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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

はい、泳げません

『はい、泳げません』
高橋秀実
はい、泳げません
はい、泳げません


超がつく水嫌い。小学生の時にプールで溺れて救急車を呼ばれた。
大人になっても、海・湖・川などたくさんの水を見るだけで足がすくむ。
なのに、なぜか水泳教室に通う羽目に。
悩みながら、愚痴りながら「泳げる」と「泳げない」の間を漂った2年間。
混乱に次ぐ混乱、抱腹絶倒の記録。
史上初、〈泳げない人〉が書いた水泳読本。
泳げるようになって、人生変りましたか、ヒデミネさん?


第1章、水がこわくて仕方がない、が可笑しい。
プールの授業がいやで色んなウソを交えて休もうとしていたのが
今の人格形成につながった、というくだりは大爆笑です。
なるほど私の人格形成もこんな感じで出来てきたんであろうなあ。

その後の章は、スイミングスクールでの出来事を
とぼけた味わいで描いています。

全編可笑しい。桂コーチとのやり取りもいい。
高橋さんの筆にかかると皆いいキャラになりますね。
もちろん高橋さん本人がトボケたいいキャラだからでしょうが。

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当然ながらこれ読んで泳げるわけではありません。
(高橋さんは泳げるようになりました。)
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心臓と左手

心臓左手
石持浅海
心臓と左手―座間味くんの推理 (光文社文庫)
心臓と左手―座間味くんの推理 (光文社文庫)


ミステリーにおける最大の謎は、人の心の奥深くにある―。
警視庁の大迫警視が、あのハイジャック事件で知り合った「座間味くん」
と酒を酌み交わすとき、終わったはずの事件は、
がらりとその様相を変える。
切れ味抜群の推理を見せる安楽椅子探偵もの六編に、
「月の扉」事件の十一年後の決着を描いた佳編「再会」を加えた、
石持ミステリーの魅力が溢れる連作短編集。


「座間味くん」を探偵役としたミステリです。
過去に起こったが解決したテロ組織に絡む事件(大迫警視が関係者)
の概要を聞いた「座間味くん」が事件の真相を推理します。
警察対テロ組織という構図の中で当然とされていた見解から生まれる
事件の”解決”を「座間味くん」が一般人の視点で覆していきます。

冒頭の一篇「貧者の軍隊」なんてまさにそうですね。
視点が切り替わることで事件の構造が変わりました。

作品のスタイルは全て同じフォーマットなので、
読み進めるうちに
あっ、これきっと伏線になっているはずだとか、ここがポイントだな、
と思うようになっていくのも楽しい部分です。

心臓左手」はなんとなく法月綸太郎さんあたりを思い起こしました。

「沖縄心中」では沖縄米軍問題を扱っています。
作中「座間味くん」に、
米軍とともに生まれた今の沖縄文化が好きなので
米軍問題には意見がいえない、
といった発言をさせています。
ここらへん多くのリアルな日本人の意見かも。

扱われる問題は石持さんらしく社会性のあるものですが
ミステリとして何より面白いのでオススメです。

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『月の扉』を読んでいなくても問題なく面白いと思います。

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天使に幸せになる方法を聞いてみました

『天使に幸せになる方法を聞いてみました』
辛酸なめ子
天使に幸せになる方法を聞いてみました (角川文庫)
天使に幸せになる方法を聞いてみました (角川文庫)


どんなに物質的に恵まれていても、霊格が低い人には真の幸せは訪れず、
高い人は更なる次元に上昇することができるという。
自らの霊格を上げるため、辛酸なめ子がスピリチュアルの最前線に
体当たりチャレンジ。ヒマラヤの聖者・ヨグマタ相川圭子さんから
秘儀を受けたり、天使からの伝言を聞いたり、
チャネリングやホメオパシーを試してみたり…。
本当の幸せを求めるすべての人におくる、
スピリチュアル世界の旅の手引き。


私が全く知らない、むしろうさん臭いと思ってしまう、
スピリチュアルな世界を辛酸なめ子さんが体験してレポートしています。

この方、基本的にはこういった世界を肯定する方のようですが、
やけに丁寧な表現にて結構おちょくっているようにも思えるし、
真面目にやっているようでもあり不真面目のようでもあり、
そこがわからなく独特の可笑しさとなっています。

彼女のこの系統は何冊か読んでいますが
きっとおちょくっているんですよね?
違うのかな?
いやネタかな?

スピリチュアルとかアセンションとかそんな24のレポートです。

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この系統の本、きっとまた買います。

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神曲法廷

神曲法廷
山田正紀
神曲法廷 (講談社文庫)
神曲法廷 (講談社文庫)


一片の金属すら持込むことができない密室状態の中で弁護士が刺殺された
法曹関係者が連続して殺されていく事件の謎を「神の烙印」を押された
検事、佐伯神一郎が追う。すべての真相は異端の建築家が造った
「神宮ドーム」に隠されているのか!?読者を凍てついた神話世界に誘う、
超絶本格推理ただいま開幕。


ダンテの『神曲』をモチーフにした重厚な本格ミステリです。
事件は
金属探知機を通って入った部屋での弁護士刺殺
マスコミが押し寄せる中での別室移動とそこでの判事絞殺
ドーム内での人間消失と密室での被告殺害
と不可能趣味満載の大作です。
そのほかにも細かい謎が随所にあり
かなりとっつきにくい作品ではありますが
ひとたび作品世界に惹きこまれるともう止まりません。

登場人物も異端の建築家、検事、警察官、謎の美少年、精神科医と
多彩でありながら、その他脇役含め、みな重苦しく陰鬱な雰囲気です。

そして主人公佐伯も不安定な精神状態の中、”神”の声に導かれます。

検察と警察の体質についての問題を一方の軸とし
神曲』に取りつかれた建築家の想いとその執念が異様な雰囲気を
醸し出す重厚な作品でした。

一つ目の事件(弁護士刺殺)の解決であるラストはコワい。
ここだけ抜き出せばホラー(超常的なものではなく)です。

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佐伯が作中で「密室トリックなんてどうでもよい」
というような事を言っています。
実は他の不可能犯罪も単発のトリックとしたら結構憤慨モノかも。
でもこの作品では許されてしまうんでしょう。

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虹果て村の秘密

『虹果て村の秘密』
有栖川有栖
虹果て村の秘密 (講談社ノベルス)
虹果て村の秘密 (講談社ノベルス)


将来、推理作家になる夢を持った少年・秀介と、刑事になりたくて
しょうがない少女・優希。二人は、優希の母親で推理作家の二宮ミサトが
持つ、虹果て村の別荘で夏休みを過ごすことに。その村では高速道路の
建設を巡り村人たちが争っており、ついには密室殺人事件が発生!
少年たちは、手を取り合い犯人捜しを始めるのだが……!?


「かつて子どもだったあなたと少年少女のための――」
講談社ミステリーランドでの作品のノベルス化です。

少年少女のやり取りも楽しいし、彼らを見守る大人たちも優しい。
読んでいて悪い気はせず、ミステリとしても筋が通って楽しい。

作者によるあとがきもなんかいい雰囲気でした。

ズバリ、ミステリ愛と子どもたちへの優しい視線があふれた作品です。

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読書で賢く生きる。

『読書で賢く生きる。』
中川純一郎・漆原直行・山本一郎
読書で賢く生きる。 (ベスト新書)
読書で賢く生きる。 (ベスト新書)


ビジネス書を読んでも年収は上がらない!!
阿佐ヶ谷ロフトAの過激人気イベント「ビジネス書ぶった斬りナイト」
の3人組が“読書を武器に”生き残る知恵を伝授!


ビジネス書は古典数冊読めばよい、
その他はゴミ(という記述もあったよな、多分)だ。

といった内容の本でしょうか。

まあ面白いですが、この本自体もそんなに価値はないかも。
この本の著者達自身も頭がよさそうでかつ成功者なので
ビジネス書批判している内容そのままに
自分達の自慢話が出てくるのがいかにもって感じ。

私はビジネス書や啓蒙書の類は読んでいませんが
よく読む人や、その手の著者が好きな人は読まないほうがよさそう。

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彼女が追ってくる

『彼女が追ってくる』
石持浅海
彼女が追ってくる (祥伝社文庫)
彼女が追ってくる (祥伝社文庫)


〈わたしは、彼女に勝ったはずだ。それなのに、なぜ……〉
中条夏子は、かつての同僚で親友だった黒羽姫乃を刺殺した。
舞台は、旧知の経営者らが集まる「箱根会」の夜。
愛した男の命を奪った女の抹殺は、正当な行為だと信じて。
完璧な証拠隠滅。夏子には捜査から逃れられる自信があった。
さらに、死体の握る“カフスボタン”が疑いを予想外の人物に向けた。
死の直前にとった被害者の行動が呼ぶ、小さな不協和音。
平静を装う夏子を、参加者の一人である碓氷優佳が見つめていた。
やがて浮かぶ、旧友の思いがけない素顔とは……?


碓氷優佳シリーズ3作目です。
今回も終盤、
真犯人に対し容赦なくその殺意を暴いていくところが痛快です。

被害者が”カフスボタン”を握りしめていたというところから、
別の登場人物が疑われますが、真犯人もそれが気になり、
それがわかるまでは警察の介入を良しとしません。

巻末の文庫解説でなるほどと思いましたが
これは”クローズド・サークル”を作るための
小説上の仕掛けでもあるんですね。

ラストも気が利いている?し、どうにもこうにも面白い。

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缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36

缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36』
黒川勇人
缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36 (講談社+α新書)
缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36 (講談社+α新書)


「日本人はコレを読まずに開けていいのか!」──春風亭昇太(落語家)

日本の缶詰界の進化が、ますます「すごい」ことになっています。
高価格帯の「グルメ缶詰」が次々登場し、市場を牽引してきたK&K
「缶つま」シリーズと対抗する明治屋「おいしい缶詰」シリーズが
激しい鍔迫り合いを展開。そこに、新進気鋭のいなば食品の
「ツナとタイカレー」シリーズ、全国各地のメーカーの力作が
待ったをかけ……
まさに戦国時代さながらの激しい闘いが、
スーパー、コンビニエンスストアなどの缶詰コーナーで
繰り広げられているのであります。


なんと面白い。
こういった類の本はつまらないのがほとんど(失礼!)ですが
本著はまず読み物として面白く、さらに商品の魅力も的確に伝えている
という大変珍しい本です。

紹介されているのはどれもこれもおいしそう。
これ読んでさっそく缶詰コーナーへ行きたくなってしまいました。
値が張るのはさすがに買わないけれど
いつもと違う種類やメーカーの缶詰を買ってみようかな。

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誰か私に「特選たらばがに脚肉詰」1万三千円を買ってください。
これをまっとうに評価するには、かなりカニを食していないとダメか?
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気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている

『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』
村瀬 秀信
気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている (講談社文庫)
気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている (講談社文庫)


雑誌『散歩の達人』の連載エッセイ、待望の文庫化!
収録されているのは、吉野家、ロイヤルホスト、CoCo壱番屋、
びっくりドンキー、餃子の王将、シェーキーズ、とんかつ和幸、
サイゼリヤ、かっぱ寿司、レッドロブスター、牛角、マクドナルド、
蒙古タンメン中本、築地銀だこ、日高屋、バーミヤン、すき屋、てんや、
リンガーハット等、おなじみのチェーン店ばかり。
著者独自の視点から、各店の魅力と栄枯盛衰を綴る。


のほほんとしたカバーイラストに惹かれて買いました。
でも内容はのほほんとはしていなくて、スピード感ある文章でした。
その店の味の評価というよりは、店そのもの、思い入れ、客層など
周辺ネタをお笑いで包囲しています。

イヤミのない、しかし毒があるような文章のテンポが心地よい。

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殆どはいったことのあるチェーン店なので
馴染みもあるし読んでいてなんだか楽しかった。
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アイルランドの薔薇

『アイルランドの薔薇』
石持浅海
アイルランドの薔薇 (光文社文庫)
アイルランドの薔薇 (光文社文庫)


南北アイルランドの統一を謳う武装勢力NCFの副議長が、
スライゴーの宿屋で何者かに殺された! 宿泊客は8人――
そこには正体不明の殺し屋が紛れ込んでいた。
やはり犯人は殺し屋なのか? それとも……。
宿泊客の一人、日本人科学者・フジの推理が、「隠されていた殺意」を
あぶり出してゆく!
本格推理界に衝撃を走らせた期待の超新星の処女長編!


マイ石持浅海ブームもついにここまでさかのぼってきました。
長編第一作です。

ちょっと読んで”アイルランド”が出てきたので
これはアレか?
刑事コロンボでの『策謀の結末』?
ポール・マッカートニーの『アイルランドに平和を』?
と勘づき、まずは下準備としてアイルランド闘争についてネットで
知識を仕入れました。

結果的には本文でもわかりやすく触れているし、
知識がなくてもミステリの面白さは損なわれない作品になっていました。

テロ組織が関わっているので警察を呼べない、という状況であり
登場人物たちが自分たちだけで推理し犯人を見つけ出すという、
お馴染みのスタイルはデビュー長編からのものだったんですね。
本作では殺し屋という存在も絡んできます。

いやあ、面白かったです。
ちょっと重そうな内容かと思いきや決してそうではなかったです。
舞台はアイルランドで登場人物もあちらの人たちですが
日本人の”フジ”が探偵役となり活躍します。
いったいこの”フジ”とはどのような人物だったんでしょう。
別作品の”碓氷優佳”の男性版というか原型なのでしょうか?

↓せっかくなので『アイルランドに平和を』


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私が持っているのは文庫初版ですが、185頁にて

へたり込みそうになるのwジェリーが支えた。

となっています。
誤植を見つけてうれしい。
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