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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

追想五断章

『追想五断章』
米澤穂信



大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光は、ある女性から、
死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語」を探して欲しい、
という依頼を受ける。調査を進めるうちに、故人が20年以上前の未解決
事件「アントワープの銃声」の容疑者だったことがわかり―。
五つの物語に秘められた真実とは?青春去りし後の人間の光と陰を
描き出す、米澤穂信の新境地。精緻きわまる大人の本格ミステリ。


どちらを選んだのかといった選択肢を提示しながら
その結果は明かさないリドルストーリー。
これを巧みにミステリに絡めた作品です。
とある人物が書いたリドルストーリーを追う内に
その人物の人生が浮かび上がってくるという内容です。
リドルストーリー自体は非常に暗く重苦しいです。
メインとなる仕掛け自体は思ったとおりの展開を見せたのですが
そこから先の部分で更に作りこまれた物語であることがわかりました。
主人公(といっていいのか)の青年やその周りの人物にも影があり
全体的にくすんだような雰囲気のミステリでした。
とはいってもイヤな感じはしないのでじっくり読むのにはいいかも。

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王とサーカス

『王とサーカス』
米澤穂信
王とサーカス
王とサーカス


2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から
海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で
知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先
王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発する。太刀洗はジャーナ
リストとして早速取材を開始したが、そんな彼女を嘲笑うかのように、
彼女の前にはひとつの死体が転がり……。
「この男は、わたしのために殺されたのか? あるいは――」
疑問と苦悩の果てに、太刀洗が辿り着いた痛切な真実とは?

『さよなら妖精』の出来事から10年の時を経て、太刀洗万智は異邦で
ふたたび、自らの人生をも左右するような大事件に遭遇する。
2001年に実際に起きた王宮事件を取り込んで描いた壮大なフィクション
にして、米澤ミステリの記念碑的傑作!


見知らぬネパールの人々や路地の様子が伝わってきました。
行ったことない街なのになにやら情景が浮かび上がります。

本作は、報道に関しての是非を問う、
といったら大げさかもしれませんが
そういった内容を踏まえた重厚な作品です。
そんなテーマの中、本格ミステリ的な展開と意外な犯人もあり
面白く読めました。

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折れた竜骨

『折れた竜骨』
米澤穂信
折れた竜骨 上 (創元推理文庫)


ロンドンから出帆し、北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。
その領主を父に持つアミーナは、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッ
ツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に
、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告
げた…。いま最も注目を集める俊英が渾身の力で放ち絶賛を浴びた、魔術
と剣と謎解きの巨編!第64回日本推理作家協会賞受賞作。


ずっと読んでませんでした。

背景はこちら。下記は4月の記事です。
********************************
創元推理文庫では上下巻で発売されていてまずは下巻購入。

じゃ上巻を買ったら読もう。

数ヵ月後、また下巻を買い、家に帰りダブっていたのに気付く。

じゃ上巻を買ったら読もう。

その後ミステリ・フロンティアという一巻フォーマット版での本作を
見つけるがくやしいので買わなかった。

数ヵ月後、またしても下巻を買い、家に帰りダブっていたのに気付く。

その後またミステリ・フロンティアという一巻フォーマット版での本作を
見つけるがくやしいので買わなかった。

そしてNOW、1年数ヶ月の後やっと上巻を買えた。

さて下巻の方も用意して一気に読むか!

無い!下巻がない!どこかへ紛れ込んでしまったか!
********************************
折れた竜骨 下 (創元推理文庫)

このあと待望の下巻が棚から出てきたのですがそれでも読んでいない。

実は作品の紹介文にある”魔術と剣と謎解き”に引っかかっていました。
私はジャンルでいうとファンタジーがとにかくダメで”魔術と剣”に
拒絶反応が出ました。そんなわけで準備は揃ったものの積読状態でした。

とはいっても途中でダメだったらやめようと思って数ページ読みました。
しかしやはりファンタジーくささに惑わされ放棄してしまいました。
ところが2週間後になんとはなく再読したところ結構イケてて一気読み
してしまいました。

まずなにより謎解き物語でした。
犯人捜しという部分においてはミステリのフォーマットを外れている
わけでなくむしろ王道。読了してみれば本当にオーソドックスなミステリ
を読んだ際の充実感が得られました。

作者の狙いはファンタジーとミステリの融合かもしれませんが途中から
ファンタジーの部分は意識せず読んでいました。ごめんなさい。

でも大変面白い作品でした。
ラストの余韻もいいし、青年の成長物語的な部分もあり
後味も良かったです。

さてミステリといえば探偵役が関係者一同を集めて推理を披露するのが
お決まりですが、今回の探偵役は聖アンブロジウス病院兄弟団の騎士。
ここではこんな事を宣言しその機会を得ます。

我々の使命を果たし、かつ自らを律するため、
我々は真実を明らかにするにあたって一つの儀式を行います。

さすが騎士。

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秋期限定栗きんとん事件

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
(2009/02)
米澤 穂信

商品詳細を見る

上下巻に分かれてはいますがそれほどのヴォリュームではないので
サクッと読了しました。

「春期限定いちごタルト事件」
「夏期限定トロピカルカフェ事件」
に続く小市民?シリーズの第三弾です。

上巻はすでに2年前くらいに入手していましたが
なかなか下巻が入手できず(なにしろブックオフ105円入手が基本)
ずっと読めないままでした。
とにかく下巻が入手したら、積読の山があるにもかかわらず
優先度上位で読みたかった作品です。

前2作はさらに昔に読んでいるので
面白かったことは覚えていますがキャラクターを忘れてしまっていました。
そうです。小市民であろうとする高校生の小鳩くんと小山内さんの話でした。

今回は放火事件を追う新聞部との絡みでストーリーが展開されますが
前2作内容をちょっと覚えていればより面白かったかもしれません。
ただ本作だけ読んでも(たぶん)問題なし。

↓小市民のあなたこそ応援よろしくお願いいたします。


ところで表紙イラストの片山若子さんのこのタッチはいいですなあ。

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
(2009/03/05)
米澤 穂信

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犬はどこだ

犬はどこだ (創元推理文庫)犬はどこだ (創元推理文庫)
(2008/02)
米澤 穂信

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読み終えて、あっやられたーと思うのもミステリーの愉しみですが
まさに本作はそうです。

新規の探偵事務所に舞い込む別々の依頼。
軽めのミステリーのお決まりの展開で
気楽に読みすすめていきますが・・・
タイトルだって軽そうだし。

創元推理文庫ファンとしては
さすが高純度のものを揃えてきますなあ、
と納得の一冊であります。


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