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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

方舟は冬の国へ

『方舟は冬の国へ』
西澤保彦



カメラと盗聴器で監視された別荘で、初対面の女性と少女と、
仲睦まじい「家族」を演じる。失業中の十和人が請けた仕事は、
そんな奇妙なものだった。期間は一カ月。そして、法外な報酬。
いったい、誰が? なんのために?
滞在を始めた3人の周りで起きる不可思議な現象。
家族と、その愛のあり方をめぐる、
鮮烈にしてキュートなファンタジック・ミステリー!


良かった。
なぜ「家族」を演じるのかという部分の解明はミステリなんでしょうが
それ以外はミステリ濃度は低い。

本書は知らない者同士で「家族愛」は生まれるのか、
といったテーマ性があるわけでもなく、淡々と物語は始まり、終わる。
それでもラストちょっとうるうるッとしてしまいました。

家族とか子供とか言われると弱いよ。最近。

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「書店員が選んだもう一度読みたい文庫」家族小説部門第1位
それは何となくわかる。
(でもこんな細かいランキングがあるんですなあ)
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必然という名の偶然

『必然という名の偶然』
西澤保彦



結婚式会場から姿を消した花嫁が。見知らぬマンションで夫が、
名簿に名を連ねる同窓生たちが。嵐の夜に学校で妻が…。
“腕貫探偵”シリーズでお馴染みの“櫃洗市”で、
住人たちが次々に変死する。腕貫さんなくして謎は解けるのか?
大富豪探偵・月夜見ひろゑが驚くべき方法で事件解明に挑む!
殺人街と化した櫃洗市での奇妙・珍妙な事件を描く連作ミステリ6編。


「突然、嵐の如く」
「鍵」
の2編が特に良かった。

話がどう転がっていくかわからない展開で面白い。

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モラトリアム・シアターproduced by腕貫探偵

『モラトリアム・シアターproduced by腕貫探偵』
西澤保彦
モラトリアム・シアターproduced by腕貫探偵 (実業之日本社文庫)


学校関係者が連続死。新任講師・住吉ミツヲは混沌とする記憶を
抱えたまま事件に巻き込まれていく。
彼は同僚の妻を殺してしまったらしいのだが…。
封じられた記憶の鍵を握るのは魔性の女性事務員なのか?
交錯する時間軸と人間関係に惑うミツヲを救うため、
愛くるしい女子高生、ド派手な女大富豪、腕貫着用の公務員―
三人の個性派探偵が集結。
幻惑の舞台が開演する。


西澤さんの作品は魅力的な女性が多く出てくる。
その女性達に振り回される住吉ミツヲがなんかうらやましい。

さて腕貫探偵シリーズですがその腕貫公務員の登場シーンは少ないです。
しかしタイトルは”produced by腕貫探偵”
最後にはこの意味合いがわかるようになってます。

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基本的に軽い雰囲気で愉快ですが個々のエピソードに
暗いものを入れたりと相変わらずの西澤作品でした。
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腕貫探偵、残業中

『腕貫探偵、残業中』
西澤保彦
腕貫探偵、残業中 (実業之日本社文庫)

「市民サーヴィス臨時出張所」で、市民の相談に乗る腕貫着用の男。
明晰な推理力を持つ彼のもとへは、業務時間外も不可思議な出来事が
持ち込まれる。
レストランに押し入った強盗の本当の目的は?
撮った覚えのない、想い人とのツーショット写真が見つかった?
女教師が生前に引き出した五千万円の行方は?
“腕貫男"のグルメなプライベートにも迫る連作ミステリ6編。

新登場のユリエ嬢のキャラが楽しい。
腕貫探偵が出てこない話もありバラエティ豊かになりました。

やはりアンハッピーな結末が多いところがミソです。

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腕貫探偵

『腕貫探偵』
西澤保彦
腕貫探偵 (実業之日本社文庫)


謎の“腕貫”着用職員が市民の悩みを次々に解明!

大学に、病院に、警察署に……
突如現れる「市民サーヴィス課臨時出張所」。
そこに座る年齢不詳の奇妙な男に、悩める市民たちはついつい相談を
持ちかけてしまう。隣人の遺体が移動した?
幸せ絶頂の母がなぜ突然鬱に? 二股がバレた恋人との復縁はあり?
小さな謎も大きな謎も、冷静かつ鋭い洞察力で腕貫男がさらりと解明!
ユーモアたっぷりに描く連作ミステリ7編。


何かのアンソロジーで一編だけ読み面白かったので購入してみました。
全編面白かった。
まったくキャラが立たない、市民サービス課職員という設定が
とても面白かった。
この設定によりどんな事件にも拘われます。

ミステリとしては見た目の事件の構造を反転し、
場合によりハッピーとは言えない着地をするのは西澤保彦さんらしい。

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腕貫・・・うでぬき、です。今、アレを実際に使用している人っているんでしょうか。
記号としてしか知らない気もする。
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パズラー

『パズラー』
西澤保彦
パズラー―謎と論理のエンタテインメント (集英社文庫)
パズラー―謎と論理のエンタテインメント (集英社文庫)


高校の同窓会に出席するため、20年ぶりに帰京した小説家・日能。
死んだはずのクラスメイトの女性が生きていたと知り、
記憶の齟齬に違和感を覚える『蓮華の花』。
主婦殺害容疑者の前夫と現夫、その事件当日のトリックに迫る元刑事の
推理が冴える『贋作「退職刑事」』など、全6編を収録。
論理的謎ときの愉しみはもちろん、
わりきれない人間たちの姿を心理的余韻として残す秀作短編集。



カラッとした純粋パズラーを期待していたが違いました。
暗く重い。湿っている感じ。

そういえばこの作者の他の短編もそうでした。
パズラー、プラス何かでその何かが結構キツイ。

「蓮華の花」なんて高橋克彦さんの恐怖小説のようでもあり、
学園モノで日常の謎的であるべき「時計仕掛けの小鳥」も結末が暗い。
「チープ・トリック」は猟奇的な世界で嫌な気分になるし
「アリバイ・ジ・アンビバレンス」はツンデレ系女子高生がでてくるも
事件自体は陰惨だし。

しかしミステリのツボは外さない。
すごいのを読まされた気分です。

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「贋作「退職刑事」」は既読で今回読みませんでしたが
読んだ際には、本家より面白いのでは、などと思っていました。
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回想のぬいぐるみ警部

『回想のぬいぐるみ警部』
西澤保彦
回想のぬいぐるみ警部


則竹女史の友人が遭遇した事件の真相、江角刑事が若き日に出会った
とある事件関係者の真実など、ぬいぐるみ警部をはじめ個性的な部下
たちが活躍する全五編。
ますます冴える推理と美貌で周囲を驚かせる音無警部だが、
少しずつぬいぐるみへの偏愛ぶりが知られ始めて…。

個性ある登場人物たちが活躍する連作短編集です。
設定のおかしさをつきつめればいかようにも大爆笑がとれるところ
あえて控えめにした感があります。けっこう小出しです。
もうちょっとそこらへん書いて欲しいんですが。

ってところですがミステリとしては文句なしの一品ばかり。
事件そのものは暗い話が多いです。
が、展開はひねってひねっています。

さて本作はシリーズ2作目なのですが、
1作目にも出てきたキャラクターが2編ほどに出演します。
お笑い部分でもいいキャラであるうえに、
意外な名探偵ぶりを発揮しています。
まけるなぬいぐるみ警部。

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ぬいぐるみ警部の帰還

『ぬいぐるみ警部の帰還』
西澤保彦
ぬいぐるみ警部の帰還 (創元推理文庫)


殺人現場にぽつんと遺されたぬいぐるみ、いったい何を語る?
美形の警部・音無美紀の密かな楽しみは、ぬいぐるみを愛でること。
愛するぬいぐるみから優れた洞察力で、手がかりを発見する。
そして、男勝りの言動の一方で音無にぞっこんの則竹女史、
ミステリおたくの江角や若手の桂島など、個性派刑事が脇を固める、
“ぬいぐるみ警部”シリーズ連作集第一弾。


ということで
2003年発表の単発短篇「お弁当ぐるぐる」でのキャラクターが
シリーズものとして2012年から復活という変わった経緯の作品です。
あとがきで作者が述べているように「お弁当ぐるぐる」での音無と則竹の
脳内モノローグ(すさまじく笑える)が出てこないのでちょっと残念では
あります。

ぬいぐるみ好きで事件にぬいぐるみが出てくるともうそれが気になって
しまう美形の音無警部(実は事件もちゃんと解決しますが事件に関係する
ぬいぐるみを入手しようとしたりします)、
クールを装いつつ音無警部にぞっこんであることがバレつつある則武、
たたき上げの刑事ながら音無警部をミステリ上の名探偵かのように評価し
ているミステリおたくの江角、
それぞれのキャラクターの個性に気付いている一番まっとうな桂島。

いい味のキャラクター揃いですが
作者曰く、この四人が取り扱うには少々シリアス度が高くなってしまった
きらいがある、とのことでミステリとしては非常に正統派でかつひねりの
効いた高度な作品集でした。

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赤い糸の呻き

『赤い糸の呻き』
西澤保彦
赤い糸の呻き (創元推理文庫)


結婚式場へ向かうエレベータ内で、指名手配犯を監視していたふたりの刑
事。突然の停電後に、なんと乗客のひとりが殺害されていた。もっとも怪
しいのは、手や服を血で汚した指名手配の男だが…。表題作「赤い糸の呻
き」をはじめ、犯人当てミステリ「お弁当ぐるぐる」、都筑道夫の“物部
太郎シリーズ”のパスティーシュ「墓標の庭」など、全五編を収録。
“西澤保彦ワールド”全開ともいえる、著者入魂の短編集。

という事ですが
まずは表題作「赤い糸の呻き」がすごい。
未解決のエレベーター内の殺人事件を、その担当であった女刑事と義妹が
語り合い真相を推理していく、という趣向で、その二人のかけあいのよう
な軽い語り口で大変読みやすいのですが、いろいろなエピソードが最後に
どんどん絡み合っていくあたり意外に鬼気迫るものがありました。もちろ
ん犯人あて、動機探し(これがメイン)の面白さは十分です。
イヤ、ホント。これは良かった。

「対の住処」も意外な動機が浮かんできます。ノンシリーズでありながら
男性刑事の奥さんと子供を過去に失ったかと思わせるエピソードを入れ、
なにもわざわざそんなの入れなくてもいいのに、と思ったところ推理の根
拠のひとつになったりします。参りました。

こんな凄いのがあるからミステリ読みはやめられないのです。

「お弁当ぐるぐる」は《読者への挑戦》を挟む犯人あて小説ですが、まず
はふたりの刑事のキャラクターが良い。なんかもう可笑しいです。
どうも”ぬいぐるみ警部”というシリーズ化されているようで是非読みた
い。

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