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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

池上無双

『池上無双』
福田裕昭




選挙報道で大きな反響を呼んだテレビ東京「池上彰の選挙ライブ」。
タブーなき政治報道を貫く番組スタイルは「池上無双」と呼ばれる。
番組を通して、選挙とは?政治家とは?政治報道のあるべき姿を語る。


池上無双という言葉が出始めてから選挙特番は池上さんの番組をみる
ようになりました。ゲストもセットも貧弱な中、ひとり池上さんだけが
気を吐いている感があり面白かったです。

この本は池上彰そのひとよりも副題”テレビ東京報道の「下剋上」”と
あるようにテレビ東京の選挙特番にかける戦略を示したものです。

まずテレビ東京は地方局の層が薄いため出口調査にかけられる人員が
少なく当確情報を出すのが遅い、という欠点がありました。
それならそれ以外で面白くしてやろう、という事で生み出されたのが
池上さんの政治家へのするどい質問であり、議員のゆるーいプロフィー
ル紹介でした。じつはこのゆるさにこだわったのも池上さん指示らしい。

テレビによる選挙報道の裏側にせまった内容でとても面白かった。

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最近では、たぶん池上さんのお気に入りの小島瑠璃子の頭の回転の速さ
を確認することができる番組としても人気(だと思う。)







と先日の選挙前に本記事を書いていたが今回はひどかった。
議員にカラオケで歌わせてそれを放送してなんになるんでしょうか?

政策論議に話がいかないよう各局テキトーなコーナーで時間つぶし。

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今日から日雇い労働者になった

『今日から日雇い労働者になった』
増田明利



ベストセラー「今日、ホームレスになった」の著者が、
体を張って日雇い労働の世界をリポート。 1万円のタネ銭を持ち、
日雇い労働&宿なし生活を1ヶ月間、慣行した。 ホームレス、
ネットカフェ難民、日雇い労働者……。 彼らはどのような生活を送り、
なにを考えているのか? 現代日本の暗部をえぐる骨太ノンフィクション


著者が日雇いの仕事の収入で1か月間生活する、という内容です。
宿泊も山谷の2千円の宿とかネットカフェとかのみ。
この生活を30日間続けるのは当然大変なこととは思います。
読んでいけば分かりますが、そのような生活をしている人が多い。
さらには高齢になると日雇いの仕事さえ得られない。
下世話な興味で山谷とかドヤ街の記事を読んだりしますが
やはり実体験をされたかたの話は真実みがあります。
但し著者はこういった生活する人への嫌悪感を隠していないので
その部分でますます凄みが出ている気がしました。
極端な事を言えば、いつでも通常の生活に戻れるルポライターが
30日間限定という安全圏の中で日雇い生活を送る、という
プロとしては特別な事を書いていないノンフィクションですが
露わな嫌悪感により内容が重く感じられてくるという不思議な本です。

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東京ドヤ街盛衰記

『東京ドヤ街盛衰記』
風樹茂



かつては日雇い労働者の寄せ場だった山谷は、いま生活保護受給者の
たまり場となってしまった。毎月五億円の生活保護費がドヤや貧困
ビジネス業者の懐に流れ込んでいく。昭和三〇年代のはじめに山谷に
流れ着き、今世紀初めに死んでいった男の半生に託して山谷の変貌を
描き出す。


こういった地区には下世話な興味を引き立てられてしまいます。
良くないことかもしれないのですが地区の特殊性が気になります。
しかし本書は下世話な興味を煽るような本ではなかったです。
この地区で知り合った一人の老人に焦点をあて彼の人生を追っています。

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地震イツモノート

『地震イツモノート』
地震イツモプロジェクト編


地震が起きる可能性は、モシモではなく、イツモある。
だから、特別なことをするのではなく、イツモの生活のなかで地震に
備えていたい。阪神・淡路大震災の経験を経て明らかになった、
本当に備えておくべきこととは?体験者の知恵と工夫を集めた、
新しい防災マニュアル。基本備品一覧なども収録。


日本の面積は世界の面積の400分の1。
そこに、
世界の地殻エネルギーの10分の1が集まっています。


我々日本人は地震を「いつも」あるものと考えなければならない。
という内容の本ですが
イラストは寄藤文平さんなので見ていると楽しい
(ニュアンスが難しいが堅苦しくなく手に取りやすいという意です)。
阪神・淡路大震災を受けて企画された本で、その体験者の知見が
紹介されておりリアルな状況が伝わってきます。

助け合う人々の話も当然多いのですが
報道陣、見学者などの動向に腹を立てるという体験談もあり
そここそ我々が心にとめておかなければいけない部分だと感じました。

天災は起こってしまったら誰のせいでもありませんが
その後の対応如何でさらに傷つく人が出てくるのは止めたい。

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牛を屠る

『牛を屠る』
佐川光晴



著者が作家専業となる以前、1990年から埼玉の屠畜場に勤めていた日々
を綴る。「おめえみたいなヤツの来るところじゃねえ!」と怒鳴られた
入社初日から10年半、ひたすらナイフを研いで牛の皮を剝き続けるなか
で抱いた、働くことの実感と悦び。
仕事と人生の関わりを普遍的に描き得た一冊。


上記紹介文では”屠畜場”表記だが、
著者が本文で述べているように
これは”屠殺場”の事。”屠畜場”や”屠場”だと伝わりにくい。

本書はプロフェッショナルな仕事として”屠殺場”での作業内容を
詳細に描いています。

命とは何かといったテーマ性や、部落問題にほとんど触れず
仕事、職人、といった視点で描き切るのはちょっと例を見ないのかも。

豚や牛が、生の状態から枝肉になるまで、死という分岐点はなかった
というような事が書かれていました。
ここで働く者としての感覚なんだろうと思いました。
特に印象的な部分でした。

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アル中ワンダーランド

『アル中ワンダーランド』
まんしゅうきつこ



まんしゅうきつこ、お酒に逃げたらこうなった……。

抱腹絶倒のブログ「オリモノわんだーらんど」で注目を集めた
漫画家まんしゅうきつこ。
そのブログの存在は瞬く間に世に広まり、各所から漫画・イラストの
仕事が殺到した。しかし彼女はその陰でひとり、アルコール依存症に
もがき苦しんでいた――。


まずはウケ狙いでつけたこのペンネームへの後悔から始まる。
それはそうだなあ。
マンガでの自画像は目がキツく不気味なほどで、
これがアルコールにおぼれたゆえの目つきなのか。
”虚”だ。

ふざけた内容でありながら禁酒をしなければならない立場の人には
グッとくる内容かとも思いました。

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ニッポンの貧困

『ニッポンの貧困』
中川雅之



後期高齢者よりも多い日本の貧困層。
もう、すべての人が貧困問題と無関係ではいられなくなる―。
日本の貧困問題を経済記者がレポート。


副題が
"必要なのは「善意」より「投資」"。

この本は「日経ビジネス」誌の特集記事等を再構成したものとの事です。
ということで貧困を解決する考え方として「投資」も提案しています。

様々な理由でなってしまった18歳の生活困窮者が
65歳になるまでの試算として、何も対策しなければ生活保護のお金で
国は5,6千万の支出があり、早期に460万円ほどで職業訓練などの
支援をすれば逆に納税等で4,5千万還元されるという考えです。
貧困投資は1億近くの利益を生むという事で、
その利益が還元されるのは我々国民という事になります。
支払われる側から支払う側への転換をサポートすることで、
利益がでてくるということです。
なるほどこういう考え方もあるのかと納得しましたし、
むしろこの考え方でないと、福祉は続かないのかもしれません。
福祉、慈善だけでは成り立たない場合もあるでしょうから、
ビジネスの視点を入れるのは良い事かと思いました。
シングルマザーが入居できる住居を提供する経営者の、
事業として成り立たなければ続けられない、
という話も印象に残ります。

しかし本書は福祉ビジネスを紹介するだけの本ではなく、
実際の生活困窮者への取材もあり、ルポとしても興味深く読めます。

私は給料は安いながらも正社員として安定して
給料を頂いている身ですが、
諸事情で働けなると生活が困難になるリスクを抱えています。

そういった事も踏まえ自分に起こることとして考えると、
生活困窮者を少なくする取り組みというのは
国をあげて行うべき”投資”だと思いました。

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女修行

『女修行』
辛酸なめ子
女修行


女を忘れて20代の日々を仕事に費やし、ある日ふと「素敵な大人の女性」
にはほど遠い自分に気付いた著者が一念発起。
食事のマナーやメイク法、護身術、社交界デビューから介護に至るまで、
大人の女性に必要なすべてを体験取材!2年をかけて学んだ22のレッスン。
さあ、貴女も一緒に女を磨き抜きましょう。


レッスン2「子どもへの苦手意識を克服する」は保育室で子どもと交流。

4歳児とは言え、男の力は強くてあらがえません。
医者の息子に「帰っちゃダメ」と押し倒されるなんて、
一生のうち多分これが最初で最後でしょう。
甘美な波に身を委ねて、わたしは目を閉じました。


ここでツボにはまり、以降笑い続けて読みました。

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悲しきネクタイ

『悲しきネクタイ』
植木不等式
悲しきネクタイ―企業環境における会社員の生態学的および動物行動学的研究


過労死しても会社は損をしない、マイホーム派・マイペース派は
すぐにリストラ…。おそるべき日本企業の環境に適応できる人間とは?
生態学と笑いで分析する、会社員の世界。


おっ、植木不等式。と学会の人だ。買っとくか。
読み始めたら文庫で持っていることに気づきました。

副題が「企業環境における会社員の生態学的および動物行動学的研究」
会社員の悲哀を描きます。

本書、全コラムの構成が同じです。
・駄洒落のタイトル・・・「遠くへ液体」とか。巧い。
・実際に起こった会社員の哀しいエピソード
・ビジネス本からの引用した有名経営者のお言葉
・生態学による種々の生き物の行動紹介
・替え歌
人権無視無視
まるで無視
おまえの頭はどこにある
数字だせ実績だせ
利益だせ

これらが見事に絡み合い会社員の悲哀を描きます。

ひとたびこの構成の流れに慣れればもうこっちのもんです。

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文庫で読んだときはまだ若かったのですが
今読むといろいろしみじみしてしまいます。
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13歳からの反社会学

『13歳からの反社会学』

13歳からの反社会学 (角川文庫)


この世を正しくするな!面白くしろ!!
世の中の真実はデータと現実の中間にある。
社会や情報を見るためのヒントを、くだらない(とされる)ことを
マジメに考える「反社会学」で学ぶ特別講義。
「これから」を作る学問!!


なんとなく作者名は知っていましたが読むのは初めてかもしれません。
タイトルは”13歳からの”ですがまったく大人が読んでも問題なし。

物事の見方をちょっと変えてみてみよう、的な内容かと思いますが
やはり13歳あたりでこのように考えていけたらいいですね。

考え方の本であって雑学本ではないのですが面白い情報がありました。
”地見屋”という職業。
地面に落ちているお金を拾って生計を立てています。
こんな言葉あるとは知りませんでした。
などと、けっこうおもしろい雑学も載っています。

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