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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

あぶない叔父さん

『あぶない叔父さん』
麻耶雄嵩



犯人はまさか、あの人!? 常識破りの結末に絶句する「探偵のいない」
本格ミステリ! 四方を山と海に囲まれ、因習が残る霧ヶ町で次々と発生
する奇妙な殺人事件。その謎に挑む高校生の俺は、寺の離れで何でも屋
を営む人畜無害な叔父さんに相談する。毎度名推理を働かせ、穏やかに
真相を解き明かす叔父さんが最後に口にする「ありえない」犯人とは!
本格ミステリ界の奇才が放つ抱腹と脱力の連作集。


これはミステリを読み込んだ人が読むべき本で一般向きではないです。
という訳で私は純粋に楽しめませんでした。
すみません。

論じるためのミステリです。
きっと。

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雲をつかむ死

『雲をつかむ死』
アガサ・クリスティ



パリからロンドンに向かう定期旅客機が英仏海峡にさしかかった時、
機内を蜂が飛びまわり始めた。乗客の一人が蜂を始末したが最後部席
には老婦人の変死体が。そしてその首には蜂の毒針で刺されたような
痕跡が残っていた…大空を飛ぶ飛行機という完全密室で起きた異様な
事件。居合わせたポアロが調査を開始する。


旅客機の中での殺人事件。
座席表も乗っていて愉しい。

しかし当然ながらすぐに機体から降り、あとは地味な動機探し。
しかし原作がそうなのか、訳者が良いのか明るめな展開で読みやすい。
疑いをかけられる人物が次々と変わっていく展開もありそこも良い。

読み終えてみれば犯行手段は、如何なものか、と思ってしまう出来。
しかしポアロの粋な行動も描かれそこは読みどころ。

真鍋博さんの表紙絵の旧装丁版を購入しました。
旧装丁版これから集めるぞ。


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創元推理文庫での邦題は「大空の死」
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赤い額縁

『赤い額縁』
倉阪鬼一郎



次々と翻訳家が失踪、古本屋がわけもなく売り渋る、
読み進める者皆得体の知れない恐怖に戦慄く、
読み終えた者は誰一人としていない-それが『THE RED FRAME』。
知られざる奇書をめぐる、怪奇と倒錯の大迷宮。


洋書の翻訳シリーズっぽい装幀が素敵で購入。
本格ホラー+本格ミステリーというチャレンジだが
正直な感想としてはホラー部分はコワくない。
ミステリー部分はアナグラムが多数出てくるだけ、
といった印象でした。
もちろん読みが浅い、というのはありますが。

元々ホラーは読まないのでアレですが
ミステリ的なことで云えば
後に講談社ノベルスでかなり凄まじい事をやっています。

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メルカトルと美袋の殺人

『メルカトルと美袋の殺人』
麻耶雄嵩



ウラジオストクからモスクワへ向かうシベリア急行。その車内で作家・
桐原剛造が殺された。死亡推定時刻、同乗者達には食堂車で夕食中とい
うアリバイが。密室殺人から奇妙奇天烈な不可能犯罪まで、銘探偵・
メルカトル鮎と推理作家・美袋三条が空前絶後の推理力で事件の真相を
看破する!新本格推理傑作集。


本格ミステリではあるがさらにもう一歩ヘンなことになっています。
鑑賞の仕方をもっと解説で示していただけるとありがたいです。
たぶん普通に読んでいるだけでは作者の企みに気づいていない部分が
相当あるんじゃないかと・・・。

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地図趣味。

『地図趣味。』
杉浦貴美子



地質図、凹凸地図、手描き地図、空想地図、地形スイーツ……
こんな地図の楽しみ方があったのか! !

地図を愛してやまない著者が綴る、1冊丸ごと地図賛歌。


一般的な実務的な地図ではなく、専門家が使うような地図であったり
グラフィック的に描かれた地図であったり古地図であったり。
そのような”地図趣味。”です。

見ているだけで楽しく手に入るものなら購入して壁に貼りたい。

そんな風に思わせてくれる素晴らしい本です。

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Geologic Map of the South Side of the Moon
なんて、イエスとピンクフロイドが合わさったような地図があったが
これは月の地質図
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もうブラック企業しか入れない

『もうブラック企業しか入れない』
福澤徹三



非正規雇用者が2040万人(全体の40%)を超え、ますます加速する格差社会。
苛烈な市場競争のなかで多くの企業はブラック化し、経営者が富を独占
する一方、社員は消耗品として使い捨てられる。誰もが転職を余儀なく
されるこの時代、もはやブラック企業は避けて通れない。前途を悲観し
た若者は就活自殺、長時間労働と低賃金にあえぐ労働者は過労自殺や
過労死に追いこまれる。会社に殺されないためには、なにが必要なのか。
ブラック企業の見分け方からトラブルの対処法、これからの時代の働き
方まで、さまざまな角度から考える仕事の哲学。


実話怪談で馴染みのあった著者ですが
このような本も書かれているとは思ってもみませんでした。
副題は「会社に殺されないための発想」。
本当に会社やそれを取り巻く社会全体に我々は殺されかかっています。

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雪密室

『雪密室』
法月綸太郎



誇り高い美女からの招待で信州の山荘に出かけた法月警視だが、
招待客が一堂に会したその夜、美女が殺される。建物の周囲は雪一色、
そして彼女がいたはずの離れまで、犯人らしい人物の足跡もついていな
いのだ。この奇怪な密室殺人の謎に法月警視の息子綸太郎が挑戦する。
出色本格推理。


これは面白かった。
作者自らは人物造形等で納得いくレベルではないようなことを書いては
いるが決してそんな事もないと思った。
但し登場人物の多くが不幸になっているようでドライだなとは感じた。

本作は作者の2作目で作中の探偵作家の法月綸太郎が探偵役を務める
お馴染みのシリーズの1作目。
エラリー・クイーンと同設定ですね。
そのせいもあってかパズラーとしてきれいにまとまっています。
そこへ法月家の物語もまぜこみ、なかなか重い仕上がりとなっています。

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水の柩

『水の柩』
道尾秀介



平凡な毎日を憂う逸夫は文化祭をきっかけに同級生の敦子と言葉を交わ
すようになる。タイムカプセルの手紙を取り替えたいという彼女の頼み
には秘めた真意があった。同じ頃、逸夫は祖母が五十年前にダムの底に
沈めた「罪」の真実を知ってしまう。それぞれの「嘘」が、祖母と敦子
の過去と未来を繋いでいく。


内省的で物悲しいストーリーでした。

”「暗闇」から射し込む「光」は、救いなのか、それとも。
道尾秀介しか描けない、絶望と、それを繋ぐ希望。”

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檻の中のライオン

『檻の中のライオン』
楾大樹



憲法は権力をしばるもの。
憲法を「檻」に、権力を「ライオン」にたとえ、イラストで解説。
立憲主義がわかる憲法の入門書。


日本国憲法のとてもわかりやすい入門書です。
「ライオン=国家権力」
「檻=憲法」と例えています。

ライオンは強いうえに、わがままなことがあります。
暴れ出したら手がつけられません。



そんなことにならないように、私たちとライオンとの間で、
約束を交わしておきましょう
「ライオンには、檻の中にいてもらう」という約束です。



私たちを守る檻です。檻を作るのは、私たちです。
私たちが作る檻ですから、
檻を作り直すのも私たちです



選挙で選ばれたライオンも、私たちに襲いかかることがあります。
しっかり檻に入れておきましょう。



私たちは、自由に言いたいことをいう事ができます。
ライオンに遠慮することはありません。


ライオンは都合の悪いことを知られると、悪口を言われたり、次の選挙
で交代させられたりするので、檻にカーテンをつけて、檻の中が見えな
いようにしたいのです。



ライオンは、自分と違う考えを持っている人に
吠えかかったりしがちです。



檻は、ライオンの力では壊したり広げたりできないような、「硬い」作
りにしています。
もしライオンが自分で好きなように檻を広げることができるなら、ライ
オンを檻に入れておく意味がなくなってしまいます。



ライオンが檻を壊さないよう、私たちが主権者としての自覚を持つこと
が大切です。
ライオンの動きに関心を持つこと。檻の仕組みを学ぶこと。
ライオンが檻を壊していたら、みんなで批判すること。
そして、選挙で檻を壊さないようなライオンに交代させること。



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「檻をやわらくしたい」と言うライオン
→憲法96条改正論

「内側から鍵を開けられるような檻に作り直したい」というライオン
憲法改正による緊急事態条項の創設
ひとたび決まれば改憲派だろうと護憲派だろうと関係なく
独裁者の思うがままに。



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マヂック・オペラ

『マヂック・オペラ』
山田正紀



二・二六事件前夜。置屋の密室で芸者が刺殺された。
詳細は「“乃木坂芸者殺人事件”備忘録」と縊死した囚人の手による
「感想録」に綴られていた。“検閲図書館”黙忌一郎の依頼で調査を
始めた特高警察の警部補が遭遇する奇怪な出来事…。黙が追いかけた
ドッペルゲンガーとは?昭和維新の影に潜む恐るべき陰謀とは?
『ミステリ・オペラ』に続き、昭和史を探偵小説で描く“オペラ三部作”
の第二弾。


途中で二・二六事件概要をネットで確認してから読みました。

かなりエンターテインメント性を排した作品の気がします。

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