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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

神津恭介、密室に挑む

『神津恭介、密室に挑む』
高木彬光
神津恭介、密室に挑む―神津恭介傑作セレクション〈1〉 (光文社文庫)
神津恭介、密室に挑む―神津恭介傑作セレクション〈1〉 (光文社文庫)


眉目秀麗、頭脳明晰、白面の貴公子。輝かしい形容に彩られた名探偵、
神津恭介。彼が挑むのは密室トリックの数々。鍵の掛かった部屋の外に
残された犯人の足跡、四次元からの殺人を予告する男…。
不可解極まる無数の謎を鋭い推理でクールに解き明かす!
いつまでも燦然とした魅力を放つ神津恭介のエッセンスを凝縮した
六つの短編を収録。傑作セレクション第一弾。



「白雪姫」

「でも足跡の点は・・・・」
「そのような消極的な反証は、一時間もあれば粉砕してお目にかけます。」


お馴染み、雪上に足跡がない離れでの殺人。
神津恭介は言葉どうり簡単に粉砕しました。
そのトリックは、いまでいうところのバカミス的なネタ。
どうも神津モノとあわない気もするなあ。あれはないだろう。
本作はさらに密室にするための施錠のトリックや双子や
妖しげな美女を配した作品です。
機械トリックはちょっとアレですが、双子の扱い方などさすが面白い。


「月世界の女」

「一高時代にみんなは、あなたの事を何と言っていたと思います。
アイスマン、氷人と言っていたんですよ・・・・」
と言われてしまう神津恭介

「鏡の部屋」
真犯人にハッタリをかます神津恭介。
庶民派コロンボみたいこともやります。

「黄金の刃」
四次元の殺人・・・ハッタリを効かせてます。
神津恭介ものとしなければ怪奇探偵小説になりそうな感じ

「影なき女」
3回行われた密室殺人。
その後ようやく神津恭介登場。
構成の妙という作品。


以上の作品において高木彬光さんは
密室の機械トリックについてはほとんど重きを置いていないように
感じました。また密室の必然性についても無視しているのか考慮して
いないのか、作中でもその説明はありませんでした。
これは不思議。

「妖婦の宿」
既読なので今回は読みませんでしたが名作の誉れ高い作品です。

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パズラー

『パズラー』
西澤保彦
パズラー―謎と論理のエンタテインメント (集英社文庫)
パズラー―謎と論理のエンタテインメント (集英社文庫)


高校の同窓会に出席するため、20年ぶりに帰京した小説家・日能。
死んだはずのクラスメイトの女性が生きていたと知り、
記憶の齟齬に違和感を覚える『蓮華の花』。
主婦殺害容疑者の前夫と現夫、その事件当日のトリックに迫る元刑事の
推理が冴える『贋作「退職刑事」』など、全6編を収録。
論理的謎ときの愉しみはもちろん、
わりきれない人間たちの姿を心理的余韻として残す秀作短編集。



カラッとした純粋パズラーを期待していたが違いました。
暗く重い。湿っている感じ。

そういえばこの作者の他の短編もそうでした。
パズラー、プラス何かでその何かが結構キツイ。

「蓮華の花」なんて高橋克彦さんの恐怖小説のようでもあり、
学園モノで日常の謎的であるべき「時計仕掛けの小鳥」も結末が暗い。
「チープ・トリック」は猟奇的な世界で嫌な気分になるし
「アリバイ・ジ・アンビバレンス」はツンデレ系女子高生がでてくるも
事件自体は陰惨だし。

しかしミステリのツボは外さない。
すごいのを読まされた気分です。

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「贋作「退職刑事」」は既読で今回読みませんでしたが
読んだ際には、本家より面白いのでは、などと思っていました。
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ミステリ珍本全集 十二人の抹殺者

『十二人の抹殺者』
輪堂寺耀
十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02)
十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02)

ミステリ珍本全集の第二回配本の本作。
「十二人の抹殺者」と「人間掛軸」収録しています。

今回は「十二人の抹殺者」のみご紹介。
読むのにエネルギーを要し「人間掛軸」まで気力が続かない。

まずは帯の惹句より。

ふたつの屋敷で次々と起こる連続殺人事件に挑む
名探偵・江良利久一の推理!


江良利久一ってエラリー・クイーンのもじりですなあ。

これだけではまだインパクトは弱いですが次がいい。

トリックの大量見本市というべき伝説の本格ミステリ、堂々の復活!

いったい大量見本市とは。派手にやらかしていそうです。

本作は昭和35年に小壺天書房より初版が発行されて以来
ずっと再刊されていなかったという珍品中の珍品です。
それゆえ復刊希望の声も高かったようで
なんと鮎川哲也氏も復刊を出版社に打診していたとのこと。
さらには自作「材木座の殺人」の中にて本書を取り上げています。
そのくらいの熱量のある作品がこの「十二人の抹殺者」で、
鮎川氏がとりあげるくらいなので”本格”探偵小説なのです。

物語は一つの敷地内にある二つの邸宅で起こる連続殺人を描いたもので
この2件は親戚同士という関係です。

章題はこんな感じ

第一章:凶徴の賀状
第二章:渦中の十二人
第三章:第一の惨劇
第四章:三次元の密室
第五章:消えていたストーヴ
第六章:三つの解釈
第七章:怪しい物音
第八章:第二の惨劇
第九章:恐怖の二十分
第十章:強盗殺人鬼の子
第十一章:動機の問題
第十二章:柱時計は何を語る?
第十三章:偽証の藁人形
第十四章:第三の惨劇
第十五章:下駄とスリッパ
第十六章:場所的不連続の詭計
第十七章:江良利の登場
第十八章:第四の惨劇
第十九章:自殺か他殺か?
第二十章:腕時計が語った
第二十一章:容疑者
第二十二章:アリバイの問題
第二十三章:第五の惨劇
第二十四章:二次元の密室
第二十五章:殺人幇助?
第二十六章:生体処理と死体処理
第二十七章:誰が犯人か?
第二十八章:第六の惨劇
第二十九章:超人的犯人
第三十章:四次元の密室
第三十一章:誰が悪魔か?
第三十二章:不吉な誕生日
第三十三章:第七の惨劇
第三十四章:不思議な相似
第三十五章:第八の惨劇
第三十六章:逆密室の殺人
第三十七章:第九の惨劇
第三十八章:他殺的自殺
第三十九章:恐るべき真相
第四十章:告白

ハッタリが効いています。

この作品では敷地内での8つの連続殺人と
それ以外に2つの殺人が行われていますが
8つの連続殺人には

・三次元の密室トリック
・時間的不連続のトリック
・場所的不連続のトリック
・自殺的他殺のトリック
・二次元の密室のトリック
・四次元の密室トリック
・逆密室のトリック
・他殺的自殺的他殺のトリック


という名称が与えられるなどこれもハッタリが効いています。
クラクラしてきますでしょ。

主に密室と雪上の足跡に関するトリックですが
図解がないのでちょっとわかりにくい。
何しろ延々とトリック解説を江良利久一が語っていますが
語り口が無味乾燥でメリハリがないので頭に入ってこない。
実は地の部分も同様にメリハリがないためついつい読み飛ばしてしまい
慌てて読み返すことも多かったです。

推理といえば各事件発生早々に刑事と江良利で推理を述べ合い
江良利がトリック解明を行いますが、それが正しいのかどうか
作中ではっきりしないまま次の事件が発生します。
(真犯人を指摘した後、おさらいのようにトリック説明が
これまた無味乾燥に記述されていました。江良利が正しかった)

しかし物理トリック、アリバイトリックを大量に導入し
真犯人の位置づけとしては横溝正史的な設定もあり
必ずや探偵小説ファンは虜になると思います。
今回私は読み飛ばしが多かったですがかなりフェアな本格だと思います。

見取り図、トリック解明図をつけ是非文庫化してほしいものです。
私ごときがいうのもなんですがもっと知られていい作品です。
もしかしたら霧舎巧さんあたりは
この過剰な本格指向に影響を受けているのではないでしょうか。

******************************
とここまで書いて「人間掛軸」も読みたくなり読んでしまいました。

こちらも同趣向で
同一敷地内でのとある一族に起こる連続殺人事件です。

こちらはすべて
絞首し掛軸の釣具にその遺体がつり下げられていて(だから人間掛軸)
しかもその家は密室状態で逃亡経路がないというもの。

読んだそばから思い出せませんが
これが数日かあるいは一日で発生しています。
(数も思い出せないくらい人はたくさん死んでいます)

こちらも江良利久一が登場しますが
「十二人の抹殺者」と同じく
事件に関与してからも
一向に犯罪を防ぐ事が出来ません。

ここらへんは金田一耕助タイプの探偵のようです。

搬出経路についてはそのトリックについては期待しましたが、
結局禁断のアレでした。
ただしそれだけで終わらせず、いろいろこねくり回しています。
やはり本作も読み飛ばしてしまったところが多く
伏線回収を読む楽しみが減ってしまったのですが面白かった。

どちらの作品も
犯罪者の子供はその資質を受け継ぐ、という考え方を
警察側、探偵側に語らせ、それをかなり執拗に繰り返し記述しています。
ちょっと違和感を感じる部分ではありました。

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せどり男爵数奇譚

『せどり男爵数奇譚』
梶山季之
せどり男爵数奇譚
せどり男爵数奇譚


ある種の人間にとっては、本は魔物だ。
これに魅入られたら、もう逃れようがない。
知られざる古書の世界の内幕と書物に魅入られた人間たちを描く、
超異色ミステリー。


せどりとは古書を転売して利ザヤをかせぐこと。
本の背の部分を見て取る、ところが語源のようですが諸説ありそうです。
本書は『ビブリア古書堂の事件手帖』で取り上げられました。
私もこれで初めて知って以来ずっと気になっていました。
そして古書の町、神保町で3冊500円の中で発見し嬉しかったです。

初出は「オール讀物」昭和四十九年一月号~六月号(1974年)
同年、桃源社より単行本化
私が見つけたのは1995年の夏目書房版です。

↓この装幀がいい。
せどり男爵数奇譚

せどり男爵をあしらったクセのある表紙絵
昔の本っぽい味のある書体
全体のくすみ加減

1995年ですから最近の本ですがもっともっと古い雰囲気があります。

さて内容はせどり男爵こと笠井菊哉が遭遇した古書にまつわる事件を
6話収録しています。

古書につかれた人たちの異様ぶりやせどり師の駆け引きなどが描かれ
とても面白い。皆、怪しくうさん臭い。
最終話は古書でなく装幀家の話だがこれは強烈でした。
なにしろ人間の皮膚を使用した装幀の話。

例えば、ブックオフで安く本を購入して
アマゾンで高く転売することもせどり、と呼ぶし、
彼らを”せどらー”なんて呼んだりしますが
せどりとはそんな軽いものではなーい。

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刺青殺人事件

『刺青殺人事件』
高木彬光
刺青殺人事件 新装版 (光文社文庫)
刺青殺人事件 新装版 (光文社文庫)


野村絹枝の背中に蠢く大蛇の刺青。
艶美な姿に魅了された元軍医・松下研三は、誘われるままに彼女の家に
赴き、鍵の閉まった浴室で女の片腕を目にする。
それは胴体のない密室殺人だった―。謎が謎を呼ぶ事件を解決するため、
怜悧にして華麗なる名探偵・神津恭介が立ち上がる!
江戸川乱歩が絶賛したデビュー作であると同時に、
神津恭介の初登場作。満を持しての復刊!


既読ですが新装版(これに弱い)ということで買いました。

刺青という題材も含め重い雰囲気の作品です。
昭和23年発表という時代の重さもあるんでしょう。

密室、バラバラ殺人、とまさに探偵小説の意匠に溢れています。
なんとなく覚えていた密室のトリック。
推理を披露する登場人物に、トリックはなんとでもなるのでしょうが、
といわせたり、機械トリックを重視していないところが面白い。
この時代にすでにこのような考え方が出来ていたんですね。
機械トリックが破られたのちに作られる心理トリックがポイントです。

後半ようやく神津恭介が登場したあたりから展開も早くなり
最後のお約束の名探偵が推理を披露する場面は圧巻です。

かなり古い作品ですが、やはり古典の傑作というのはいいですなあ。

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崇徳院を追いかけて

『崇徳院を追いかけて』
鯨統一郎
崇徳院を追いかけて (創元推理文庫)
崇徳院を追いかけて (創元推理文庫)


星城大学の研究者早乙女静香は宮田六郎と京都へ旅することになり、
かねて興味を抱いていた崇徳院について調べようとする。
その矢先、宮田の知人である京都在住のジャーナリストが失踪、
静香を敵視していた歴史学者が遺体となって崇徳院ゆかりの白峯神宮で
見つかるなど、二人と接点を持つ人物が奇禍に遭う。
そして知り合ったばかりの社長令嬢も……。
警察に疑惑の目を向けられながら事件を解明すべく奔走する宮田と静香。
歴史上の謎に通じるその真相とは?


大傑作『邪馬台国はどこですか?』での登場人物が活躍します。
このシリーズは歴史の謎や定説を、短編というフォーマットで
サクッと大胆に切り崩していくというものでした。

本作は崇徳院と西行をテーマに長編としたものです。
さらにこれに絡み現代での殺人事件も発生し、
主人公たちのほのかな恋愛模様も描いています。

でも残念ながら従来の短編フォーマットの方が良かったなあ。
短編でのエッセンスを薄めに薄めたような印象でした。

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”解説”は
短編フォーマットでは従来の作品を超えるのは難しいからこその長編化、
というネタに終始しています。
そこを話題にするしか”解説”の書きようがなかったんであろうな。
作品の中身に触れないようにしているようでした。

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開かせていただき光栄です

『開かせていただき光栄です』
皆川博子
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)
開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)


18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室から、
あるはずのない屍体が発見された。
四肢を切断された少年と顔を潰された男性。
増える屍体に戸惑うダニエルと弟子たちに、
治安判事は捜査協力を要請する。
だが背後には、詩人志望の少年の辿った稀覯本をめぐる恐るべき運命が…
解剖学が先端科学であると同時に偏見にも晒された時代。
そんな時代の落とし子たちがときに可笑しくも哀しい不可能犯罪に挑む。


第12回本格ミステリ大賞とのことで読みました。
著者は名前は何となく知ってはいましたが読んだことのない方でした。

さてイメージする「本格」ではなかったのが正直な感想なのです。
強烈なトリックだけが本格ではなく、練られたプロットと物語性が
「本格」を構築するんですね。

本作はなにより「物語」です。
シャーロック・ホームズより遡る事、百年前の18世紀ロンドン、という
全く馴染みのない世界が舞台です。
解剖、外科行為が低く見られていた時代において
解剖の重要性を説く医者ダニエルと弟子たちの物語です。

冒頭からこ気味良いユーモラスなやりとりで解剖シーン、主要人物登場、
死体出現、とスピーディに展開します。

ここに別の少年の物語が挟まり、やがて二つの物語がクロスします。

そして治安判事が推理をしていくあたりからミステリ色がでてきます。

「開かせていただき光栄です」(Dilated to meet you)
とは変わった題名ですが、彼らが解剖するにあたっての最初の言葉で
「お目にかかれて光栄です」(Delighted to meet you)
をもじっているという設定です。

ひねった題名ですがいいですね。
「解剖学殺人事件」とかにならなくて本当に良かった。
文庫表紙のイラストも素晴らしい。

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読ませていただき光栄です。
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聖女の毒杯

『聖女の毒杯』
井上真偽
聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)
聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)


聖女伝説が伝わる地方で結婚式中に発生した、毒殺事件。
それは、同じ盃を回し飲みした八人のうち三人(+犬)だけが殺害される
という不可解なものだった。参列した中国人美女のフーリンと、
才気煥発な少年探偵・八ツ星は事件の捜査に乗り出す。
数多の推理と論理的否定の果て、突然、真犯人の名乗りが!?
青髪の探偵・上苙は、進化した「奇蹟の実在」を証明できるのか?


『その可能性はすでに考えた』の続編であり、
副題にもこの言葉がついています。

細かい事象から延々と続く推理とその反証は、
読んでいて飽きてきそうなものですが、
キャラクターの面白さで救っているようです。
(笠井さんの「青銅の悲劇」はこれがなかった?)
ここまでは少年探偵の推理ですが、
結局犯人が絞れないという状況で真犯人の独白で
この後どうなっていくことやらと引き込まれます。
そして次の章での一風変わった展開に驚きます。
真犯人が別の意味で真相を離せない状況に追い込まれます。

さらに物語は、この事件を犯人のいない「奇蹟」と判断した
主人公の探偵と真犯人や周りの人々との絡み合いがメインとなりますが、
ここでもしつこいくらいの推理と反証合戦になります。

この合戦内容は、読んでいてもう何が何だか分からなくなてくる程の
細かい内容ですが、伏線部分ははっきりと書かれているものが多く
私のように内容を十分に理解できなかった読者でも満足感が得られます。

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続編まだまだ出てきそうですね。
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黒いリボン

『黒いリボン』
仁木悦子
黒いリボン (角川文庫―リバイバルコレクション)
黒いリボン (角川文庫―リバイバルコレクション)


田園調布の国近社長邸で二歳半になる坊やが誘拐された!
ブラック・リボンと名乗るその犯人は子供のいたずらじみた脅迫状で
300万円を要求する!!事件当時たまたま邸を訪れていた仁木悦子は、
身代金を出し渋る父親、婦人の恋の醜聞等々、社長一族の不仲ばかりを
目、耳にする…。灯台もと暗し、犯人は邸のなかにいるのでは!?
“日本のA・クリスティー”こと仁木悦子が卓抜な構想力で読者におくる
「仁木兄妹探偵シリーズ」掉尾を飾る本格推理佳品。


昭和37年の作品です。
地味なんですが本格の骨格はしっかりとしていて
ああアレも伏線だったのかと思い浮かびます。

社会派ではないのでしょうが、
この時代の暗さみたいのがどうしても
にじみ出てくるような感じです。
主人公の悦子嬢は明るいキャラクターですけどね。

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角川文庫リバイバル・コレクションの一冊です。
この「黒いリボン」は第五回配本です。
ここまでで20タイトル出ているようですが見つけたのは3冊目。
ほとんど見かけないのでコンプリートには時間がかかりそうです。

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弁護側の証人

『弁護側の証人』
小泉喜美子
弁護側の証人 (集英社文庫)
弁護側の証人 (集英社文庫)


ヌードダンサーのミミイ・ローイこと漣子は八島財閥の御曹司・杉彦と恋
に落ち、玉の輿に乗った。しかし幸福な新婚生活は長くは続かなかった。
義父である当主・龍之助が何者かに殺害されたのだ。真犯人は誰なのか?
弁護側が召喚した証人をめぐって、生死を賭けた法廷での闘いが始まる。
「弁護側の証人」とは果たして何者なのか?
日本ミステリー史に燦然と輝く伝説の名作がいま甦る。


各種ミステリガイドで名作と位置づけられる作品なので、
ずっと読みたいと思っていた作品ですがなかなか入手できませんでした。
やっと読めた。

どういったタイプのミステリだったかまでは覚えていなかったので
素直に楽しめました。
1963年と50年以上昔の作品ですが、こういったタイプの先駆的な作品
だったんでしょうか。
と、こういう書き方だけでもどういったタイプの作品かわかってしまう
のですよねえ。

念のため序章を読み返しました。
上手いもんですね。

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クリスティの『検察側の証人』は未読です。
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