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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

生霊の如き重るもの

『生霊の如き重るもの』
三津田信三
生霊の如き重るもの (講談社ノベルス)


刀城言耶は、大学の先輩・谷生龍之介から、幼い頃疎開していた本宅での
出来事を聞かされる。訥々と語られたのは、『生霊』=『ドッペルゲン
ガー』の謎だった。怪異譚に目がない言耶は、その当時龍之介が見たもの
が何だったのか、解明を始めるのだが…(「生霊の如き重るもの」)。表題
作ほか4編を収録した、刀城言耶シリーズ短編集。

「死霊の如き歩くもの」
誰の姿も見えないのに、下駄が独りでに歩いていた・・・。
という不可能趣味があり、本作では一番パズル的要素が強い作品です。
かなり力技的ですが合理的な解決をさせます。
但し事件とは別の部分で解決できていない怪異が描かれていたりします。

「天魔の如き跳ぶもの」
人間消失の謎ですがこれも力技の解決です。でも好き。

「屍蝋の如き滴るもの」
いろいろな推理の後、わりと普通の解決に落ち着きます。

「生霊の如き重るもの」
”重なる”をかさなるでなく、だぶると読ませています。
怪異的な要素もトリッキーな要素も控えめで、全体が横溝正史風です。
そのせいか一番ミステリらしい。地味な傑作です。

「顔無の如き攫うもの」
刀城言耶とその先輩阿武隈川烏が他人からどう見られているか、その
変人ぶりを表すエピソードが可笑しい。
ギャグに近い書き方で面白かった。ただし事件の真相は一番おぞましい。

と、刀城言耶の学生時代を描いた作品集ですが相変わらずの面白さです。

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