FC2ブログ
05«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»07

茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

八つ墓村

『八つ墓村』
横溝正史
八つ墓村 (角川文庫)
八つ墓村 (角川文庫)


戦国の頃、三千両の黄金を携えた八人の武者がこの村に落ちのびた。
だが、欲に目の眩んだ村人たちは八人を惨殺。その後、不祥の怪異
があい次ぎ、以来この村は“八つ墓村"と呼ばれるようになったという。
大正×年、落人襲撃の首謀者田治見庄左衛門の子孫、要蔵が突然発狂、
三十二人の村人を虐殺し、行方不明となる。そして二十数年、謎の連続
殺人事件が再びこの村を襲った……。
現代ホラー小説の原点ともいうべき、シリーズ最高傑作! !


シリーズ最高傑作ってなんのシリーズなんでしょうね。
謎解き小説としてはその要素は非常に少ないです。
金田一耕助モノとしても序盤から登場はしていますが活躍していません。
(事件解決後、真犯人については以前から疑っていた、などと言う始末)

という事で、謎解き小説、あるいは金田一譚としては面白くありません。

でも、この”八つ墓村”というアヤシイ字ズラやその名の因縁話、
その後のこの村での陰惨な事件、舞台となる村社会、双子の老婆、
洞窟、むやみに毒殺される人々等、横溝ワールド全開で、
結構な分量ではありましたが一気読みです。
これはミステリーでなくサスペンス作品の名作です。

私は小さいころ漫画版(たぶん作画はつのだじろう)を
繰り返し読んでいて、オリジナルを読むのは初めてなのですが
それでも引き込まれていきました。
この漫画版かなり原作に忠実だったようです。
小説を読みながら漫画の絵柄が鮮やかに蘇ってきました。
真犯人や事件にかかわる人々の顔は
漫画版での顔が思い浮かべられたのですが
主人公や金田一耕助の顔は思い出せません。
なにしろ活躍していなんだから仕方ないか。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村


もしこれから金田一シリーズを推理小説として読み始めるのなら
『獄門島』等、他の作品から入ってほしいなあ。

tb: 0 |  cm: 4
go page top

七つの仮面

『七つの仮面』
横溝正史
七つの仮面 (角川文庫)

「七つの仮面」
「猫館」
「雌蛭」
「日時計の中の女」
「猟奇の始末書」
「蝙蝠男」
「薔薇の別荘」

毎度おなじみ金田一耕助モノの短編集です。
なかなか魅力的なタイトルが並びますが内容はいいますまい。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

変装して出かける金田一。
K・Kのイニシャルでプレゼントを贈る金田一。
しゃれた一文で終わる作品。
やたらと「あっはっは」とわらう豪快な人々(金田一含む)

結構小ネタの宝庫かもしれません。

tb: 0 |  cm: 0
go page top

『首』
横溝正史
首 (角川文庫)

毎度おなじみ金田一耕助の短編集です。

収録は
生ける死仮面
花園の悪魔
蝋美人


横溝さんは短編でも派手にいきたいのかとにかくおぞましい。

なんとなく横溝正史だから、金田一モノだから、で納得してしまいますが
これが現代の話としてだったらちょっと勘弁願いたいような事件ばかり。

猟奇!

「首」も当然そんな作品ですが一番本格度が高い。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

tb: 0 |  cm: 0
go page top

三つ首塔

『三つ首塔』
横溝正史
三つ首塔 (角川文庫)


少女時代に両親をなくし、伯父宅に引き取られた音禰に、遠縁の玄蔵老人
からの遺産、それも百億円相続の話がまい込んできた。が、それには見知
らぬ謎の男との結婚が条件という。思いもかけない事態にとまどう音禰の
周辺で次々と起きる殺人事件。おびただしい血が流された魔の惨劇の根元
は、玄蔵が三人の首を供養するために建てた“三つ首塔"に繋がっていた。


金田一耕助モノですが本格モノではありません。サスペンス小説といった
感じです。ヒロイン音禰の手記という形式でもあり一風かわった金田一譚
となっています。ヒロインの赤裸々な体験も綴られていたりエログロ要素
も強めなのですがスピーディーな展開もありまったく飽きさせずに一気に
読み終えました。

さて死人ですが相変わらず多いです。毎度おなじみ真犯人の自殺、を含め
11人に死にます。ほとんど出番のない金田一耕助ですがヒロインの視点か
らは強敵とみなされまた最後にええカッコを見せるのでファンにはうれし
い作品であるかもしれません。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

tb: 0 |  cm: 0
go page top

女王蜂

『女王蜂』
横溝正史
女王蜂 (角川文庫)

毎度おなじみ金田一耕助モノです。
かなりの長編ですが読みやすい。

ミステリとしては派手さは無く小粒感はありますが、伏線等地味ながら
練られている気がしています。

派手さはないといっても金田一が絡んでから自殺含め6人死んでおり、
この最後の自殺という展開含め横溝節全開です。

いつも横溝作品を読んでいるときは、相変わらずの展開だなあ、と思い
ながらなのですが、それでもしばらくするとまた別の作品に手をだして
しまうのは中毒だからでしょうか。

そんなわけでストーリーの説明はしませんが
安心してください。いつもと同じです。

※本作のポイント
真犯人についていつから目星をつけていたか問われた際の金田一耕助。

さんざんひとが殺されたあとで、はじめからあのひとに眼をつけていた
なんて義理にもいえたことじゃありませんからね。しかし、じつをいう
と、かなりはじめのころから、・・・・

結構自己評価が甘い自称名探偵。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村
tb: 0 |  cm: 0
go page top

車井戸はなぜ軋る/黒猫亭事件

本陣殺人事件 (角川文庫)


角川文庫の<金田一耕助ファイル>シリーズの『本陣殺人事件』に
収録されている短編が『車井戸はなぜ軋る』と『黒猫亭事件』です。

『本陣殺人事件』の方は双葉文庫の日本推理作家協会賞受賞作全集の中で
読んでいるので今回は読みませんでした。

『車井戸はなぜ軋る』
横溝ワールド全開です。旧家の争い、胡散臭い人物群、おどろおどろしい
雰囲気、短編ながら濃密な作品です。
さて金田一耕助は事件に関与はせず、事件経過を後に知った、という
変わったスタンスの作品でもあります

『黒猫亭事件』
『獄門島』を連載中の「私」が金田一耕助から手紙をもらう、という
これまた変わった出だしでスタートします。
「私」と金田一耕助の探偵小説トリック談義がでてくるなど興味深い展開
が続きます。

そして「顔のない屍体」をテーマとした作品を書きたいという「私」に
金田一が自分が扱った同テーマの事件を教えてそれを小説風にした、
という流れになってきます。

ここまでで結構叙述ミステリ的な味がでてきて期待も高まりますが
中身は複雑に絡み合う本格ミステリでこれは面白かった。

しかし本作での金田一耕助は、なぜかしらご陽気。
そこらへんもユカイです。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村





tb: 0 |  cm: 0
go page top

迷路荘の惨劇

『迷路荘の惨劇』
横溝正史
迷路荘の惨劇 (角川文庫)


広大な富士の裾野近くに、あたりを睥睨するかのごとく建つ豪邸名琅荘。
屋敷内の至る所に『どんでん返し』や『ぬけ穴』が仕掛けられ、
その秘密設計から、別名迷路荘と呼ばれていた――。
金田一耕助は、迷路荘到着直後、凄惨な殺人事件に巻き込まれた!
事件解明に乗り出した耕助は、二十年前に起きた因縁の血の惨劇を知り、
戦慄する……。
斬新なトリックと溢れるサスペンス、巨匠横溝正史の長編本格推理! !


残念ながら斬新なトリック(たぶん当時でさえ)も溢れるサスペンスも
感じられませんでした。かなりの長編ですがどうも間延び感があります。
「迷路荘」といういかにもなタイトルであり期待しますが、ぬけ穴等も
わざわざ設定しなくてもよい程度の使われ方で完全に雰囲気装置です。

本作は横溝正史かなり晩年の作品で、『迷路荘の怪人』というかつての
短編を長編化したという経緯もあり・・・・。
まあわたしとしてはそんな扱いです。

そんな中で本作で唯一いきいきと描かれた井川刑事の発言がいい。

「金田一さん、いやさ、金田一先生、これはいったいどうしたんというん
ですい。あんたの眼のまえでつぎからつぎへと事件が起こっているんです
ぜ。それにもかかわらずあんたただウロチョロするばかりでなんにもし
ようたあしねえじゃありませんか。あんたそれでも名探偵ですかい。」

よくぞ言った。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

本作読むと改めて「獄門島」「犬神家の一族」等の面白さがわかるなあ。

tb: 0 |  cm: 0
go page top

人面瘡

『人面瘡』
横溝正史
人面瘡 (角川文庫―金田一耕助ファイル)


「わたしは、妹を二度殺しました」。
金田一耕助が夜半遭遇した夢遊病の女性が、奇怪な遺書を残して自殺を
企てた。妹の呪いによって、彼女の腋の下には人面瘡が現れたというの
だが…。表題他、四編収録。


「睡れる花嫁」
「湖泥」
「蜃気楼島の情熱」
「蝙蝠と蛞蝓」
「人面瘡」
(プログレ邦題にも感じるナイスな題名です)

と短編5編を収録した一冊です。

短編のせいか金田一耕助も早々と登場し、結構てきぱきと推理します。
ほとんど終盤まで推理せずに犯罪を完遂させてしまうのは、
長編のみでのお約束事項だったのでしょうか?
こちらが本当の金田一耕助の姿?

さて作品としては「湖泥」が良かった。
犯人が被害者の義眼を取り外しますが、後にまた入れなおしています。
この理由が猟奇!エログロ!
恐ろしいな。横溝正史。

是非読んでみてください。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

tb: 0 |  cm: 0
go page top

夜歩く

『夜歩く』
横溝正史
夜歩く (角川文庫)

ちょっとかわった趣向を持つ金田一耕助シリーズの作品です。
以前に読んでいるのですが最後の最後でネタを思い出しました。

本作のキモである部分もよいのですが出だしから読みやすい。
首無し死体が出てくるものの結構地味な展開でありながら
飽きさせません。
傴僂、夢遊病、古神家一族(それほど複雑な家系ではなかった)等
を散りばめ舞台は東京から岡山へと移ります。

他の有名な作品のようなおどろおどろしい世界とタイトル
ではないのですが惹き込まれます。

ここでの金田一耕助は途中からの登場のせいか、
てきぱきと推理を進め、外見はあいかわらずですが
予想に反し頼りがいのある探偵となっています。

主人公からみた視点で書かれているから?

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

私は大変面白かったのですが、
いろいろと金田一モノとして最初に読んではいけなさそうです。


tb: 0 |  cm: 0
go page top

悪魔が来たりて笛を吹く


『悪魔が来たりて笛を吹く』
横溝正史
悪魔が来りて笛を吹く (角川文庫)
さあどうだ。金田一耕助シリーズでも屈指の人気作です。
こういってはなんですがトリック、プロットともなにか突出したもの
があるとは感じられない作品というのが正直な印象です。
かなりの長編なのですが雰囲気だけで持たせている、
といったらいい過ぎでしょうか。

とはいえその雰囲気はさすがです。
蓄音機とはいえ夜中に突然聴こえてくるのは「悪魔が来たりて笛を吹く」
というフルート曲の音色。不気味です。こういったガジェットが巧い。

さて本作、舞台は岡山の山村でなく都会なんですが、
それを除けばまさに横溝正史王道スタイルの作品です。
ある登場人物の生い立ちがわかればそこから動機がわかり、
結果として犯行トリックがわかるというもの。
そして金田一耕助が過去の因縁を調べている間にも凶行は続けれらます。
今回は旧知の磯川警部に生い立ち調査を依頼しています。

また金田一耕助は本作では本当に活躍していません。
またしても犯人にとって行うべき全ての犯行が終わった後で犯人を指摘し、
さらには自殺も止められない。黄金の金田一パターンです。
恐らく真犯人もするべき犯行が全て終われば
後は自分はどうなってもいいと思っているようなので、
金田一耕助が事件に関与しようがしまいが事件は収束

犯罪を防御出来ない事で定評のある金田一耕助ですが、
真犯人にとってみれば全ての犯罪が終わるまで
見守ってくれてるかのような頼もしい探偵なのであります。

このパターンを味わうのも金田一耕助シリーズの楽しみ

好きです。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

↓昔の角川文庫表紙・・・コワイ
金田一耕助ファイル4 悪魔が来りて笛を吹く<金田一耕助ファイル> (角川文庫)

tb: 0 |  cm: 2
go page top

プロフィール

最新記事

カテゴリ

ありがとうございます

自己との対話