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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

新装版 頼子のために

『新装版 頼子のために』
法月綸太郎



「頼子が死んだ」。
十七歳の愛娘を殺された父親は、通り魔事件で片づけようとする警察に
疑念を抱き、ひそかに犯人をつきとめて刺殺、自らは死を選ぶ――
という手記を残していた。しかし、手記を読んだ名探偵法月綸太郎が
真相解明に乗り出すと、驚愕の展開が。
著者の転機となった記念碑的作品。長く心に残る傑作!


新装版という事で数十年ぶりに再読しました。
”著者の転機となった記念碑的作品”とありますが
読み手としてもちょっと思い入れがあります。

当時、新本格ブームまっただ中でこれらの作品を読み漁っていました。
論理のアクロバット、トリックのためだけに構築された舞台。
それらを期待していた中での『頼子のために』。
ちょっとダメでした。
以降しばらくこの著者の作品は読まなくなった記憶があります。
(発表作品数も多くはないのですが)

そんな中の再読ですが、全体に通じる重いトーンと救いのない結末に
当時はイヤな感情をもったのだと思い出しました。
しかも当時著者は自分よりちょっと上の世代で若かった筈。
そんな人がこのような作品を書いたのでショックを受けたのかも
しれません。

パズラー限定の法月綸太郎ファンは読まなくてもいいかもしれません。

しかし意外に読みやすく、
グイグイ物語に引きずる込まれていく感覚がありました。

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