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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

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天狗の面

土屋隆夫推理小説集成〈1〉天狗の面・天国は遠すぎる (創元推理文庫)
土屋隆夫推理小説集成〈1〉天狗の面・天国は遠すぎる (創元推理文庫)

『天狗の面』

土屋隆夫の長編第一作ということで刊行は1958年(昭和33年)
勝手に都会派のイメージがあったのですが本作の舞台は農村です。


信州・牛伏村にある天狗伝説。信仰を集めたのは、天狗堂のおりん。
天狗講の集まりの日、太鼓の音と呪文の声、天狗の面に囲まれて、
男が殺された。そして連続する殺人事件。
平和な村を乱すのは、お天狗様の崇りなのか。


牛伏村、天狗伝説、といった舞台装置の中
連続殺人、名探偵、探偵小説談義、
さらには、作者曰く的な感じで独白が随時入ってくるなど
ケレン味たっぷりの作風です。

やはりこれ以降の土屋作品ではお目にかかれないスタイルのようです。

最終章についてはさらに凝っています。
前章にて真犯人(らしき人物は)は自殺を遂げているのですが
これに関し作者として

白上矢太郎の推理といえども、
~略~
飽くまで推論と想像を出でない。

と言い切っています。
後期クイーン問題まですでに踏み込んでいるってことでしょうか。

さらには
探偵小説の宿命について語り
有名な”探偵小説とは割り算の文学”

事件÷推理=解決

についても言及しています。

この内容ってエッセイでなくミステリ作品中にて発表していたんだなあ。

結構大胆。

こんな作者独白のあとしらじらしくも
探偵役白上矢太郎の推理披露が始まります。

いやあ。こういったところもあり面白い作品でした。

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