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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

神の子の密室

『神の子の密室』
小森健太郎



人類史上最大級の謎!
キリストの「復活」に驚愕のトリックが!?
体制に反逆する教えを説いて民衆の熱烈な支持を得、「神の子」と
呼ばれたイエス。だが彼は反乱罪に問われ、十字架にかけられる。
その死体は密室状態の洞窟から忽然と消え、イエスは救世主となって
復活した。人類史上最大級の奇蹟の真相と驚愕のトリックに、
本格推理の英才が挑む。 長編異色歴史ミステリー!


キリスト「復活」を扱ったミステリです。
”驚愕のトリックが!?”という文句に惹かれましたが、
物理トリックが仕掛けられているわけではなく、非常に地味な内容
でした。しかしそれゆえ、そんなこともあったんではないかと思え
てきます。

読むと必ず思う事が著者による註記に書かれています。

読者の中には、本書で書かれた事柄が、どの程度歴史的資料
に基づいているか、どこまでが著者のオリジナルなのか、
その区分が気になる方もおられるだろう。


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県警外事課 クルス機関

『県警外事課 クルス機関』
柏木伸介



“歩く一人諜報組織”=“クルス機関”の異名をとる神奈川県警外事課の
来栖惟臣は、日本に潜入している北朝鮮の工作員が大規模テロを企てて
いるという情報を得る。一方そのころ、北の関係者と目される者たちが
口封じに次々と暗殺されていた。暗殺者の名は、呉宗秀。日本社会に溶
け込み、冷酷に殺戮を重ねる宗秀であったが、彼のもとに謎の女子高生
が現れてから、歯車が狂い始める―。


外事課というのもなじみがないが外国テロを未然に防ごうとする物語で
す。警察の組織や符牒、裏社会の様子が描かれ誰もかれもがうさん臭い
人物です。ただただ物語の迫力に飲み込まれていった感があります。

壮大な大ボラ作品である事を願う。
日本は救われない。

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パラダイス・クローズド

『パラダイス・クローズド』
汀こるもの



周囲の人間に不審な死をもたらす「死神体質」の兄・美樹と、発生した
事件を解決する「探偵体質」の弟・真樹。変わり者のミステリー作家が
孤島に建てた館・水鱗館に向かった二人は、案の定、不可解な密室殺人
事件に遭遇する。双子の少年と新米刑事が活躍する人気シリーズの第一
作。第37回メフィスト賞受賞。



どれが誰の台詞かわかりません。
どれが誰の説明かわかりません。
すみません。
だめでした。

たぶん、探偵役の「謎なんかとけなくてもどーでもいいじゃん。」
あたりの台詞が逆にミステリ関連者から支持されてしまった作品?

えらそーにすみません。

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消えたタンカー

『消えたタンカー』
西村京太郎



インド洋上で原油を満載した巨大タンカーが炎上沈没した。
船長以下六名が救出されたが、残り二十六名の生死は不明のまま、
捜索は打ち切られた。だが、その船長が変死を遂げ、
十津川警部補のもとに、犯人を名乗る人物からさらなる殺人を予告する
挑戦状が届く。警察の必死の捜査を嘲笑うように次々と殺害される
元乗組員たち。十津川は狡猾な犯人を挙げられるのか!?


"新装版"です。
新装版で新たに出すくらいだから初期のスゴイ作品だと思い読みました。

タンカー沈没事故の生存者をターゲットとした連続殺人事件。
中盤まではスピーディかつ結構粗い作りで、このまま終わるのかと
思ったら、なんと話が別方向へ動き出し面白い展開になってきました。

基本的にはサスペンス風でトリック云々のミステリではありませんが
この終盤での展開等で面白さ満載です。
表題の通り消えたタンカーを追うところもスリリングで、
真犯人に一人で対峙する十津川警部補もなかなかカッコいい。

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本当に初期西村京太郎は面白いですぞ。
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屍人荘の殺人

今村昌弘



神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画
研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共に
ペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝
試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もり
を余儀なくされる。緊張と混乱の一夜が明け―。部員の一人が密室で惨
殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなか
った…!!究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残
り謎を解き明かせるか?!奇想と本格ミステリが見事に融合する選考委員
大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作!



面白かった!

ようやく読みました。
暗い作品かと思っていたら出だしは、
「カレーうどんは、本格推理ではありません」でびっくりした。
その後も探偵役による楽しいミステリ談議的なパートがあり
本作が本格ミステリであることをまずは宣言しているよう。

そこからまさかアレによるクローズドサークルものになるとは。
二重の密室で行われる連続殺人という大技を見事本格ミステリとして
解決しています。

さらにはアレにより、予想外の人物があっさりと死んでしまい
そんなところも驚きです。

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鮎川哲也賞って名実ともにスゴイな。
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ラガド 煉獄の教室

『ラガド 煉獄の教室』
両角長彦



始業直前の中学校の教室に包丁を持った男が乱入、学級委員の女子生徒
を刺殺した。怨恨か、無差別殺人か?警察は教室の原寸大セットを組み、
犯行の再現実験を行うが、再現を重ねるたびに予想外の事実が判明し、
迷走状態に陥る。一方、事件の真相を生放送で暴くと予告したテレビ局
は、公約を実行することができるのか?
第13回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。


一気読みしました。
中学校内で起こった殺人事件について、その真相が少しづつわかってい
くところなどなかなかスリリングでした。
事件時の教室内の生徒の配置図を必要以上?に挿入するあたり、ここに
仕掛けがあるのかと勘繰ってしまいましたが…。
ただラストに視覚的効果でなかなかの場面がありましたが、文章での説
明と配置図挿入のタイミングがあっていなくてこれは残念でした。
ここは出版には再考していただきたい箇所です。
また、この事件を観測(引き起こすでなくて)する謎の巨大な組織が描
かれているもののその説明が少なくなんだかあっさり終わってしまった
ところも残念です。また多くの現象についても説明がされていないまま
ようでした。

しかし、本作での読みどころである、人間の”空気を読む”という行動
に係る部分はなかなか薄気味悪い。
現実にこのようなことが起こっていたら…。

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五覚堂の殺人

『五覚堂の殺人』
周木律



放浪の数学者、十和田只人は美しき天才、善知鳥神に導かれ第三の館へ。
そこで見せられたものは起きたばかりの事件の映像―
それは五覚堂に閉じ込められた哲学者、志田幾郎の一族と警察庁キャリ
ア、宮司司の妹、百合子を襲う連続密室殺人だった。「既に起きた」
事件に十和田はどう挑むのか。館&理系ミステリ第三弾!


面白かった。

「君とこうして話をするのは、いつぶりだろうな」
「7π/3ぶりですね」
「三百六十五分の四百十八か」
早々こんなセリフがあり勿体ぶりやがってとか思ってしまったのですが
読んでいくとなんだか理解できないのに数学ネタが心地よくなっていき
ます。
図版として「ヒルベルト・カーヴ」「バーニング・シップ」
「シェルピンスキー・ガスケット」「天使と悪魔」「マンデルブロ集合」
「メンガーのスポンジ」「コッホ曲線」が挿入されています。
これらは館の見取り図や地形図とともに謎解きのヒントになっている
といえばなっていますが、それ以前にハッタリ感が素晴らしい。

メイントリックは多分本当にそうなるのかもしれないのですが
かなりの力技で反則技であるのかもしれません。
ただこんな大技をしれっと書けるあたりの雰囲気がこのシリーズには
あってそこが読みどころかと思います。

今時ミステリでこんな感想は見当違いになりますが、
放浪の数学者、十和田只人も美しき天才、善知鳥神も現実感がなく
感情移入して読んでいくミステリではありません。
いわゆる”血が通った”登場人物っていないのですが
わざとそうしているんでしょうかね。

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本の雑誌 特集 昭和ミステリ―秘宝館

『本の雑誌 特集 昭和ミステリ―秘宝館』

昭和ミステリ―作家番付を作ろう!という対談にて
西村京太郎氏ついて言及。

新保博久:
量も書いているし、初期にはかなりいいものを書いている
ということで、結構評価を高くしていたのですが…。

日下三蔵:
初期は負け知らずだけど、後期は出場しているだけ
という気が(笑)。

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江戸川乱歩の大推理

『江戸川乱歩の大推理』
辻真先



江戸川乱歩はなぜ、幻の作家の小説『仮面の恋』を封印したのか。
真相を探る作家志望の青年を、由布院温泉に訪れた編集者・服部健太郎。
しかし青年は何者かに襲われ意識不明。謎の美少女が現われて、
小説も紛失した。―昭和初期に起きたある殺人と、探偵乱歩の名推理。
隠された暗号、男装の麗人…健太郎と妻の知香が謎を解く。
耽美の世界が現代に甦った。


タイトルに偽りありという事で
江戸川乱歩は推理しませんし、登場もしません。
作中作「仮面の恋」が乱歩っぽいテイストであるのと、
この作中作がなぜ乱歩によって封印された、という出来事で
関わってはきますが。

本作は乱歩生誕100周年の年に発表されたようで
大御所辻真先だからよかったものの普通なら呆れられてしまう出来。
もちろんいろいろ(解説まで!)仕掛けているのですが
なんだかちょっと。

えらそうにすみません。

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誰も僕を裁けない

『誰も僕を裁けない』
早坂吝



「援交探偵」上木らいちの元に、名門企業の社長から
「メイドとして雇いたい」という手紙が届く。
東京都にある異形の館には、社長夫妻と子供らがいたが、
連続殺人が発生! 一方、埼玉県に住む高三の戸田公平は、
資産家令嬢・埼と出会い、互いに惹かれていく。
そして埼の家に深夜招かれた戸田は、ある理由から逮捕されてしまう。
法とは? 正義とは? 驚愕の真相まで一気読み! 
エロミスと社会派を融合させた渾身作!!


館の見取り図があり、館の構造の説明場面では登場人物に”〇りそう”
といわせており案の定”〇り”ます。
このへんのくすぐりは可笑しい。
”エロミス”というだけあって単なる官能描写でなく、
エロ自体アリバイトリックに連なるところは流石というか何というか。
その前段の驚きポイントは、つい最近別の短編(七河迦南『悲しみの子』)
で驚いたばかりなので途中で気づいてしまいました。
この驚きポイントがタイトルの”誰も裁けない”にもつながっており
かなり本格ミステリです。

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話を重くするためか少女が自殺するというエピソードで始まりますが
これがなければライトでより楽しくなっていたかも。
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