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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

突変

『突変』
森岡浩之
突変 (徳間文庫)
突変 (徳間文庫)


関東某県酒河市一帯がいきなり異世界に転移(突変)。ここ裏地球は、危険な
異源生物(チェンジリング)が蔓延る世界。妻の末期癌を宣告されたばかり
の町内会長、家事代行会社の女性スタッフ、独身スーパー店長、ニートの
オタク青年、夫と生き別れた子連れパート主婦。それぞれの事情を抱えた
彼らはいかにこの事態に対処していくのか。異様な設定ながら地に足のつ
いた描写が真に迫る、特異災害(パニツク)SF超大作!


ある地域が突然異世界に置き換わるという派手な設定のSFです。
この異変にまきこまれたほんの小さなエリアが舞台です。
よってちゃんとした行政組織がない状態で
この変異に対応していかなければなりません。

当然ながら登場人物も我々と同じ普通の人で超人などいません。
また大した活躍もしません。
だからこその作品だと思い、私は面白かった。

しかしアマゾンレビューでは5点満点中1.9とさんざんです。

ヒーローが活躍しなければSFでないのか。
小市民のうだうだが描かれているとSFではないのか。

どうなんでしょう。

この著者の事は恥ずかしながらは全く知りませんでしたが、
この手の作品なら大歓迎です。

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醗酵人間

『醗酵人間』
栗田信
醗酵人間 (ミステリ珍本全集03)
醗酵人間 (ミステリ珍本全集03)


「戦後最大の怪作SFの噂。酒を飲んで発酵する謎の怪人。
あまりのバカバカしさは、むしろ感動を呼ぶ」と評され、
「BOOKMAN」誌の〝SF珍本ベストテン〟第6位を獲得した『醗酵人間』
(1958年刊)。
そして、なぜか「醗酵人間」に対抗意識を燃やし、
LSDで人格変換を起こす主人公の活躍を描く『改造人間』(1965年刊)
を同時収録する。


ずっと欲しかった本です。
やっと買いました。
でも読まない気もします。

まず、「ミステリ珍本全集」(第3回配本)というところがいい。
本作は明らかにこの企画の目玉です。

装幀もいい。
しかし中身はグダグダらしい。

以下、帯の内容です。

**********************
墓場から甦った
復讐鬼・醗酵人間とは何者か⁈
醗酵人間・九里魔五郎が巻き起こす
奇想天外な怪事件!

戦後SF最大の怪作と呼ばれた
天下の奇書!
**********************

どうですか。
持ってるだけで楽しいでしょう。

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屍鬼の血族

『屍鬼の血族』
東雅夫編
屍鬼の血族
屍鬼の血族


今日われわれは「屍鬼」という言葉を冠する二冊の書物を知っている。
ソーマデーヴァ『屍鬼二十五話』と、小野不由美『屍鬼』である。
かたや、十一世紀インド有数の詩人の手になる伝奇物語集。
こなた、当代きってのストーリーテラーの手になるホラー・ジャパネスク
巨編。そして、西洋のヴァンパイア伝説とはおのずと趣きを異にする
「東邦吸血鬼譚」一千年の歴史は、遠く古代ヒマラヤ山中に淵源する
『屍鬼二十五話』に始まり、二十世紀末極東の『屍鬼』に及ぶ…
といっても過言ではないのである。
以て、本書を『屍鬼の血族』と命名する次第。



「吸血鬼」江戸川乱歩
大正十五年「大衆文芸」

小説でなく吸血鬼にかかわるあれこれを記したエッセイ。
吸血鬼という言葉は大体この時期あたりから一般化しつつあったようだ。


「吸血鬼」中河与一
昭和四年

美しく若い娘と父が連れてきた醜い婦人。次第に容姿が入替わっていく。
なんの説明もなくただ漠然と元若い娘の問いかけで終わる。


「吸血鬼」城昌幸
昭和五年「新青年」

海外で吸血鬼に魅入られてしまった青年について友人が語る。
後に日本で再開するが・・・。


「吸血鬼」柴田錬三郎
昭和三十三年『狂気の白夜』

死んだ嫁を土葬から掘り返し生活する男の狂気。
巻き込まれていく家族、友人。ダークな物語で柴錬もっと読みたい。


「吸血鬼」日影丈吉
昭和五十年「幻影城」

台湾、戦争時の捕虜の話。女の吸血鬼に救われそして殺害したという。


「ドラキュラ三話」岡部道夫
昭和四十六年「黒の手帖」

少年と吸血鬼の話。女性が出てこないのもなにやら雰囲気がある。


「血霊」半村良
昭和四十九年「新評」臨時増刊『妖怪の本』

特に話が進展しないまま半分以上すぎるが、独特の雰囲気がある。
良くないものを掘り起こしてしまった事による悲劇の始まりを描くが
コミック『彼岸島』に通ずる気がする。


「干し若」梶尾真治
平成四年「SFマガジン」

これは現代的な作品。最初に吸血鬼を退治した人が出てくるがこれがもう
怪しげでコワい。


「週に一度のお食事を」新井素子
昭和五十五年「小説春秋」

コミカルな吸血鬼譚。吸血鬼ばかりになった日本はどうなってしまう?
彼らの食料(血)は?某国の陰謀?


「吸血鬼の静かな眠り」赤川次郎
昭和六十一年『怪奇博物館』

この人の怪奇モノは本当にコワいので、もう何かが起こりそうな雰囲気
だけでコワい。


「仲間」三島由紀夫
昭和四十一年「文藝」

何とも不思議な雰囲気の物語。初めて読む三島がこれとは。


「ヴァンピールの会」倉橋由美子
昭和六十年『倉橋由美子の怪奇掌篇』

ちょっとおしゃれな雰囲気もある吸血鬼譚。ずっと読みたかった
『倉橋由美子の怪奇掌編』は全編強烈でした。


「影の狩人」中井英夫
昭和五十五年『トランプ譚』

ここで語られる、あるいは語られた事になっている事柄が衒学趣味に
溢れていてなんだかくらくらしてくる。『トランプ譚』読みたい。


「契」須永朝彦
昭和四十九年『就眠儀式』

旧字使いがアヤシイ雰囲気を醸し出している。非常に短い一篇。


「D ― ハルマゲドン」菊地秀行
平成三年『夜の旅』

なんだかわからなかった。ごめんなさい。


「一本足の女」岡本綺堂
昭和元年『青蛙堂鬼談』

怪異はなかなか出てこないが何故かひき込まれていきます。


「夜あけの吸血鬼」都筑道夫
昭和六十一年『深夜倶楽部』

文体、内容ともがいかにも都筑道夫っぽい。親子二代のエロティシズム
怪異譚です。


「かわいい生贄」夢枕獏
昭和六十年『悪夢展覧会』

一読、言葉を失わしめる逸物、いや逸品といえようか。
(東雅夫の解説より)


「愛撫(なだめ)」大原まり子
平成五年『吸血鬼エフェメラ』

なんだかわからなかった。ごめんなさい。


「吸血鬼入門」種村季弘
昭和五十四年『書物漫遊記』

エッセイ?


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あしながおじさん

『あしながおじさん』
J・ウェブスター


お茶目で愛すべき孤児ジルーシャに突然すてきな幸福が訪れた。月に一回
、学生生活を書き送る約束で、彼女を大学に入れてくれるという親切な紳
士が現われたのだ。彼女はその好意にこたえて、名を明かさないその紳士
を“あしながおじさん"と名づけ、日常の出来事をユーモアあふれる挿絵
入りの手紙にして送りつづけるが……このあしながおじさんの正体は?
楽しい長編小説。


新潮文庫の特別原色カバー収集の一環で買いました。
(茶色一色の地に金色の文字です。)
↓これとはカバーが異なります。
あしながおじさん (新潮文庫)
あしながおじさん (新潮文庫)


”あしながおじさん”といえば、そういう人を表すのに容易な、
一般的なフレーズにもなっているほどの認知度を持つ作品ですが、
今まで読んでいませんでした。

こんな機会でもなければたぶん読まなかったとは思うんですが、
なかなか良かった。
どっちかというと暗い話かと思っていたのですが全然違いました。

最初にこの物語の主人公ジルージャ・アボットの生い立ちが語られ、
あとはジルージャからあしながおじさんへの手紙、という構成です。

この手紙ですがユーモアにあふれ、言葉、形式、ユルいイラストで
ほんわかと笑わせてくれます。
これだけ、手紙の文体だけであれこれ笑いを継続させていくのは
かなり難易度が高いんじゃないかと思います。
物語はヤマというヤマがなく、日常のエピソードだけです。
そこをもって私には恐ろしく高度な作品のような気がしてしまいました。
むろん、なんとなく想像できるハッピイなラストも心地よいです。

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夏の庭

『夏の庭』
湯本香樹実
夏の庭―The Friends (新潮文庫)
夏の庭―The Friends (新潮文庫)


町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。
生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。
夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、
不思議と老人は元気になっていくようだ――。
いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え
始めていたのだが……。
喪われゆくものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く
清新な物語。


普段なら絶対買わないこの手の本。
でも新潮文庫特別カバー版を収集するために買いました。
(この記事での画像とは異なります。緑一色の地に黒の文字のデザイン)

買ってよかった。読んでよかった。
”ジジイ”との交流から始まる少年たちの成長物語です。
少年たちが全然身近でなかった”死”について考えていきます。

全編緩やかな日常の流れと会話で進む物語ですが
なんて心地よいんでしょう。
最後は老人の死を迎え、また少年たちは家庭の事情でバラバラになって
いくところももうわかっていながらジーンとくる展開です。

でも押しつけがましいところはまったくなし。

さわやかな読後感が得られる作品でした。

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盤上の夜

『盤上の夜』
宮内悠介
盤上の夜 (創元SF文庫)


相田と由宇は、出会わないほうがいい二人だったのではないか。彼女は四
肢を失い、囲碁盤を感覚器とするようになった―若き女流棋士の栄光をつ
づり、第一回創元SF短編賞で山田正紀賞を贈られた表題作にはじまる全六
編。同じジャーナリストを語り手にして紡がれる、盤上遊戯、卓上遊戯を
めぐる数々の奇蹟の物語。囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋…
対局の果てに、人知を超えたものが現出する。二〇一〇年代を牽引する新
しい波。


まず表題作は創元SF短編賞で本出版も創元SF文庫と”SF”がつきますが
果たして”SF”なのかどうか。
また囲碁、将棋等を題材にしていますがルール等詳しくなくてもついて
いけるか。
何の問題もありません。凄いのを読んでしまったという感じです。

単純な勝負録ではなくいろいろなネタをつないでなんとも不思議な、そ
してクールな筆致で物語を紡ぎます。

なんていうんだろう。普段から作品紹介はうまくありませんがこの作品
群は全く説明ができません。

巻末の冲方丁さんの解説を何度も読み返しています。(これこそ解説)

まあ読んでみてください。

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もはや何が何だかわからない凄みのある「盤上の夜」
”量子歴史学”なんて言葉が出てくる「千年の虚空」
麻雀が題材で一般的な勝負モノの緊迫感も味わえる「清められた卓」
が特によかったです。


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モナドの領域

『モナドの領域』
筒井康隆
モナドの領域


著者自ら「わが最高傑作にして、おそらくは最後の長篇」と宣言する究極
の小説、ついに刊行! 河川敷で発見された片腕はバラバラ事件の発端と思
われた。美貌の警部、不穏なベーカリー、老教授の奇矯な振舞い、錯綜す
る捜査……。だが、事件はあらゆる予見を越え、やがてGODが人類と世界
の秘密を語り始める――。
巨匠が小説的技倆と哲学的思索の全てを注ぎ込んだ 超弩級小説。


モナドとは作中のGODによればプログラムなんていってました。
早速ウィキペディアでみてみると

プログラミング言語の意味付けにおける完備な意味領域をモジュール性を
持たせた形で分割するための枠組み、ということでGODは枠組みの意で
使用していました。
またライプニッツくんが提唱した哲学上の概念でもあります。

本作とは関係ないけど細野晴臣のレコードレーベル名でもあります。

河川敷で発見された片腕、その片腕を造形したかのようなバケットを売る
ベーカリー、黒目がふらふらと泳ぐ老教授、それらを捜査する美貌の警部
と前半は妖しい雰囲気満載で期待が高まります。
これは絶対、世界が破滅するようなストーリーに違いあるまい!

次章から、これらの事件は老教授に憑依した<神>の存在であることが
わかり、以降はこの<神>GODとの哲学的対話が続いていきます。

そして最後はGOD出現の理由や各事件は世界の綻びを修正するためと
語られ、GODの記憶と記録が抹消され元とはちょっとだけ異なる日常へ
戻っていきます。

ストーリー的には大きな波もなく淡々とした流れで終わってしまい、
また登場人物も悪人が出てこなくこれでいいのか?なんて思ってしまう
ところもあります。
しかし全体的に非常に読みやすく哲学的問答もGODにより平易な言葉で
語られるのでなんかいい感じです。

多元宇宙やパラフィクションなどというキーワードをまぶしつつも
この哲学的思索が本書のキモなんでしょう。ちょっとムズカシイところ
だらけなのですが是非改めて読み返してみたい作品でした。

まだまだ私には語れない。

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実は新潮社の筒井康隆全集を全巻持ってるのが自慢です。
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ふわふわの泉

『ふわふわの泉』
ふわふわの泉 (ハヤカワ文庫JA)


浜松西高校化学部部長・浅倉泉の人生の目標は
“努力しないで生きること”。
文化祭を前に泉は、ただ一人の部員・保科昶とフラーレンを生成する
化学実験を行なっていた。
そのとき学校を雷が直撃!
実験失敗と落胆する泉の眼前には空気中に浮かぶシャボン玉のような粒子
が生まれていた。
ダイヤモンドより硬く空気より軽いその物質を泉は
“ふわふわ”と名づけ一儲けしようと考えるのだが…
伝説の星雲賞受賞作、ついに復刊。


軽いタッチとスピーディな展開の”夢物語”です。
化学的、物理的にも工学的にも、もはや良く理解できないながら
ハードSFの面白さが楽しめる不思議な作品です。

当初ファミ通文庫(よく知らない)からでていたようですが
本ハヤカワ文庫からの復刊で知りました。

ちなみに”ふわふわ”とは立方晶窒化炭素だそうですがナニソレ?

ダイヤモンド以上のモース硬度をもつことが理論的に予測された物質
理論上の組成式は C3N4

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四畳半神話体系

『四畳半神話体系』
森見登美彦
四畳半神話大系 (角川文庫)
四畳半神話大系 (角川文庫)


私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、
現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には
無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれ
ない。いっそのこと、ぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい!
さ迷い込んだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっ
ぴりほろ苦い青春ストーリー。


上記紹介文の”私は冴えない大学3回生”
まあそうなんですがどうもニュアンスが違うので各短編の冒頭モノローグ
を引用します。


大学三回生の春までの二年間、実益のあることなど何一つしていないこと
を断言しておこう。異性との健全な交際、学問への精進、肉体の鍛錬など、
社会的有為の人材となるための布石の数々をことごとくはずし、異性から
の孤立、学問の放棄、肉体の衰弱化などの打たんでも良い布石を狙い
澄まして打ちまくってきたのは、なにゆえであるか。

↑面白そうでしょう。

この私の生活を語ったのが本書『四畳半神話体系』なのであります。

第一話は映画サークル「みそぎ」へ入った私
第二話は「弟子求ム」のビラにより弟子になった私
第三話はソフトボールサークル「ほんわか」に入った私
最終話は秘密機関<福猫飯店>へ入った私

と4話ともどうやらいわゆる並行世界での話です。
そんなわけで登場人物は同じ、エピソードも同じのもあり、引用したモノ
ローグは各話で使われています。
このように同じ文章を繰り返すことの面白さもありつつ、異なるエピソー
ドも当然あり、それらがそれぞれの話に微妙に関わってきているあたり構
成の面白さも見逃せません。

まあそんなことはおいておいても、相変わらずのモリミー節は冴え渡って
いて読んでいてニヤリ、クスクスと笑いがこぼれます。

それにしても皆なんて生き生きとしているんでしょう。

私、悪友の小津、樋口さん、明石さん、皆いいキャラクターです。
こんなに楽しい学園生活、私も体験してみたかった。
そんな風に思わせる楽しくそしてほろ苦さも併せ持つ物語でした。

↓四畳半から応援よろしくお願いいたします。
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栞子さんの本棚


『栞子さんの本棚』
栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック (角川文庫)
栞子さんの本棚  ビブリア古書堂セレクトブック (角川文庫)

「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズの作品中で紹介されている作品を
セレクトした1冊です。
「ビブリア~」はメディアワークス文庫なのにこれは角川文庫。
どういう事なんだろう。
表紙イラストはメディアワークスのオリジナルと同じ人だし。

収録下記(※は抜粋)
※「それから」夏目漱石
「ジュリアとバズーカ」アンナ・カヴァン
「落穂拾い」小山清
※「サンクチュアリ」ウィリアム・フォークナー
※「せどり男爵数奇譚」梶山季之
「晩年」太宰治
※「クラクラ日記」坂口三千代
※「蔦葛木曽棧」国枝史郎
※「ふたり物語」アーシュラ・K・ル・グイン
「たんぽぽ娘」ロバート・F・ヤング
※「フローテ公園の殺人」F・W・クロフツ
※「春と修羅」宮沢賢治

「たんぽぽ娘」(再読ですがこれはいいね)以外は読んだことなし。
漱石も太宰も読んでいないのです。

「それから」
抜粋だけでもなんか良さそうな雰囲気がありました。

「落穂拾い」
これはビブリア・シリーズでも初期に出てきて、ずっと気になっていた
作品です。いい読後感です。暖かい。

「せどり男爵数奇譚」
これは抜粋(導入部?)だけでも読めてよかった。是非全部読みたい。

「晩年」
よくわからないが作品集「晩年」の一篇「道化の華」って事でしょうか。
すごいのは物語中に作者が入り込んでくるというメタ構造。
太宰治ってこんなこともしていたんですね。

「クラクラ日記」
坂口安吾の妻の随筆。これ楽しい。しかもいい味。上手い。

「フローテ公演の殺人」
これは読み飛ばし。だってミステリの抜粋でしかもクロフツ。


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しかし角川もうまい企画考えたモンですなあ。


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