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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

ノックス・マシン

ノックス・マシンノックス・マシン
(2013/03/27)
法月 綸太郎

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あとがきによれば本書は”「本格」SF”(本格ミステリを主題にしたSF)とのこと。
奇想SF集で大変面白かったです。
扱われるハードSF的な部分はかなり難しくて、もはや理解せずに読み進めていたのですが
奇想の部分と主題である本格ミステリの部分で楽しめました。

「ノックス・マシン」
英国探偵作家ノックスの「ノックスの十戒」の中の
『探偵小説には、中国人を登場させてはならない』とタイムトラベルを組み合わせた作品です。

舞台は未来ですがこの時代には
数理文学解析という学問があり、詩や小説で使われる単語や成句の頻度分析から始まり作品構造の解析を行っています。

ここで先のノックスの”中国人を登場させてはならない”が絡んできます。

SFファンよりも探偵小説ファンが食いつきやすい内容です。


「引き立て役倶楽部の陰謀」
W・ハイデンフェルトの「<引き立て役倶楽部>の不快な事件」を下敷きにした作品。
これはSFではなくメタミステリですね。

引き立て役倶楽部・・・会長がワトソンなのでなんの引き立て役かお分かりでしょう。
引き立て役はおろか名探偵も存在しないアガサ・クリスティのあの有名作に対する議論が行われます。


「バベルの牢獄」
観念的な話のようなので最初の1ページで一回断念したのですが
無理して?でも読んでよかった。

読んだ者だけが味わえるおバカな世界です。
よく映像化不可能とか言いますが映像化どころか電子書籍化不可能。
翻訳も不可。すごいなコレ。
泡坂妻夫さんのあの作品をちょっと思い浮かべました。


「論理蒸発 - ノックス・マシン2」
ノックス・マシンの系譜の作品ですが
こんどはエラリー・クイーン。
「シャム双子の謎」に”読者への挑戦”が入っていないことをネタに
大法螺の吹きまくりです。

しかしよくこんなこと考えつくな、と感動するくらいの大法螺です。
このような凝った作品は大好きなのですが作者の頭の中ってどうなっているんでしょうね。


全部で4篇、充実の一冊でした。

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