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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

『フォア・フォーズの素数』

『フォア・フォーズの素数』
竹本健治



人間の孤独と狂気を静かに描き出す、13編の竹本健治ワールド
誰もが一度は経験する、少年の日の孤独と別れ——。
無垢な魂が結晶した、待望の短編集が登場。


13編がトランプの記号になぞられた4つの章に分類されています。
前半の幻想的なものより後半の方が好みです。

「蝶の弔い」
直接なにも示さずに、読者には何かを想像させます。

「白の果ての扉」
なんと激辛カレーの話です。
いったいカレーなのに白って何?さらにその果てとは?

「フォア・フォーズの素数」
4+4-4-4=0
(4+4)÷(4+4)=1
と、4つの”4”と数学記号を使って数を作っていくパズルが
フォア・フォーズです。
本作は少年のこのパズルとの出会いと挑戦を描き、
実際にその解も紹介しています。
(一連の解を並べるとすごい迫力。
きっと竹本さん自身が解いていったのに違いない。)
そして最後に少年に訪れる失望。
パズル紹介でありながら物語性がある不思議な小説です。

「チェス殺人事件」
ハードカバーの『定本ゲーム殺人事件』を持っているので既読です。
天才囲碁棋士牧場智久が探偵役ですが
外部犯なしで容疑者二人とまで推理はするものの
「どちらか分からない」といって退場。

「メニエル氏病」
アンソロジー『ミステリーの愉しみ:奇想の復活』と
『ウロボロスの偽書』で既読。まさに奇想。

「銀の砂時計が止まるまで」
切ない・・・・。

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涙香迷宮

『涙香迷宮』
竹本健治


明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのは、
IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久! これぞ暗号ミステリの最高峰!
いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作るという、日本語の技巧と
遊戯性をとことん極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。
そこに仕掛けられた空前絶後の大暗号を解読するとき、
天才しかなし得ない「日本語」の奇蹟が現れる。
日本語の豊かさと深さをあらためて知る「言葉のミステリー」です。


アマゾンレビュー通り。

涙香作という設定の四十八とあと一首の「いろは歌」を作り出し、
そこに暗号を絡めてしまうところの気迫が感じられます。
(さらにあと一首出てきます)
残念ながら読み込んでいないので暗号解明のプロセスが理解できなかった
のですが、ここが判れば興奮度マックスだったんでしょうね。

そしてこれだけでは小説としてのインパクトが弱かったのか
殺人事件を絡めてしまったところが評価減の部分です。
「いろは歌」と事件の関係性がなく完全に付け足し。
この手のミステリではありがちですが
まさか竹本健治ともあろう方がこうするとは。

私は真犯人のその動機はアリとは思いますけど。
十九道詰連珠の完全案というのが興味深かった。
『占星術殺人事件』でのアゾートと似たような興奮を覚えました。
(でも本作ではアレでしたけど)

黒岩涙香という人物に興味がわいたのも良かった点でしょうか。
もちろん探偵小説の祖としては存じてはいましたが
ここまでスゴイ人とは思っていませんでした。

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あと本書、装幀がイイ!
涙香迷宮


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汎虚学研究会

『汎虚学研究会』
竹本健治
汎虚学研究会 (講談社ノベルス)


聖ミレイユ学園で相次ぐ惨劇――ウォーレン神父は校庭で落雷に遭い焼死
し、ベルイマン神父は密室と化したサンルームで、自然発火としか思えな
い焼死体で発見された。理解不能な怪事件に挑むのは「汎虚学研究会」の
部員たち。だが部長だけはたびたび見る「狂った赤い馬」の悪夢に悩まさ
れ、推理どころではなく……。
少し浮世離れした少年少女たちが解き明かす凶々しき真相とは?
「ミステリーランド」の一作として話題になった「闇のなかの赤い馬」を
はじめ、「汎虚学研究会」のメンバーたちの物語を一挙5編収録。ミステ
リファンが愛してやまない竹本健治の世界観が詰まった一冊!

そうか「闇の中の赤い馬」はミステリーランドでの作品だったんですね。
これが少年少女向けとしたらダークだ。
またしても章題をメモしながら読みました。(意味はないけど)

Ⅰ事件
幕明けは意外なかたちで訪れる
誰が明かりをつけたのだろうか?
探偵は事件のにおいを嗅ぎつけた
眠れないワトソンは悪夢を見る
惨劇だ――しかも、とびきり酷たらしい
Ⅱ展開
まずは前提を見極めなければ
ワトソンには別の悩みがある
探偵は他殺と断定した
捜査に危険はつきものだろう
Ⅲ解決
謎はますます深まるのだが
ついに探偵は勝利する

この「闇の中の赤い馬」はアヤシゲな雰囲気が全面を覆っていますがミ
ステリとしての解決をみせます。
他4編は同じ汎虚学研究会のメンバーが登場しますが、ミステリではなく
まさに”竹本健治の世界観が詰まった”作品群となっております。

とこれを書いている今、全く関係ないですが下の階から妻と子供が
「お父さんがいないときお肉食べに行く?」と話しているのが聞こえてき
ました。なんだそりゃ。

で、竹本健治ですが・・・もういいや。

お肉食べに連れて行ってください
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ウロボロスの純正音律

『ウロボロスの純正音律』

単行本で500頁超え
区切り区切りでのサブタイトルみたいのを書き出しながら読んでました。
こうやってみるとやはり竹本健治らしい。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・プレリュード
はじめに黒い翼がひろがろ

・第一章
一見無関係な一つの光景
そしてまずは古めかしい洋館
寝室には波の音が響く
そして人員は調達される
早くも謎めいた図譜
玲瓏館を巡る(外周)
玲瓏館を巡る(内部)
星に関するあれこれ
箆・唸り声・鉄棒

・第二章
粛々と積み重なる前兆
七枚、プラスアルファ
ついに覗き見えた過去?
凝固したあとで拭う
続々終結するメンバー
掘り出される宝 そして
警察の介入は避けられない
そろそろ一同の推理がはじまる
浮上する謎の棋譜

・第三章
七は完全数を表わす
隠されたナンバーは
ピタゴラスからはじまる
ミス・リエンヌは何を見たか?
猿は歩く
《逆さとなりて殺されるべし》
屋根の上の顛末
設計図が語るものは
自若トシテ算段アリ
笛の音は惨劇を招く
垂線上のメガネ

・第四章
美学に反する名指し
任命される以前は
変貌
階段の先の先
地の底の天上
謎の棋譜 再び

・第五章
体臭に心乱れて
大仏はトロイより来たる
ウイチグス呪法典
美学は盲徒にあり
欠席裁判は困る
誰が筋斗雲に乗れるか?
脚は完全な裸でなく
悪戯・遺言・高い代償
誰と誰が繋がる?
神学論争の危険性

・第六章
列挙された謎は九つ
第四の殺人のエチュード
名指しされるよりも恐ろしい何か
変貌 再び
すべての根底にあったものは

・フィナーレ
幕引きは釈迦の掌上で
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

↓釈迦の掌上で応援よろしくお願いいたします。
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