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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

怪奇小説という題名の怪奇小説

怪奇小説という題名の怪奇小説 (集英社文庫)怪奇小説という題名の怪奇小説 (集英社文庫)
(2011/01/20)
都筑 道夫

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なんだかくらくらとしてきそうな読後感です。
海外怪奇小説(という設定)とこれを盗作した小説と現実世界が
文章の中で切れ目なく入れ替わっていきます。

章立てもひねくれています


*第一章では、私はなにを書くか、迷いに迷って、題名もつけられない。

第二章 盗作のすすめ
*第二章が第一章になることの自然のなりゆきについて。

第三章 The Memoirs of an Erotic Bookseller
*こういう題名の本が、Grove Pressから出ているけれど、この第三章とは何の関係もない。

第四章 骨の美について
*第四章の題名には、注釈をつけないことにする。

第五章 五章目
*第五章は五章目で、推理小説ふうに展開して、核心に近づいていく。

第六章 鱗
*この字はウロコと読んで、魚のウロコ以外の意味を持たない単純な文字だが、この第六章のストーリイは、それほど単純ではない。

第七章 穴
*第七章の題は、前章とちがって、さまざまな連想をまねきやすい言葉だが、ここではいちばんそっけなく、地面のくぼみを意味する。

第八章 闇が終わるところまで
*第八章には読者に思い出していただくために、これまでの経過が折りこまれ、ささやかな推理小説論がふくまれている。

第九章 結末あるいは発端
*この第九章で、長らくおつきあいいただいた読者にお礼を申しあげて、私(都筑道夫)は物語をおわるが、物語のなかの私(氏名不詳、現在は都内某病院に入院中)にとっては、おわりではなく、はじまりであるらしい。

本文庫の解説で道尾秀介が本作を「歪な名作」と評しているがうまい表現ですね。
(この”みちお”は都筑道夫のみちおからとったそうです)

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猫の舌に釘をうて

猫の舌に釘をうて (光文社文庫)猫の舌に釘をうて (光文社文庫)
(2003/07/10)
都筑 道夫

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表題作は都筑道夫の代表作です。
物騒なタイトルですがそんなひどいことはしていません。
なにしろ猫が登場していないのであります。

”私はこの事件の犯人であり、探偵であり、被害者・・”という設定であり
私が手記を束見本に残すという構成。
「読者への挑戦」もひねりがありトリッキーな作品です。

この束見本(製本時の本の厚さを確認するための白紙を綴じたもの)を利用したしかけがありますが
さすがにこれは電子媒体では表現しずらいでしょうなあ。

こういう凝った作品って昔からあったんだなあ。

『哀愁新宿円舞曲』は独立した短編集でミステリー度はあまりありませんが
夜の新宿を舞台にした哀愁ある作品から
手紙のやり取りで構成された作品、毒薬をめぐる悲喜劇などバラエティーに富んでいます。

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