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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

ジュリエットの悲鳴

『ジュリエットの悲鳴』
有栖川有栖
ジュリエットの悲鳴 (実業之日本社文庫)


熱狂的人気を誇るロックバンドの曲中に、存在しないはずの女の悲鳴が
紛れ込んだ―。(「ジュリエットの悲鳴」)
サラリーマンのアリバイトリック、土星の衛星で密室殺人、
特急列車で無差別犯行?
推理作家志望者必携という怪しげな「ミステリ創作専用」ソフトとは…。
本格推理の王者がおくる、愉快で奇妙、美しくも危険な12の傑作短編集!


短編集ですがシリーズものではないので”彼ら”は出てきません。
謎解きミステリーとはちょっと異なる観点での作品です。

作家をテーマにした「パテオ」(なかなか物悲しいラスト)や
ミステリ作家そのものをネタにした「登竜門が多すぎる」が良かった。

とある偉人をネタにしたショートショートミステリも好き。

”彼ら”を読みすぎたのでこのような変化球の作品は新鮮でした。

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菩提樹荘の殺人

『菩提樹荘の殺人』
有栖川有栖
菩提樹荘の殺人 (文春文庫)


アポロンのように美しい少年、と噂される連続通り魔事件の容疑者。
お笑い芸人志望の若者達の悲劇。大学生時代の火村英生の秀逸な推理、
そしてアンチエイジングのカリスマ殺人事件。
「若さ」を持て余す者、「若さ」を羨望する者達の恩讐に
振り回されつつ謎に立ち向かう火村とアリスを描く、
美しい本格推理四篇!


火村英生の学生時代を描いた「探偵、青の時代」が一番面白い。
本来オマケ的でイロモノともいうべき本作が一番、
というのも如何なものか。

あとがきは、
火村と有栖川コンビが作中で歳を取らない設定になっていることの
意味合いや狙いについて書かれており
本書で一番面白かったのはこの部分でした。

と、中身の感想はあまりありません。

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妃は船を沈める

『妃は船を沈める』
有栖川有栖
妃(きさき)は船を沈める (光文社文庫)


所有者の願い事を3つだけ、かなえてくれる「猿の手」。
“妃”と綽名される女と、彼女のまわりに集う男たち。
危うく震える不穏な揺り篭に抱かれて、
彼らの船はどこへ向かうのだろう。
―何を願って眠るのだろう。
臨床犯罪学者・火村英生が挑む、倫理と論理が奇妙にねじれた難事件。


独立する中編2作を幕間で繋いで長編としたものです。
でもわざわざ長編の体裁にする事はなかったかもしれませんね。

第一部(中編の一つ目)「猿の左手」が素晴らしい。
ウイリアム・W・ジェイコブズの怪奇小説の名作「猿の左手」
をいろいろ捻くりまわして作られた作品です。
「猿の左手」解釈と事件解決が結びつき、見事な解決となっています。


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さて解説は西澤保彦。
同じパズラーとしての、考えすぎとしか思えない解説です。
果たしてここまで有栖川有栖先生が意図していたのかあやしい。
これは提灯記事ともいうのではないでしょうか。

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絶叫城殺人事件

『絶叫城殺人事件』
有栖川有栖
絶叫城殺人事件 (新潮文庫)


「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、
口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。残酷な無差別殺人事件の
陰には、カルトなホラー・ゲームに登場するヴァーチャルな怪物が――。
暗鬱の「絶叫城」に展開する表題作ほか、「黒鳥亭」「壺中庵」
「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」と、底知れぬ恐怖を孕んで闇に聳える
六つの迷宮の謎に、火村とアリスのコンビが挑む。


”〇〇殺人事件”という題名を避けていた作者が
あえてつけた”〇〇殺人事件”短編集です。
(連作での仕掛けがあるタイプの短編集ではありません。)

火村モノは結構読んでいますが何だこれはと思う事も
多々出始めてきていたのですが
本作はまあイイ方ではないでしょうか、
ってえらそうにすみません。

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高原のフーダニット

『高原のフーダニット』
有栖川有栖
高原のフーダニット (徳間文庫)


「分身のような双子の弟を殺しました」臨床犯罪学者・火村英生に、
電話の男は突然告白した。そして翌日、死体は発見された。
弟に加え兄の撲殺体までも……。
透徹した論理で犯人を暴く表題作はじめ、推理作家・有栖川有栖の夜ごと
の怪夢を描く異色作「ミステリ夢十夜」、神話のふるさと淡路島で火村を
待ち受ける奇天烈な金満家殺人事件「オノコロ島ラプソディ」。
絶品有栖川ミステリ全3編。


「オノコロ島ラプソディ」
出だしに前フリとして作家有栖川有栖に叙述ミステリの依頼が来る。
ということでどんな事をしてくれるかと思いきや・・・・
これはなんともヒドイというか面白いというかなるほどというか。
これはいいんじゃないでしょうか。

「ミステリ夢十夜」
???

「高原のフーダニット」
ちょっと凡庸か?

やはり傑作ばかりという訳にはそうそういかないですよね。

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白い兎が逃げる

『白い兎が逃げる』
有栖川有栖
白い兎が逃げる (光文社文庫)


ストーカー行為に悩む劇団の看板女優・清水伶奈。
彼女を変質者から引き離す計画は成功したはずだった。
ところが、ストーカーが兎小屋の裏で死体となって発見される。
追いかけていたはずの彼が―。
鉄道に絡むトリックを用いた表題作ほか、火村とアリスが挑む3つの事件。
ミステリのエッセンスをふんだんに盛り込んだこれぞ正統派の推理小説。


表題作含む中短編集です。

『不在の証明』
既読。何かのアンソロジーで読んでいた。

『地下室の処刑』
銃殺される予定の被害者を誰がなぜ毒殺したか。

『比類のない神々しいような瞬間』
ダイイングメッセージものというジャンル自体に無理があることを踏まえ
さらにひねる。

『白い兎が逃げる』
アリバイ崩しものだが、えっ、そういう事?と
盲点をついたあやうい作品。

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ダリの繭

『ダリの繭』
有栖川有栖
ダリの繭 (角川文庫)
ダリの繭 (角川文庫)


幻想を愛し、奇行で知られたシュールレアリスムの巨人―
サルバドール・ダリ。宝飾デザインも手掛けたこの天才の心酔者で
知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。現代の繭とも
言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレード
マークであったダリ髭がない。そして他にも多くの不可解な点が……!?
事件解決に立ち上がった推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生
が難解なメッセージに挑む!ミステリー界の旗手が綴る究極のパズラー。


再読です。
殺人事件1件のみ、となかなか地味な展開でした。
(しかしけっこうボリュームはある)
丁寧に無理なくストーリーが作られているという感じで
新本格の良心といった印象です。

ラストが意外に良かったりしますが
あのあと進展あったのでしょうか?

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ミステリ国の人々

『ミステリ国の人々』
有栖川有栖
ミステリ国の人々
ミステリ国の人々


これぞミステリ!と膝を打ついかにも“らしい”52人。あの名探偵から、
つい見逃してしまう存在まで、名編の多彩な登場人物にスポットライトを
あて、世相を織り交ぜながら、自在に綴ったエッセイ集。
作家ならではの読みが冴える、待望のミステリガイド!


2016年(最近だ!)、日本経済新聞にて連載されたそうです。
やるなあ日経。
うちは読売ですが、
ちょっとした有栖川有栖さんの単発ミステリ記事は最近見かけました。
いよいよ知名度も上がってきているってことなんでしょう。
我々ミステリファンには大御所でも
一般的にはそうでもない気がしていたので嬉しいところです。

さて本書はミステリ登場人物にかかわる軽いエッセイです。
探偵、犯人、から全然覚えていない人まで取り扱っています。
読んでいるものから読んでいないものまで
どれも作品含め魅力的に紹介されています。

一風変わったミステリガイドになっていて読んでいて楽しかったです。

各編の終わりと本のカバーにあるのが連載時からあったイラスト。
大路浩実さんというイラストレーターが書かれたそうですが
これも見ていて楽しい。

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虹果て村の秘密

『虹果て村の秘密』
有栖川有栖
虹果て村の秘密 (講談社ノベルス)
虹果て村の秘密 (講談社ノベルス)


将来、推理作家になる夢を持った少年・秀介と、刑事になりたくて
しょうがない少女・優希。二人は、優希の母親で推理作家の二宮ミサトが
持つ、虹果て村の別荘で夏休みを過ごすことに。その村では高速道路の
建設を巡り村人たちが争っており、ついには密室殺人事件が発生!
少年たちは、手を取り合い犯人捜しを始めるのだが……!?


「かつて子どもだったあなたと少年少女のための――」
講談社ミステリーランドでの作品のノベルス化です。

少年少女のやり取りも楽しいし、彼らを見守る大人たちも優しい。
読んでいて悪い気はせず、ミステリとしても筋が通って楽しい。

作者によるあとがきもなんかいい雰囲気でした。

ズバリ、ミステリ愛と子どもたちへの優しい視線があふれた作品です。

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狩人の悪夢

『狩人の悪夢』
有栖川有栖
狩人の悪夢
狩人の悪夢


人気ホラー作家・白布施に誘われ、ミステリ作家の有栖川有栖は、
京都・亀岡にある彼の家、「夢守荘」を訪問することに。
そこには、「眠ると必ず悪夢を見る部屋」があるという。
しかしアリスがその部屋に泊まった翌日、白布施のアシスタントが住んで
いた「獏ハウス」と呼ばれる家で、右手首のない女性の死体が発見されて
…。臨床犯罪学者・火村と、相棒のミステリ作家・アリスが、
悪夢のような事件の謎を解き明かす!


地味な作品です。
クローズド・サークルものとしての推理と解決ですが
決して閉じてはいなさそうでいくらでも抜け道がありそうな気もします。
クローズドを前提とすれば本格モノとしての面白さはあります。

臨床犯罪学者の火村以上にアリスが行動するところもなかなか良かった。

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あとがきによると、この火村・アリスシリーズは25年続いているらしい。
年齢設定は変わらず、しかし時代は確実に”今”
ここらへんの割り切りは良い。

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