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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

骸の爪

『骸の爪』
道尾秀介



ホラー作家の道尾は、取材のために滋賀県山中にある仏像の工房・
瑞祥房を訪ねる。彼がその夜見たものは、口を開けて笑う千手観音と、
闇の中で血を流す仏像。しかも翌日には仏師が一人消えていた。
道尾は、霊現象探求家の真備、真備の助手・凛の三人で、瑞祥房を再訪
し、その謎を探る。工房の誰もが口を閉ざす、二十年前の事件とは
いったい。


昨日本を9冊買ったのですが、
買う前にほぼさわりを読み始めていた同シリーズの一作目『背の眼』が
大変面白く一気読みし、読了後、本作『骸の爪』の存在を知り、
買った9冊よりも『骸の爪』が読みたくなってブックオフに駆け込んだら
ありがたいことに売ってました。

早速読み始め、またしても一気読みです。面白い。

怪奇現象と本格ミステリというフォーマットは前作と変わりませんが、
前作での探偵役の背景(霊現象とのかかわり方)には踏み込まず
また解決に当たっては全ての怪奇現象が合理的に解決してしまいました。
という事で、それだけ本格の要素が強まったという感のある作品です。
(難をあげれば探偵役が没個性になってしまったかもしれません)

今回は仏像を作る仏師たちの閉じられた世界での悲劇がテーマですが
この部分での衒学趣味もぞんぶんにあり興味深かったです。
そしてそれらも含め、なんでもないようなエピソード群が
実は伏線だとわかった時の快感。これぞ本格の喜びです。

前作の、それでも最後に残る怪奇性、が無い分すっきりとしています。
どちらがいいかは読み手次第ですが、
このシリーズを特徴づけるものとすれば前作の方が合致してそうです。

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