイです。
”生きている腸”もうこれだけのネタで突っ走ります。


「くびられた隠者」朝山蜻一
昭和二十四年「宝石」

マゾの男を実情を知り特別の感情を持つようになった家政婦の立場から
描いています。


「嫋指」平井蒼太
昭和三十年「あるす・あまとりあ」

作者は江戸川乱歩の実弟です。夫人の夫への懺悔録ですが皮手袋譚が
いかにも怪奇探偵小説です。


「壁の中の女」狩久
昭和三十二年「探偵実話」

病床に伏す青年のゴースト・ラヴ・ストーリーです。
ありがちながら切なくいい話で終わると思いきやストンと落とします。


「墓地」小滝光郎
昭和三十六年「宝石」

自分が死んでいるのに気づかず夢の中の出来事だと思っている男。
でも本当に夢の中なのかもしれない。


「マグノリア」香山滋
昭和四十三年「推理界」

この作者、やはりゴジラの人らしい。2組の夫婦間の複雑な関係。
イヤ度高い。


「死霊」宮林太郎
昭和四十五年「推理界」

本アンソロジーのラストに相応しい(?)余韻のある作品。
余韻だけっぽい気もするが。


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全三巻、クラクラしっぱなしでした。

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