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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

パンドラ

『パンドラ』
谷甲州


↓第1巻

動物生態学者・朝倉は、ハヤブサ科の鳥、チョウゲンボウの群れの渡り
を追跡している際に、通常ありえない高度を飛翔ルートに取る異常行動
を観測した。朝倉は、このことからある仮説を導きだし、その仮説を
裏づけるような異変が報告されはじめる。それは単なる動物の異常行動
ではなく、地球の命運を左右する凶変の始まりにすぎなかった。
人類の生存を賭けた熾烈な戦いを描いて、人間存在の根源に迫る、
究極のハードSF!


文庫本全4巻の大作です。購入後3年寝かしておりようやく読みました。
動物たちの異常な行動とその後の人間に対する反乱、
そしてその原因と思われる宇宙ステーションでの事故。
知性を持ち始めた動物たちとの攻防描く冒険小説としての面白さと
宇宙ステーションでも起る謎の生物との攻防と
物語の背景となる”パンドラ”の意思。

面白い。
ハードSFと銘打つだけに、嘘かほんとかわからぬ生物学や宇宙技術の
描写にくらくらっとしつつも読み進めてしまいます。

1,2巻目はこの面白さで突き進みます。
3巻目はちょっと変わってきて宇宙開発を巡る話に焦点が移り
”パンドラ”はちょっとお預けです。
技術的な課題、宇宙空間でのトラブル、各国間の駆け引き、
人類一丸となって対”パンドラ”を勧めなくてはいけないのに
それが出来ない各国、これも書かざるを得ないテーマだったようです。
(とある大国がひどい書かれようです。確かにそんな気もしますが)

さて大風呂敷を広げに広げに広げてしまった第4巻。
いったいどうやって畳むのか。
これまでいろいろな場面を詳細に描き切っていましたが
その配分で書くのに疲れたか、もうどうでもよくなったのか
諸事情があったのかわかりませんがあっさりと終わらせてしまいました。

やはりSFというものは最終場面は難しいですなあ。
バッドエンドで終わらすのもなんだし
このまま引き延ばしてもマンネリになってしまうでしょう。
(局地的な戦いのシーンならいくらでも書き続けられそうですので)
未来を暗示させる記述だけで終わらすのも納得できない。
とすると本作の解決はこうするしかないのかな。
でもある意味スゴイ結果で
ラストまで読者を納得させえるSFって難しいんだろうと
改めて思いました。

↓第4巻



地球周回軌道上で始まった宇宙機の建造は、宇宙機同士の事故と
各国間の軋轢から工程が遅れ、計画の変更を余儀なくされたため、
第一次探査は日本の宇宙機「きりしま」が担うことになる。
異変の最初期からの観察者である朝倉はこれに乗り組むことになった。
人類の存亡にかかわる戦いを、科学、政治、哲学等、あらゆる事象を
取り入れて描き出し、地球の未来のありかたを問う、
黙示録的ハードSF巨篇、完結!


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