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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

日本のロック名盤


「日本のロック名盤べスト100」というのをつまみ読みしています。
日本のロック名盤ベスト100 (講談社現代新書)

とりあえず1位は、はっぴいえんど『風街ろまん』
風街ろまん
風街ろまん

このベスト100には例えば同じはっぴいえんどの通称『ゆでめん』や鈴木
茂『バンド・ワゴン』なんてのが入っていないでミスター・チルドレンや
スピッツが入っていたりしており、決して70年偏向ではなさそうです。
そんな中の『風街ろまん』1位、納得の結果です。

さてロック評論文壇というのがあれば大きく二つに分かれそうです。
一つはメッセージ性、社会性、その時代での意味合いを問うもの。
もう一つは純粋に音楽性、演奏技術、録音技術等を論じるもの。

私は極端に言えば前者は不要、後者だけでいいです。
例えばビートルズなら、労働者階級の若者が世界を変えた、という部分で
なく、テープ逆回転再生をやってみた、なんてネタの方が面白い。

世の中にはほとんど技術論をせず社会性云々だけで音楽評論家を名乗って
いる人が多いですがどうなんでしょう。

いやいやそういう話ではなくて、本書はまあ前者の系列です。

本書は前半がベスト100、後半が日本ロック史を振り返っているのですが
はっぴいえんどについて非常に興味深い記述がありました。

はっぴいえんどの詞はほぼ松本隆が担当(ここまでは御馴染み)
そして詞が先にあり後から曲を作っていく。
そして松本隆が詞によって作曲家(細野/大瀧/鈴木)を選ぶ。
どひゃー。
はっぴいえんどは、日本語ロックは、松本隆が舵をとっていたんだ。
当初は細野サンも大瀧サンも日本語に乗り気ではなかったそうで松本サン
のゴリ押し?がなければ今の日本の音楽シーンはまた別のものになってい
たのかもしれません。

詞が先で後からメロディを付けた事で例えば「風をあつめて」では
”愚直なまでに”規則正しい七五調の詞を一拍で2音譜割りした事で、

「語られるべき内容のものが」
「固有の一定のスピードで」
「停滞することなく、スムーズに前方へと展開されていく」
これが8ビート上で成立する。

著者はこのように説明しています。
すごい。日本語ロックをこのように明確に論じたものがあっただろうか、
とちょっと感動してしまいました。

これがあるから、(意味はわからないとしても)「風をあつめて」が世界
中で愛されているとも。

例えばこんな。


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ちなみに名盤10位はコーネリアスの『FANTASMA』
明快なポップからだんだん外れていったコーネリアスですがいい仕事を
していたんですね。
もう一度聴きなおしてみよう。(権威に弱いワタシ)

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コメント

好きな音楽を聴いて
その後で、こうした解説本を読むのって
なかなか楽しいものですね♪

同じく、私も権威に大変弱く
聴き直してはフムフムとうなずくこと
多々あります(^^♪

URL | るいちゃんぱぱ #xxZpd5tk
2015/10/25 18:42 * edit *

Re: タイトルなし

るいちゃんぱぱさん
こんばんは

そうなんですよね
ファンゆえに基本的に褒め言葉を確認したいわけなんですが
時に新たな切り口に遭遇するとさらに嬉しくなります。

こういう解説やライナーノーツを読みながらの音楽鑑賞もいいんですよねえ。

スターレス高嶋のプログレ聴くスタイルは
ヘッドフォン+ライナーノーツ

URL | 面白半分 #-
2015/10/25 22:12 * edit *

毎度です

この著者の方が出ているラジオを聞いてましたが、
90年代からの音楽ファンとのことで、時代考証が多少
ズレているというか、風説を鵜呑みにされてる部分が多いようで、
ちょっと違うな...っていうところが気になりましたね。
この風街までは、はっぴいえんどはロックではなくフォークっていう
カテゴリーでしか語られてませんでした。日本語ロックっていう
論争以前に「はっぴいえんどって、そもそもロックなの?」っていう
論争が前提にあったことがあまりにも語られなさすぎるように思います。
因みにこの著者の方、やたらキャロルを神格化してますけど、
彼らは当時から暴走族のアイコンに過ぎず、ウッドストックに出てた
シャナナ…そういう扱いが真実でしたよ。
NHKが作った解散ライブのドキュメントの経緯で、やや神格化され
ましたけど、それも解散後の話ですしね。そう言うわけで私は
あまりこの手の「歴史書」は信用しない事にしてますね。

URL | pipco1980 #-
2015/10/25 22:44 * edit *

わんわんわんもこの名盤をもっています。
やっぱり「風をあつめて」に一本とられて購入しました。
名曲であります。

URL | わんわんわん #-
2015/10/26 20:12 * edit *

Re: 毎度です

pipco1980さん
こんばんは

この方ラジオもやっていたんですか
渋谷陽一さんみたいなかんじでしょうか

キャロルもけっこう本書のランキングでは上位にいました。
やはり神格化していた気がします。
(私は聴いた事がないのでなんともいえないのですが)

私としては70年代偏重でなかったのがむしろ新鮮でした。
聴いた事の無い、あるいはメジャーすぎていまさら聴けないような作品も結構あったなあ。


URL | 面白半分 #-
2015/10/26 22:44 * edit *

Re: タイトルなし

わんわんわんさん
こんばんは

はっぴいえんどというよりほぼ細野サンのソロに近いですが
「風をあつめて」名曲です。

同系統「夏なんです」や茂さんの「花いちもんめ」もいいですよね

URL | 面白半分 #-
2015/10/26 22:50 * edit *

私のブログの方に「ロックに敬語はそぐわない」などとほざいてきたやつがいましたが、その理論からすると、はっぴいえんどはロックではないということになりますな。

まあ、それはともかくw はっぴいえんどの1位に特に異論はないのですが、しかし、実際日本のロックの中ではっぴいえんどのフォロワーがほとんど見当たらないという現実はどう捉えたらいいんでしょうな。実際、はっぴいえんどははっぴえんどだけで終了してしまっていて、後世への影響力というのはほとんどなかったのでは? キリンジぐらいかなあ。はっぴいえんどの影響下にありそうなのは。J-POP聴かないからわからないけど。

正直、日本のロックって核・軸となる部分が無いので、何をもってロックなのかがよくわからんです。ちなみに、私は3作目がすきなんですが・・・。

URL | 実験鼠 #Xh3M41c.
2015/10/27 20:33 * edit *

Re: タイトルなし

実験鼠さん
こんばんは

ですます調ですのでロックでないのか。
だけど、幸せなんてどう終わるかじゃないどう始めるかだぜ。と~だぜ、があるのでロック?

そういえばはっぴいえんどそのものじゃなくてナイアガラやティン・パン・アレイからフォロワーが続いてる感じですね。
キリンジはファンではあるのでしょうがこれも直接的なサウンド面でのフォロワーではないのかもしれません。

3rdはジャケットからしてイメージとしてのはっぴいえんどっぽさは無いですが名曲多いですね。
「風来坊」の心地よさが特に好きです。



URL | 面白半分 #-
2015/10/28 23:09 * edit *

遅ればせながら失礼します。

”愚直なまでに”規則正しい七五調の詞を一拍で2音譜割りした事で、「語られるべき内容のものが」
「固有の一定のスピードで」
「停滞することなく、スムーズに前方へと展開されていく」
これが8ビート上で成立する。


確かにこの解説は分かりやすくて良いですねえ。

今やJ-POPが海外でカヴァーされるご時世ですが、こうして日本語と格闘してきた歴史を知るのも興味深いです。

さて、

「メッセージ性、社会性、その時代での意味合い」
「純粋に音楽性、演奏技術、録音技術等」
と二つに分けておられますが、実はバッサリと分けられるものではない気がします。例えば、私はブルースを聴くようになって知りましたけど、シカゴでエレクトリックブルースが発達したのは、繁華な街であったが為に、アコースティックでは音が届かなかった、南部では電気音は必要でなかったとか。また、どのような音が好まれるのかは、時代の空気を反映してると思います。

私はロックヒストリー物のビデオとか、結構好んで見る方なので、時代、社会との関わりを通して、興味を持った音楽もあります。

私はプログレって、技術をひけらかしたいだけのスカしたミュージシャンがやってる音楽、と結構長い間思い込んでました(スミマセン)けど、60年代後期のサイケデリック・ムーヴメントの中から芽生えたと知った途端に、興味が沸いてきたんですね。

ただ、メッセージや社会性を強調する音楽評論が鬱陶しいのもよく分かります。80年代のロッキング・オンがモロにそうでしたね(←社長がそういう人だったみたいだし、、、)。イデオロギー重視の押しつけがましさに閉口して、いつしか読まなくなりました。

そうした面ばかりだとアーティストの神格化に繋がり、音楽的よりも社会的存在感の方が強調されてしまうのが嫌ですね。例にあげられてたジョン・レノンがまさにそうだと思いますが。ジョンの場合は自ら積極的に政治的活動をしてたので、仕方ないとは思いますけど、音楽よりも政治的存在としてばかり評価されるのは、やはり納得いかないです。

その点、音楽性のみを語るものが、明瞭でスッキリしてるのは確かですが、その陰にある時代、社会、メッセージ性を無理やり切り離す必要もないかなと思っております。要はバランスの問題でしょうね。

URL | yuccalina #mpJuQrsI
2015/10/30 09:11 * edit *

Re: タイトルなし

yuccalina さん
こんばんは

確かにおっしゃる通りで大衆音楽(という括りなんでしょうね)なので
生活の中からでてくる音楽、と、そうである意味合いというのは確かにあると思います。

おそらくこの”意味合い”が先で音楽性はその後に発達してくるものなんでしょうね。

優れたメッセージを持っていてもそれを表現する卓越した手段が無いと聴いてもらえない、
といった内容でCSN&Yを評価する文章(多分渋谷陽一)をよく思い出すのですが
そういうことなんでしょう。バランスですよね

******************
ロッキングオンってたしかにそんな感じの雑誌でしたが
アルバム紹介での見出しは、なんだかふざけたワケのわからないものが多かったなあ、
などと思い出してしまいました

プログレはまた特殊な感じでその評論もワザと小難しく語っていたりするんですが
これがまた楽しいんですよ。
(なんだか賢くなったと勘違いしてしまうのです)

URL | 面白半分 #-
2015/10/30 23:17 * edit *
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