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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

ラガド 煉獄の教室

『ラガド 煉獄の教室』
両角長彦



始業直前の中学校の教室に包丁を持った男が乱入、学級委員の女子生徒
を刺殺した。怨恨か、無差別殺人か?警察は教室の原寸大セットを組み、
犯行の再現実験を行うが、再現を重ねるたびに予想外の事実が判明し、
迷走状態に陥る。一方、事件の真相を生放送で暴くと予告したテレビ局
は、公約を実行することができるのか?
第13回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。


一気読みしました。
中学校内で起こった殺人事件について、その真相が少しづつわかってい
くところなどなかなかスリリングでした。
事件時の教室内の生徒の配置図を必要以上?に挿入するあたり、ここに
仕掛けがあるのかと勘繰ってしまいましたが…。
ただラストに視覚的効果でなかなかの場面がありましたが、文章での説
明と配置図挿入のタイミングがあっていなくてこれは残念でした。
ここは出版には再考していただきたい箇所です。
また、この事件を観測(引き起こすでなくて)する謎の巨大な組織が描
かれているもののその説明が少なくなんだかあっさり終わってしまった
ところも残念です。また多くの現象についても説明がされていないまま
ようでした。

しかし、本作での読みどころである、人間の”空気を読む”という行動
に係る部分はなかなか薄気味悪い。
現実にこのようなことが起こっていたら…。

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五覚堂の殺人

『五覚堂の殺人』
周木律



放浪の数学者、十和田只人は美しき天才、善知鳥神に導かれ第三の館へ。
そこで見せられたものは起きたばかりの事件の映像―
それは五覚堂に閉じ込められた哲学者、志田幾郎の一族と警察庁キャリ
ア、宮司司の妹、百合子を襲う連続密室殺人だった。「既に起きた」
事件に十和田はどう挑むのか。館&理系ミステリ第三弾!


面白かった。

「君とこうして話をするのは、いつぶりだろうな」
「7π/3ぶりですね」
「三百六十五分の四百十八か」
早々こんなセリフがあり勿体ぶりやがってとか思ってしまったのですが
読んでいくとなんだか理解できないのに数学ネタが心地よくなっていき
ます。
図版として「ヒルベルト・カーヴ」「バーニング・シップ」
「シェルピンスキー・ガスケット」「天使と悪魔」「マンデルブロ集合」
「メンガーのスポンジ」「コッホ曲線」が挿入されています。
これらは館の見取り図や地形図とともに謎解きのヒントになっている
といえばなっていますが、それ以前にハッタリ感が素晴らしい。

メイントリックは多分本当にそうなるのかもしれないのですが
かなりの力技で反則技であるのかもしれません。
ただこんな大技をしれっと書けるあたりの雰囲気がこのシリーズには
あってそこが読みどころかと思います。

今時ミステリでこんな感想は見当違いになりますが、
放浪の数学者、十和田只人も美しき天才、善知鳥神も現実感がなく
感情移入して読んでいくミステリではありません。
いわゆる”血が通った”登場人物っていないのですが
わざとそうしているんでしょうかね。

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本の雑誌 特集 昭和ミステリ―秘宝館

『本の雑誌 特集 昭和ミステリ―秘宝館』

昭和ミステリ―作家番付を作ろう!という対談にて
西村京太郎氏ついて言及。

新保博久:
量も書いているし、初期にはかなりいいものを書いている
ということで、結構評価を高くしていたのですが…。

日下三蔵:
初期は負け知らずだけど、後期は出場しているだけ
という気が(笑)。

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江戸川乱歩の大推理

『江戸川乱歩の大推理』
辻真先



江戸川乱歩はなぜ、幻の作家の小説『仮面の恋』を封印したのか。
真相を探る作家志望の青年を、由布院温泉に訪れた編集者・服部健太郎。
しかし青年は何者かに襲われ意識不明。謎の美少女が現われて、
小説も紛失した。―昭和初期に起きたある殺人と、探偵乱歩の名推理。
隠された暗号、男装の麗人…健太郎と妻の知香が謎を解く。
耽美の世界が現代に甦った。


タイトルに偽りありという事で
江戸川乱歩は推理しませんし、登場もしません。
作中作「仮面の恋」が乱歩っぽいテイストであるのと、
この作中作がなぜ乱歩によって封印された、という出来事で
関わってはきますが。

本作は乱歩生誕100周年の年に発表されたようで
大御所辻真先だからよかったものの普通なら呆れられてしまう出来。
もちろんいろいろ(解説まで!)仕掛けているのですが
なんだかちょっと。

えらそうにすみません。

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誰も僕を裁けない

『誰も僕を裁けない』
早坂吝



「援交探偵」上木らいちの元に、名門企業の社長から
「メイドとして雇いたい」という手紙が届く。
東京都にある異形の館には、社長夫妻と子供らがいたが、
連続殺人が発生! 一方、埼玉県に住む高三の戸田公平は、
資産家令嬢・埼と出会い、互いに惹かれていく。
そして埼の家に深夜招かれた戸田は、ある理由から逮捕されてしまう。
法とは? 正義とは? 驚愕の真相まで一気読み! 
エロミスと社会派を融合させた渾身作!!


館の見取り図があり、館の構造の説明場面では登場人物に”〇りそう”
といわせており案の定”〇り”ます。
このへんのくすぐりは可笑しい。
”エロミス”というだけあって単なる官能描写でなく、
エロ自体アリバイトリックに連なるところは流石というか何というか。
その前段の驚きポイントは、つい最近別の短編(七河迦南『悲しみの子』)
で驚いたばかりなので途中で気づいてしまいました。
この驚きポイントがタイトルの”誰も裁けない”にもつながっており
かなり本格ミステリです。

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話を重くするためか少女が自殺するというエピソードで始まりますが
これがなければライトでより楽しくなっていたかも。
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「パノラマ島奇譚」殺人事件

『「パノラマ島奇譚」殺人事件』
楠木誠一郎



乱歩の書いた「パノラマ島」を展望小島に再現したからぜひ見に来て
ほしいという手紙が届き、乱歩は半信半疑ながら横溝と共にたずねる。
だが、到着した彼らを待っていたのは、肝心の当主である天望慶一郎
行方不明の知らせ。捜索を開始した乱歩たちだが、慶一郎の作った
「パノラマ島」内部で彼の遺体を発見。激しい嵐が孤島を襲うなか、
さらに慶一郎の弟が殺された!江戸川乱歩と横溝正史の活躍を描く、
シリーズ第4弾。


江戸川乱歩関連小説という事で買っては見たものの
なかなか読む気が起こらず読んでも数ページで挫折したりと
数年来積ん読状態でした。

今日なぜか読み切りました。

シリーズ第4弾ということで、他の作品も入手できるかもしれないので
売らずに保管しておきます。

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掲載禁止

『掲載禁止』
長江俊和



人の死を見るツアーに参加したジ ャーナリストが目にした異様な光景
(「原罪 SHOW」)、
マンションの天井裏に潜む歪んだ愛(「マンションサイコ」)。
恋愛していたら決して読んではいけない戦慄作
「斯くして、完全犯罪は遂行された」の他、
不気味な読み味の「杜の囚人」と、どんでん返しに言葉を失う表題作
「掲載禁止」。繰り出される謎と仕掛けに、
一行たりとも目を離せない衝撃の作品集!


「原罪 SHOW」はつい最近アンソロジーでよんだばかり
「マンションサイコ」は、そんなのありえへんがな、と思う犯人像。
「杜の囚人」はちょっとわかりにくかった
「斯くして、完全犯罪は遂行された」はちょっと怪奇探偵小説風で好み
「掲載禁止」異様な展開でイヤ度が高い。

とすべてイヤな話ばかり。
結構キク。肩が凝ってしまった。

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弥勒の手

『弥勒の手』
我孫子武丸



愛する妻を殺され、汚職の疑いをかけられたベテラン刑事・蛯原。
妻が失踪して途方に暮れる高校教師・辻。事件の渦中に巻き込まれた
二人はやがてある宗教団体の関与を疑いともに捜査を開始するのだが…。
新本格の雄が、綿密な警察取材を踏まえて挑む本格捜査小説。
驚天動地の結末があなたを待ち受けます。


面白くって一気読みした。
でも”驚天動地の結末があなたを待ち受けます。”は褒めすぎかも。
ただしこのテの小説群は後続作品の方が手の込んだことが出来るため
今となっては、という部分から褒めすぎの気がしただけで
面白い事には変わりない。

メインの”仕掛け”よりも終盤の宗教団体とのやり取りが面白かった。
ある意味、洒落れているともいえるラストも小気味良い。

そして肝心なことだがミステリとしての伏線、小道具の回収が
見事に決まっているところが良かった。


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漫才刑事

『漫才刑事』
田中啓文



腰元興行所属の若手漫才コンビ「くるぶよ」のボケ担当・
“くるくるのケン“。
彼が大阪府警難波署の刑事・高山一郎であることは相方の
“ぶよぶよのブン“にも言えない秘密だ。
お笑い劇場で起こる数々の事件にも、刑事であることは伏せ事件解決に
協力する。しかしある日、同僚の交通課巡査・城崎ゆう子に正体がばれ
…爆笑間違いなしの警察&芸人小説!


”腰元興行”といったあたりから駄洒落で飛ばします。
悔しいのはきっと見逃している駄洒落があるだろうという事。

各事件とも芸人が絡んでいて、その芸人のネタ紹介等もあり
そこら辺が面白い。(もちろん架空の芸人)

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硝子の探偵と消えた白バイ

『硝子の探偵と消えた白バイ』
小島正樹



警察車両を先導中の白バイが警官もろとも消失した。
この怪事件に招聘されたのは「ガラスの探偵」の異名を持つ自称天才、
朝倉。捜査は助手任せで見当違いな推理を連発する彼に、
刑事たちも呆れ顔。ビル屋上で見つかった白バイ警官の死体と過去の
ストーカー殺人が絡み合った難事件を、朝倉は解決できるか?


いきなりの不可能趣味。
開始3ページ目にもう発生。

これらを力技の物理トリックで強引にまとめてしまう。
そんなのどこかで誰かが見てるでしょう、とか、痕跡残るでしょう、
とか言ってはいけないのだ。思ってもいけない。
なぜならやりすぎコージーの作品だから。

軽い感じのミステリなのでそう思ってしまいましたが
設定をおどろおどろさせれば第一級のバカミスになっていたのかも。

シリーズ化を目論んでいるかのような思わせぶりな登場人物には
残念ながら興味が持てませんでした。

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「教団Ⅹ」読了後の反動なのか、一気に読み終えてしまいました。

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