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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

人間失格

『人間失格』
太宰治


「恥の多い生涯を送って来ました」。
そんな身もふたもない告白から男の手記は始まる。男は自分を偽り、
ひとを欺き、取り返しようのない過ちを犯し、「失格」の判定を自ら
にくだす。でも、男が不在になると、彼を懐かしんで、ある女性は語
るのだ。「とても素直で、よく気がきいて(中略)神様みたいないい子
でした」と。ひとがひととして、ひとと生きる意味を問う、太宰治、
捨て身の問題作。


なんと初読です。本は読むほうですがダザイは読んできませんでした。
(種々のアンソロジー収録作で触れる程度)
今回はちょっと動機が不純でした。
新潮文庫のお洒落な装丁(カバーは全面一色で作者と題名を記載した
だけのシンプルなパターン)を集めようと思い立ち、その中の一冊と
してこの『人間失格』を買いました。読むより買う、が先です。

実はその少し前から森見登美彦が編んだ太宰治のアンソロジー『奇想
と微笑』を少しづつ読んでおり興味が出てきてもいたのであります。

本書は
はしがき
第一の手記
第二の手記
第三の手記
あとがき
という構成になっていてこれはあたかもミステリようなスタイルです。

あの有名な「恥の多い生涯を送って来ました」は第一の手記の冒頭文
でした。『人間失格』の冒頭文ではなかったんだ。

さて多くの方が感じられているように、これは私の事だ、と思いなが
ら読んでいました。もちろん違うところのほうが多いのですがところ
どころの心情を吐き出す部分にとても近いものを感じてしまいました。

太宰治の言葉そのものになのか、ダザイを語る人たちの思い入れに共
感を覚えただけなのかわからなくなってきているのですが、久々に、
読んで震える、という体験をしたように思います。
小さいころ安部公房の『人間そっくり』を読んで同じような体験をし
ており、同時期に『人間失格』を読んでいたらタイヘンな事になって
いたかもしれません。


人間、失格。
もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました。


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私が買った新潮文庫は平成21年百七十六刷版です。
どれだけ読み続けられているんだ!
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