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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

インド倶楽部の謎

『インド倶楽部の謎』
有栖川有栖



前世から自分が死ぬ日まで―すべての運命が予言され記されている
というインドに伝わる「アガスティアの葉」。この神秘に触れようと、
神戸の異人館街の外れにある屋敷に“インド倶楽部”のメンバー七人が
集まった。その数日後、イベントに立ち会った者が相次いで殺される。
まさかその死は予言されていたのか!?捜査をはじめた臨床犯罪学者の
火村英生と推理作家の有栖川有栖は、謎に包まれた例会と連続殺人事件
の関係に迫っていく!


最近有栖川有栖作品も正直食傷気味(すみません)だったのですが
(未読短編集たまってます)本作楽しく読めました。

まず私は長編が好きな事、冒頭から「アガスティアの葉」や前世といっ
た話題が飛び出し興味が持てました。信じてはいない故の興味といった
ところで、ミステリ作家がこういった事象を取り扱うとなかなか面白い
見解もあり非常に興味深い。

長編ゆえのゆったりとした流れが心地よく楽しみながら読了しました。
しかしミステリとして凄いトリックやプロットがあったかというと、そ
ういった作品ではありませんでした。本作は犯行動機に驚くためだけの
作品でそれゆえの長編でした。あとは火村英夫ブランドで安心して読む、
といった感じです。

インド倶楽部メンバー内のどろどろとした人間関係といった事が
出てこないのも安心して読める一因です。

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怪しい店

『怪しい店』
有栖川有栖



推理作家・有栖川有栖は、盟友の犯罪学者・火村英生を、敬意を持って
こう呼ぶ。「臨床犯罪学者」と。骨董品店“骨董 あわしま”で、店主の
左衛門が殺された。生前の左衛門を惑わせた「変な物」とは…
(「古物の魔」)。ほか、美しい海に臨む理髪店のそばで火村が見かけた、
列車に向けハンカチを振る美女など、美しくも恐ろしい「お店」を巡る
謎を、火村と有栖の名コンビが解き明かす。火村英生シリーズ、珠玉の
作品集が登場。


名探偵モノでもケレン味がないのが著者の火村英夫モノ。
時に薄口すぎて飽きてしまうのは仕方ないところでしょうか。
どうも最近そんな意識で読んでしまっています。すみません。

本短編集は5篇収録されています。
印象に残ったのは下記2篇

「ショーウィンドウを砕く」
倒叙推理となっています。犯人から見た火村とアリスの印象など
書かれていてそこも楽しいですが、よくできたコロンボもののように
ある一点で犯人のミスが暴かれるところはミステリの醍醐味です。
(火村とアリスの連携も見事)
タイトルはなんとなく石持浅海風

「潮騒理髪店」
”日常の謎”の作品です。
冒頭で理髪店がでてくる小説はなにがあっただろうかと
アリスが逡巡していますが、この「潮騒理髪店」こそ
後に理髪店小説アンソロジーが編まれてたら収録されるべき作品です。
列車に向けハンカチを振る美女、なぜハンカチを振ったのか。
もちろん理髪店がらみなんですが、意外な落とし方。
また理髪店主のプロの仕事ぶりも優しく描かれていて心地よい。

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名探偵傑作短篇集 火村英生篇

『名探偵傑作短篇集 火村英生篇』
有栖川有栖



臨床犯罪学者・火村英生と助手・有栖川有栖のコンビが、
美しく謎を解く、多彩な事件を散りばめた短編集。
火村と怪人物との丁々発止の対決を描く「ジャバウォッキー」、
犯人を論理的に割り出す本格ミステリの王道「スイス時計の謎」、
誘拐事件の意外な顛末とは?「助教授の身代金」他、全6編収録。


講談社文庫なので当然ながら講談社で出ている国名シリーズ
からの選出です。
有栖川さんは大好きな作家ですが、
なぜかこの国名シリーズはアンソロジー以外では読んでいないので
ちょうどよい選集でした。

改めて思ったのですが、
この火村シリーズは真っ当な本格ミステリでケレン味というのは
ほとんど無いんですね。
もしかすると作り手としては大変な部類の作品なのではないかと
思いました。(ケレン味で話を面白くできないので)

お気に入りは「赤い稲妻」

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幻想運河

『幻想運河』
有栖川有栖



バラバラの死体、陶酔のトリック、極上の謎。
遠き運河の彼方から静かな謎が流れ来る。
アムステルダムに滞在するシナリオライター志望の恭司は、
芸術家の正木兄妹、音楽家の水島らと共にソフトドラッグを愛好する会
を持っていた。
しかし、その甘美な日々は運河から発見された水島の切断死体によって
崩壊する。
事件時に仲間とトリップしていた恭司にはアリバイがあるが、
謎を追う程真実は遠ざかり…幻と現実が交錯する傑作ミステリ!


解説でやたらと有栖川有栖の”裏ミステリベスト1”と煽っていますが
これは単に、”表”にはなりえないし評価しようがないよ、
という事だけな気がします。
どうにも話がすっきりしない。

好きな有栖川有栖さんの作品なので、
”異色作だった”、”あまり好みじゃなかった”
で、すんでいますが、多分、他の作者による作品だったら・・・・・。

どうもすみません。

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誰にも感情移入できぬまま読み終えてしまった。

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マジックミラー

『マジックミラー』
有栖川有栖
新装版 マジックミラー (講談社文庫)


有栖川作品の原点となる傑作長編
双子の男と殺人の謎 そして驚愕のトリック!

琵琶湖に近い余呉(よご)湖畔で女性の死体が発見された。
殺害時刻に彼女の夫は博多、双子の弟は酒田にいてアリバイは完璧。
しかし兄弟を疑う被害者の妹は推理作家の空知とともに探偵に調査を
依頼する。そして謎めく第二の殺人が……。
犯人が作り出した驚愕のトリックとは?
有栖川作品の原点ともいえる傑作長編。


今回読んだのは講談社文庫の”新装版”。
文章に手を加えて表紙絵も新しくなっているが、
ノベルズ時の表紙絵が扉絵として再録されているのが嬉しい。

ということで20数年ぶりの再読です。

”双子””アリバイ崩し””時刻表”というオーソドックスな内容に
作中で推理作家を出したり、密室講義ならぬアリバイ講義があったりと
結構いろいろ詰め込んでいます。

全てがきれいにまとまっていくあたりはさすが有栖川有栖といった
ところでしょうか。

時刻表トリックの部分は、きっとどうにかなるんだろうと
もはや斜め読みなのですが第二の事件あたりからはちゃんと読みました。
双子の特性を生かした冴えのあるトリックでした。

双子がポイントになる作品ですが、冒頭にてそれらを明確にし、
さあ、双子モノだ、どう読む!と挑発してきます。

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鮎川哲也氏の解説もお人柄か優しい。

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壁抜け男の謎

『壁抜け男の謎』
有栖川有栖
壁抜け男の謎 (角川文庫)


富豪の屋敷から名画が盗まれた。しかし屋敷内に作られた迷路の中に
絵を残し、犯人だけが消失した!?(「壁抜け男の謎」)
小説家に監禁された評論家。かつては酷評していたが、
最近は誉めていたのに。なぜこんなことを?(「屈辱のかたち」)
犯人当て小説から、敬愛する作家へのオマージュ、近未来小説、
官能的な物語まで。色彩感豊かな「16」の物語が貴方を待つ。
有栖川有栖の魅力を満載した、傑作作品集。


多彩な作品を収めた短編集です。
いろいろな企画モノで発表された作品集なので
最初にあとがきで、各作品の生い立ちを確認してから読むとよいです。

ミステリもありますがそれ以外の作品の方が新鮮さもあり良かった。
作家と評論家が出てくる「屈辱のかたち」
近未来の子育てロボット「ジージーとの日々」
日常を切り取る「震度4の秘密」
まさかの「恋人」
など

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ジュリエットの悲鳴

『ジュリエットの悲鳴』
有栖川有栖
ジュリエットの悲鳴 (実業之日本社文庫)


熱狂的人気を誇るロックバンドの曲中に、存在しないはずの女の悲鳴が
紛れ込んだ―。(「ジュリエットの悲鳴」)
サラリーマンのアリバイトリック、土星の衛星で密室殺人、
特急列車で無差別犯行?
推理作家志望者必携という怪しげな「ミステリ創作専用」ソフトとは…。
本格推理の王者がおくる、愉快で奇妙、美しくも危険な12の傑作短編集!


短編集ですがシリーズものではないので”彼ら”は出てきません。
謎解きミステリーとはちょっと異なる観点での作品です。

作家をテーマにした「パテオ」(なかなか物悲しいラスト)や
ミステリ作家そのものをネタにした「登竜門が多すぎる」が良かった。

とある偉人をネタにしたショートショートミステリも好き。

”彼ら”を読みすぎたのでこのような変化球の作品は新鮮でした。

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菩提樹荘の殺人

『菩提樹荘の殺人』
有栖川有栖
菩提樹荘の殺人 (文春文庫)


アポロンのように美しい少年、と噂される連続通り魔事件の容疑者。
お笑い芸人志望の若者達の悲劇。大学生時代の火村英生の秀逸な推理、
そしてアンチエイジングのカリスマ殺人事件。
「若さ」を持て余す者、「若さ」を羨望する者達の恩讐に
振り回されつつ謎に立ち向かう火村とアリスを描く、
美しい本格推理四篇!


火村英生の学生時代を描いた「探偵、青の時代」が一番面白い。
本来オマケ的でイロモノともいうべき本作が一番、
というのも如何なものか。

あとがきは、
火村と有栖川コンビが作中で歳を取らない設定になっていることの
意味合いや狙いについて書かれており
本書で一番面白かったのはこの部分でした。

と、中身の感想はあまりありません。

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妃は船を沈める

『妃は船を沈める』
有栖川有栖
妃(きさき)は船を沈める (光文社文庫)


所有者の願い事を3つだけ、かなえてくれる「猿の手」。
“妃”と綽名される女と、彼女のまわりに集う男たち。
危うく震える不穏な揺り篭に抱かれて、
彼らの船はどこへ向かうのだろう。
―何を願って眠るのだろう。
臨床犯罪学者・火村英生が挑む、倫理と論理が奇妙にねじれた難事件。


独立する中編2作を幕間で繋いで長編としたものです。
でもわざわざ長編の体裁にする事はなかったかもしれませんね。

第一部(中編の一つ目)「猿の左手」が素晴らしい。
ウイリアム・W・ジェイコブズの怪奇小説の名作「猿の左手」
をいろいろ捻くりまわして作られた作品です。
「猿の左手」解釈と事件解決が結びつき、見事な解決となっています。


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さて解説は西澤保彦。
同じパズラーとしての、考えすぎとしか思えない解説です。
果たしてここまで有栖川有栖先生が意図していたのかあやしい。
これは提灯記事ともいうのではないでしょうか。

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絶叫城殺人事件

『絶叫城殺人事件』
有栖川有栖
絶叫城殺人事件 (新潮文庫)


「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、
口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。残酷な無差別殺人事件の
陰には、カルトなホラー・ゲームに登場するヴァーチャルな怪物が――。
暗鬱の「絶叫城」に展開する表題作ほか、「黒鳥亭」「壺中庵」
「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」と、底知れぬ恐怖を孕んで闇に聳える
六つの迷宮の謎に、火村とアリスのコンビが挑む。


”〇〇殺人事件”という題名を避けていた作者が
あえてつけた”〇〇殺人事件”短編集です。
(連作での仕掛けがあるタイプの短編集ではありません。)

火村モノは結構読んでいますが何だこれはと思う事も
多々出始めてきていたのですが
本作はまあイイ方ではないでしょうか、
ってえらそうにすみません。

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