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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込み

『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込み』
若林正恭
完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)


若手芸人の下積み期間と呼ばれる長い長いモラトリアムを過ごしたぼくは
随分世間離れした人間になっていた―。
スタバで「グランデ」と頼めない自意識、
飲み屋で先輩に「さっきから手酌なんだけど!!」と怒られても
納得できない社会との違和。遠回りをしながらも内面を見つめ
変化に向き合い自分らしい道を模索する。
芸人・オードリー若林の大人気エッセイ、
単行本未収録100ページ以上を追加した完全版、ついに刊行!


何年か前単行本の時に読んで非常に感銘を受けた。
今回は完全版という事で以降の連載分も収録されている。

これを読んで、何言ってるかわからない、なんでそんなことで悩む?
って感じる人とは根本的な部分で分かり合えないなあ。

面白エッセイでありながら個の抱える闇(は大げさか)もさらけ出し
しかしそこから変わっていこうとする部分など感動的な部分も多い。
なにより文章が上手い。
巧みなレトリックは漫才の台本で鍛えられてモノなのか。
文学的な雰囲気も醸し出しています。

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サービスの裏方たち

『サービスの裏方たち』
野地秩嘉
サービスの裏方たち (新潮文庫)


あの学習院の伝統を担う給食のおばさん、
伝説の一戦でドライバーを支えたカーエンジニア、
工事現場の中心でタワークレーンを操作する女性オペレーター──。
私たちが、ふだん目にしない場所や気にとめない世界にも、
驚くべき技を持つプロフェッショナルがいて、
サービス精神が発揮されている。
「裏方」たちのサービスの形とその真髄とは。
静かな感動を呼ぶ10篇のノンフィクション。


”静かな感動を呼ぶ”
これこそが野地さんのこれら一連の作品に当てはまる言葉だと思う。

いい時間を過ごせた、と思う読書体験もそうそうあるものではない。
良かった。

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書店員Ⅹ

『書店員Ⅹ』

本屋さんの新書コーナーで見つけました。
『文庫Ⅹ』を仕掛けた書店員さんの本という事でちょっと手に取りました。

あれ、あれれ?
あの『文庫Ⅹ』のカバーで熱い文章を書いた人と同じ?

売ってやったぞ感がいっぱい。
俺が仕掛けるべく仕掛けてここまで売ってやったぞ。
この仕掛けがなかったら誰も読まなかっただろ。

『文庫Ⅹ』=『殺人犯はそこにいる』の作者清水潔さんとの
対談があるのですが清水さんに上から目線で話すのはいかんだろ。
清水さんが苦笑している様子が想像できます。

『文庫Ⅹ』は新潮文庫ですが本書は新潮新書でなく中公新書。
何らかの意思が働いているのか?
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トロピカル性転換ツアー

『トロピカル性転換ツアー』
能町みね子
トロピカル性転換ツアー (文春文庫)


『オカマだけどOLやってます。』の著者、性転換でタイに行く
タイで〝パーッと気軽に手術〟のはずが!?
出発前から退院後までの日々をリアルかつユーモラスに綴った
話題の性転換日記を文庫化。


毎度お馴染み能町みね子さんのアレの手術の体験記です。
下世話な好奇心を大いに満たしてくれますが
大げさに捉えていないので軽く読めます。

取っちゃう話と作る話。
取っちゃう方は非常に淡々としていますが
一部むずむずする箇所があり要注意ってとこでしょうか。
作る方は、人体はその部分を傷口と解釈し閉じようとするので、
あえてどうにかする話です。

是非読んでみてください。知らない世界がここにあります。

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スバル360奇跡のプロジェクト

『スバル360奇跡のプロジェクト』
スバル360奇跡のプロジェクト


今なお根強いファンを持つ歴史的名車「スバル360」。
小さな車の大きな冒険、スタイリッシュなボディの誕生、
新聞広告でたどる12年の軌跡、
惚れ込んでしまった「スバリスト」な人々、
卓越した開発リーダーの年譜等を収録。


当時の技術屋さんに徹底した取材を行い作られたと思われる
プロジェクトⅩ風の本です。

徹底した軽量化で0.8でなく0.6tの鋼板を使用することにしたこと。
剛性に与えるためには曲面を多用するしかないこと。
ここからあのかわいい外観が生まれたんですね。

ショックを吸収するためのトーションバーも
舗装されていない道路が多かった当時の日本では
舗装道が多い海外のようには上手くいかなかったというのも面白い。
ここをクリアするため日本発条が技術をつみあげ
(売れるかわからないのに)量産体制をつくりあげたというのも凄い。
技術者の意地と日本の意地というべき素晴らしい仕事です。
今じゃこんなことができる会社なんてないんでしょう。

国民車構想に合致させるために開発されたのではなく
それ以前からプロジェクトは始動していたことなど知らないことも
たくさん載っていました。

2002年の本ですがこの時点のスバル360のオーナーのアンケートによると
今だ問題なく走る。
構造がシンプルである程度は自分で整備できる。
なにしろ可愛い。
とスバル360愛が伝わってきます。

技術的にも面白いし、広告でみる歴史などもあるし
いい本でした。

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働く男

『働く男』
星野源
働く男 (文春文庫)


音楽家、俳優、文筆家とさまざまな顔を持つ星野源が、
過剰に働いていた時期の自らの仕事を解説した一冊。
映画連載エッセイ、自作曲解説、手書きコード付き歌詞、
出演作の裏側ほか、「ものづくり=仕事」への想いをぶちまける。
文庫化にあたり、書き下ろしのまえがき、
ピース又吉直樹との「働く男」同士対談を特別収録。


面白いなあ。

星野源さんは何より文章のリズムがイイ。
上手いなあ。
あれで面白さが増幅している気がします。

映画エッセイなんて、
自身のエピソードから入りなかなか映画に触れないのだが
着地点は見事決める。
天性なのか。

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ご本人の「凛々しい」前バリ姿の写真あり。
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殺人犯はそこにいる

『殺人犯はそこにいる』
清水潔
殺人犯はそこにいる (新潮文庫 し 53-2)


5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、
半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか?
なぜ「足利事件」だけが“解決済み"なのか?
執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、
そして司法の闇を炙り出す――。
新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞受賞。日本中に衝撃を与え、
「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。


とても重い内容だが大変面白い。
北関東連続幼女誘拐殺人事件を追跡した骨太のルポ作品です。

「足利事件」が冤罪であることを立証していく様は異様な迫力です。
この中で、警察、検察、そしてマスコミの闇の部分が明らかに
なっていきます。
DNA鑑定というものの不確かさも描かれています。

しかし、冤罪をはらしたり司法の闇を暴くのは目的ではなく手段。
どこかにいる真犯人を追い詰めるために必要な事。

著者は丹念な取材と実地調査で真犯人を特定し、
その情報は警察に提供もしています。
ルパンに似ていたという情報から本書では「ルパン」と呼称しています。

しかし時効であること等を理由に何故か動かない警察。
冤罪事件であったなら真犯人は今も何処かにいるはず。

最終章の言葉こそが本書の重要な部分です。

何度も何度も報じたぞ。
ルパンよ、お前に遺族のあの慟哭は届いたか。
お前がどこのどいつか、残念だが今はまだ書けない。
だが、お前の存在だけはここに書き残しておくから。
いいか、逃げきれるなどと思うなよ。


本書は”文庫Ⅹ”として内容を伏せられて販売されていたことでも
話題になりました。
本が売れない時代、ましてや地味な(新潮)文庫のノンフィクション。
しかしこの本に感銘を受けたとある書店員さんが、
多くの人に読んで貰えるよう、あえて目隠し状態で販売したのが
この”文庫Ⅹ”でした。
オリジナルの文庫を、書店員さんの手書きのメッセージで埋め尽くされた
カバーでくるんでいるのですが
ここに書かれた文章にも熱いものがあります。

本ってやっぱりいいな。

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この”文庫Ⅹ”ですが、大きな話題(本好きだけ?)になったものの
その中身については解禁になるまでは、
多くの読者もメディアもブロガーの伏せていたようです。
この時代にこれもまたいい話ではないか。

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タモリと戦後ニッポン

『タモリと戦後ニッポン』
近藤正高
タモリと戦後ニッポン (講談社現代新書)


まったくあたらしいタモリ本!タモリとは「日本の戦後」そのものだった!
終戦直後に生まれ古希を迎えた稀代の司会者の半生と、敗戦から70年が
経過した日本。双方を重ね合わせることで、あらためて戦後ニッポンの
歩みを検証・考察した、新感覚現代史!


面白かったです。
新書としては厚みのある本ですが一気読み。
戦後ニッポンというくくりはよく掴めなかったが
生い立ちが後の芸風や生き方に影響しているようでした。
またデビュー前後の多くの方との交わりが面白かった。

もともと「密室芸人」という知識から入っているので
こんなものまで買っています。
タモリ


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最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常

『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』
二宮敦人
最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常
最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常


入試倍率は東大の3倍!
卒業後は行方不明多数!!
「芸術界の東大」の型破りな日常。

才能勝負の難関入試を突破した天才たちは、やはり只者ではなかった。
口笛で合格した世界チャンプがいると思えば、
ブラジャーを仮面に、ハートのニップレス姿で
究極の美を追究する者あり。
お隣の上野動物園からペンギンを釣り上げたという伝説の猛者は
実在するのか?
「芸術家の卵」たちの楽園に潜入、
全学科を完全踏破した前人未到の探訪記。


著者の奥さんが現役藝大生のようでとぼけた会話が面白い。
全編こんな感じで進むのかと思ったら、
あとは藝大生達への結構真面目なインタビューをもとに構成されており
彼らの生態?が大変面白く興味深かった。

彼らと無縁の場所にいるありふれた私には
想像もつかない何かがあるようです。

本書はどちらかというと真面目なルポでした。

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ほぉ…、ここが ちきゅうのほいくえんか

『ほぉ…、ここが ちきゅうのほいくえんか』
てぃ先生
ほぉ…、ここが ちきゅうの ほいくえんか
ほぉ…、ここが ちきゅうの ほいくえんか

以下すべてこの本の”商品説明”ですが、
その中の2つの例で感覚がわかるでしょうがとてもいい内容です。


フォロワー18万人超え! !
保育園児とのやりとりが“かわいすぎる! "と話題の
てぃ先生、初の書籍! 早くもメディアで話題沸騰!

子どもたちの鋭い視点にハッとさせられることってありませんか。
でも保育園では、それが日常茶飯事。男性保育士である著者は、
そんな子どもたちの感性豊かな言動をメモしていました。
それをSNS、ツイッターで紹介しはじめ、あっという間に大人気に。
例えばその投稿は……



男の子(4歳)が段ボールで剣を作って「せんせい! みて! 」
と見せてくれたので「おぉ、すごい! 誰をやっつけるの?」と聞いたら
「だれを やっつけるんじゃない! だれを まもるかだ! 」と答えた。
僕は何だか恥ずかしくなった。その気持ち大切にしてほしいな。



女の子(5歳)に「せんせい、どうしたら おとな になれるの?」
と聞かれたので「うーん…20歳になったらかなぁ」と答えたら、
そばにいた男の子(5歳)が
「『こどもになりたい』と おもったら じゃない?」
と素敵な答えを言った。本当にそうかもしれない。



ほかにも、「どうしてそう捉えた?」という笑えるエピソードから、
涙腺が緩んでしまうかわいらしいエピソード、子どもならではの考え方に
ハッとさせられる言葉まで、今年、もっとも笑顔になれる1冊の登場です!



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こういうのも読むのです。
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