09«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»11

茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

言語小説集

『言語小説集』
井上ひさし
言語小説集 (新潮文庫)
言語小説集 (新潮文庫)


ワープロのディスプレイ上でカギ括弧同士が恋をした。
威張り腐った●や■に他の記号たちが反乱を起こす「括弧の恋」。
方言学の大家が、50年前自分を酷い目に遭わせた特高の元刑事を訛りから
見破って復讐する「五十年ぶり」。
ある日突然舌がもつれる青年駅員の悲劇を描く「言語生涯」など
言葉の魔術師による奇想天外な七編に加え、
抱腹絶倒の四編を新たに収録した著者最後の短編集。


「と」が互いに寄り添うのを面白く思わない●や■。
思いのほか「と」をサポートする!や/や%。

ってよくわからないでしょう。そういう小説です。
一番実験的な作品がこの「括弧の恋」
{<[]>}なども出てきたりしますが、
井上ひさしさんが今の絵文字を知っていたら
一体どのように展開していたんでしょう。

あとは「言語生涯」が面白い。
言い間違えをしてしまう男の話だが、
その言い間違いの例はあり得る範囲で割とおとなしめです。
すさまじいギャグを連発することができる状況なのに。
これは意図して抑えていると思うんですが如何でしょう。

「極刑」もスゴイ。
意味をなさない文章を演じることになった演者がどうなっていくか。
結構ホラー。


という事で井上ひさしさん。ひさしぶりに読みました。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村


解説は筒井康隆。
自身や自作との対比をしていて興味深い。
tb: 0 |  cm: 0
go page top

狐と踊れ

『狐と踊れ』
神林長平
狐と踊れ〔新版〕
狐と踊れ〔新版〕


5Uという薬を服用し続けなければ、体内から“胃”が逃げ出してしまう
という未来社会。5Uの配給によって厳しく管理される日常に倦んだ男は、
人間と胃が共生するというユートピアの存在を知る…
ハヤカワ・SFコンテスト佳作入選の表題作、
エントロピー理論を援用した異色の時間SF「忙殺」ほか5篇に加え、
単行本未収録の「落砂」「蔦紅葉」「縛霊」「奇生」の連作4篇を
増補した、記念すべきデビュー作品集の再編集版。


かなり期間をあけて読んだので中身は忘れかけているのですが
イメージ的には難解。
スラップスティック風の作品はありましたが基本は重く暗い?

「落砂」が良かった。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村


本書は新版ですが「敵は海賊」は旧版収録との事。
tb: 0 |  cm: 0
go page top

日本幻想小説傑作集Ⅰ

『日本幻想小説傑作集Ⅰ』
日本幻想小説傑作集 (1) (白水Uブックス (75))
日本幻想小説傑作集 (1) (白水Uブックス (75))


甘美な死の想念に誘う詩的幻想、文明の不条理と管理社会の恐怖を描く
変身譚、現代人の夢と狂気の物語など、珠玉の短篇第1集。筒井康隆、
中島敦、五木寛之、小川未明、江戸川乱歩、安部公房、小松左京、
赤江瀑、神吉拓郎、笹沢左保、都筑道夫、眉村卓、黒井千次、
芥川龍之介の傑作を収録。



まず気になってはいた白水uブックスという本を初めて買いました。
ブックオフではノベルスの並びに数冊置いてある類です。
海外古典作品のイメージでしたが日本の幻想小説ですから”買い”です。

さて内容ですが
筒井康隆「佇む人」大乱歩「押絵と旅する男」小松左京「くだんの母」は
アンソロジー収録率高い傑作中の傑作。
何度読んだかわからないので今回は飛ばしました。

以下初読(でないのもあるかもしれない)
中島敦「山月記」
すみません。これだけパスしました。でも「文字禍」は読んでいます。

五木寛之「白いワニの帝国」「老車の墓場」
奇妙な味というべきもの。
だから何?で終わりそうな雰囲気もありこの味が良い。
この系列の作品群を是非読みたい。

小川未明「金の輪」
さりげなく救われない話だった。

安部公房「人魚伝」
出だしから文体が安部公房。やはりこの人の文章って個性があるな。
幻想譚からSFっぽくなるところもいい。
日本SFの最初期の人でもあるしね。

赤江曝「春泥歌」
幻想というよりはもっと現実的な雰囲気の話。
実は分厚い短編集を持っているが積ん読。

神吉拓郎「二ノ橋 柳亭」
編者の阿刀田高さんも言っているように幻想小説ではなさそう。
でもいい味のある良い作品です。
誰も知らない料亭を語る食通の話。

笹沢左保「老人の予言」
もう少し前の世代の”怪奇探偵小説”の世界です。

都筑道夫「かくれんぼ」
これこそ幻想小説だなあ。恐怖と不安がじわじわときます。

眉村卓「トロキン」
昔から読んできた眉村テイストです。
ジュブナイルもこの系統だったことを思い出しました。

黒井千次「子供のいる駅」
うわあ。これは素晴らしい。
こんな味わいはなかなかないです。うまく内容を伝えられない。

芥川龍之介「魔術」
芥川龍之介には本作のような面白い作品がたくさんありそうです。
こういう作品があることは殆どの人は知らないでしょう。
本作も寓話的な内容かもしれませんがエンタメ性があり、
一部の有名な辛気臭い(?)作品群とは違います。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村


Ⅱが欲しい。
tb: 0 |  cm: 2
go page top

スペース金融道

『スペース金融道』
宮内悠介
スペース金融道
スペース金融道


人類が最初に移住に成功した太陽系外の星―通称、二番街。
ぼくは新生金融の二番街支社に所属する債権回収担当者で、
大手があまり相手にしないアンドロイドが主なお客だ。
直属の上司はユーセフ。この男、普段はいい加減で最悪なのに、
たまに大得点をあげて挽回する。
貧乏クジを引かされるのは、いつだってぼくだ。
「だめです!そんなことをしたら惑星そのものが破綻します!」
「それがどうした?おれたちの仕事は取り立てだ。
それ以外のことなどどうでもいい」
取り立て屋コンビが駆ける!新本格SFコメディ誕生。


宇宙だろうと深海だろうと、核融合炉内だろうと
零下190度の惑星だろうと取り立てる、がモットーの新正金融。
ぼくと上司のユーセフが主人公です。

”新本格SFコメディ”この惹句ではくくれきれない物語です。
なにしろ取り立てる相手はアンドロイド、人工生命、など。
ここら辺の扱いについてはハードSF的な手触りがあり
理解が追いついていきませんでしたが面白い。
さらに宇宙金融工学。
これも理解の範囲外ですが面白い。
つまりはハードSFのはったりを十分に利かせた
めちゃくちゃ面白い物語です。
なんだかわからないが面白い。

”取り立て屋コンビが駆ける!新本格SFコメディ誕生。”
この表現で避けてしまっている人もいると思います。
(私がこういった表記から想起されるヒロイック・ファンタジー的な
物語が苦手なものですから・・・)
しかし脳髄を刺激する訳の分からない世界に溺れたい人にはお勧めです。

私は『本の雑誌』での的確な評で知っていたので手に取りました。
ありがたや。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

tb: 0 |  cm: 0
go page top

猫の事件

『猫の事件』
阿刀田高
新装版 猫の事件 (講談社文庫)
新装版 猫の事件 (講談社文庫)


楽して簡単にお金を手に入れる方法はないものか。
子どもを誘拐して身代金。でも危険がいっぱいだ。
ある時、オレはひらめいた。
大金持ちのばあさんが溺愛している猫をさらって“猫質”にすればいい
――表題作「猫の事件」をはじめ、随所に潜む巧妙な仕掛けに
常識がひっくり返る全35編の傑作ショートショート集。


ショートショートといえば星新一、で育っています。
そんなわけでオチがはっきりとついているものが好みです。

好み以前にオチがなくてショートショートといっていいのやら。

いろいろショートショート集はありますが
ここらへんが不満な作品集はたくさんありました。
大御所でも、怪奇譚、幻想譚、悲哀を感じさせる人間ドラマ、
がメインでオチなしのものが多いのが実情です。

ところが、あまり期待していなかったのですが
本作、見事にオチがついています。捻っています。
さすが阿刀田高だ。良かった。
ショートショートはこうでなくては。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村


tb: 0 |  cm: 0
go page top

アラミタマ奇譚

『アラミタマ奇譚』
梶尾真治
アラミタマ奇譚 (祥伝社文庫)
アラミタマ奇譚 (祥伝社文庫)


阿蘇山に旅客機が墜落、婚約者苫辺千穂と彼女の実家を訪ねる途中だった
大山知彦は、唯一人生還、他の乗客乗員は消失した。千穂を捜す知彦は
父親尊利に会う。千里眼を持つ代わりに激しく老化した彼が語る苫辺家の
秘密と阿蘇を護る一族の存在。彼らの縁者も事故で消えたという。直後、
一族の祭祀場〝基〟で異変が続発、やがて怪現象が阿蘇を覆い始めた…。
未曾有の変事の行方は?


梶尾真治さんは殆ど読んできたことはなかったのですが
本作には伝奇小説的なテイストを感じ取り読んでみました。

導入部分から、次々に状況が明かされるスピーディな展開には
手慣れたものを感じました。

ただ後半、物語とは関係ない部分が気になりだしてきました。
〝基〟
〝邪魔〟
〝鬼八〟
〝わかる〟
〝見える〟
このてんてん。
意図するところはわかりますが、あまりに多すぎて
てんてんとてんてんの距離が短くどこがてんてんの部分かわかりにくい。

↓極端にはこんな感じです。
〝基〟の変化が〝わかり〟、〝邪魔〟と〝鬼八〟が戦うのが〝見える〟。

読みづらかった。

ファンタジー系SFって”邪悪なモノ”とかそんな表現が多くて
それが苦手な一因でもあるのです。
(本作は安っぽいファンタジーではないです))

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村



tb: 0 |  cm: 0
go page top

突変

『突変』
森岡浩之
突変 (徳間文庫)
突変 (徳間文庫)


関東某県酒河市一帯がいきなり異世界に転移(突変)。ここ裏地球は、危険な
異源生物(チェンジリング)が蔓延る世界。妻の末期癌を宣告されたばかり
の町内会長、家事代行会社の女性スタッフ、独身スーパー店長、ニートの
オタク青年、夫と生き別れた子連れパート主婦。それぞれの事情を抱えた
彼らはいかにこの事態に対処していくのか。異様な設定ながら地に足のつ
いた描写が真に迫る、特異災害(パニツク)SF超大作!


ある地域が突然異世界に置き換わるという派手な設定のSFです。
この異変にまきこまれたほんの小さなエリアが舞台です。
よってちゃんとした行政組織がない状態で
この変異に対応していかなければなりません。

当然ながら登場人物も我々と同じ普通の人で超人などいません。
また大した活躍もしません。
だからこその作品だと思い、私は面白かった。

しかしアマゾンレビューでは5点満点中1.9とさんざんです。

ヒーローが活躍しなければSFでないのか。
小市民のうだうだが描かれているとSFではないのか。

どうなんでしょう。

この著者の事は恥ずかしながらは全く知りませんでしたが、
この手の作品なら大歓迎です。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村


tb: 0 |  cm: 2
go page top

醗酵人間

『醗酵人間』
栗田信
醗酵人間 (ミステリ珍本全集03)
醗酵人間 (ミステリ珍本全集03)


「戦後最大の怪作SFの噂。酒を飲んで発酵する謎の怪人。
あまりのバカバカしさは、むしろ感動を呼ぶ」と評され、
「BOOKMAN」誌の〝SF珍本ベストテン〟第6位を獲得した『醗酵人間』
(1958年刊)。
そして、なぜか「醗酵人間」に対抗意識を燃やし、
LSDで人格変換を起こす主人公の活躍を描く『改造人間』(1965年刊)
を同時収録する。


ずっと欲しかった本です。
やっと買いました。
でも読まない気もします。

まず、「ミステリ珍本全集」(第3回配本)というところがいい。
本作は明らかにこの企画の目玉です。

装幀もいい。
しかし中身はグダグダらしい。

以下、帯の内容です。

**********************
墓場から甦った
復讐鬼・醗酵人間とは何者か⁈
醗酵人間・九里魔五郎が巻き起こす
奇想天外な怪事件!

戦後SF最大の怪作と呼ばれた
天下の奇書!
**********************

どうですか。
持ってるだけで楽しいでしょう。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村


tb: 0 |  cm: 0
go page top

屍鬼の血族

『屍鬼の血族』
東雅夫編
屍鬼の血族
屍鬼の血族


今日われわれは「屍鬼」という言葉を冠する二冊の書物を知っている。
ソーマデーヴァ『屍鬼二十五話』と、小野不由美『屍鬼』である。
かたや、十一世紀インド有数の詩人の手になる伝奇物語集。
こなた、当代きってのストーリーテラーの手になるホラー・ジャパネスク
巨編。そして、西洋のヴァンパイア伝説とはおのずと趣きを異にする
「東邦吸血鬼譚」一千年の歴史は、遠く古代ヒマラヤ山中に淵源する
『屍鬼二十五話』に始まり、二十世紀末極東の『屍鬼』に及ぶ…
といっても過言ではないのである。
以て、本書を『屍鬼の血族』と命名する次第。



「吸血鬼」江戸川乱歩
大正十五年「大衆文芸」

小説でなく吸血鬼にかかわるあれこれを記したエッセイ。
吸血鬼という言葉は大体この時期あたりから一般化しつつあったようだ。


「吸血鬼」中河与一
昭和四年

美しく若い娘と父が連れてきた醜い婦人。次第に容姿が入替わっていく。
なんの説明もなくただ漠然と元若い娘の問いかけで終わる。


「吸血鬼」城昌幸
昭和五年「新青年」

海外で吸血鬼に魅入られてしまった青年について友人が語る。
後に日本で再開するが・・・。


「吸血鬼」柴田錬三郎
昭和三十三年『狂気の白夜』

死んだ嫁を土葬から掘り返し生活する男の狂気。
巻き込まれていく家族、友人。ダークな物語で柴錬もっと読みたい。


「吸血鬼」日影丈吉
昭和五十年「幻影城」

台湾、戦争時の捕虜の話。女の吸血鬼に救われそして殺害したという。


「ドラキュラ三話」岡部道夫
昭和四十六年「黒の手帖」

少年と吸血鬼の話。女性が出てこないのもなにやら雰囲気がある。


「血霊」半村良
昭和四十九年「新評」臨時増刊『妖怪の本』

特に話が進展しないまま半分以上すぎるが、独特の雰囲気がある。
良くないものを掘り起こしてしまった事による悲劇の始まりを描くが
コミック『彼岸島』に通ずる気がする。


「干し若」梶尾真治
平成四年「SFマガジン」

これは現代的な作品。最初に吸血鬼を退治した人が出てくるがこれがもう
怪しげでコワい。


「週に一度のお食事を」新井素子
昭和五十五年「小説春秋」

コミカルな吸血鬼譚。吸血鬼ばかりになった日本はどうなってしまう?
彼らの食料(血)は?某国の陰謀?


「吸血鬼の静かな眠り」赤川次郎
昭和六十一年『怪奇博物館』

この人の怪奇モノは本当にコワいので、もう何かが起こりそうな雰囲気
だけでコワい。


「仲間」三島由紀夫
昭和四十一年「文藝」

何とも不思議な雰囲気の物語。初めて読む三島がこれとは。


「ヴァンピールの会」倉橋由美子
昭和六十年『倉橋由美子の怪奇掌篇』

ちょっとおしゃれな雰囲気もある吸血鬼譚。ずっと読みたかった
『倉橋由美子の怪奇掌編』は全編強烈でした。


「影の狩人」中井英夫
昭和五十五年『トランプ譚』

ここで語られる、あるいは語られた事になっている事柄が衒学趣味に
溢れていてなんだかくらくらしてくる。『トランプ譚』読みたい。


「契」須永朝彦
昭和四十九年『就眠儀式』

旧字使いがアヤシイ雰囲気を醸し出している。非常に短い一篇。


「D ― ハルマゲドン」菊地秀行
平成三年『夜の旅』

なんだかわからなかった。ごめんなさい。


「一本足の女」岡本綺堂
昭和元年『青蛙堂鬼談』

怪異はなかなか出てこないが何故かひき込まれていきます。


「夜あけの吸血鬼」都筑道夫
昭和六十一年『深夜倶楽部』

文体、内容ともがいかにも都筑道夫っぽい。親子二代のエロティシズム
怪異譚です。


「かわいい生贄」夢枕獏
昭和六十年『悪夢展覧会』

一読、言葉を失わしめる逸物、いや逸品といえようか。
(東雅夫の解説より)


「愛撫(なだめ)」大原まり子
平成五年『吸血鬼エフェメラ』

なんだかわからなかった。ごめんなさい。


「吸血鬼入門」種村季弘
昭和五十四年『書物漫遊記』

エッセイ?


にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

tb: 0 |  cm: 0
go page top

あしながおじさん

『あしながおじさん』
J・ウェブスター


お茶目で愛すべき孤児ジルーシャに突然すてきな幸福が訪れた。月に一回
、学生生活を書き送る約束で、彼女を大学に入れてくれるという親切な紳
士が現われたのだ。彼女はその好意にこたえて、名を明かさないその紳士
を“あしながおじさん"と名づけ、日常の出来事をユーモアあふれる挿絵
入りの手紙にして送りつづけるが……このあしながおじさんの正体は?
楽しい長編小説。


新潮文庫の特別原色カバー収集の一環で買いました。
(茶色一色の地に金色の文字です。)
↓これとはカバーが異なります。
あしながおじさん (新潮文庫)
あしながおじさん (新潮文庫)


”あしながおじさん”といえば、そういう人を表すのに容易な、
一般的なフレーズにもなっているほどの認知度を持つ作品ですが、
今まで読んでいませんでした。

こんな機会でもなければたぶん読まなかったとは思うんですが、
なかなか良かった。
どっちかというと暗い話かと思っていたのですが全然違いました。

最初にこの物語の主人公ジルージャ・アボットの生い立ちが語られ、
あとはジルージャからあしながおじさんへの手紙、という構成です。

この手紙ですがユーモアにあふれ、言葉、形式、ユルいイラストで
ほんわかと笑わせてくれます。
これだけ、手紙の文体だけであれこれ笑いを継続させていくのは
かなり難易度が高いんじゃないかと思います。
物語はヤマというヤマがなく、日常のエピソードだけです。
そこをもって私には恐ろしく高度な作品のような気がしてしまいました。
むろん、なんとなく想像できるハッピイなラストも心地よいです。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村
tb: 0 |  cm: 0
go page top

プロフィール

最新記事

カテゴリ

ありがとうございます

自己との対話