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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

キリオン・スレイの生活と推理

『キリオン・スレイの生活と推理』
都筑道夫
キリオン・スレイの生活と推理 (角川文庫)


血まみれの女の死体のそばで、立ちすくんだ男は奇妙な事を口ばしった。
「おれは、この指で刺し殺したんだ!」
死体の傷は明らかに刃物で刺されたもの。
しかも部屋は内側から鍵がかかり、密室を構成、凶器も見つからない…。
事件の謎を追って、アメリカから来た詩人、キリオン・スレイの推理が
冴える。おかしな外人を探偵役に、数々の事件を見事な論理で解明する。


山藤章二の表紙絵と文字がいかにも古い。
これは仕方ないか。
ただカバー以外で”意匠 山藤章二”となっていてこれらは下記の事か?

・目次ページには各短編のタイトルはなく代わりに6つの剣のイラスト
・各短編最初のページにて剣が題名に置き換わる

かなりカッコいいデザインだ。

各短編も小見出しはなく代わりに、?、??、???、????・・・
という記号で段落を区切ったりしている。

こういったところでなかなか楽しい本です。

しかし文章は都筑さんらしい。
会話の言葉が当時の都会のイケてる方の若者ことばなんでしょう。
今となっては古い。

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解説が中島河太郎だが、ちゃんと”解説”しておりこれは珍しい。
あれ解説しないのは権田萬治だったか。そしたらすみません。
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完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込み

『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込み』
若林正恭
完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)


若手芸人の下積み期間と呼ばれる長い長いモラトリアムを過ごしたぼくは
随分世間離れした人間になっていた―。
スタバで「グランデ」と頼めない自意識、
飲み屋で先輩に「さっきから手酌なんだけど!!」と怒られても
納得できない社会との違和。遠回りをしながらも内面を見つめ
変化に向き合い自分らしい道を模索する。
芸人・オードリー若林の大人気エッセイ、
単行本未収録100ページ以上を追加した完全版、ついに刊行!


何年か前単行本の時に読んで非常に感銘を受けた。
今回は完全版という事で以降の連載分も収録されている。

これを読んで、何言ってるかわからない、なんでそんなことで悩む?
って感じる人とは根本的な部分で分かり合えないなあ。

面白エッセイでありながら個の抱える闇(は大げさか)もさらけ出し
しかしそこから変わっていこうとする部分など感動的な部分も多い。
なにより文章が上手い。
巧みなレトリックは漫才の台本で鍛えられてモノなのか。
文学的な雰囲気も醸し出しています。

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耳をふさいで夜を走る

『耳をふさいで夜を走る』
石持浅海
耳をふさいで夜を走る (徳間文庫)


並木直俊は、決意した。三人の人間を殺す。完璧な準備を整え、
自らには一切の嫌疑がかからないような殺害計画で。
標的は、いずれも劣らぬ、若き美女たちである。
倫理? 命の尊さ?違う、そんな問題ではない。
「破滅」を避けるためには、彼女たちを殺すしかない!!
しかし、計画に気づいたと思われる人物がそれを阻止しようと
動いたことによって、事態は思わぬ方向に……。


”シリアルキラーストーリー”とのことでずっと読まずに積んでいた。
が、圧倒的なスピード感があり読み始めると止まらなくなってしまった。
いろいろ主人公が考え考え行動を起こすのはいつもの石持作品だが
なにせ重い。
どこにも救いがない。

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怪談実話傑作選 弔

『怪談実話傑作選 弔』
黒木あるじ
怪談実話傑作選 弔 (竹書房文庫)


実話怪談単著デビューから六年、1000話以上の怪談を送り出してきた
黒木あるじの初のベスト傑作選がいよいよ登場!
厳選された最恐の59編と書き下ろし6編を収録。
どこまでも冥く底が見えない怪異を描く怒濤の黒木ワールドを、
これでもかと堪能できる珠玉の一冊。


これは良かった。
この手の作品は書き手の相性があると思いますが
私は黒木さんの文章はすんなりと入ってきます。

で、
「十円」・・・これは強烈にコワい。こういうのダメ。

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血の季節

『血の季節』
小泉喜美子
血の季節 (宝島社文庫)


青山墓地で発生した幼女惨殺事件。その被告人は、独房で奇妙な独白を
始めた。事件は40年前、東京にさかのぼる。戦前の公使館で、金髪碧眼の
兄妹と交遊した非日常の想い出。 戦時下の青年期、浮かび上がる魔性と
狂気。そして明らかになる、長い回想と幼女惨殺事件の接点。
ミステリーとホラーが巧みに絡み合い、そして世界は一挙に姿を変える。


被告人が語る過去の物語の妖しい雰囲気に引きずりこまれました。
ただ読んでいてミステリらしさも感じず、
主題(だったらしい)の吸血鬼も全く意識していませんでした。

なのでこの被告人が吸血鬼である可能性があるという前提に気付かず
読み進めてしまったのが残念です。
ミステリとしてのキモはここでしたので。
さらにはラストのラストの意味合いもつかめずネットで確認してしま
いました。

良い読み手だったら衝撃は倍増していただろうにと思うと悔しい。
 、
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届け物はまだ手の中に

『届け物はまだ手の中に』
石持浅海
届け物はまだ手の中に (光文社文庫)


探り合いと騙し合いの果てに明らかになる、驚愕の事実とは!?
恩師の仇を討ち、裏切り者である設楽の家に向かった楡井は、設楽の妻、
妹、秘書という3人の美女に迎えられた。
設楽は急な仕事で書斎にいるというのだが、いつまでたっても姿を
見せない。
いったい何が起こっている――?


恩師を死に至らしめた男を殺害し、
その首を持ってかつて復讐を誓い合った旧友の家に行くという
ヘンさ全開の作品です。
その後、訪れた家ではなかなか旧友があらわれず、
代わりに妻、妹、秘書から歓待を受けつつも
その不自然さを探っていこうとする
変わった展開(でも石持作品ならあり)です。
読みつつもいったいどうやって作品を終わらせようとするのか
気になっていたのですが、まさかこういった事になるとは。
読み手の石持度次第でどうにでも評価が分かれそうな作品でした。
もちろん私は〇。

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サービスの裏方たち

『サービスの裏方たち』
野地秩嘉
サービスの裏方たち (新潮文庫)


あの学習院の伝統を担う給食のおばさん、
伝説の一戦でドライバーを支えたカーエンジニア、
工事現場の中心でタワークレーンを操作する女性オペレーター──。
私たちが、ふだん目にしない場所や気にとめない世界にも、
驚くべき技を持つプロフェッショナルがいて、
サービス精神が発揮されている。
「裏方」たちのサービスの形とその真髄とは。
静かな感動を呼ぶ10篇のノンフィクション。


”静かな感動を呼ぶ”
これこそが野地さんのこれら一連の作品に当てはまる言葉だと思う。

いい時間を過ごせた、と思う読書体験もそうそうあるものではない。
良かった。

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大癋見警部の事件簿

『大癋見警部の事件簿』
深水黎一郎
大癋見警部の事件簿 (光文社文庫)


この男、警視庁捜査一課の係長なのに事件を解決する気、まったくなし!
思いつきで部下をこき使い、暴言と居眠り三昧。それでいてなぜか検挙率
100%の大癋見警部。下ネタ大好き、ブルドッグのような容姿の
「警視庁最悪の警部」が、“本格ミステリーのお約束”を薙ぎ倒し、
踏み躙りながら難事件を次々解決!?
著者のミステリーへの愛と造詣に満ち溢れた抱腹絶倒の連作集!


また読んでしまった。
大癋見警部のキャラよりも
「“本格ミステリーのお約束”を薙ぎ倒し」
が読みどころ。

他のミステリ作家の反感を買いつつも
深水黎一郎は突き抜けます。

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風眼抄

『風眼抄』
山田風太郎
風眼抄  山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)


思わずクスッと笑ってしまう身辺雑記に、自著の周辺のこと、
江戸川乱歩を始めとする作家たちとの思い出まで。
たぐいまれなる傑作を生み出してきた鬼才・山田風太郎の
アタマの中を凝縮した山風エッセイ集の代表作。


風太郎というペンネームの話、
そのものずばり「春愁糞尿譚」など
軽いエッセイが続きます。
江戸川乱歩さんとの交流も興味深い。

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黒死荘の殺人

『黒死荘の殺人』
カーター・ディクスン
黒死荘の殺人 (創元推理文庫)


かつて猛威を振るった黒死病に因む名を持つ屋敷の石室で起こった惨劇。
厳重に戸締りされ周囲に足跡すらない不可能状況に挑むのは……。
傑作との誉れ高い、H・M卿初登場作品。


ヘンリ・メリヴェール卿初登場作品です。
なぜかとっつきにくく感じ、
何度も2ページ目(!)で挫折していたのですが
あるとき読んだらぐいぐい行ける。
H・M卿登場は物語の半分からですが、その後はさらに面白い。

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