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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

憲法九条を世界遺産に

『憲法九条を世界遺産に』
太田光 中沢新一



いかに遺すか、[九条]奇蹟の輝き
実に、日本国憲法とは、一瞬の奇蹟であった。それは無邪気なまでに
理想社会の具現を目指したアメリカ人と、敗戦からようやく立ち上がり
二度と戦争を起こすまいと固く決意した日本人との、奇蹟の合作という
べきものだったのだ。しかし今、日本国憲法、特に九条は次第にその輝
きを奪われつつあるように見える。この奇蹟をいかにして遺すべきか、
いかにして次世代に伝えていくべきか。お笑い芸人の意地にかけて、
芸の中でそれを表現しようとする太田と、その方法論を歴史から引き出
そうとする中沢の、稀に見る熱い対論。宮沢賢治を手がかりに交わされ
た二人の議論の行き着く先は……。


9条を”珍品”と位置づけており面白い。

”無邪気なまでに理想社会の具現を目指したアメリカ人と、敗戦から
ようやく立ち上がり二度と戦争を起こすまいと固く決意した日本人との
奇蹟の合作”

護憲でなぜ悪い。
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もうブラック企業しか入れない

『もうブラック企業しか入れない』
福澤徹三



非正規雇用者が2040万人(全体の40%)を超え、ますます加速する格差社会。
苛烈な市場競争のなかで多くの企業はブラック化し、経営者が富を独占
する一方、社員は消耗品として使い捨てられる。誰もが転職を余儀なく
されるこの時代、もはやブラック企業は避けて通れない。前途を悲観し
た若者は就活自殺、長時間労働と低賃金にあえぐ労働者は過労自殺や
過労死に追いこまれる。会社に殺されないためには、なにが必要なのか。
ブラック企業の見分け方からトラブルの対処法、これからの時代の働き
方まで、さまざまな角度から考える仕事の哲学。


実話怪談で馴染みのあった著者ですが
このような本も書かれているとは思ってもみませんでした。
副題は「会社に殺されないための発想」。
本当に会社やそれを取り巻く社会全体に我々は殺されかかっています。

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檻の中のライオン

『檻の中のライオン』
楾大樹



憲法は権力をしばるもの。
憲法を「檻」に、権力を「ライオン」にたとえ、イラストで解説。
立憲主義がわかる憲法の入門書。


日本国憲法のとてもわかりやすい入門書です。
「ライオン=国家権力」
「檻=憲法」と例えています。

ライオンは強いうえに、わがままなことがあります。
暴れ出したら手がつけられません。



そんなことにならないように、私たちとライオンとの間で、
約束を交わしておきましょう
「ライオンには、檻の中にいてもらう」という約束です。



私たちを守る檻です。檻を作るのは、私たちです。
私たちが作る檻ですから、
檻を作り直すのも私たちです



選挙で選ばれたライオンも、私たちに襲いかかることがあります。
しっかり檻に入れておきましょう。



私たちは、自由に言いたいことをいう事ができます。
ライオンに遠慮することはありません。


ライオンは都合の悪いことを知られると、悪口を言われたり、次の選挙
で交代させられたりするので、檻にカーテンをつけて、檻の中が見えな
いようにしたいのです。



ライオンは、自分と違う考えを持っている人に
吠えかかったりしがちです。



檻は、ライオンの力では壊したり広げたりできないような、「硬い」作
りにしています。
もしライオンが自分で好きなように檻を広げることができるなら、ライ
オンを檻に入れておく意味がなくなってしまいます。



ライオンが檻を壊さないよう、私たちが主権者としての自覚を持つこと
が大切です。
ライオンの動きに関心を持つこと。檻の仕組みを学ぶこと。
ライオンが檻を壊していたら、みんなで批判すること。
そして、選挙で檻を壊さないようなライオンに交代させること。



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「檻をやわらくしたい」と言うライオン
→憲法96条改正論

「内側から鍵を開けられるような檻に作り直したい」というライオン
憲法改正による緊急事態条項の創設
ひとたび決まれば改憲派だろうと護憲派だろうと関係なく
独裁者の思うがままに。



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タイムマシンで戻りたい

『タイムマシンで戻りたい』
日本うんこ学会



みんなから集まった「うんもれエピソード」傑作選が発売!
「大腸がん検診率向上」を目指すまじめな団体、日本うんこ学会が贈る
「うんもれエピソード」傑作選。他人にはなかなか言えない話だから、
読めば「僕だけじゃないんだ!」と勇気が湧いてくる!


タイムマシンとありますがSFではなくてうんもれです。

おならと思ったら実がでた、といったエピソードが続く。

肛門括約筋という単語が飛び交う奇跡の書。

多くの人がトイレでパンツを捨てていました。

多くの方がこのうんもれを硬い文章で書いています。

そこからにじみでてくる笑いが好きです。

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池上無双

『池上無双』
福田裕昭




選挙報道で大きな反響を呼んだテレビ東京「池上彰の選挙ライブ」。
タブーなき政治報道を貫く番組スタイルは「池上無双」と呼ばれる。
番組を通して、選挙とは?政治家とは?政治報道のあるべき姿を語る。


池上無双という言葉が出始めてから選挙特番は池上さんの番組をみる
ようになりました。ゲストもセットも貧弱な中、ひとり池上さんだけが
気を吐いている感があり面白かったです。

この本は池上彰そのひとよりも副題”テレビ東京報道の「下剋上」”と
あるようにテレビ東京の選挙特番にかける戦略を示したものです。

まずテレビ東京は地方局の層が薄いため出口調査にかけられる人員が
少なく当確情報を出すのが遅い、という欠点がありました。
それならそれ以外で面白くしてやろう、という事で生み出されたのが
池上さんの政治家へのするどい質問であり、議員のゆるーいプロフィー
ル紹介でした。じつはこのゆるさにこだわったのも池上さん指示らしい。

テレビによる選挙報道の裏側にせまった内容でとても面白かった。

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最近では、たぶん池上さんのお気に入りの小島瑠璃子の頭の回転の速さ
を確認することができる番組としても人気(だと思う。)







と先日の選挙前に本記事を書いていたが今回はひどかった。
議員にカラオケで歌わせてそれを放送してなんになるんでしょうか?

政策論議に話がいかないよう各局テキトーなコーナーで時間つぶし。

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今日から日雇い労働者になった

『今日から日雇い労働者になった』
増田明利



ベストセラー「今日、ホームレスになった」の著者が、
体を張って日雇い労働の世界をリポート。 1万円のタネ銭を持ち、
日雇い労働&宿なし生活を1ヶ月間、慣行した。 ホームレス、
ネットカフェ難民、日雇い労働者……。 彼らはどのような生活を送り、
なにを考えているのか? 現代日本の暗部をえぐる骨太ノンフィクション


著者が日雇いの仕事の収入で1か月間生活する、という内容です。
宿泊も山谷の2千円の宿とかネットカフェとかのみ。
この生活を30日間続けるのは当然大変なこととは思います。
読んでいけば分かりますが、そのような生活をしている人が多い。
さらには高齢になると日雇いの仕事さえ得られない。
下世話な興味で山谷とかドヤ街の記事を読んだりしますが
やはり実体験をされたかたの話は真実みがあります。
但し著者はこういった生活する人への嫌悪感を隠していないので
その部分でますます凄みが出ている気がしました。
極端な事を言えば、いつでも通常の生活に戻れるルポライターが
30日間限定という安全圏の中で日雇い生活を送る、という
プロとしては特別な事を書いていないノンフィクションですが
露わな嫌悪感により内容が重く感じられてくるという不思議な本です。

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東京ドヤ街盛衰記

『東京ドヤ街盛衰記』
風樹茂



かつては日雇い労働者の寄せ場だった山谷は、いま生活保護受給者の
たまり場となってしまった。毎月五億円の生活保護費がドヤや貧困
ビジネス業者の懐に流れ込んでいく。昭和三〇年代のはじめに山谷に
流れ着き、今世紀初めに死んでいった男の半生に託して山谷の変貌を
描き出す。


こういった地区には下世話な興味を引き立てられてしまいます。
良くないことかもしれないのですが地区の特殊性が気になります。
しかし本書は下世話な興味を煽るような本ではなかったです。
この地区で知り合った一人の老人に焦点をあて彼の人生を追っています。

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地震イツモノート

『地震イツモノート』
地震イツモプロジェクト編


地震が起きる可能性は、モシモではなく、イツモある。
だから、特別なことをするのではなく、イツモの生活のなかで地震に
備えていたい。阪神・淡路大震災の経験を経て明らかになった、
本当に備えておくべきこととは?体験者の知恵と工夫を集めた、
新しい防災マニュアル。基本備品一覧なども収録。


日本の面積は世界の面積の400分の1。
そこに、
世界の地殻エネルギーの10分の1が集まっています。


我々日本人は地震を「いつも」あるものと考えなければならない。
という内容の本ですが
イラストは寄藤文平さんなので見ていると楽しい
(ニュアンスが難しいが堅苦しくなく手に取りやすいという意です)。
阪神・淡路大震災を受けて企画された本で、その体験者の知見が
紹介されておりリアルな状況が伝わってきます。

助け合う人々の話も当然多いのですが
報道陣、見学者などの動向に腹を立てるという体験談もあり
そここそ我々が心にとめておかなければいけない部分だと感じました。

天災は起こってしまったら誰のせいでもありませんが
その後の対応如何でさらに傷つく人が出てくるのは止めたい。

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牛を屠る

『牛を屠る』
佐川光晴



著者が作家専業となる以前、1990年から埼玉の屠畜場に勤めていた日々
を綴る。「おめえみたいなヤツの来るところじゃねえ!」と怒鳴られた
入社初日から10年半、ひたすらナイフを研いで牛の皮を剝き続けるなか
で抱いた、働くことの実感と悦び。
仕事と人生の関わりを普遍的に描き得た一冊。


上記紹介文では”屠畜場”表記だが、
著者が本文で述べているように
これは”屠殺場”の事。”屠畜場”や”屠場”だと伝わりにくい。

本書はプロフェッショナルな仕事として”屠殺場”での作業内容を
詳細に描いています。

命とは何かといったテーマ性や、部落問題にほとんど触れず
仕事、職人、といった視点で描き切るのはちょっと例を見ないのかも。

豚や牛が、生の状態から枝肉になるまで、死という分岐点はなかった
というような事が書かれていました。
ここで働く者としての感覚なんだろうと思いました。
特に印象的な部分でした。

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アル中ワンダーランド

『アル中ワンダーランド』
まんしゅうきつこ



まんしゅうきつこ、お酒に逃げたらこうなった……。

抱腹絶倒のブログ「オリモノわんだーらんど」で注目を集めた
漫画家まんしゅうきつこ。
そのブログの存在は瞬く間に世に広まり、各所から漫画・イラストの
仕事が殺到した。しかし彼女はその陰でひとり、アルコール依存症に
もがき苦しんでいた――。


まずはウケ狙いでつけたこのペンネームへの後悔から始まる。
それはそうだなあ。
マンガでの自画像は目がキツく不気味なほどで、
これがアルコールにおぼれたゆえの目つきなのか。
”虚”だ。

ふざけた内容でありながら禁酒をしなければならない立場の人には
グッとくる内容かとも思いました。

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