FC2ブログ
06«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»08

茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

山田ルイ53世『ひきこもり漂流記』

山田ルイ53世『ひきこもり漂流記』




神童の運命はウンコで変わった!?

26年前の夏。優等生だった一人の中学生が突然、引きこもり生活に……。
「神童」→「名門中学に合格」→「引きこもり」→「大検を取得で大学
へ」→「2年足らずで失踪」→「上京して芸人に」→「借金から債務整理」
→そして、「復活(ルネッサンス)! 」

人生いつだってやり直せる!? 髭男爵が七転び八起きの人生から学んだ
やり直しのルール。


面白い!
エピソードは面白いし、文章は巧み、
ですっかり惹きこまれました。
現代版『人間失格』か?

文庫裏紹介文の”文才をスパークさせ”は伊達じゃない。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

1か月くらい前、東京新聞でほぼ同じネタで短期連載があったが
それも面白かった。
tb: 0 |  cm: 0
go page top

早坂吝『探偵AIのリアル・ディープラーニング』

早坂吝『探偵AIのリアル・ディープラーニング』



AIに関わる「フレーム問題」。
(思考制限する枠が無いので無限の検討をし収拾がつかないという事か)
後期クイーン問題が出てきてニンマリ。

他にも「シンボルグラウンディング問題」もでてくる。
軽いタッチで面白い。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村
tb: 0 |  cm: 0
go page top

西澤保彦『人格転移の殺人』

西澤保彦『人格転移の殺人』




突然の大地震で、ファーストフード店にいた6人が逃げ込んだ先は、人格
を入れ替える実験施設だった。法則に沿って6人の人格が入れ替わり、脱
出不能の隔絶された空間で連続殺人事件が起こる。犯人は誰の人格で、
凶行の目的は何なのか?人格と論理が輪舞する奇想天外西沢マジック。
寝不足覚悟の面白さ。


面白い!
6人の人格が入れ替わるという設定下での殺人事件。
なぜ人格が変わるかなどの説明はないが(登場人物も結局わからない)
序盤での人格というものにかかわる考察部分が面白い。
以降はSF的展開はなく本格ミステリに移行していく。

しかしここからが複雑で実は理解できていない。
体と人格どっちがどうなっているのかこんがらがってくる。
小説としての表記の仕方は登場人物によって語られているが。

ラストも良かった。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村
tb: 0 |  cm: 0
go page top

今野敏『イコン』

今野敏『イコン』



熱狂的人気を集めるも正体は明かされないアイドルのライブでの殺人
事件。被害者を含め現場にいた複数の少年と少女一人は過去に同じ中学
の生徒だった。警視庁少年課・宇津木と神南署・安積警部補は捜査の
過程で社会と若者たちの変貌に直面しつつ、隠された驚愕の真相に到達
する。『蓬莱』に続く長編警察小説。


『蓬莱』に続き安積警部補が登場する。
警察小説として警察内の人間模様やキャラクターに惹きこまれる。
またアイドルやメディアの話では登場人物の言葉をかりて熱く論じられ
ているがこれも面白い。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

tb: 0 |  cm: 0
go page top

連城三紀彦『顔のない肖像画』

連城三紀彦『顔のない肖像画』




『顔のない肖像画』―それを描いたのは、戦後画壇に彗星のごとく現わ
れ、10年間の精力的な活動の後に死した孤高の画家、荻生仙太郎だった。
その絵が個展から忽然と消えた後、彼の作品のオークションが開催され
るが、競売は奇妙な展開を見せてゆく…。美術品をめぐる人間心理の綾
を描く表題作をはじめ、緻密な構成と巧妙な筆致で男女の微妙に揺れ動
く感情を綴る短編7編を収録。





死後に注目された荻生仙太郎の絵画が、30年ぶりにオークションへ出品
されることになった。そこには幻の傑作も出品されるらしい。荻生の絵
に魅せられた美大生の旗野康彦は『顔のない肖像画』という絵を必ず競
り落とすよう未亡人から依頼される。その肖像画は幻の傑作なのか、そ
れとも知られざる理由が?(表題作)。究極の逆転ミステリー7編。


上段が新潮文庫版で下段が実業之日本社文庫
表紙絵も紹介文も全く印象が異なっています。

私が持っているのは新潮文庫のほうですが本作はミステリ集と知った上
で購入しました。おそらく知らなければ”恋愛小説”だと思い手にはし
なかったでしょう。

新潮文庫のほうは直木賞作品『恋文』を擁しているのでその読者層に向
けるという意味合いが強かったのではないかと推測します。
”男女の微妙に揺れ動く感情を綴る”といったところに出ていそうです。

さてミステリ短編集である本作は実業之日本社文庫によると”逆転ミス
テリー”。連城三紀彦の得意とする分野です。
いずれもどこかで構図が反転しお馴染みの酩酊感が得られます。
表題作が一番逆転感が強く面白かったです。


にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

tb: 0 |  cm: 0
go page top

西村京太郎『汚染海域』

西村京太郎『汚染海域』



伊豆で一人の少女が入水自殺した。死の直前、少女から救いを求める
手紙を受け取った弁護士・中原は伊豆へ向かう。公害問題の陰で、
目先の利益に躍る巨大企業と地元漁民、さまざまな思惑が絡み合うなか、
政府の調査団長が他殺体で発見され…。


公害問題を扱った作品。
公害はないと発表するために存在する調査団。
それを支える企業と役人。
声を上げない地元民。
この恐ろしい構図は今の日本そのものではないか。
昭和46年発表。



公害問題を考え地道にデータを取り続ける地元教師の言葉。

しかし、町の人たちが、公害意識に目覚めたとき、
公害の記録が何もなかったら、大変です。
その日のために、僕たちは、調査を続けているんです。


にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村
tb: 0 |  cm: 2
go page top

一条次郎『レプリカたちの夜』

一条次郎『レプリカたちの夜』




動物レプリカ工場に勤める往本がシロクマを目撃したのは、夜中の十二
時すぎだった。絶滅したはずの本物か、産業スパイか。「シロクマを殺
せ」と工場長に命じられた往本は、混沌と不条理の世界に迷い込む。
卓越したユーモアと圧倒的筆力で描き出すデヴィッド・リンチ的世界観。
選考会を騒然とさせた新潮ミステリー大賞受賞作。「わかりませんよ。
何があってもおかしくはない世の中ですから」。


なんだかわからない設定と世界観で面白く読み進めるも
だんだん本当にわからなくなってきた作品。

わからない事を堂々と言っていいような作品です。

新潮ミステリー大賞受賞作ですって。
解説にはこんなことが書かれているがまさにソレ。

「ミステリー」であるかどうかはともかくも、本作は「小説」として
無類の魅力を持っている。文体はデビュー作とは思えないほどこなれて
おり、こんなにワケのわからない(笑)展開なのに、スイスイ読めてしま
う。傑作である。――

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村


↓ハッとした一文。

人間が認識できる以上の速度で目の前にかかる橋があらわれたり
消えたりする装置があれば、人間は気づかないで橋を渡ろうとするだろう。
そして足を踏みはずして谷底に落下するのだ。


tb: 0 |  cm: 0
go page top

江戸川乱歩『三角館の恐怖』

江戸川乱歩『三角館の恐怖』




深夜、三角館とよばれる西洋館に一発の銃声が響いた。くぐもったよう
な低い銃声であった。老人は心臓を撃たれ、即死していた…。暗く広く、
陰気な墓場のような二等辺三角形の奇妙な建物。その中では、双生児の
老人を含む二組の家族のただれた欲望がうごめいていた。十数億の財産
の相続をめぐって起きた第一の殺人!不安をかきたてる前奏曲か、ふいに
おとずれ消えた来客の正体は?意表をつくトリックと強烈なサスペンス、
江戸川乱歩の本格推理の決定版。


「三角館の恐怖」
乱歩お気に入りの海外ミステリ『エンジェル家の殺人』の翻案作品。
小学生の頃ポプラ社版で読んで後に講談社の全集で本作だけなぜか買い
今回角川文庫版に巡り合った。(カバーは高橋葉介バージョン)

読むのは30年ぶりくらいか。
(昭和26年の作品です)
湿り気のある乱歩の文体は薄味で、本格探偵小説味が面白い。
三角館の見取り図が随所に挟まれ愉しい。
第二のエレベーター内のトリックには図解が入り本格度が高い。

「算盤が恋を語る話」
題名がいいなあ。なかなかに切ない。

「月と手袋」
倒叙ミステリ。明智小五郎の存在が見え隠れするが本人の出番はなし。
犯行後の犯人の動きをかなり細かく描写しておりどこから犯罪が露見す
るか期待大。
→しかしこの解決法でいいのか?違法?

「モノグラム」
怪奇探偵小説の方向へ進むかと思いきや軽めの作品で、いやこれは良い。

「火縄銃」
よくあるトリック紹介本に必ず出てくるアレだが乱歩が思いついたのは
かなり早い時期だったそうで、乱歩も誇っていたそうです。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村
tb: 0 |  cm: 0
go page top

中島博行『検察捜査』

中島博行『検察捜査』




弁護士会の大物が自宅でむごたらしく殺された。横浜地検の検察官岩崎
紀美子が担当につくが、それほどの恨みを買う相手とは何者なのか。
妨害にひるまず真相を追う若き女性検察官は、権力の暗部に踏み込んで
いく。検察と弁護士会の暗闘は、法曹界を揺るがす大醜聞に発展する!
第40回江戸川乱歩賞受賞作。


検察、弁護士という法曹界を描くミステリです。
主人公は検察官ですが、検察だけでなく弁護士内の権力闘争も描きます。

検察には検察の正義があり弁護士にも同様の正義がある。
何が正しいのかわからなくなるが読み応えのある作品でした。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村


tb: 0 |  cm: 0
go page top

歌野晶午『ガラス張りの誘拐』

歌野晶午『ガラス張りの誘拐』




「私は断じて愉快犯ではない」―世間を恐怖に陥れている連続婦女誘拐
殺人事件。少女惨殺の模様を克明に記した犯行声明が新聞社に届けられ
た。ところが、家族や捜査陣の混乱をよそに、殺されたはずのその少女
は無事戻り、犯人とされた男は自殺、事件は終結したかに思われた。
しかし、事件はまだ終わっていなかった。捜査を担当している佐原刑事
の娘が誘拐されたのだ!しかも、犯人は衆人環視のなかで身代金を運べと
要求する…。犯人の目的はいったい何なのか?刑事たちを待ち受ける驚天
動地の結末とは!?偉才が放つ奇想のミステリ。


第二、第三、第一という時系列で語られるあたり、ひとくせあるタイプ
のミステリと思われる通りの内容。

第二の事件自体が序盤で、第三のパートでの犯人の異様な行動とその意
味があきらかになる第一のパートがキモです。
通常の誘拐モノとは異なる犯人の行動の謎が解けます。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村


tb: 0 |  cm: 0
go page top

プロフィール

最新記事

カテゴリ

ありがとうございます

自己との対話