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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

怪奇探偵小説の世界 二

『怪奇探偵小説集』
鮎川哲也編

以下の強烈な作品群が収録されています。

<Ⅱ>
怪奇探偵小説集〈2〉 (ハルキ文庫)
怪奇探偵小説集〈2〉 (ハルキ文庫)

「踊る一寸法師」江戸川乱歩
大正十五年「新青年」

揶揄われ続ける曲芸団員の復讐。ああ乱歩だなあ。ラストが映像的。


「悪戯」甲賀三郎
大正十五年「新青年」

対局中につい殺人を犯し庭へ埋めてしまった男の話。後日、将棋の駒が
足りないと言われ、死人が握りこんでいるのかと思い掘り返す。
悪いことは出来ないもんです。


「底無沼」角田喜久雄
大正十五年「新青年」

文字どうりの底無沼をめぐる二人の男の話。どっちがどっちの台詞だか
だんだんわからなくなってきたが二人とも悪人?


「恋人を喰べる話」水谷準
大正十五年「新青年」

”私は無花果の実を人間の肉のような気がして、とても食う気がしない
のでした。”


「父を失う話」渡辺温
昭和二年「探偵趣味」

奇妙な味としかいいようのない作品です。


「決闘」城戸シュレイダー
昭和六年「新青年」

不倫、夫人をめぐる決闘、夫人が生き残った方との再会します。ラストの
オチもよいしその後の夫人の生き方を暗示するエンディングも見事。


「奇術師幻想図」阿部徳蔵
昭和七年「犯罪実話」

ネタに悩む奇術師が見た幻想。あのインド奇術を目撃します。


「霧の夜」光石介太郎
昭和十年「新青年」

霧の夜にたまたま知り合ったサーカスのナイフ投げ男の打ち明け話。
小さくなってしまいには消えた妻、異様な幻想譚とラストの”新聞包み”


「魔像」蘭郁二郎
昭和十一年「探偵文学」

ああこれこそ怪奇探偵小説です。偶然再会した旧友の異様な写真道楽。
度を超えてしまった男の静かな狂気が怖く、ラストもありがちながら
こうでなければ怪奇探偵小説にはなりません。


「面」横溝正史
昭和十一年「週刊朝日」

異様な老人が語る一枚の絵の経緯。横溝正史もこのテの小説が得意なん
ですね。巧いって感じです。わざわざ指紋を確認させる件はいらないか
もしれないけど。


「壁の中の男」渡辺啓助
昭和十二年「モダン日本」

このタイトルと、友人の恋人と結婚した男、その友人から贈られた家、
とくれば何かを連想しますが、その連想は作中の男もやはりそう考え
ました。ではどうなるのか。地味で静かに物語は進みます。


「喉」井上幻
昭和二十二年「真珠」

これはある女性の喉に異様に引き寄せられてしまった男の話。喉フェチ?
そんな安っぽい言葉で表せないねちねちとした物語です。


「葦」登史草兵
昭和二十八年「探偵実話」

ラヴ・ゴースト・ストーリー。


「眠り男羅次郎」弘田喬太郎
昭和二十九年「宝石」

殺人事件に巻き込まれた男がその真犯人として「眠り男羅次郎」の事を
語ります。動作が素早く人の目に残らない羅次郎。これは面白い。


「蛞蝓妄想譜」潮寒二
昭和二十九年「探偵実話」

ねっとりとした文体のまさに蛞蝓妄想。ストーリーはわからない。


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