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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

24時間の男

『24時間の男』
山田正紀
24時間の男―一千億円を盗め (ノン・ノベル)


超ハイテク警備ビル内に眠る1千億円の企業機密。最先端金庫破りの
榊周助は奇想天外な奪取計画を立てた。まず鉄壁のアリバイ作りのため、
傷害事件を起こし、東京拘置所に入所。そこで、かねて買収してあった
出入りの医師に手伝わせて極秘裡に脱獄し、目的地へ。24時間以内に
仕事を済ませ、再び拘置所に戻るという大胆不敵な方法である。かくて、
事態は周到なプラン通り順調に進行しつつあった。が、第1の事故が発生
した。榊と落ち合う場所に相棒の姿はなく、刑事がいたのである。果た
して蟻1匹にも感応するコンピュータ警備をかい潜り、1千億のブツを
盗めるのか?無事拘置所に戻れるのか?SF界の実力派が卓抜なアイデアと
最新技術情報を駆使して放つ超冒険小説の異色傑作。


24時間の男、副題が、一千億円を盗め、です。

いやあ、山田正紀のB級冒険小説は面白い。
本作はハイテク警備ビルからあるものを盗み出すというストーリーで
「ミッション・インポッシブル」を彷彿とさせます。

最初話を持ち込んできたヤバイ奴らの追及をかわすため
あえて別の事件を起こし東京拘置所に入り
今回の盗みに関与していませんとアリバイを作っておきます。

つまり本作は
拘置所からの脱獄、ハイテクビルからの盗み、そしてまた拘置所へ戻る
という流れ。そしてこのタイムリミットが24時間。
もうB級的面白さが詰まっていそうでしょう。

物語の導入から脱獄のパートですっかり物語の世界に入りこみました。
ハイテク攻略パートでの機器の描き方はまさに山田正紀。
さすがこの部分は手慣れて巧いものです。
既にここまででトラブル続きなのですがついには機材の故障で
モノは盗めずいったん退却。その後計画を練り直します。
ここからは最初に出てきたやばい奴らも再登場し、一気に拘置所への
帰還まで物語が加速します。
お約束の謎の美少女もいたりして全体的にカラッとした味わいで楽しい。
果たしてモノを盗んで拘置所に戻れたのか。
味のあるエンディングもいいです。

本作、娯楽映画としては最高のコンテンツではないかと思うのですが
いかがでしょう?

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装甲戦士〈2〉戦艦奪回指令OZ

『装甲戦士〈2〉戦艦奪回指令OZ』
山田正紀



ジャングルから戦艦を回収せよ!
ベトナム戦争末期、青年原田蒼生の加わる極秘日本人部隊に
奇妙な命令が下った。装甲戦闘服を駆使して作戦を行う蒼生たちを、
ベトコンの銃撃が襲う。異色冒険小説の第2弾。


装甲戦士〈1〉を読んだ。
後半ようやく面白くなったまま物語は終わってしまった。
山田正紀なのでどうせ飽きて2巻目は出していないんでしょうね、
なんて意味の記事を書いたら
よくお邪魔させていただいているポール・ブリッツさんより
本作が存在するとのコメントを頂いた。

おぉ!あったのか、それじゃあ探してみっかなんて思ってました。
そして今、山田正紀作品所有リスト(全部読むつもりなので)みたら
どうも持っていたようです。
完全に忘れていました。
しかもその本は隠れているとはいえ
取り出しやすい位置に置いてありました。

これから読みます。













読みました。

<1>でいよいよ面白くなってきた“イヌの痩せる場所”へはいかず
別任務になっており、しかもSFや伝奇小説要素の少ない
そもそも物語の面白さのない単なる戦記モノになっていた。
残念。
天才山田正紀にもこういった作品はあるという事ね。


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神々の埋葬

『神々の埋葬』
山田正紀


『神狩り』『弥勒戦争』に続く神をテーマにした長編です。
本作はお馴染みのテーマ、神とは何か、と
そこに巻き込まれる人間を描いたSF長編です。

結果的には筋にあまり影響を及ぼしてはいませんでしたが、
ほとんどの登場人物がなにか重要そうな雰囲気をもっており、
主人公だけでなく、出す人物全員熱く描いてやろう、といった
勢いようなものが感じられました。
『神狩り』『弥勒戦争』と同じく、壮大なテーマを、
長編とはいえそんな大長編でない分量で描き切るのですから力技です。

本作は第4回角川小説賞受賞作とのことですが
知名度は低そうです。
初期作品はすべてハルキ文庫あたりから出しなおしているかと思ったら
本作は角川での単行本と文庫本だけでその後再版等ないようです。
残念です。

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装甲戦士1

『装甲戦士1』
山田正紀
装甲戦士〈1〉ベトナム戦線マル秘出動令 (ノン・ノベル)


ベトナム戦争が泥沼化した71年暮れ、学生原田蒼生は曲者揃いの極秘
日本人部隊に加わった。瀕死の落伍者が続出する苛酷な訓練の末、
上官から渡されたのは、未来の甲胄を思わせる装甲戦闘服だった。
部隊の真の目的は何なのだ?やがて悪夢の戦略が浮上するが…?
人気実力派が満を持して贈る壮大奇想の超冒険小説書下ろし。


ここしばらく山田正紀作品でも難解な作品を読んでいましたので
ここは冒険小説風の本書でスカッとしたかった

なんとなく表題は、巨大ロボット戦闘モノ(苦手なジャンル)ですが
小難しいことは書かれていないだろうと思い
積読の山からひっぱりだしました。

読んでみると安っぽいロボットものではありませんでした。

舞台はベトナム戦争、ひそかに集められた日本人部隊の闘いを描きます。
といっても本作はその日本人部隊の招集事情や訓練風景がメインです。
終盤、遭難した仲間を救出するために装甲戦闘服を着用する、
という部分でようやくこの”装甲戦士”が出てきます。

ストーリー的にはここからいよいよ面白くなってきました。

”イヌの瘠せる場所”という異形な土地へ赴くための任務のため
この部隊は作られたという事がわかりかけてきます。
”イヌの瘠せる場所”という奇妙なワードの興味もあり
さあここからという所でこの1巻は終了するのですが
2巻目以降は果たしてあるのでしょうか?

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多分ないんでしょう。だって山田正紀。
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チョウたちの時間

『チョウたちの時間』
山田正紀

↓持ってるのはこの装幀ではない古いものですが・・・・。



少年時代のある夏の日、長い髪の美しい少女から手渡された一匹の
チョウ……。それが宇宙、反宇宙、そして〈時間〉さえも舞台に
くり広げられる人類の命運を賭けた凄絶な闘いに関わっているとは!
――すべての謎をとく鍵は、ファシズムの嵐が吹きあれる1930年代の
ヨーロッパを放浪する一原子物理学者の行く手にあった。
彼はいったい何を見、どこへ行くのか。人類に残された唯一の可能性は
〈時間〉を支配することなのか……。
壮大なスケールで〈時間〉テーマに挑んだ超SF長編。


「空間」と「時間」をテーマにしたハードSFです。
と、わかるのは本当にこれくらいで、あとはちんぷんかんぷん。
これこそ想像できないことを想像する山田正紀の真骨頂かもしれません。

「空間」に支配されている人類は
「時間」をあやつり人類を滅亡させようとする彼らに勝てない、
とかそういう内容?

アマゾンだと多くの方が高評価を与えていて
自身の読み手としての力不足を感じました。
無念!

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山田正紀マニアとしてはこの本をハードカバーを200円で買えたので
そちらで大満足。
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イリュミナシオン 君よ、非常の河を下れ

『イリュミナシオン 君よ、非常の河を下れ』
山田正紀



内戦に揺れる東アフリカの国家サマリスの国連領事、伊綾剛に
突然与えられたのは、「アルチュール・ランボーを捕獲するため
『イリュミナシオン』へ向かった『反復者』を追って、『非情の河』を
下れ」という任務だった。
人類の理解を超越した侵略者との戦いを、
ランボーの詩に乗せて華麗に奏でる、幻想ハードSF!


『カオスコープ』『サイコトパス』と続いてまたまた山田正紀。

しかし書かれている内容が理解できない。
ストーリーも個々のエピソードも何が何だかわからなくなってます。

詩人ランボーの詩やエピソード
そして量子理論
をベースに作られたようです。

イリュミナシオンとはもともとランボーの詩集の名です。
断片的な詩集の内容と断片的に時間と空間が繋がる量子論的な世界。
ここら辺のことの物語のようです。
いや違うかもしれません。
難しかったです。

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サイコトパス

『サイコトパス』
山田正紀



拘置所に収監中の男からの奇妙な依頼。世界が、自分が、壊れていく…。
日本SF・ミステリー界に新たなる高峰。


これはいったい何だったんだ。
作中作のミステリと現実がこんがらがり訳が分からなくなりました。
その作中作が逆説的なトリックで面白さでケレン味たっぷりなので
本作自体がこのままミステリとしてまとまることを期待して
読み進めましたがだんだん捻じれていきます。

最後はミステリではなくSFになっていたのだと思いますが
やはり難しい。
途中「幻象機械」という言葉が1箇所、突然出てきますが
これって山田作品の題名です。
もしかすると本作「幻象機械」と似た内容かも。

とにかく読んでいて不安感がいっぱいになる作品でした。

なにしろ登場人物名が 水頭男(すいずつお)
この字ズラだけでもうダメです。

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カオスコープ

『カオスコープ』
山田正紀
カオスコープ (創元クライム・クラブ)


記憶障害に悩む作家・鳴瀬君雄は、ある朝自宅で他殺死体を発見する。
ポケットには血の付いたナイフ。脳裡によぎる女性の悲鳴と、凄惨な
殺人の光景…やはりぼくは、殺人者なのか?「万華鏡連続殺人事件」を
追う刑事、鈴木は奇妙な傷害事件に興味を抱く。被害者の名は鳴瀬君雄。
重傷を負ったまま行方不明になった彼を捜して鳴瀬宅へ向かうが…
壊れた記憶を抱えてさまよう男と、“そこにいない”相棒とともに事件
を追う刑事。二人を待ち受ける驚愕の運命とは。


”カオスコープ”とはカオス(混沌)とカレイドスコープのスコープを
掛け合わせた造語です。

さて本作、かなりわかりにくいです。
鳴瀬パートは鳴瀬視点で進みますが。本人が記憶障害らしい上に、
終盤に明かされ物語の核である”カオスコープ”の影響を受けている為
話の流れが見えない。
ずっとこの調子のため読んでいて不安定な気分に陥ってきます。
対する刑事である鈴木のパートは意味ありげに書かれる”相棒”や
鳴瀬パートとの認識ずれがあり、やはりこちらも不安定な気分。
後半より鈴木パートが整理されてきて、
ようやく鈴木パートが現実、鳴瀬パートに何かがある、
と筋がわかってきてやっと落ち着いてきます。

しかし結局読み終えてもなんだかスカッとしないのは
こういう作風故なのでしょうが、やはり落ち着かない気分です。

本作は東京創元社の「クライムノベル」とレーベルで発表されているので
ミステリ、という事なんでしょうがSF要素もあります。

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大きな括りで言えばやはりクライム・ノベルでいいのかもしれない、
とだんだん思ってきました。
そして「カオスコープ」という設定やそれで起こる描写は
やはり山田正紀テイストに溢れていました。

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地球・精神分析記録

『地球・精神分析記録』
山田正紀


そのものたちの名は『悲哀』『憎悪』『愛』『狂気』、
神の姿を形どった四体のロボット。
種としての消滅を迎えかけた人類はいにしえよりの神話をモチーフに、
人間を人間たらしめる源―集合的無意識を支えるための偶像として、
世界各地にそのものたちを据えたのだ。
しかし、失った尊厳を取り戻すため、神を殺すべく、
四人の男女が孤独な闘いを開始した。
極寒の地グリーンランド、灼熱のインド、ギリシア、日本…
やがて彼らは悪夢のような真実と出逢う。
ハードでスタイリッシュな、傑作SF長篇。

地球・精神分析記録(エルド・アナリュシス) (徳間デュアル文庫)
↑持っているのはこれでなく徳間文庫版
山田正紀のハードSF。
章立てからしてハードです。

Ⅰ徴候分析 悲哀 ルゲンシウス
Ⅱ既往歴分析 憎悪 オディウス
Ⅲ無意識分析 愛 アモール
Ⅳ連想分析 狂気 インサヌス
Ⅴ総合診断 激情 エモツィオーン

こんな感じ。

途中、
狂っているのは自分なのかこの世界なのか
といった問いがなされている、そんなSFです。

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ラストは読者にその結論を預けるタイプの作品で
もしかすると安倍公房の『人間そっくり』と似ているのかも。
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謀殺の弾丸特急

『謀殺の弾丸特急』
山田正紀
謀殺の弾丸特急 (ノン・ノベル)
謀殺の弾丸特急 (ノン・ノベル)


軍事政権下にある東南アジアの小国アンダカムでは、
今も日本製蒸気機関車C57が現役で活躍する。
今日も日本人ツアー客を隣国タイまで送り届けるはずが、
重要国家機密を巡るトラブルに巻き込まれ…。
旅好きの老婆、元国鉄職員、新婚カップルなど、いわゆる普通の人々が、
最新兵器で重装備するアンダカム国軍にいかにして立ち向かうのか!?
ノンストップ超絶エンターテインメント。


山田正紀の大ボラ冒険小説。(←褒めてます)
東南アジアへのパック旅行中になぜか国家の軍に追われる旅行者達。
旅の企画であった蒸気機関車に乗ってタイまで逃げきれるのか?

普通の人々が事件に巻き込まれていく展開はスピーディで
すぐに物語に引き込まれていきました。
そしてジープ、船、鉄道、攻撃ヘリ!、兵士と
本気で殺しにかかってくる軍隊に対してどう一般人が対応していくのか。
読み始めたら止まらなかったんであります。

映画「ミッション・インポッシブル」にも
こんなシーンあったんではないかというシーンもありました。

先に述べたように大ボラはったりかましているのですが
そこは山田正紀。なんだかそんなもんかと納得させてしまう筆力。

B級なんでしょうがとても面白い。

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