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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

鬼の跫音

『鬼の跫音』
道尾秀介




刑務所で作られた椅子に奇妙な文章が彫られていた。
家族を惨殺した猟奇殺人犯が残した不可解な単語は哀しい事件の真相を
示しており…(「ケモノ」)。
同級生のひどい攻撃に怯えて毎日を送る僕は、ある女の人と出会う。
彼女が持つ、何でも中に入れられる不思議なキャンバス。
僕はその中に恐怖心を取って欲しいと頼むが…(「悪意の顔」)。
心の「鬼」に捕らわれた男女が迎える予想外の終局とは。
驚愕必至の衝撃作。


”S”という人物が各短編に登場します。
この”S”は同一人物ではないし、各短編もまったく別個の物語ですが
だんだん”S”という表記が気味悪く思えてきました。

「鈴虫」
ミステリ的なオチが冴えています。
結局主人公は狂っていたのか理性的だったのか?

「ケモノ」
以前にアンソロジーで読んでびっくりした作品です。
Sをめぐる物語の異様さと外枠の物語もイヤ度が高い。
強烈です。

「よいぎつね」
なんだかくらくらするような感覚。
ミステリ的にはオチが付いているようでもある。

「箱詰めの文字」
ちょっと明るめの展開でホッとするも安心してはいけない。
どんでん返しが続いていた。

「冬の鬼」
日記を新しいものから順に読ませるという構成。

「悪意の顔」
何かを暗示させるラスト。
コワい。

まず跫音(あしおと)の”跫”という感じがコワい。
各短編全てコワい。
Sというイニシャルだけでもうコワくなってくる。

と読んでイヤになってくる短編集です。
文章自体にぬめり感のようなものがあり、
今さら言うのもなんですがすごい作家でありました。

有名だけどなぜか読んでいなかった道尾秀介さん。
いろいろ読んでみたい。

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