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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常

『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』
二宮敦人
最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常
最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常


入試倍率は東大の3倍!
卒業後は行方不明多数!!
「芸術界の東大」の型破りな日常。

才能勝負の難関入試を突破した天才たちは、やはり只者ではなかった。
口笛で合格した世界チャンプがいると思えば、
ブラジャーを仮面に、ハートのニップレス姿で
究極の美を追究する者あり。
お隣の上野動物園からペンギンを釣り上げたという伝説の猛者は
実在するのか?
「芸術家の卵」たちの楽園に潜入、
全学科を完全踏破した前人未到の探訪記。


著者の奥さんが現役藝大生のようでとぼけた会話が面白い。
全編こんな感じで進むのかと思ったら、
あとは藝大生達への結構真面目なインタビューをもとに構成されており
彼らの生態?が大変面白く興味深かった。

彼らと無縁の場所にいるありふれた私には
想像もつかない何かがあるようです。

本書はどちらかというと真面目なルポでした。

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連城三紀彦 レジェンド 傑作ミステリー集

連城三紀彦 レジェンド 傑作ミステリー集
連城三紀彦 レジェンド 傑作ミステリー集 (講談社文庫)
連城三紀彦 レジェンド 傑作ミステリー集 (講談社文庫)


ミステリーに殉じた作家を敬愛する四人による驚嘆のアンソロジー。
巧緻に練られた万華鏡のごとき謎、また謎。
遊郭に出入りする男の死体が握っていた白い花に魅せられた若い刑事
(「桔梗の宿」)、
月一度、母の愛人と過ごす茶室に生涯を埋めた女
(「花衣の客」)ほか。
綾辻×伊坂、巻末対談でその圧倒的な魅力も語る!



「依子の日記」
「眼の中の現場」
「桔梗の宿」
「親愛なるエス君へ」
「花衣の客」
「母の手紙」

を収録しています。
既読は「桔梗の宿」のみ。他は初めて読みますが面白い。

「依子の日記」
「眼の中の現場」
は事件の真相がつかめそうになるとするりとかわされ、
どこへ着地するか不安定な中で物語が終わっていくような作品。

「親愛なるエス君へ」
「花衣の客」
「母の手紙」
は、ある瞬間で一気に物語が反転してしまうトリッキーな作品。
どれも逸品ですなあ。

もっと読みたい。
でも何から読んだらいいんだろう。
何を買えばいいんだろう。
結構わかりにくい作家ですよね。

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と『レジェンド』を読んで2時間後図書館へ行ったら下記がありました。

『ミステリ読者のための連城三紀彦全作品ガイド』
ミステリ読者のための連城三紀彦全作品ガイド
ミステリ読者のための連城三紀彦全作品ガイド

恋愛小説と思われていた作品の中にも
ミステリあるいはその要素の高いものが多くあり、
それを読まないのはもったいないよ、とガイドしてくれる本です。

あとがきにこんな一文がありました。

恋愛小説に興味のないミステリ好きの読者にとっては、
その本を手に取るきっかけとして、それがミステリであるという保証が
必要なのだと思う。


そうなんです。保証が欲しかった。

でもまずは完全にミステリである『暗色コメディ』を読まねば。
これさえ読んでいないのです。


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三つの棺

『三つの棺』
ジョン・ディクスン・カー
三つの棺〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
三つの棺〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)


【オールタイム不可能犯罪ミステリ・ランキング第1位! 】
ロンドンの町に静かに雪が降り積もる夜、グリモー教授のもとを、
コートと帽子で身を包み、仮面をつけた長身の謎の男が訪れる。
やがて二人が入った書斎から、銃声が響く。居合わせたフェル博士たちが
ドアを破ると、絨毯の上には胸を撃たれて瀕死の教授が倒れていた!
しかも密室状態の部屋から謎の男の姿は完全に消え失せていたのだ!
名高い〈密室講義〉を含み、数ある密室ミステリの中でも最高峰と
評される不朽の名作が最新訳で登場!


フェル博士モノですが、へっ、へっ、へっと笑うのが嫌だ。
こんな人だったのか。

しかし有名な密室講義が面白く、
またフェル博士には、自分たちは探偵小説の登場人物だ、と言わせたり
遊び心満点です。

そしてミステリ的にはどうかというと・・・
かなり複雑です。
ある事象の誤認が分かり、事件がひっくり返っていく様は
大変スリリングですがその他が細かい。ついていけない。難しい。
ここらへんが上手く理解出来たら最高に面白かったんだろうなあ。
図解のトリック説明もあったりする本格中の本格。

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屍人の時代

『屍人の時代』
山田正紀
屍人の時代 (ハルキ文庫)
屍人の時代 (ハルキ文庫)

『人喰いの時代』の続編となる2016年の作品。
続編といっても短編集なので特に繋がりがあるわけでは無いようです。

文庫裏表紙の紹介分がスゴイ。

本来発売されることは無かった幻の書籍まさかの発売。
『人喰いの時代』の衝撃再び。


文庫本ですが解説頁がなくこれ以上の状況はわからないのが残念。
ただ収録作1作は2016年にWEB連載で他三作は書き下ろしとの事で
完全に今の山田正紀の作品であるようです。

さて内容は・・・・・・
不可能趣味や異様な雰囲気が溢れていますが、
それらをしっかり回収する山田正紀の本格ミステリそのものです。

1988年の『人喰いの時代』を山田ミステリの最初期の作品とすれば
なんと数十年後またしてもあの妖しいミステリを書いてくれる
というのは大変うれしい。

呪師霊太郎というキャラクターも面白いが
キャラに依存するタイプの作品ではなく構想をひねるのが大変でしょうが
また何作か書いてほしい。

本当に面白かった。

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迷路館の殺人

『迷路館の殺人』
綾辻行人
迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)
迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)


奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。招かれた4人の作家たちは莫大な“賞金”
をかけて、この館を舞台にした推理小説の競作を始めるが、
それは恐るべき連続殺人劇の開幕でもあった!
周到な企みと徹底的な遊び心でミステリファンを驚喜させた
シリーズ第3作、待望の新装改訂版。初期「新本格」を象徴する傑作!


この新装改訂版にて再読していますが「館」シリーズ、いいですね。

本作は、メインの『迷路館の殺人』を楽しみ、
さらにその外ワクで驚くという構造でこのような仕掛けは好きです。

この「館」シリーズは、館そのものが持つ仕掛け
(密室ものでは禁じ手のアレ)はあるものとして考えてよいので
あとは何に驚くかです。
本作はまさにあの部分ですね。
うまいもんですなあ。

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『ギロチン城』殺人事件

『ギロチン城』殺人事件
北山猛邦
『ギロチン城』殺人事件 (講談社文庫)
『ギロチン城』殺人事件 (講談社文庫)


探偵のナコと学生の頼科が見つけた写真には、ギロチンの前で
助けを求める女性の姿が。2人は彼女を救うため、不吉な過去をもつ
『ギロチン城』へ。外界から隔絶された密室で、犯人探しに挑む。
連続する新たな密室殺人。一体、誰が何のために!?
不可能を可能にしたトリックとは? 〈城〉シリーズ第4弾。


物理トリックを大胆に行う作者ですが
本作でも大技があり、またその大技が生きる舞台を設定しています。

この舞台というか世界観がまた興味深くここが北山ミステリの味です。

”スクウェア”という遊び?(都市伝説で似たのがあるアレ)があります
が不可能趣味満載の密室殺人事件がこの問題とリンクしています。
この大トリックは何となくそういうことであるのか、と納得しながら
読み進めますが、これに絡む、真犯人と探偵役との位置関係等
訳が分からくなるほどの複雑さでした。
しかし終盤には華やかに決まる?新たな殺人もありますし、
もうひとつ驚きどころとその世界観が味わえるます。

いやあ。良かった。

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ユダの窓

『ユダの窓』
カーター・ディクスン
ユダの窓 (創元推理文庫)
ユダの窓 (創元推理文庫)


一月四日の夕刻、ジェームズ・アンズウェルは結婚の許しを乞うため恋人
メアリの父親エイヴォリー・ヒュームを訪ね、書斎に通された。話の途中
で気を失ったアンズウェルが目を覚ましたとき、密室内にいたのは胸に矢
を突き立てられて事切れたヒュームと自分だけだった??。
殺人の被疑者となったアンズウェルは中央刑事裁判所で裁かれることと
なり、ヘンリ・メリヴェール卿が弁護に当たる。被告人の立場は圧倒的に
不利、十数年ぶりの法廷に立つH・M卿に勝算はあるのか。
法廷ものとして謎解きとして、間然するところのない本格ミステリの絶品。



まずカーター・ディクスン。
ジョン・ディクスン・カーとは違う名義とは一体なんなのだろうか、
と思っていましたが別作品の解説にその理由が書いてありました。
ジョン・ディクスン・カーとして、出版社との契約作品数を
こなしてしまったのでそれ以上の作品は別名義にしたとの事。
なるほどね。

さて本作は巨匠の古典的名作なので昔読んでいる筈ですが
全く内容は忘れています。(最近こんな事が多いのに気付く)
キーとなる「ユダの窓」でさえ何を示していたか覚えていませんでした。

本作は密室モノであり、法廷モノであり、ヘンリ・メリヴェール卿
というキャラクターものでもあり、意外な真犯人ものでもあります。

そこへユーモラスな雰囲気を全体をまぶしており読みやすくて面白い。

密室の中に閉じ込められた被害者と被疑者。
この状況と「ユダの窓」との関係。
本作は怪奇性はないのですがカーはやっぱり面白い。

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狐と踊れ

『狐と踊れ』
神林長平
狐と踊れ〔新版〕
狐と踊れ〔新版〕


5Uという薬を服用し続けなければ、体内から“胃”が逃げ出してしまう
という未来社会。5Uの配給によって厳しく管理される日常に倦んだ男は、
人間と胃が共生するというユートピアの存在を知る…
ハヤカワ・SFコンテスト佳作入選の表題作、
エントロピー理論を援用した異色の時間SF「忙殺」ほか5篇に加え、
単行本未収録の「落砂」「蔦紅葉」「縛霊」「奇生」の連作4篇を
増補した、記念すべきデビュー作品集の再編集版。


かなり期間をあけて読んだので中身は忘れかけているのですが
イメージ的には難解。
スラップスティック風の作品はありましたが基本は重く暗い?

「落砂」が良かった。

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本書は新版ですが「敵は海賊」は旧版収録との事。
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神津恭介、密室に挑む

『神津恭介、密室に挑む』
高木彬光
神津恭介、密室に挑む―神津恭介傑作セレクション〈1〉 (光文社文庫)
神津恭介、密室に挑む―神津恭介傑作セレクション〈1〉 (光文社文庫)


眉目秀麗、頭脳明晰、白面の貴公子。輝かしい形容に彩られた名探偵、
神津恭介。彼が挑むのは密室トリックの数々。鍵の掛かった部屋の外に
残された犯人の足跡、四次元からの殺人を予告する男…。
不可解極まる無数の謎を鋭い推理でクールに解き明かす!
いつまでも燦然とした魅力を放つ神津恭介のエッセンスを凝縮した
六つの短編を収録。傑作セレクション第一弾。



「白雪姫」

「でも足跡の点は・・・・」
「そのような消極的な反証は、一時間もあれば粉砕してお目にかけます。」


お馴染み、雪上に足跡がない離れでの殺人。
神津恭介は言葉どうり簡単に粉砕しました。
そのトリックは、いまでいうところのバカミス的なネタ。
どうも神津モノとあわない気もするなあ。あれはないだろう。
本作はさらに密室にするための施錠のトリックや双子や
妖しげな美女を配した作品です。
機械トリックはちょっとアレですが、双子の扱い方などさすが面白い。


「月世界の女」

「一高時代にみんなは、あなたの事を何と言っていたと思います。
アイスマン、氷人と言っていたんですよ・・・・」
と言われてしまう神津恭介

「鏡の部屋」
真犯人にハッタリをかます神津恭介。
庶民派コロンボみたいこともやります。

「黄金の刃」
四次元の殺人・・・ハッタリを効かせてます。
神津恭介ものとしなければ怪奇探偵小説になりそうな感じ

「影なき女」
3回行われた密室殺人。
その後ようやく神津恭介登場。
構成の妙という作品。


以上の作品において高木彬光さんは
密室の機械トリックについてはほとんど重きを置いていないように
感じました。また密室の必然性についても無視しているのか考慮して
いないのか、作中でもその説明はありませんでした。
これは不思議。

「妖婦の宿」
既読なので今回は読みませんでしたが名作の誉れ高い作品です。

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夢の中へ

『夢の中へ』
山田正紀
夢の中へ (ふしぎ文学館)
夢の中へ (ふしぎ文学館)


しつこい強請屋が、ある日突然死んでしまった。
朝までに危険な証拠をみつけなければ、身の破滅だ。
男は必死で強請屋の足跡を追うが…。
我々が強固な現実と信じて疑わない日常に音高く楔をうちこみ、
直木賞候補となった異色の連作「少女と武者人形」全12話。
ほかに「暗い夜、悲鳴が聞こえる」「旬の味」「カレンダー・ガール」等
単行本未収録の秀作11篇を厳選し、
さらに奇妙な味の傑作「雪のなかのふたり」をくわえた逸品ぞろい。


ふしぎ文学館シリーズの山田正紀作品集です。
この本の中には短編集『少女と武者人形』がまるまる入っています。

「友達はどこにいる」
いきなりやられました。これは心に響く。
ほんの少額5,000円を長期的に恐喝してくる老人。
この老人が主人公の目の前で死んでしまいます。
死んだら友達にあずけた文書が公開される手筈という事で
主人公による友達探しが始まり、
このなかで老人の寂しい生活が浮かび上がってきます。

べつに悪いことをしたわけでもないのに、
いや、悪いことなんてできっこないのに、
どういうわけか世間から忘れられて、
だれひとりとして気にかけてくれる人もなく、
ヒッソリと片隅で生きているお年寄りに・・・・・


いきなり泣ける。


「回転扉」
回転扉をくぐりT-ホテルの中に入るのが成功者。
回転扉にはじき返された若者と過去に回転扉に係ったものたちの話です。
哲学的に語られる回転扉とそれぞれの人生。
深いものがあります。


「ネコのいる風景」
ネコを可愛がっている家に、赤ん坊が授かると、
ネコと赤ん坊で”運”をとりあうのですよ。


「撃たれる男」
殺し屋なのだろうか。撃たれた際に記憶をなくしたようだ。
自分はだれで、また狙っているのは一体誰なのか。
奇妙な余韻を残す作品です。


「ねじおじ」
ずっと競歩をし、ねじで巻かれたようだと揶揄されているねじおじさん。
働かないので実家の牛乳屋をつぶしたらしい。
そんな彼に自分をあわせるやり手のサラリーマン。
悲哀のあるサラリーマン小説です。


「少女と武者人形」
少女、叔母、父、この関係性に破綻が生じそうなとき。
怪奇小説の雰囲気を出していますが、怪異は父から少女が見えなくなる
というもの。いろいろな暗喩があるのでしょうが読み切れませんでした。


「カトマンズ・ラプソディ」
山男と恋人の別れ。こんなのも書くんだ山田正紀。


「遭難」
嵐の中、山道で事故を起こした主人公。
助けをを求めるもなかなか車は止まってくれない。
異様な展開を見せると思いきや結局主人公は助かるが
二度と昔に戻れない自分に気付く


「泣かない子供は」
もうすぐ子供が生まれる男。自分が子供のころの思い出を振り返る。
ホラー的な展開かと思ったが全く違う短編。


「壁の音」
壁の音を聞くと人が死ぬ。これもホラーっぽいタイトルだが違う。
無気力に生きるしかなくなった女性の話。


「ホテルでシャワーを」
異国でホテルを探すためタクシーに乗り込む男と執拗に女性を紹介して
くる運転手。


「ラスト・オーダー」
バーをたたむ男、職にあぶれた老人、別れを切り出された若い女性。
それぞれのラスト・オーダーを描く。ほろ苦い。
こういった小説を何というのか。上手い。


ここまでは短編集「少女と武者人形」と同じ内容です。

ここからは短い作品が収録されています。
サラリーマンや中年の悲哀をテーマにしたものからSFテイストまで
多彩です。ネコ好きにはたまらない作品もあります。

「十三時の時計」
「思い出酒場」
「暗い夜、悲鳴が聞こえる」
「織女と牽牛」
「ネコ・レター」
「生まれながらの敵」
「硬貨をもう一枚」
「狼がきた」
「旬の味」
「犬を連れたおじさん」
「カレンダーガール」
「雪のなかのふたり」

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注文枚数よりもついつい多く書いてしまう山田正紀先生の
枚数を抑えた?短編集です。



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