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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

花の下にて春死なむ

『花の下にて春死なむ』
北森鴻
花の下にて春死なむ (講談社文庫)


年老いた俳人・片岡草魚が孤独死した。
彼と親交のあったフリーライターの飯島七緒は
草魚の死の真相を追ううちに、彼の故郷の山口県で起こったある事件に
たどりつく――。
三軒茶屋にある小洒落たビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤哲也が、
人生の悲哀に満ちた小さな事件の謎を解き明かしていく、
全六編の連作ミステリー。


毎度お馴染み日本推理作家協会賞受賞作全集です。
でもミステリとしてはかなりアバウトながしました。
かなり強引な解釈で物語は終わります。
(作品上でもその推理の検証はされていません)

しかし本作はそういったものとは違う処で読まれているんだなあ
と感じました。
湿り気のある文体もいいですし、マスターと常連のやりとりは楽しい。

連城那智シリーズで知った作家さんですが
本「香菜里屋」シリーズ、全部読みたくなりました。
「連城那智」シリーズも。

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たまげた録

私にしては記事をアップしなかった期間が長くなりましたが
帰社後『宇宙兄弟』『甦る変態』を夢中で読んでいて
時間が無くなったのが要因です。

さて

『たまげた録』
原田宗典
たまげた録 (講談社文庫)


ここに向かってしろというのか!?そんな精度が必要なのか!?
もよおした私が急いで向かった場所にあったのは
五センチの穴だけだった―。
模様替えであんぐり、詩の神様に感涙、AV男優に思わず赤面。
驚きについてあーでもないこーでもないと考えながら、
いつの間にか癒されている傑作大爆笑エッセイ。


15年くらい前でしょうか。
原田宗典さんのエッセイはかなり読みました。
その後は全く読まなくなってしまったのですが
本作はどこのブックオフでも見かけて
また表紙絵がポップでなんとなく気になって買ってしまいました。

たぶんなんですが”傑作大爆笑エッセイ”とは盛りすぎです。
身辺雑記エッセイで”面白エッセイ”ではありますが。
テーマが驚く、たまげるですので必ずしも笑いに結びつけなくてもよい、
という事でもあるのでしょう。

しかし昔読んでいたものでは大爆笑していたのは間違いないので
少しづつ原田エッセイを買い戻して読んでみたくなりました。

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風怪

『風怪』
風の怪談舎
風怪 あなたの隣に潜む街の怪談


「この本を読めば、怪談は人生の一部だとわかります」
(作家・加門七海氏 推薦)

都会を吹き抜ける風にのった“声なき魂"たちが織り成す、
“儚くて切ない実録怪談集"

人間という生物の奥深さ・わからなさ・面白さ・異様さ・悲しみが
生み出した、怖いだけではない、味わい深くて胸が震える、
怪談本の新ジャンルが誕生!



実話怪談集ですが私とは波長が合わなかったように思いました。
(コワくない、というのは減点ポイントではありません。)

例えばこんなパターンが多く違和感がありました。

Aさんの体験談をAさんの視点で書きながら(これは普通)
最後に編者の視点に切り替わり感傷的な言葉を添えて物語をまとめる。

なんかダメだ。
なんで美しくまとめようとしてしまうのだろう。

風の怪談舎さんは複数のチームのようだが
あきらかに一人(以上)の方については怪異そのものを伝えることより
自分の文章を披露したいだけのような気がする。

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くたばれ健康法!

『くたばれ健康法!』
アラン・グリーン
くたばれ健康法! (創元推理文庫 165-1)


全米に五千万人の信者をもつ健康法の教祖様が、
鍵のかかった部屋のなかで死んでいた。
背中を撃たれ、それからパジャマを着せられたらしい。
この風変わりな密室殺人をキリキリ舞いしながら捜査するのは、
頭はあまりよくないが、正直者で強情な警部殿――!?
アメリカ探偵作家クラブ最優秀新人賞に輝く、
型破りなユーモア本格ミステリの名作。


1949年と大昔の作品です。
エラリー・クイーンでいえば「九尾の猫」と同年。

しかし古さは感じなかったです。
ユーモアの部分が上質だったからでしょうか。
ふざけた内容をかしこまった文体で書く、という私の好きなスタイル。
ダジャレやとっぴょうしもない言動で笑わすという事ではないです。

ミステリとしては山場がないこともあり解決のカタルシスはありません。
ただしちゃんと”本格”になっていました。
表紙イラストや題名は、
読み終わってみればかなりネタバレしている気がします。

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モラトリアム・シアターproduced by腕貫探偵

『モラトリアム・シアターproduced by腕貫探偵』
西澤保彦
モラトリアム・シアターproduced by腕貫探偵 (実業之日本社文庫)


学校関係者が連続死。新任講師・住吉ミツヲは混沌とする記憶を
抱えたまま事件に巻き込まれていく。
彼は同僚の妻を殺してしまったらしいのだが…。
封じられた記憶の鍵を握るのは魔性の女性事務員なのか?
交錯する時間軸と人間関係に惑うミツヲを救うため、
愛くるしい女子高生、ド派手な女大富豪、腕貫着用の公務員―
三人の個性派探偵が集結。
幻惑の舞台が開演する。


西澤さんの作品は魅力的な女性が多く出てくる。
その女性達に振り回される住吉ミツヲがなんかうらやましい。

さて腕貫探偵シリーズですがその腕貫公務員の登場シーンは少ないです。
しかしタイトルは”produced by腕貫探偵”
最後にはこの意味合いがわかるようになってます。

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基本的に軽い雰囲気で愉快ですが個々のエピソードに
暗いものを入れたりと相変わらずの西澤作品でした。
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華麗なる醜聞

『華麗なる醜聞』
佐野洋
華麗なる醜聞 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)


中央日報の稗田は元駐日P国大使にかんするフランス紙の記事に
興味を持った。
日本人ハイ・ホステスとの関係で離婚騒動とか。
彼の意を受けた記者の調査は未解決の連続爆弾事件と結びついた。
ハイ・ホステスとは。爆弾犯人は。
記者の取材本能が事件の核心に迫っていく。


毎度お馴染み日本推理作家協会賞受賞作全集です。

新聞記者がネタを追っていく姿が描かれています。
謎解きものとしてのミステリ度はかなり薄いのですが
”ハイ・ホステス”というキーワードを丹念に追っていく様は
地味ながら面白い。
佐野洋だからこそこの地味で起伏も少ない物語を
協会賞受賞作までに出来たんでしょう。

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九十九怪談 第五夜

『九十九怪談 第五夜』
木原浩勝
九十九怪談 第五夜 (角川文庫)


古ぼけたホテルで夜ごと起きる怪異譚(「Aホテル」)。
サラ金屋が電話で聞いた恐るべき声(「取り立て))。
突然走り出した女の子が向かったのは……(「さとうきび畑)」。
この世ならざる99話を収録!


コワい話ではなくて妙な話が多い。
妙な話をそのまま放り出しているので”オチ”はないです。

まさに怪談。

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おとなの自由研究 赤おに/青おに

おとなの自由研究 赤おに/青おに

おとなの自由研究 赤おに (アスペクト文庫)


月間来訪者数が100万人を記録する人気Webサイト「デイリーポータルZ」
に発表された膨大なコラム作品から初期の名作を選りすぐった一冊が
文庫版で登場。この「赤おに」編では、「バナナで釘うって日曜大工」や
「糸電話で市外通話」「高所恐怖所克服大作戦」
「河原でバームクーヘンづくり」「電車が出る瞬間めぐり」ほかを収録。

「青おに」編では、「新歓コンパ実況中継」「自由の女神コレクション」
「お台場の干物をつくろう」「包む! 手当たり次第! 」ほかを収録。


デイリーポータルZの本だ。
文庫になる前の本も持っている。これを分冊にし文庫化したようだ。
2冊いっしょにおいてあったので、ダブるとはわかりつつも購入した。
おとなの自由研究 青おに (アスペクト文庫)

さて内容はバカらしいこと満載で役に立たない。
このようなバカな事を思いつけるのがうらやましい。
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この2冊、軽く読みなおす程度でしたが図版の誤記が多数あり。
いかがなものか。
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テッカ場

『テッカ場』
北尾トロ
テッカ場 (講談社文庫)


「テッカ場」―それは理性が影を潜め、欲望がほとばしる場所。
いい大人が我を忘れ、普段は封印された別の顔をうっかり垣間見せる。
競走馬セリ市、鳩オークション、ネットアイドル撮影会、
テディベアの大集会…
独特のムード溢れる“欲場”の活況とコーフンを参加者目線で
追ってみた。


他にもこんなテッカ場を訪れています。
西洋骨董
コミケ
住宅競売
鉄道部品
マニア雑誌のフリマ
切手

いやあ。面白い。
そこに集まる人々の気持ちがわからないでもないのがまた嬉しい。
(お金のかけ方や情熱は遠く及びませんが。)
純粋にコレクターとして参加する方と、仕事として扱う方々の
駆け引きも面白い。
プロは複数件を扱うためそれぞれの引き際を決めているので、
一点買いのコレクターにも勝算があるようだ。

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地球・精神分析記録

『地球・精神分析記録』
山田正紀


そのものたちの名は『悲哀』『憎悪』『愛』『狂気』、
神の姿を形どった四体のロボット。
種としての消滅を迎えかけた人類はいにしえよりの神話をモチーフに、
人間を人間たらしめる源―集合的無意識を支えるための偶像として、
世界各地にそのものたちを据えたのだ。
しかし、失った尊厳を取り戻すため、神を殺すべく、
四人の男女が孤独な闘いを開始した。
極寒の地グリーンランド、灼熱のインド、ギリシア、日本…
やがて彼らは悪夢のような真実と出逢う。
ハードでスタイリッシュな、傑作SF長篇。

地球・精神分析記録(エルド・アナリュシス) (徳間デュアル文庫)
↑持っているのはこれでなく徳間文庫版
山田正紀のハードSF。
章立てからしてハードです。

Ⅰ徴候分析 悲哀 ルゲンシウス
Ⅱ既往歴分析 憎悪 オディウス
Ⅲ無意識分析 愛 アモール
Ⅳ連想分析 狂気 インサヌス
Ⅴ総合診断 激情 エモツィオーン

こんな感じ。

途中、
狂っているのは自分なのかこの世界なのか
といった問いがなされている、そんなSFです。

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ラストは読者にその結論を預けるタイプの作品で
もしかすると安倍公房の『人間そっくり』と似ているのかも。
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