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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

ここから先は何もない

『ここから先は何もない』
山田正紀



小惑星から発見された、化石人骨“エルヴィス”とは?
3億キロの密室殺人。一気読み必至!超弩級エンタテインメント。


ボブ・ディランの「Beyond Here Lies Nothin'」が
引き合いに出されています。
なんだか無機質だがカッコいいタイトルです。
本の装丁もなんかいい。タイトルの配置も好き。



作品内容ですが冒頭部分の物語の導入いかにも山田正紀。
日常シーンから始まる冒険小説風展開がおもしろい。
新しいテクノロジーをふんだんに散りばめた難解な内容
(セキュリティ分野)をいまだ描く山田正紀の気合はスゴイ!
中盤後半からはとてもスケールの大きな宇宙の話になっていき
お得意の「神」も含まれ、更に探偵小説の話題もあり、
”山田正紀ワールド”を自ら意識して再現しているような感じでした。

そんなわけでよくわからないなりにやっぱり山田正紀だなあ、という
味わいの中で読了しました。

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アマゾンで確認したらこの本には誤字脱字が多いとの指摘がありました。
私は登場人物表記でヘンに感じたところを1か所見つけていました。

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贋作ゲーム

『贋作ゲーム』
山田正紀



山田正紀の膨大な作品群のなかでも、きわめて重要な意味をもつ
「犯罪ゲーム」という概念。本書では、実行不可能と思われる作戦に
果敢に挑む男たちの、手に汗握る活躍を描くシリーズ「贋作ゲーム」
計四篇に加え、「アマゾン・ゲーム」「マッカーサーを射った男」
「伊豆の捕虜」の計三篇を収録。
著者が「“ミッション・インポシブル”と“地下室のメロディ”の中間
ぐらいをねらった」と述べる、痛快無比なる「泥棒小説」の粋をぜひ
お楽しみあれ。


Caper Story「泥棒小説」
あとがきにあるよう、人は一人も死なない。
他にもいろいろある制約内で書いた冒険小説。
こういった話での山田正紀の面白さに適うものはなし。
短編小説集ですが、書き込んで長編にしても良かったのでは、
という充実の内容でした。(短編だからこそのキレの良さを狙った?)

美術テーマ「贋作ゲーム」
地雷テーマ「スエズに死す」
ハイジャックテーマ「エアー・ポート・81」
収奪テーマ「ラスト・ワン」

といった内容です。

オリジナルに対し扶桑社文庫の昭和ミステリ秘宝では
「アマゾン・ゲーム」
「マッカーサーを射った男」
「伊豆の捕虜」
も収録されてます。

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山田正紀さんのツイート

以下、山田正紀さんのツイート

”これまでながく生きてきて、あるいは素行の悪い、あるい行儀の悪い、あるいは狡猾な、あるいは凡庸な、あるいは人心の操作術に恐ろしいほどにたけた、いろんな総理大臣を見てきたが、さすがにこの人は本気で国民を殺そうとしているのではないかと思わせる総理大臣を見るのは、これが始めてのことです。”


想像できないことを想像してきた山田さんの上をいった総理大臣。
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篠婆 骨の街の殺人

『篠婆 骨の街の殺人』
山田正紀



忘れられた街・篠婆に伝わる正体不明の名陶。鹿頭勇作は、ここを舞台
にミステリを書こうとローカル線に乗った。ところが、出入り不可能な
走行中の列車内に男の死体が…乗客は、被害者と勇作のみ。一方、窯の
中から人骨が発見され、篠婆陶杭焼の因縁の歯車がまわりはじめた。
天才山田正紀の新シリーズ第1弾。


著者の言葉より

あの懐かしいトラベル・ミステリのファンの皆さま
新本格ミステリの美学を愛する皆さま
そして拙著『神狩り』を読んでくださった皆さま

と大きく門戸を開いたかのようなミステリです。

トラベルミステリ成分15%
新本格の美学80% 
神狩り成分5%
くらいでしょうか。

新本格の美学に貫かれた傑作です。
そこへ確かに”神狩り”要素も入ってくるのでこれはスゴイ。

今回は”骨の街”ですが本作の中で、”〇〇の街”があと4か所ある
という記述がありシリーズ化を想定していたようです。

しかし2001年の本作以来、類似のタイトルは発表されていないようです。
なんとかお願いいたします。

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マヂック・オペラ

『マヂック・オペラ』
山田正紀



二・二六事件前夜。置屋の密室で芸者が刺殺された。
詳細は「“乃木坂芸者殺人事件”備忘録」と縊死した囚人の手による
「感想録」に綴られていた。“検閲図書館”黙忌一郎の依頼で調査を
始めた特高警察の警部補が遭遇する奇怪な出来事…。黙が追いかけた
ドッペルゲンガーとは?昭和維新の影に潜む恐るべき陰謀とは?
『ミステリ・オペラ』に続き、昭和史を探偵小説で描く“オペラ三部作”
の第二弾。


途中で二・二六事件概要をネットで確認してから読みました。

かなりエンターテインメント性を排した作品の気がします。

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ミステリ・オペラ

『ミステリ・オペラ』
山田正紀



平成元年、東京。編集者の萩原祐介はビルの屋上から投身、しばらく空中
を浮遊してから墜落死した。昭和13年、満州。奉納オペラ『魔笛』を撮影
すべく“宿命城”へ向かう善知鳥良一ら一団は、行く先々で“探偵小説”
もどきの奇怪な殺人事件に遭遇する。そして50年を隔てた時空を祐介の妻
・桐子は亡き夫を求めて行き来する…執筆3年、本格推理のあらゆるガジ
ェットを投入した壮大な構想の全体ミステリ。


現代と昭和13年の満州を舞台に始まる大長編ミステリです。
魅力的な謎が次から次へと出てきます。
この重厚な物語の中で語られるのでなんとなく納得しましたが、
個別に見ていくとかなりやっつけ。
でもそこはすべて包括してのミステリなのでいいこととしましょう。

検閲図書館なんていうちょっと興味深いワードも出てきたりします。

現代史を勉強したのちもう一度読んでみたい。

ハードカバー2段組み682ページ。腕が鍛えられました。
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50億ドルの遺産

『50億ドルの遺産』
山田正紀


インドネシアから独立した人口百万余の島国スマリ。この小島に五十億
ドル相当のベトナム戦争の兵器が秘匿されているというのだ!スマリ国
元首ジョワンは、この隠匿兵器をタネに島開発のための資金を得たと
いう。一方、海外放浪の途次、スマリに立ち寄った中尾英輔は、偶然に
殺人事件を目撃、否応なく国家的陰謀の渦に巻きこまれていった…。
気鋭が贈る青春冒険傑作。


本作は昭和54年に発表された長編冒険小説です。
山田正紀の冒険小説は面白い。本作も期待通りの面白さでした。

主人公以上に脇役が魅力的、というかどの登場人物にも印象的なシーン
を与えるサービス精神が山田正紀の根底にあるのかもしれません。
一介の青年が国際的な事件に巻き込まれるあたりのスピーディな展開
もいいですが戦争の悲惨さを伝えたり、陰謀が渦巻く社会を描いたりと
物語的にもかなりいろいろな内容を盛り込んでいます。

これだけの内容なので、中盤まで読んで、
これは収拾つかず投げやりになるか未完のままだな、と想像しましたが
後半かなり端折った感はありますが最後まで描いていました。
最後に誰が本当の首謀者だったかわかるのですが、
この前後の流れがこの作品を単なる冒険小説以上のものにしています。

そして映像的で、ある意味華やかなラストシーン。
これは印象に残りました。

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24時間の男

『24時間の男』
山田正紀
24時間の男―一千億円を盗め (ノン・ノベル)


超ハイテク警備ビル内に眠る1千億円の企業機密。最先端金庫破りの
榊周助は奇想天外な奪取計画を立てた。まず鉄壁のアリバイ作りのため、
傷害事件を起こし、東京拘置所に入所。そこで、かねて買収してあった
出入りの医師に手伝わせて極秘裡に脱獄し、目的地へ。24時間以内に
仕事を済ませ、再び拘置所に戻るという大胆不敵な方法である。かくて、
事態は周到なプラン通り順調に進行しつつあった。が、第1の事故が発生
した。榊と落ち合う場所に相棒の姿はなく、刑事がいたのである。果た
して蟻1匹にも感応するコンピュータ警備をかい潜り、1千億のブツを
盗めるのか?無事拘置所に戻れるのか?SF界の実力派が卓抜なアイデアと
最新技術情報を駆使して放つ超冒険小説の異色傑作。


24時間の男、副題が、一千億円を盗め、です。

いやあ、山田正紀のB級冒険小説は面白い。
本作はハイテク警備ビルからあるものを盗み出すというストーリーで
「ミッション・インポッシブル」を彷彿とさせます。

最初話を持ち込んできたヤバイ奴らの追及をかわすため
あえて別の事件を起こし東京拘置所に入り
今回の盗みに関与していませんとアリバイを作っておきます。

つまり本作は
拘置所からの脱獄、ハイテクビルからの盗み、そしてまた拘置所へ戻る
という流れ。そしてこのタイムリミットが24時間。
もうB級的面白さが詰まっていそうでしょう。

物語の導入から脱獄のパートですっかり物語の世界に入りこみました。
ハイテク攻略パートでの機器の描き方はまさに山田正紀。
さすがこの部分は手慣れて巧いものです。
既にここまででトラブル続きなのですがついには機材の故障で
モノは盗めずいったん退却。その後計画を練り直します。
ここからは最初に出てきたやばい奴らも再登場し、一気に拘置所への
帰還まで物語が加速します。
お約束の謎の美少女もいたりして全体的にカラッとした味わいで楽しい。
果たしてモノを盗んで拘置所に戻れたのか。
味のあるエンディングもいいです。

本作、娯楽映画としては最高のコンテンツではないかと思うのですが
いかがでしょう?

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装甲戦士〈2〉戦艦奪回指令OZ

『装甲戦士〈2〉戦艦奪回指令OZ』
山田正紀



ジャングルから戦艦を回収せよ!
ベトナム戦争末期、青年原田蒼生の加わる極秘日本人部隊に
奇妙な命令が下った。装甲戦闘服を駆使して作戦を行う蒼生たちを、
ベトコンの銃撃が襲う。異色冒険小説の第2弾。


装甲戦士〈1〉を読んだ。
後半ようやく面白くなったまま物語は終わってしまった。
山田正紀なのでどうせ飽きて2巻目は出していないんでしょうね、
なんて意味の記事を書いたら
よくお邪魔させていただいているポール・ブリッツさんより
本作が存在するとのコメントを頂いた。

おぉ!あったのか、それじゃあ探してみっかなんて思ってました。
そして今、山田正紀作品所有リスト(全部読むつもりなので)みたら
どうも持っていたようです。
完全に忘れていました。
しかもその本は隠れているとはいえ
取り出しやすい位置に置いてありました。

これから読みます。













読みました。

<1>でいよいよ面白くなってきた“イヌの痩せる場所”へはいかず
別任務になっており、しかもSFや伝奇小説要素の少ない
そもそも物語の面白さのない単なる戦記モノになっていた。
残念。
天才山田正紀にもこういった作品はあるという事ね。


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神々の埋葬

『神々の埋葬』
山田正紀


『神狩り』『弥勒戦争』に続く神をテーマにした長編です。
本作はお馴染みのテーマ、神とは何か、と
そこに巻き込まれる人間を描いたSF長編です。

結果的には筋にあまり影響を及ぼしてはいませんでしたが、
ほとんどの登場人物がなにか重要そうな雰囲気をもっており、
主人公だけでなく、出す人物全員熱く描いてやろう、といった
勢いようなものが感じられました。
『神狩り』『弥勒戦争』と同じく、壮大なテーマを、
長編とはいえそんな大長編でない分量で描き切るのですから力技です。

本作は第4回角川小説賞受賞作とのことですが
知名度は低そうです。
初期作品はすべてハルキ文庫あたりから出しなおしているかと思ったら
本作は角川での単行本と文庫本だけでその後再版等ないようです。
残念です。

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