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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

顔のない男

『顔のない男』
北森鴻
顔のない男 (文春文庫)


多摩川沿いの公園で、全身を骨折した惨殺死体が発見された。
空木精作―彼は周辺の住民との接点も交友関係もない男だった。
原口と又吉、二人の刑事は空木の自宅で、一冊の大学ノートを発見する。
ノートを調べるうちに二人は次々に新たな事件に遭遇する。
空木とは一体何者だったのか?本格長篇ミステリー。


これは面白かった。
もともと連作短編集ということだが、
これを補足するような章が書籍化に向けて行われており
一本の長編作品としてのプロットを補強している。
もともとの各短編自体も最後にひとひねりさせておりそこも巧い。

不安定で落ち着かないような感覚にさせる
湿り気感のある文体のおかげで
この作品が長編として成り立っている気もします。

一人の刑事の先輩刑事に対する徐々に増していく違和感など
サスペンス風味もあり読むのを止められませんでした。

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触身仏―蓮丈那智フィールドファイル〈2〉

『触身仏―蓮丈那智フィールドファイル〈2〉』
北森鴻
触身仏―蓮丈那智フィールドファイル〈2〉 (新潮文庫)


《わが村には特殊な道祖神が祀られている。》
美貌の民俗学者・蓮丈那智のもとに届いた手紙。
神すなわち即身仏なのだという。彼女は、さっそく助手の内藤三國と
調査に赴く。だが調査を終えた後、手紙の差出人が失踪してしまった。
那智はいにしえの悲劇の封印を解き、現代の事件を解決する(表題作)。
山人伝説、大黒天、三種の神器、密閉された昏い記憶。
本格民俗学ミステリ集。


前作と比べると大学内幕の内容だったり、蓮丈那智自身が事件に
巻き込まれたりと今までのパターンからあえて外しているようだ。
それに伴い、蓮丈那智や内藤三國のキャラクターが”萌え”ていて
(使い方は合ってるのか?)読みやすくなっています。

物語的には表題作である「触身仏」が良かった。
また「御陰講」での以下の台詞がズンと来た。

日本人はね、熱狂の頂点に立つアイドルを作るとほぼ同時に、
彼もしくは彼女をいかにどん底に突き落とすかを、策謀する民族だよ。
いうなれば、アイドルは貶められるために作られているんだ


ちなみに
蓮丈那智でなく”狐目”の台詞です。

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凶笑面―蓮丈那智フィールドファイル〈1〉

凶笑面―蓮丈那智フィールドファイル〈1〉
北森鴻
凶笑面―蓮丈那智フィールドファイル〈1〉 (新潮文庫)


《異端の民俗学者》蓮丈那智。彼女の研究室に一通の調査依頼が届いた。
ある寒村で死者が相次いでいるという。
それも禍々しい笑いを浮かべた木造りの「面」を、
村人が手に入れてから――(表題作)。
暗き伝承は時を超えて甦り、封じられた怨念は新たな供物を求めて
浮遊する……。那智の端正な顔立ちが妖しさを増す時、
怪事件の全貌が明らかになる。本邦初、民俗学ミステリー。全五編。


冒頭には諸星大二郎先生への献辞がありなんかうれしい。
という事で異端の民俗学者を主人公とした、
民俗学をテーマにしたミステリです。

最初にある一篇を読んだのはかなり昔なのですが
その時はなぜかこの主人公を無意識に男性と思って読んでいました。
最近、とあるアンソロジーで1作読んだ際、
この主人公は女性であることにようやく気付きました。

美貌の年上の女性とそれに振り回されるボク、というフォーマットが
実は好き(!)なのでその意味でも全作読んでみたいと思っていました。
(でも異端の民俗学者というのもところが何より好き)

さて内容は難しいの一言で、
民俗学的部分の理解はほとんど出来ていないのですが
こういうペダントリックな文章も好きなもので読んでいて楽しい。

今回シリーズ中3冊同時に購入しましたので
楽しみがまだまだ続きます。

さてこのシリーズ1回だけドラマ化されたようです。
もし今度ドラマ化するなら
蓮丈那智は竹内結子さんか木村佳乃さんあたりでどうでしょうか。

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うさぎ幻化行

『うさぎ幻化行』
北森鴻
うさぎ幻化行 (創元推理文庫)


突然この世を去ってしまった、義兄・最上圭一。優秀な音響技術者だった
彼は、「うさぎ」に不思議な“音のメッセージ”を遺していた。圭一から
「うさぎ」と呼ばれ、可愛がられたリツ子は、早速メッセージを聞いてみ
ることに。環境庁が選定した、日本の音風景百選を録音したものと思われ
るが、どこかひっかかる。謎を抱えながら、録音されたと思しき音源を訪
ね歩くうちに、「うさぎ」は音風景の奇妙な矛盾に気づく―。

叙情的な作品と思っていたのですがそういう面もある一方、異なる面もあ
り非常に摩訶不思議な作品でした。酩酊感といった感じの読後感です。
”音”にたいする興味深い話が盛り込まれており、ストーリーの重要な部
分に絡んでもいるかと思いますが説明部分のところもあるように思えまし
た。

かつて読んだことのあった蓮丈那智シリーズでもまた読んでみようかな。
なんて思わせる結構余韻のある作品でした。
(ダークな部分もあります)

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