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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

聖女の毒杯

『聖女の毒杯』
井上真偽
聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)
聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)


聖女伝説が伝わる地方で結婚式中に発生した、毒殺事件。
それは、同じ盃を回し飲みした八人のうち三人(+犬)だけが殺害される
という不可解なものだった。参列した中国人美女のフーリンと、
才気煥発な少年探偵・八ツ星は事件の捜査に乗り出す。
数多の推理と論理的否定の果て、突然、真犯人の名乗りが!?
青髪の探偵・上苙は、進化した「奇蹟の実在」を証明できるのか?


『その可能性はすでに考えた』の続編であり、
副題にもこの言葉がついています。

細かい事象から延々と続く推理とその反証は、
読んでいて飽きてきそうなものですが、
キャラクターの面白さで救っているようです。
(笠井さんの「青銅の悲劇」はこれがなかった?)
ここまでは少年探偵の推理ですが、
結局犯人が絞れないという状況で真犯人の独白で
この後どうなっていくことやらと引き込まれます。
そして次の章での一風変わった展開に驚きます。
真犯人が別の意味で真相を離せない状況に追い込まれます。

さらに物語は、この事件を犯人のいない「奇蹟」と判断した
主人公の探偵と真犯人や周りの人々との絡み合いがメインとなりますが、
ここでもしつこいくらいの推理と反証合戦になります。

この合戦内容は、読んでいてもう何が何だか分からなくなてくる程の
細かい内容ですが、伏線部分ははっきりと書かれているものが多く
私のように内容を十分に理解できなかった読者でも満足感が得られます。

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続編まだまだ出てきそうですね。
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黒いリボン

『黒いリボン』
仁木悦子
黒いリボン (角川文庫―リバイバルコレクション)
黒いリボン (角川文庫―リバイバルコレクション)


田園調布の国近社長邸で二歳半になる坊やが誘拐された!
ブラック・リボンと名乗るその犯人は子供のいたずらじみた脅迫状で
300万円を要求する!!事件当時たまたま邸を訪れていた仁木悦子は、
身代金を出し渋る父親、婦人の恋の醜聞等々、社長一族の不仲ばかりを
目、耳にする…。灯台もと暗し、犯人は邸のなかにいるのでは!?
“日本のA・クリスティー”こと仁木悦子が卓抜な構想力で読者におくる
「仁木兄妹探偵シリーズ」掉尾を飾る本格推理佳品。


昭和37年の作品です。
地味なんですが本格の骨格はしっかりとしていて
ああアレも伏線だったのかと思い浮かびます。

社会派ではないのでしょうが、
この時代の暗さみたいのがどうしても
にじみ出てくるような感じです。
主人公の悦子嬢は明るいキャラクターですけどね。

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角川文庫リバイバル・コレクションの一冊です。
この「黒いリボン」は第五回配本です。
ここまでで20タイトル出ているようですが見つけたのは3冊目。
ほとんど見かけないのでコンプリートには時間がかかりそうです。

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弁護側の証人

『弁護側の証人』
小泉喜美子
弁護側の証人 (集英社文庫)
弁護側の証人 (集英社文庫)


ヌードダンサーのミミイ・ローイこと漣子は八島財閥の御曹司・杉彦と恋
に落ち、玉の輿に乗った。しかし幸福な新婚生活は長くは続かなかった。
義父である当主・龍之助が何者かに殺害されたのだ。真犯人は誰なのか?
弁護側が召喚した証人をめぐって、生死を賭けた法廷での闘いが始まる。
「弁護側の証人」とは果たして何者なのか?
日本ミステリー史に燦然と輝く伝説の名作がいま甦る。


各種ミステリガイドで名作と位置づけられる作品なので、
ずっと読みたいと思っていた作品ですがなかなか入手できませんでした。
やっと読めた。

どういったタイプのミステリだったかまでは覚えていなかったので
素直に楽しめました。
1963年と50年以上昔の作品ですが、こういったタイプの先駆的な作品
だったんでしょうか。
と、こういう書き方だけでもどういったタイプの作品かわかってしまう
のですよねえ。

念のため序章を読み返しました。
上手いもんですね。

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クリスティの『検察側の証人』は未読です。
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レジまでの推理

『レジまでの推理』
似鳥鶏
レジまでの推理 本屋さんの名探偵
レジまでの推理 本屋さんの名探偵


荷ほどき、付録組み、棚作り、ポップ描きにもちろんレジ。お客さまの
目当ての本を探したら、返本作業に会計、バイトのシフト。万引き犯に
目を光らせて、近刊のゲラを読んで、サイン会の手配をして……。
力仕事でアイディア仕事で客商売。書店員は日夜てんてこ舞い。しかも、
この店の店長は、探偵という特殊業務まで楽しげにこなしてしまうので
す。軽快な筆致の一方、本屋さんが抱える問題にも鋭く切り込む、
本格書店ミステリー。


大崎梢のアンソロジー企画「本屋さんのアンソロジー」収録の1話目が
きっかけとなった本屋さん連作短編ミステリー。
ギャグが面白い、本屋さんの仕事や舞台裏がわかるなど
読みどころは多いです。

最終話ではやはり仕掛けをいれておくあたりにくい。
その本屋で働こうとしたきっかけとなるエピソードが良い。
本好きにはこういうのうれしいです。

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創元推理文庫での似鳥作品積読のままです。そろそろ崩そうか。

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秘密屋文庫 知ってる怪 その他

『秘密屋文庫 知ってる怪』
清涼院流水
秘密屋文庫 知ってる怪 (講談社文庫)
秘密屋文庫 知ってる怪 (講談社文庫)


口裂け女に人面犬…怪しい噂の出処に迫る
口裂け女、人面犬、ベッドの下の斧男——。どこからともなく社会に広まる
“都市伝説”の数々。怪しい噂を支配する深い謎に包まれた存在
「秘密屋」が、本当の姿を現した! 超大物政治家を標的に、
彼が仕掛ける驚くべき計画とは?


ノベルス版で読んでいましたが文庫版で再読。
いかにも清涼院流水ですね。


『確率捜査官 御子柴岳人』
神永学
確率捜査官 御子柴岳人 密室のゲーム (角川文庫)
確率捜査官 御子柴岳人    密室のゲーム (角川文庫)


効率的かつ正確な取り調べ方法の検証を目指し、警視庁世田町署内に新設
された“特殊取調対策班”。取調室で起きた暴行事件が原因で異動させら
れた新米女性刑事・新妻友紀は、常識外れな行動ばかりを繰り返す数学者
・御子柴岳人とペアを組んで取り調べに挑むことになるのだが…。
猫を愛し、アメを頬張る、無邪気でワガママなイケメン数学者の
圧倒的推理力で容疑者の心理に迫る。
前代未聞の取り調べエンターテインメント!



アマゾンレビューでは星2.7でした。そうですよね。
数学ネタや”圧倒的推理力”を期待していたんですが・・・

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ケムール・ミステリー

『ケムール・ミステリー』
谺健二
ケムール・ミステリー (ミステリー・リーグ)
ケムール・ミステリー (ミステリー・リーグ)


ケムール人を生み出した孤高の天才作家、成田亨。
彼に魅せられた男が建てた屋敷は、まさに怪物の異形で覆われていた。
そこで起こる連続密室死。自殺にしか見えないのだったが…
しかしその「ほころび」から浮かび上がってきた全体像は
誰もが予想しえなかった結末とともに崩れ落ちてゆく。


ケムール星人、宇輪、シャドー星人なんていうキーワードが出てきます。
私は疎かったのですがこれらは実存した成田亨さんが造形したもので
ネットで画像検索すれば確認できます。
是非これらを都度確認しつつ読めばより一層本書を楽しめると思います。

というわけで本書は成田亨さんをリスペクトした内容でもあるミステリ。
これらの異様な造形美が異形の館での事件に大きくかかわっています。

なんとも落ち着かない異様な登場人物象に比べ、探偵役やワトソン役に
全く魅力的を感じさせないのは、あくまでも主役は成田亨さんだからなの
でしょうか?

ミステリとしては小物から建物自体を使った密室トリックまで、
細かい伏線に満ちていて面白い内容となっています。

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先日福島へ行ったらケムール人のパッケージの日本酒が売られてました。
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黒龍荘の惨劇

『黒龍荘の惨劇』
岡田秀文
黒龍荘の惨劇
黒龍荘の惨劇


山縣有朋の別邸・黒龍荘に、山縣の影の金庫番・漆原安之丞に対して恨み
を晴らす、という脅迫文が届き、数日後、漆原は謎の死をとげた。調査依
頼を受けた「月輪萬相談所」の探偵・月輪は、かつて伊藤博文邸でともに
書生として過ごした杉山を連れて黒龍荘に住み込むことに。広大なお邸に
は4人の妾を含む住人7人と使用人たちが暮らしていたが、警察と月輪たち
の監視をあざ笑うかのごとく、彼らは次々と遺体となって発見されていく


首なし死体がでてくるのでありふれた入れ替わりモノかと思いますが
早々に否定されます。かなり後半に再度入れ替わりの推理がされますが
これも間違いでした。
全部で22章ありますが、21章でまだなにも解決していません。
そして最後の第23章「悪の華」で一気に収束します。
これは驚きの展開。
ここまで読んできた甲斐がありました。
実現性云々は問わず純粋にこの発想を楽しめました。

探偵役が精彩がないのが残念ではありました。
真相に気づいたころには、警察も同じ推理に達しており
もともととびぬけて有能な設定ではないでしょうが地味です。

本書は伊藤博文、山縣有朋なんてところがでてきますが
事件にも推理にも関連せず、歴史ミステリ的な要素はありません。

ただ久々に本格モノが読みたくなって、
その期待に十分応えていただいた作品であることは間違いありません。

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葬送学者 鬼木場あまねの事件簿

『葬送学者 鬼木場あまねの事件簿』
吉川英梨
葬送学者 鬼木場あまねの事件簿

葬送儀礼に魅せられた美人助手・鬼木場あまねと、
柳田國男オタクの民俗学教授・福満が繰り広げる「葬送学」ミステリ。
各地の葬儀を巡るあまねが、ある日の葬儀で殺人事件に遭遇する……。

ふたりのやり取り等、笑いの部分も多く、むしろ「葬送学」というか民俗
学のうんちくがどこまで本当のものかまったく読み取れない変わったミス
テリでした。
計4編の連作短編ですが特に「死に水」が良かった。
ギャグがなければ横溝正史風です。

初めて読む作家で、予備知識等全くないのですが
なんとなく作者のクセがでまくっている気がする作品でした。

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その可能性はすでに考えた

『その可能性はすでに考えた』
井上真偽
その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)


かつて、カルト宗教団体が首を斬り落とす集団自殺を行った。
その十数年後、唯一の生き残りの少女は事件の謎を解くために、
青髪の探偵・上笠丞と相棒のフーリンのもとを訪れる。
彼女の中に眠る、不可思議な記憶。
それは、ともに暮らした少年が首を斬り落とされながらも、
少女の命を守るため、彼女を抱きかかえ運んだ、というものだった。
首なし聖人の伝説を彷彿とさせる、その奇蹟の正体とは…!?
探偵は、奇蹟がこの世に存在することを証明するため、
すべてのトリックが不成立であることを立証する!!


不可思議な事件についてだれかがバカミス的な推理をするが
それを探偵役が否定していくという設定です。

バカミス的推理はその事象の可能性があればOKだが
反論側は論理的に反証しなければならない、というもので
伏線に次ぐ伏線の回収が気持ちよい作品です。

ただこの物語の背景がメンドーで
無理に登場人物を増やしている感もありそこはちょっと残念です。
主人公と相棒等との会話に軽めの要素は入って楽しいですが
設定が苦しく他の登場人物に味がないのでヘンに読みづらい気もします。

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論理的にどうのこうのいった後半では
読み手の知的問題としてついていけなくなる部分はありましたが
なんだかわからないなりに面白かった。


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高橋克彦自選短編集 ミステリー編

『高橋克彦自選短編集 ミステリー編』
高橋克彦
高橋克彦自選短編集 1 ミステリー編 (講談社文庫)


かつて「衛生博覧会」と呼ばれる見世物が人気を博していた。
疾病模型や死体写真が陳列されるなか、私は精巧な美少年の蝋人形に
目を奪われた。だがそれには、驚愕の秘密が隠されていた
(「悪魔のトリル」)。
現代日本屈指のエンターテインメント作家の傑作短編集。


ミステリーといってもトリック云々の作品ではありません。
前半は薄ら怖いような感覚が味わえる作品群でこれは好みです。
この系統だけでも良かったとは全部読んでからの感想です。
中盤が「ドールズシリーズ」と呼ばれているもののようですが
これはどうも苦手です。予備知識無しに読んだのですが
誰が誰だか設定も判らず辛かった。
後半はお得意の浮世絵とその業界を描いたミステリー。
裏の裏まで読むこの世界。面白いです。

という感じで結構な分量ですがすんなり読めました。

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