FC2ブログ
08«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»10

茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

古書ミステリー倶楽部

『古書ミステリー倶楽部』
ミステリー文学資料館編



江戸川乱歩の名作「D坂の殺人事件」は古本屋の女房殺しを描いたもので
ある。これは乱歩が本郷団子坂で古書店を営んでいた経験が執筆の契機
だった。新刊書と違い、複数の人の手を経た本には、持ち主の書き込み
や挟み込みがあったり、本自体の来歴にも謎めいた要素が尽きない。そ
んなミステリアスな古書を題材に、斯界の名手たちが腕をふるった傑作
アンソロジー!


「D坂の殺人事件」は収録されていないが
江戸川乱歩が書いた古書店のイラストが収録されていました。

松本清張「二冊の同じ本」
ストーリーをどんどん膨らませていく手腕はさすがです。
しかも読みやすく惹きこまれます。

戸板康二「はんにん」
ミステリの登場人物一覧に”はんにん”と書いた犯人は?

早見裕司「終夜図書館」
句点を入れずながながと伸ばしに伸ばした文体とジュニア文庫レーベル
の羅列で何とも言えぬ雰囲気を醸し出しています。後半の怪奇小説的
展開も面白い。

紀田順一郎「展覧会の客」
古書業界の鼻つまみ者を描いた作品。悪人です。

仁木悦子「倉の中の実験」
仁木さんがこんな作品を書いていたとは、ラストがダーク。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

tb: 0 |  cm: 0
go page top

さよならブルートレイン

『さよならブルートレイン』
さよならブルートレイン: 寝台列車ミステリー傑作選 (光文社文庫)


二〇一五年八月、札幌駅を旅立った「北斗星」の姿を最後に、
半世紀以上にもわたるブルートレインの歴史に幕が降りた。
旅人たちのさまざまな思いを乗せて北へ南へと列島の夜を疾走した
寝台列車は、その空間の密室的状況から、
ミステリーの舞台としては恰好の素材であった。
本書は“鉄道愛”に溢れるミステリーの名手たちによる逸品を厳選した
傑作アンソロジー!


時刻表ものやアリバイ崩しものが中心です。
私はこの手の作品の場合、まあいろいろ抜け道はあるんだろうと
差し込まれる時刻表も見ないし、検証シーンも読み飛ばしています。

しかしそんなよろしくない読み手である私でも
鮎川哲也「急行出雲」
森村誠一「殺意の接点」
は素晴らしいと感じました。
まああんなトリックで実際に殺人を犯す人はいないんでしょうが。

西村京太郎「殺人は食堂車で」
勝手なイメージとしては安っぽい量産トラベルミステリ作家ですが
時にこのようなひねったものに出会えるので侮れません。
初期の作品は実は傑作が多い

姉小路祐「ダブルライン」
初めて読んだ作家で複雑な時刻表モノですが
そこを超える展開があり面白い。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村
カバー写真がまたいいんです。
さよならブルートレイン: 寝台列車ミステリー傑作選 (光文社文庫)

tb: 0 |  cm: 0
go page top

落語推理 迷宮亭

『落語推理 迷宮亭』
山前譲・編
落語推理 迷宮亭 (光文社文庫)


落語と推理小説は昔から深い縁があった。
明治期、黒岩涙香が探偵小説を紹介する前に、
かの大名跡、三遊亭円朝が、なんと翻訳ミステリーを高座にかけていた
のだ。また、大乱歩は英人落語家、快楽亭ブラックの探偵小説に注目、
以後多くのミステリー作家が落語を題材にさまざまな作品を
発表してきた。本書は古典的名作から気鋭の秀作まで、
ハズレなしの八編を収録!


快楽亭ブラックの「幻燈」が本アンソロジーの売りでしょうか。
江戸川乱歩が指紋を扱ったミステリーの最初期の作品として注目した、
とのことです。
高座にかけていたのはもっと前でしょうが刊行されたのは1892年。
乱歩デビューのなんと31年前。
なんかすごい。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村
tb: 0 |  cm: 0
go page top

麺’sミステリー倶楽部

『麺’sミステリー倶楽部』
ミステリー文学資料館編
麺’sミステリー倶楽部 (光文社文庫)
麺’sミステリー倶楽部 (光文社文庫)


ラーメン、蕎麦、うどん、素麺、スパゲッティ―
とにかく麺類が大好きな日本人。
当然、それらに材をとったミステリー小説も数多く、
巨人・乱歩は夜泣きそばの屋台もひいたという。
本書には、名人・古今亭志ん生の落語「探偵うどん」をはじめ、
ミステリー界の人気作家たちが腕によりをかけた逸品を収録。
読めば必ず食べたくなる異色の推理小説アンソロジー。


「探偵うどん」古今亭志ん生


にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

tb: 0 |  cm: 2
go page top

鉄ミス倶楽部 東海道新幹線50

『鉄ミス倶楽部 東海道新幹線50』
鉄ミス俱楽部 東海道新幹線50 (光文社文庫)

鉄道をこよなく愛するミステリーファンに贈るアンソロジーのテーマは、
一九六四年十月の開業より50周年を迎えた東海道新幹線。
高度経済成長と技術革新のシンボルとして人々の暮らしを支えた大動脈は
小説の舞台としても大きな役割を果たしてきた。
国鉄時代の〇系から七〇〇系まで、夢の超特急を題材にした様々なドラマ
を七人の実力派作家が描いた傑作推理集!

山前譲編のアンソロジーですが、やっちまったな、という感じです。
大御所を揃えてはいますがどれもイマイチ感がぬぐえません。
特に名は秘しますが「グルメ列車殺人事件」。
大御所のはずですがこんなに安っぽい設定と幼稚な文章だったとは。
イタイ。

本アンソロジーですが
テーマを”新幹線”と絞りすぎたのが敗因でしょうか。
もともとこのテーマの短篇で傑作が少ないのかもしれません。
それに作家の方も、新幹線の話題性があるうちに
それらしいのを要求されてとりあえず1作書いた、
っていうことなのかもしれません。

大御所に対しエラそうにすみません。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

でも冷静に”傑作”推理集ではないよなあ。
tb: 0 |  cm: 0
go page top

恋は罪つくり

恋は罪つくり (光文社文庫)恋は罪つくり (光文社文庫)
(2005/07/12)
ミステリー文学資料館

商品詳細を見る

『恋は罪つくり』

毎度御馴染みミステリー文学資料館編のアンソロジーで
恋愛ミステリー傑作選となっています。

ラインナップも充実で
小酒井不木の「恋愛曲線」から始まります。
これはもう、何かで見つけ出して
ぜひとも読んでいただきたい素晴らしい作品です。
別の選集ですが初めて読んだ時、
これをアレンジして誰かに送りつけようかと思いました。

次が夢野久作「死後の恋」

ハハハハハ。イヤ・・・・失礼しました。
嘸かしビックリなすったでしょう。
ハハア。乞食かとお思いになった。
・・・・アハアハアハ。イヤ大笑いです。

もうこの文体。出だしからヘンな雰囲気が漂います。さすが夢野。

次が小栗虫太郎の「方子と末起」
話の主眼ではありませんがこのトリックはバカミスものです。

以下
笹沢佐保「現われない」
夏樹静子「鼓笛隊」
連城三紀彦「花虐の賦」
篠田節子「ピジョン・ブラッド」
小池真理子「静かな妾宅」
藤田宜水「じっとこのまま ルート66」
唯川恵「闇に挿す花」
北川歩実「月の輝く夜」
恩田陸「廃園」
柴田よしき「そこにいた理由」

と読み応えありの作品ばかり。
ミステリーというよりうすら寒くなる展開がホラーぽかったり
謎+解決というミステリーに収まらない、
不思議な味わいの作品が多かったです。

そしてやはり凄いのが連城作品。
こんな動機があったとは。でもわかる気もする。

↓応援よろしくお願いします・・・・アハアハアハ
にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村
tb: 0 |  cm: 0
go page top

ペン先の殺意

ペン先の殺意 (光文社文庫)ペン先の殺意 (光文社文庫)
(2005/11/10)
ミステリー文学資料館

商品詳細を見る

文芸ミステリー傑作選ということで
大物のミステリー的な作品が収録されている。

「柳湯の事件」谷崎潤一郎
これは怪奇趣味あふれています。

「疑惑」芥川龍之介
これは異常心理モノでしょうか
はずかしながら芥川を読むのは初めてです。
「歯車」が凄いらしいと買ってはみたものの積読状態。
しかし意外と芥川作品は読みやすいことがわかりました。

「女人焚死」佐藤春夫
なにか小説っぽくなくノンフィクション的だなと思っていたら
実在の事件(という設定がなのかどうかよくわからないが)に対し
作者が事件に推理をいれていくというスタイルだった。
やけに屍体についての描写が細かかった。
作中で出てくるが「猟奇」という言葉は
作者がcuriosity huntingの訳語として造語したものらしい。
当初はいわゆる”猟奇”でなくて
”知的好奇心を刺激する”的な意味だったようですなあ。
tb: 0 |  cm: 0
go page top

プロフィール

最新記事

カテゴリ

ありがとうございます

自己との対話