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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

屋上の名探偵

『屋上の名探偵』
市川哲也



最愛の姉の水着が盗まれた事件に、怒りのあまり首を突っ込んだおれ。
残された上履きから割り出した容疑者には完璧なアリバイがあった。
困ったおれは、昼休みには屋上にいるという、名探偵の誉れ高い
蜜柑花子を頼ることに。東京から来た黒縁眼鏡におさげ髪の転校生。
無口な彼女が見事な推理で瞬く間に犯人の名を挙げる!
鮎川賞作家が爽やかに描く連作ミステリ。


『名探偵の証明』シリーズの蜜柑花子の高校時の事件簿。
『名探偵の証明』シリーズはかなりの力作でしたが
本短編集はちょっといただけなかったなあ。
語り手の男子高生のシスコンぶりが鬱陶しい。

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最良の嘘と最後のひと言

『最良の嘘と最後のひと言』
河野裕



世界的な大企業・ハルウィンが「4月1日に年収8000万で超能力者を
ひとり採用する」という告知を出した。審査を経て自称超能力者の7名が、
3月31日の夜に街中で行われる最終試験に臨むことに。ある目的のために
参加した大学生・市倉は、同じく参加者の少女・日比野と組み、1通しか
ない採用通知書を奪うため、策略を駆使して騙し合いに挑む。
傑作ノンストップ・ミステリ。


ちょっと自分には合わない作品でした。
騙し合いゲームと超能力、という組み合わせなので
その基本設定がしっかりと説明されていないと、
読んでいてもふーんそうなのか、と思うばかりで
驚きに繋がりませんでした。

ところで最終勝利者は超能力者でもなんでもない元からのお金持ち。
予選でよくバレなかったものです。

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なんでも大絶賛する大森望さんの解説への信頼度も揺らぐ。
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ニャン氏の事件簿

『ニャン氏の事件簿』
松尾由美



アルバイトをしながら、自分を見つめ直している佐多くんは、
あるお屋敷で、突然やって来た一匹の猫とその秘書だという男に出会う。
実業家のA・ニャンと紹介されたその猫が、過去に屋敷で起こった変死
事件を解き明かす?! って、ニャーニャー鳴くのを通訳しているようだが
本当? 次々と不思議な出来事とニャン氏に出くわす青年の姿を描いた
連作ミステリ。文庫オリジナルだニャ。


日常の謎系連作短編集です。
ニャン氏の背景等描かれていないので、
別に猫じゃなくても良かったんじゃないかなんて思ったんだニャ。

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ボディ・メッセージ

『ボディ・メッセージ』
安萬純一
ボディ・メッセージ (被砥功児の事件簿) (創元推理文庫)


探偵二人にある家で一晩泊まってほしいという、簡単だが奇妙な依頼。
指示された家に向かったスタンリーとケンウッドに家人は何も説明せず、
二人は酒を飲んで寝てしまう。未明に大きな物音で目覚めた二人が
目にしたのは、凄惨な殺人現場だった。罠なのか?警察を連れて現場に
戻ると、死体が消失していた!?大胆かつ奇妙な事件の謎を
大幅改稿で贈る、第二十回鮎川哲也賞受賞作。


以前この作家の別作品を読み、残念な思いをした記憶があります。
ただし解説か何かで鮎川哲也賞受賞だったなんだか、
本格でスゴイのがある、という一文もあったように記憶しており、
つまりは本作でしょう。

いろいろな探偵がでてくる中、解決役の探偵役(わかりづらい?)は
日本人の被砥功児(ピート・コージ)。
彼だけが日本人で舞台はアメリカでなので翻訳ものっぽい雰囲気です。
でも読みやすいですよ。

首や片手のない死体、死体消失、衣類等も持ち去られる謎、
なぜわざわざ探偵に目撃させたのか、
登場人物も怪しげで、ケレン味たっぷりで面白いです。

そしてとんでもない事件の真相。
狭い日本ではリアリティが全くないので舞台をアメリカにしたんだなあ
と納得しました。

さてその事件の真相ですが、なぜ、がメインで
誰が、は、小説上完結させるためのほんの付け足し程度っぽかったです。

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ディスリスペクトの迎撃

『ディスリスペクトの迎撃』
竹内真
ディスリスペクトの迎撃 (創元推理文庫)


銀座にある文壇バー『ミューズ』の常連客、大御所ミステリー作家の
サンゴ先生こと辻堂珊瑚朗。彼は不思議な事件について鮮やかに推理
する名探偵でもあった!チェスセットに仕掛けられた暗号や、
ドラマ撮影をめぐって起きた奇想天外な“誘拐”の謎など、
五つの事件を収録。『ミューズ』のボーイ・了の視点から、
サンゴ先生の華麗な活躍を描く、安楽椅子探偵ミステリー第2弾。


探偵役である推理作家の辻堂珊瑚朗の「海無し県殺人事件」を
テレビドラマ化およびバラエティ企画化することによる騒動を
連作短編で描いています。

殺人事件もはさまれますが基本的には”日常の謎”です。

ポー・トースターという言葉を知りました。
エドガー・アラン・ポーの墓碑を訪れて供え物をしていた謎の人物
に対する非公式の呼び名、だそうです。

こういったミステリネタもちょこっと入っています。

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ようこそ授賞式の夕べに

『ようこそ授賞式の夕べに 』
大崎梢
ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (創元推理文庫)


書店大賞授賞式の当日、成風堂書店に勤める杏子と多絵のもとを
福岡の書店員・花乃が訪ねてくる。「書店の謎を解く名探偵」に、
書店大賞事務局に届いた不審なFAXの謎を解いてほしいというのだ。
同じ頃、出版社・明林房書の新人営業マンである智紀にも事務局長から
同様の相談が持ち込まれる。
授賞式まであと数時間、無事に幕は上がるのか?!
本格書店ミステリ、シリーズ第四弾!


実際にある「本屋大賞」ならぬ「書店大賞」当日を舞台にした
書店員さんと出版社営業マンの物語です。

本作は書店員シリーズの一環ですが
ここに営業マンシリーズの登場人物が介してきて
さらには当然ながら本作のみでの登場人物もいて
誰が誰なんだか結構わかりにくくなっていました。

出版業界、書店業界、”大賞”の厳しい裏側も書かれており
そういった意味で大変面白い作品でした。

しかしここにあるのは”本”というものへの強い愛情。
いいシリーズです。

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水族館の殺人

『水族館の殺人』
青崎有吾
水族館の殺人 (創元推理文庫)


夏休み真っ直中の8月4日、風ヶ丘高校新聞部の面々は、
取材先の丸美水族館で驚愕のシーンを目撃。
サメが飼育員の男性に食いついている!
警察の捜査で浮かんだ容疑者は11人、
しかもそれぞれに強固なアリバイが。
袴田刑事は、しかたなく妹の柚乃に連絡を取った。
あの駄目人間・裏染天馬を呼び出してもらうために。
“若き平成のエラリー・クイーン”が、今度はアリバイ崩しに挑戦。


解説でエラリー・クイーンの『フランス白紛の謎』を
引き合いに出していますがかなりこじつけぎみな部分も込みで
なるほどそんな感じかもしれません。

本作は推論を重ねて一つの筋道を見つけていく本格ミステリ。
登場人物が高校生のためかポップになっていますが
実は設定を変えれば重厚な本格になっているのかもしれません。
(但し本著者の持ち味はなくなってしまうのでしょうが)

人の暗部を書くでもなく高校生たちもさわやかで
読んでいて気持ちの良いミステリでした。

このようなミステリは近年珍しいかもしれません。

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最後に明かされる”意外な動機”と舞台設定の関連も見事でした。
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青春探偵ハルヤ

『青春探偵ハルヤ』
福田栄一
青春探偵ハルヤ (創元推理文庫)
青春探偵ハルヤ (創元推理文庫)


浅木晴也は、アルバイトで生活費を稼ぎながら大学に通う貧乏青年。
そんな彼の許に、悪友の和臣が相談事(報酬付き)を持ちかけてくる。
仕方なく引き受けたストーカー撃退の依頼だが、捕まえた不審者の相談に
乗って、行方をくらませた女の子の捜索まで請け負う羽目に。
晴也の周囲で、次から次へと芋づる式に厄介事が増えていく…。
緻密な構成ながら、軽快な読み心地の青春小説。


軽快な読み心地・・・確かにそうです。
面白かった。

しかし実はあとがきがとても興味深かった。
裏読みかもしれませんが
作者のいろいろな不満を感じ取ってしまいました。

・ドラマ化により『エンド・クレジットに最適な夏』を改題
→こんなつまらないタイトルにしやがって

・本書は複数の事件が同時進行で発生するミステリでプロットが複雑で
ある
・作家の色を出すため同様の作品を書いてきたが本作はさらに凝った
プロットを捻りだせるか挑戦した
・ドラマ化にあたり複雑なプロットは再構成され、一話完結になるらしい
→複雑にしたプロット台無しじゃん。

・小説、ドラマ版と趣向の異なる『青春探偵ハルヤ』を楽しんでください
→ドラマの方は関係ないですから。小説の方を読んでください。

ドラマ見ていないので完全に勝手な想像です。
ごめんなさい。

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わたしのリミット

『わたしのリミット』
松尾由美
わたしのリミット (創元推理文庫)
わたしのリミット (創元推理文庫)


坂崎莉実は、父親と二人暮らしの17歳。5月のある朝、父親は
「彼女を莉実の名前で病院へ入院させてほしい」という書き置きと
見知らぬ少女を残し、姿を消してしまった―。
やむなくリミットと呼ぶことになった少女は、莉実が遭遇する
奇妙な出来事の謎を、話を聞くだけで見事に解いてしまう。
莉実とリミット、二人の少女が送る、謎に満ちたひと月。
心温まる、愛らしい連作ミステリ。


日常の謎とリミットをめぐる謎。
SF的解釈をすればリミットとは誰なのか、
だんだんわかるように描かれていますが、
それでも最後までその言葉を読者には出さず
最後は二人は別れていきます。

読み終わり後ちょっと泣いてしまったのですが
その泣き顔を奥さんに見られてしまいました。

いろいろなエピソードが謎解きとは別に
”感動”につながる伏線となっていて
ちょっとやられてしまいました。

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さてさて
さぞ他の人も感動してるのかと思い、レビュー記事をみているのですが
なんか多くの人はそうでもないようでした。

ストーリーがありがちらしい。
そうなのか!おじさんにはそうでもなかったぞ。
怪奇探偵小説にはこんな泣いちゃうのはないぞ。

リミットの正体も早くからわかってつまらないらしい。
いや、それはわかるように書いてあるんだってば。

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松谷警部と三ノ輪の鏡

『松谷警部と三ノ輪の鏡』
平石貴樹
松谷警部と三ノ輪の鏡 (創元推理文庫)


元プロゴルファー横手祐介の殺害を震源に、ゴルフ場経営や融資に携わる
関係者、過去の因縁でつきまとうジャーナリストなど、周辺に複数の死者
や行方不明者がいると判明して事件は一挙に多層化、松谷警部らを翻弄す
る。巡査部長に昇進した白石もまた、不可解な状況を解明する決め手を見
いだせないまま焦躁の時を過ごすが……。
伏線また伏線、一読三嘆の本格ミステリ。


松谷警部シリーズの3作目です。
とはいっても謎を解くのは白石以愛巡査部長です。

2作目は読んでいないのですが1作目と本作で感じることは、
これはオールドタイム的な本格ミステリ。
地道な捜査とラストで見事伏線を回収していく様こそ本格の醍醐味です。
ただ松谷警部の立ち位置が良くわかりません。
謎を解く白石イアイの良き上司っていう程度の扱いです。
新キャラである軽いノリの上原巡査がいい味を出しており、
もし今後も続くのなら松谷警部の存在感は薄くなっていきそうです。

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