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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

変身/掟の前で

『変身/掟の前で』
カフカ
変身,掟の前で 他2編 (光文社古典新訳文庫 Aカ 1-1)


家族の物語を虫の視点で描いた「変身」。
もっともカフカ的な「掟の前で」。
カフカがひと晩で書きあげ、カフカがカフカになった「判決」。
そしてサルが「アカデミーで報告する」。
カフカの傑作4編を、
もっとも新しい“史的批判版”にもとづいた翻訳で贈る。



たぶん30年以上前に「変身」を含む短編集を読んでいる。
その時も訳がわからなかったがいまなお分からない。

正直なところ「判決」はどう読めばいいかさえわからない。
「アカデミーで報告する」も同じ。
「掟の前で」はなんとなくわかるかな。
「変身」、これは家族から疎外されていく男の話なのだろうか。

難しいが読んで理解できないことに悩むのもいい事のように思う。

さて”史的批判版”とはなんぞや。

こんな事のようです。
まずカフカ全集は友人ブロートによって出版されている。
但しこれにはブロートの編集作業が入っている。これがブロート版。
次にカフカの手稿に基づき忠実にテキストを確定した批判版。
ただこれでも編集意思が入ってしまうので手稿等をそのまま提示したのが
この史的批判版。という事でまさにオリジナル版といったところです。

本、光文社古典新訳文庫は史的批判版を定本として、さらに訳についても
くりかえしや改行などオリジナルに忠実に訳したようです。
こなれた読みやすさを求めれば適していないのでしょうがカフカ原文に
もっとも近い訳がこの古典新訳版のようです。

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宝島

宝島 (光文社古典新訳文庫)宝島 (光文社古典新訳文庫)
(2008/02/07)
スティーヴンスン

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港の宿屋「ベンボウ提督亭」を手助けしていたジム少年は、
泊まり客の老水夫から宝の地図を手に入れる。
大地主のトリローニ、医者のリヴジーたちとともに、宝の眠る島への航海へ出発するジム。
だが、船のコックとして乗り込んだジョン・シルヴァーは、悪名高き海賊だった……。


きっと昔に読んでおり
またアニメでも見た記憶があります。
と、調べてみたらやはり東京ムービー新社が1978年に製作していました。
そしてこのアニメでは悪人ジョン・シルバーは「男の中の男」と位置づけられ真の主人公としての扱いを受けていたようです。
うん。そんな気がしてきたな。

今回再読しつつも
ジョン・シルバーは悪人のはずだったがそうでもない気もしてきて
どっちか思い出せない状態で読み進めました。

さて物語は
主人公の少年が宝島の地図を入手したことから始まる冒険の物語です。
ハラハラどきどきオーソドック(100年以上昔の作品ですので当たり前か)な展開ですが
やはり冒険モノはいいですね。

さてここで描かれるジョン・シルバーですが
表面は気さくに振舞いますが、真は極悪非道な男です。
ただ自分の置かれた状況次第で態度を変え
せいぜい小悪人程度の人物として描かれているのが面白いです。
かなり「ねずみ男」を感じさせるキャラクターでした。

読了して気づきましたが
本作全くヒロインというものがいません。
そればかりか女性の登場人物はジム少年の母が最初のほうに出てくるのみです。
男性比率99%という作品でした。
まあ海洋冒険ものですからそんなものかもしれないですね。

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猫とともに去りぬ

猫とともに去りぬ (光文社古典新訳文庫)猫とともに去りぬ (光文社古典新訳文庫)
(2006/09/07)
ジャンニ ロダーリ

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光文社古典新訳文庫の頁後ろにある文庫紹介コーナー?で紹介されており
ずっと気になっていました。

ユーモア児童文学という括りかもしれませんが
まったく児童だけに読ませるのはモッタイナイ。

各短編変わった設定を舞台に
軽妙な文章でクスリとさせられます。

これは訳者のセンスもいいんでしょうなあ。

きっと各編、現代に対する風刺的な意味がこめられているのでしょうが
そんなところが理解できなくても楽しい短編集です。

「猫とともに去りぬ」
国鉄を勤め上げたアントニオ氏。
家族に相手にされないのに腹をたて猫になる・・・
すごい展開ですなあ。

「社長と会計係 あるいは 自動車とバイオリンと路面電車」
車自慢の栓抜き部品工場の社長のマンブレッティ氏。
鏡に村で一番美しい車は、と尋ねると
ジョヴァンニ会計係の自動車です、との答え。
ここから会計係への嫌がらせが始まります。

「チヴィタヴェッキアの郵便配達人」
力持ちの郵便配達人。
理由は”全員の名前をあげたらきりがないような大家族の生計が
すべて僕の肩にかかっているから”
細かいギャグ盛りだくさんの作品です。

「ヴェネツィアを救え あるいは 魚になるのがいちばんだ」
ヴェネツィアが水没するとの記事を受け、
魚になったほうがいいと考え、魚になったトーダロ家族。
すごい展開ですなあ。

「恋するバイカー」
バイクと結婚したいと家を飛び出した青年。
栓抜き部品工場の社長のマンブレッティ氏の息子です。

「ピアノ・ビルと消えたかかし」
馬に乗ってピアノと旅するビル。
行く先々でピアノを演奏します。
これもすごい設定ですなあ。
なにしろ馬にピアノをのせた旅人です。

「ガリバルディ橋の釣り人」
魚を釣り上げる名人になるために
過去に移動して人生をやり直すアルベルトーネ氏。
現代にもどると微妙にその方法が変わってしまってます。

「箱入りの世界」
空き缶、空き箱が大きく膨らんでいく現象が起った世界の話。

「ヴィーナスグリーンの瞳のミス・スペースユニバース」
シンデレラの宇宙版。

「お喋り人形」
クリスマスのプレゼントのお人形。
ところがこれは魔法がかけられ毒舌を吐く人形。

「ヴェネツィアの謎 あるいは ハトがオレンジジュースを嫌いなわけ
ライバルジュース会社の二人の広告マンの話

「マンブレッティ社長のご自慢の庭」
毎度お馴染み栓抜き部品工場の社長のマンブレッティ氏。
庭の樹木にも厳しくあたります。

「カルちゃん、カルロ、カルちゃん あるいは 赤ん坊の悪い癖を矯正するには・・・」
テレパシーを持って生まれたカルちゃん。
これはいけないと皆で矯正します。

「ピサの斜塔をめぐるおかしな出来事」
ピサの斜塔をめぐるおかしな出来事です。

「ベファーナ論」
ベファーナ論です。

「三人の女神が紡ぐのは、誰の糸?」
三人の女神が紡ぐのは、誰の糸?です。

無茶苦茶な設定(それの説明なんて野暮ったいことは一切なし)の中、
一文一文のユーモアが心地よい素晴らしい作品群です。
これはオススメしときます。

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黒猫/モルグ街の殺人

黒猫/モルグ街の殺人 (光文社古典新訳文庫)黒猫/モルグ街の殺人 (光文社古典新訳文庫)
(2006/10/12)
ポー

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乱歩に引き続きポーです。
念のため江戸川乱歩とエドガー・アラン・ポーです。
数十年昔に短編何作かは読んでいますが改めて読むと面白いです。
「黒猫」にように強烈なオチがある作品もあれば
「アモンティリャードの樽」のようなオチの出てこない作品もあります。
「早すぎた埋葬」にいたってはあれだけ恐怖心を煽っておいてあんなふうに終わるとは。
「告げ口心臓」「邪気」「ウイリアム・ウイルソン」は似た傾向で懺悔録のようになっていますが
じっくりよめばかなり深い所まで連れて行かれそうです。

たぶん訳のよさもあるのでしょうが
短いセンテンスの中にいろいろな寓意のようなものが入っていたり
物語に入る前の導入部が長いがそこも意外と面白いとか
改めてポーを読んでみたくなりました。

そして「モルグ街の殺人」ですが
探偵役であるデュパンが友人の思考を感知して相槌をいう場面は
ホームズばりですなあ。っていうかホームズよりも前でした。

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八十日間世界一周

八十日間世界一周〈上〉 (光文社古典新訳文庫)八十日間世界一周〈上〉 (光文社古典新訳文庫)
(2009/05/20)
ジュール・ヴェルヌ

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思えば本好きになったきっかけは
明らかにジュブナイルでの江戸川乱歩と、この「八十日間世界一周」です。
光文社の古典新訳シリーズがあったので手に取りました。

嗚呼懐かしい。そして面白い。

いろいろな冒険エピソードは
ああ、こんなのあった、あった、と思い出しながら読みました。

この世界一周のルートについて
何をもって世界一周とするか疑問だったのですが
ちゃんとルートは定められていたんですね。

新聞記事の八十日間での世界一周ルート、
ロンドン~スエズ
スエズ~ボンベイ
ボンベイ~カルカッタ
カルカッタ~香港
香港~横浜
横浜~サンフランシスコ
サンフランシスコ~ニューヨーク
ニューヨーク~ロンドン
この記事を受け、実際にこれが成り立つかの賭けをして
《改革クラブ》のフィリアス・フォッグは召使パスパルトゥーを連れて旅立ちます。

空白の一日?トリックで
大団円でおわるところもいいですなあ。
最後のセンテンスの余韻もまた格別だあ。

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