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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

病院坂の首縊りの家

『病院坂の首縊りの家』
横溝正史
病院坂の首縊りの家 (上) (角川文庫―金田一耕助ファイル)
病院坂の首縊りの家 (上) (角川文庫―金田一耕助ファイル)

金田一耕助最後の事件。
執筆においても最後の作品(悪霊島)の手前に書かれています。

金田一耕助の活躍譚を記す小説家の自称、砧の隠居
(作中での横溝正史本人なんでしょうまた金田一は、成城の先生と呼ぶ)
による序詞で始まり、拾遺で終わる最長の金田一耕助譚です。

『悪霊島』では磯川警部の人生も描かれましたが、
本作では等々力警部が活躍します。(いや、活躍はしてないか?)
とにかく横溝作品は人間関係が複雑で、
本作も出だしからその様子が濃厚だったので
初めて関係図を作成しながら読みました。
(後で知りましたがウィキペディアに関係図は載ってました。)

昭和28年に始まり昭和48年に解決と20年の歳月がかかったこの事件。
たぶん当時より真相を知っていた金田一耕助が
その時になにがしか動いていれば20年後の事件はなかったであろうと、
やはりいかにもの金田一譚であります。

トリックや仕掛けとかは全く期待せず、
ずっと”金田一耕助最後の事件”として読んでましたが
そのせいかやたらと面白かった。

本作品は、
この意味合い無くしてはミステリとして面白い作品ではない、
というのが実情だと思いますが、
これだけのファンサービス作品を残した横溝先生は
大変わかってらっしゃる方だったんだなあ。

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アメリカ帰り、昭和12年に『本陣殺人事件』で現れた金田一耕助は、
昭和48年、本作を以てふらりとアメリカへ帰っていってしまいました。
結構カッコいい幕引きですなあ。






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仮面舞踏会

『仮面舞踏会』
横溝正史
仮面舞踏会 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
仮面舞踏会 (角川文庫―金田一耕助ファイル)


裕福な避暑客の訪れで、閑静な中にも活気を見せ始めた夏の軽井沢を
脅かす殺人事件が発生した。被害者は画家の槇恭吾、有名な映画女優
・鳳千代子の三番目の夫である。華麗なスキャンダルに彩られた千代子は
過去二年の間、毎年一人ずつ夫を謎の死により失っていた。
知人の招待で軽井沢に来ていた金田一耕助は早速事件解決に乗り出すが!
構想十余年、精魂を傾けて完成をみた、精緻にして巨大な本格推理。


アマゾンレビューを見ていて実は驚いています。
かなり好評価です。
伏線も随所に張り巡らされているようです。
確かにそんな気はします。

ただ私は疲れていたのでしょうか。
個性無き登場人物たち(と思われた)が
かなり入り組んだ行動をしているようなのですが頭が付いていかず。
ただただ長いという印象しか残りませんでした。

真犯人とその犯行のきっかけも後味も悪く今回はダメでしたが
いづれみなさんのレビューを信じもう一度読んでみようと思います。
(体調の良い時に)

本作、金田一耕助は犯行を防げないのはいつも道理ですが
やたらと饒舌で明るくその点もなにか違和感あり。
私が疲れているんでしょう。

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さてさて旧カバー版は杉本先生のイラストが強烈でした。
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白と黒

『白と黒』
横溝正史
白と黒 (角川文庫)
白と黒 (角川文庫)

毎度お馴染み金田一耕助モノですが舞台は東京、しかも団地。
ということで昭和30年代あたりの現代的な作品です。

地方の因習や過去に遡る人間関係はないのですが
それでも多くの人間が団地内外で入り組みあい、
無個性な人物群であることもありやはり複雑です。

しかしこの複雑な構図がきれいにまとまっていくので
ほぼ後半までのパズラーとしてはよく出来ているほうかもしれません。

但しラストの真犯人は驚きですがその解明はシーンはあっさりしすぎで
パズル的に正しいかの検証は作品内でもおろそかの気がします。

おどろおどろしさは無く、金田一耕助も精彩に欠けているので
代表作ではなく、団地を舞台にした”意欲作”という評価が
無難なところなんでしょう。

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悪魔の寵児

『悪魔の寵児』
横溝正史
悪魔の寵児 (角川文庫)
悪魔の寵児 (角川文庫)

毎度お馴染み金田一耕助モノですが、本格推理ではなくてスリラー。
しかもエログロ。
結構横溝先生はこういうの多いです。

舞台は岡山でなく東京の場合はこんなのが多い。

金田一耕助もまったく力が入っていません。

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悪霊島

『悪霊島』
横溝正史
悪霊島(上) (角川文庫)
悪霊島(上) (角川文庫)

毎度お馴染み金田一耕助モノです。
これは横溝正史の最後の長編になります。
雑誌連載が1979年から1980年と、これは”最近”といっていいでしょう。
物語の年代も昭和42年です。

本作、なんといっても角川映画「悪霊島」です。
映画パンフレット 「悪霊島」 出演 鹿賀丈史/岩下志麻

公開が1981年と非常に連載時期と近く、
今でいうメディアミックスを想定して
横溝先生も執筆をされていたのでしょうか。

本作、横溝正史ワールド全開の舞台装置で、
またトリックやロジックといったものが非常に薄口の作品なので
わかりやすい映画向きなのだったのかも。

「鵺の鳴く夜は恐ろしい…」というキャッチフレーズも良かったし
なんといってもビートルズ!
レット・イット・ビーを主題歌とし、挿入歌ではゲット・バック。
シングル盤を買っておけばよかった。

私はなぜか映画館で観た気もするのですがここら辺は記憶が曖昧です。
岩下志麻さんがいろんな意味で強烈でした。

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八つ墓村

『八つ墓村』
横溝正史
八つ墓村 (角川文庫)
八つ墓村 (角川文庫)


戦国の頃、三千両の黄金を携えた八人の武者がこの村に落ちのびた。
だが、欲に目の眩んだ村人たちは八人を惨殺。その後、不祥の怪異
があい次ぎ、以来この村は“八つ墓村"と呼ばれるようになったという。
大正×年、落人襲撃の首謀者田治見庄左衛門の子孫、要蔵が突然発狂、
三十二人の村人を虐殺し、行方不明となる。そして二十数年、謎の連続
殺人事件が再びこの村を襲った……。
現代ホラー小説の原点ともいうべき、シリーズ最高傑作! !


シリーズ最高傑作ってなんのシリーズなんでしょうね。
謎解き小説としてはその要素は非常に少ないです。
金田一耕助モノとしても序盤から登場はしていますが活躍していません。
(事件解決後、真犯人については以前から疑っていた、などと言う始末)

という事で、謎解き小説、あるいは金田一譚としては面白くありません。

でも、この”八つ墓村”というアヤシイ字ズラやその名の因縁話、
その後のこの村での陰惨な事件、舞台となる村社会、双子の老婆、
洞窟、むやみに毒殺される人々等、横溝ワールド全開で、
結構な分量ではありましたが一気読みです。
これはミステリーでなくサスペンス作品の名作です。

私は小さいころ漫画版(たぶん作画はつのだじろう)を
繰り返し読んでいて、オリジナルを読むのは初めてなのですが
それでも引き込まれていきました。
この漫画版かなり原作に忠実だったようです。
小説を読みながら漫画の絵柄が鮮やかに蘇ってきました。
真犯人や事件にかかわる人々の顔は
漫画版での顔が思い浮かべられたのですが
主人公や金田一耕助の顔は思い出せません。
なにしろ活躍していなんだから仕方ないか。

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もしこれから金田一シリーズを推理小説として読み始めるのなら
『獄門島』等、他の作品から入ってほしいなあ。

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七つの仮面

『七つの仮面』
横溝正史
七つの仮面 (角川文庫)

「七つの仮面」
「猫館」
「雌蛭」
「日時計の中の女」
「猟奇の始末書」
「蝙蝠男」
「薔薇の別荘」

毎度おなじみ金田一耕助モノの短編集です。
なかなか魅力的なタイトルが並びますが内容はいいますまい。

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変装して出かける金田一。
K・Kのイニシャルでプレゼントを贈る金田一。
しゃれた一文で終わる作品。
やたらと「あっはっは」とわらう豪快な人々(金田一含む)

結構小ネタの宝庫かもしれません。

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『首』
横溝正史
首 (角川文庫)

毎度おなじみ金田一耕助の短編集です。

収録は
生ける死仮面
花園の悪魔
蝋美人


横溝さんは短編でも派手にいきたいのかとにかくおぞましい。

なんとなく横溝正史だから、金田一モノだから、で納得してしまいますが
これが現代の話としてだったらちょっと勘弁願いたいような事件ばかり。

猟奇!

「首」も当然そんな作品ですが一番本格度が高い。

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三つ首塔

『三つ首塔』
横溝正史
三つ首塔 (角川文庫)


少女時代に両親をなくし、伯父宅に引き取られた音禰に、遠縁の玄蔵老人
からの遺産、それも百億円相続の話がまい込んできた。が、それには見知
らぬ謎の男との結婚が条件という。思いもかけない事態にとまどう音禰の
周辺で次々と起きる殺人事件。おびただしい血が流された魔の惨劇の根元
は、玄蔵が三人の首を供養するために建てた“三つ首塔"に繋がっていた。


金田一耕助モノですが本格モノではありません。サスペンス小説といった
感じです。ヒロイン音禰の手記という形式でもあり一風かわった金田一譚
となっています。ヒロインの赤裸々な体験も綴られていたりエログロ要素
も強めなのですがスピーディーな展開もありまったく飽きさせずに一気に
読み終えました。

さて死人ですが相変わらず多いです。毎度おなじみ真犯人の自殺、を含め
11人に死にます。ほとんど出番のない金田一耕助ですがヒロインの視点か
らは強敵とみなされまた最後にええカッコを見せるのでファンにはうれし
い作品であるかもしれません。

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女王蜂

『女王蜂』
横溝正史
女王蜂 (角川文庫)

毎度おなじみ金田一耕助モノです。
かなりの長編ですが読みやすい。

ミステリとしては派手さは無く小粒感はありますが、伏線等地味ながら
練られている気がしています。

派手さはないといっても金田一が絡んでから自殺含め6人死んでおり、
この最後の自殺という展開含め横溝節全開です。

いつも横溝作品を読んでいるときは、相変わらずの展開だなあ、と思い
ながらなのですが、それでもしばらくするとまた別の作品に手をだして
しまうのは中毒だからでしょうか。

そんなわけでストーリーの説明はしませんが
安心してください。いつもと同じです。

※本作のポイント
真犯人についていつから目星をつけていたか問われた際の金田一耕助。

さんざんひとが殺されたあとで、はじめからあのひとに眼をつけていた
なんて義理にもいえたことじゃありませんからね。しかし、じつをいう
と、かなりはじめのころから、・・・・

結構自己評価が甘い自称名探偵。

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