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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

西澤保彦『転・送・密・室』

西澤保彦『転・送・密・室』




超能力満載!論理的解決不可能?
分身、時間移動、未来予知——ミステリの“掟破り”が存在する事件にはたして『論理的解決』は有り得るのか?6つの超能力犯罪に挑むのは、おなじみチョーモンイン(見習)神麻嗣子、売れないミステリ作家・保科匡緒、美貌の能解警部。いまミステリ界で人気最高のトリオの活躍をじっくりお楽しみ下さい。


短編集。

あとがきで作者がシリーズ全体としての伏線をたくさん散りばめた、と言ったことを書いているが、ミステリ作家・保科匡緒の新担当者、阿呆梨希の存在が何やら不気味。また最後の「神麻嗣子的日常」も何かを予感させる。
番外編的な『夢幻巡礼』につながるほの暗さが本短編集でも感じられた。
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西澤保彦『夢幻巡礼』

西澤保彦『夢幻巡礼』




人を殺すことが、こんなにも、おもしろいとは思ってもみなかった――。能解警部の部下・奈蔵渉は警察官でありながら、連続殺人鬼。自己の狂気を冷徹に見つめながら犯行を続ける奈蔵の、究極の目標は誰なのか? 複雑巧緻なトリックをちりばめた驚愕のサイコミステリ。大人気の「神麻嗣子シリーズ」番外編。


ライトな雰囲気の中結末がダークな作品が多い著者だが本作は最初から最後までダーク。
本作を「神麻嗣子シリーズ」番外編にするという事は本編はどのような展開になっていくのだろう。

本シリーズについてウィキペディアを見たところ、西澤保彦氏について”珍名趣味”という言葉が出てきて笑う。
ミステリにおいて”不可能趣味”、”衒学趣味”などはよく聞くが”珍名趣味”は初めてだ。
たしかに珍名ばかりなのだけれども。


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西澤保彦『念力密室!』

西澤保彦『念力密室!』




売れない作家・保科匡緒のマンションで起こった密室殺人。そこに登場する“チョーモンイン(見習)”神麻嗣子。美貌の能解警部…。「神麻嗣子の超能力事件簿」の最初の事件である表題作をはじめ、“密室”をテーマにした6作品を収録!奇想天外の連続に驚き続けること確実な、シリーズ初の連作短編集。


長編は読んでいたのでこの短編集は楽しみでした。やっぱり面白かった。
密室がテーマですが超能力の存在を前提としているので、どうやって内側から鍵をかけたかという部分(ハウダニット)は”超能力を使ったから”で終了。
超能力の不正使用を監視する「超能力者問題秘密対策委員会出張相談員(見習い)」の美少女・神麻嗣子は誰が超能力を使ったか?美貌の能解警部はだれが事件の犯人か?の解決を目指します。
キャラクターもテンポも良く楽しいですが、西澤保彦さんなのでブラックなエンディングもあります。

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西澤保彦『探偵が腕貫を外すとき』

西澤保彦『探偵が腕貫を外すとき』




安楽椅子探偵の新ヒーローは、正体不明な公務員!
腕貫着用、神出鬼没な謎の公務員探偵が、市民の悩みや事件を鮮やかに解明!


市民サーヴィス課として市民のお悩みを解決するのが目的なので、真相は二の次、まずは推測できる答えを出すという設定なのでアクロバティックな推理が多く面白い。

「贖いの顔」が一番この理想形に近い傑作であるように思う。
意外にも(?)暖かみのある結末の「どこまでも停められて」も良い。

西澤保彦さんも高密度な作品を出し続けているが多作なので全然読了が追いつかない

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西澤保彦『小説家 森奈津子の華麗なる事件簿』

西澤保彦『小説家 森奈津子の華麗なる事件簿』




百合からSFまで幅広いジャンルで活躍する美人作家・森奈津子。彼女の周りで事件が多発する。無人島で男性が殺された?宇宙人にすけべな依頼をする男の運命は?亡くなった少女との再会を願う女性の本心とは…。どんな“不思議”にも動じない奈津子が驚くべき推理を披露!読めば誰もが過激でエレガントな彼女に夢中になる、笑撃の傑作ミステリー!


『キス』『なつこ、孤島に囚われ。』という2冊を1冊にまとめた本。

非常になんというかアレだ。
カバー絵はとても良い。

『舞踏会の夜』に出てくる作中作「スノウ・ドラゴン」がリリカルなSFで素晴らしいが、これが作中作である意図が不明(唐突に始まる)。
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西澤保彦『七回死んだ男』

西澤保彦『七回死んだ男』




同一人物が連続死! 恐るべき殺人の環。殺されるたび甦り、また殺される祖父を救おうと謎に挑む少年探偵。どうしても殺人が防げない!? 不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう、渕上零治郎老人――。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは! 時空の不条理を核にした、本格長編パズラー。


西澤保彦さんが次々と特殊設定ミステリを書かれていたころ、私はそんなもんで本格ミステリなんてできるものか、と感じていて手に取ることはありませんでした。読まず嫌い(?)ってやつです。
その後、少しずつ読んでいく毎に認識を変え、なぜ当時読まなかったのだろうと今では悔やむほどです。

本作も”時間が反復する”という特殊設定ですが傑作本格ミステリを読み終えた時の爽快感、充実感に包まれました。
私は”本格”には、”シンプルでわかりやすい”を求めていますが、最後のアレはまさにそれでした。

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西澤保彦『実況中死』


西澤保彦『実況中死』




他人の見た風景がそのまま見えてしまう「超能力」を得たばかりに、殺人やストーカー行為を「体験」してしまう恐怖!思い悩む女性の訴えに、“チョーモンイン”の出張相談員・神麻嗣子、能解警部、作家の保科の三人は調査を始め、推理を巡らす。そしてたどり着いた驚天動地の真実とは。シリーズ第二弾。


パズラー小説ではありますがキャラクターの魅力にはまってしまいました。
美少女と美人警部とミステリ作家。そのミステリ作家は中年刑事を書くより美人刑事を書いているほうが楽しいなんて語っています。
フーダニットミステリですが、読了してみれば、あのシーンが書かれていなかったのはそういうわけかと後で気づきました。

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私は読了した際、メモを残しそれをこのように記事にしているのですが、2週間前に読了した本作について”あのシーンが書かれていなかった”と書いていますが、それが何だったのかもう思い出せません。参った。
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西澤保彦『幻惑密室』

西澤保彦『幻惑密室』




時空を超えた事件 解明するのは美少女!?
ワンマンで女好きの社長宅で開かれた新年会。招待された男2人と女2人は、気がつけば外に出ることが出来なくなっていた。電話も通じない奇妙な閉じられた空間で、社長の死体が発見される。前代未聞の密室の謎に挑戦する美少女・神麻嗣子たち。
大人気<チョーモンイン>シリーズ長編第1作。


”美少女”云々でむしろ購買欲をそがれていたが読んでみれば特殊設定やルールにのっとった本格パズラー。これは面白い。西澤さんなので特殊ルール慣れしているせいかルール説明がわかりやすい。(パズラーとして考えると当然こんがらがってきますが)
その下地の中であれば”美少女”も大歓迎。クールな女刑事も出てきて全シリーズ読みたい、ということです。

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西澤保彦『完全無欠の名探偵』

西澤保彦『完全無欠の名探偵』




異能の名探偵が挑む謎の連鎖。
殺人の動機、不倫に隠された秘密。精緻な論理で明かされる意外な真相。

遠く離れて暮らす孫娘りんのため、大富豪がお目付け役に送り込んだ青年山吹みはる。「誰も嘘をつけないのよ、きみを前にすると」彼が短いあいづちを打つだけで、人々が勝手に記憶の糸を辿り、隠された意外な真相へと導かれる。精緻なロジックで事件が分析、推理されていく究極のアームチェア探偵新登場。


昨日の『ワトソン力』に本作と設定が似ているとのコメントを頂き、確かにそうだなと思い自分の記事を見ようとしたら無い。
詳細は忘れているのであらすじだけ載せて記録としておきます。

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西澤保彦『聯愁殺』

西澤保彦『聯愁殺』




大晦日の夜。連続無差別殺人事件の唯一の生存者、梢絵を囲んで推理集団“恋謎会”の面々が集まった。四年前、彼女はなぜ襲われたのか。犯人は今どこにいるのか。ミステリ作家や元刑事などのメンバーが、さまざまな推理を繰り広げるが…。ロジックの名手がつきつける衝撃の本格ミステリ。


未解決連続殺人事件の謎を解くため、事件の唯一の生存者が推理作家等の集まりに招待される。多重解決モノで次々と推理が披露されるという流れ。だが決定打が出ないまま会は終了する。しかしここから今までの推理をすべてひっくり返す驚愕の展開になる。ビックリした。

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