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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

三百年の謎匣

『三百年の謎匣』
芦辺拓



東方綺譚、海洋活劇、秘境探検――
1冊の奇書が導く、驚嘆の連鎖ミステリ

名探偵・森江春策のもとを訪れ遺言状の作成を依頼した老人は、帰りに
密室状態の路地で殺害された。老人から森江に託された大型の書物、
それは世界に1冊しかないという奇書だった――博覧強記の連鎖ミステリ


一冊の本に記された様々な不可思議な謎に満ちた冒険譚。
これらを最終的には現代の事件とともにお馴染み森江春策くんが解く。

この構成は生かして、もう少し各冒険譚をシンプルにしアニメ化どう?
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名探偵・森江春策

『名探偵・森江春策』
芦辺拓



探偵小説に夢中の小学生・森江春策は、ある夕刻に見かけた洋館で、
謎の紳士と少女をめぐる不思議な事件に巻き込まれ、初めて“推理”を
披露した―その後も密室殺人に首なし死体、鉄壁の不在証明などの多種
多彩な不可能犯罪に遭遇する彼が、平凡な少年から名探偵へと成長を遂
げてゆく道程を年代記形式で描く本格ミステリ読者必読の連作短編集。


小学生から現在までの森江春策を描く連作短編集です。

黒死館テイストを散りばめる「幽鬼魔荘殺人事件と13号室の謎」が楽しい。

最終話「時空を征服した男」ではタイムマシンを利用したとしか思えな
い犯罪を強引に現実路線で解決してしまうところがミソでありながら
連作ならではの仕掛けもある作品。

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スチームオペラ

『スチームオペラ』
芦辺拓



蒸気機関を主な動力源とする大都会に暮らす少女エマは空中船“極光号”
の船長である父を迎えるため港への道を急いでいた。船内の一室で、ガ
ラス張りの“繭”に封じられた少年を発見し、解放してしまったエマは、
彼と共にその場に居合わせた名探偵ムーリエに弟子入りして都市で頻発
する不可能犯罪を調べることになり…。夢溢れる空想科学世界を舞台に
贈る傑作本格ミステリ!


蒸気機関で発達した文明での物語で、エーテル推進装置とかそんな言葉
も出てきます。そういった世界の中でのミステリですが、この作品でミ
ステリ的な驚きを得るには後半まで読まねばなりません。
ここまで読み続けられない人もいることも多いのではないでしょうか。

蒸気機関という設定での驚きと、もうひとつ人を喰った部分での驚きが
待っています。

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金田一耕助VS明智小五郎ふたたび

『金田一耕助VS明智小五郎ふたたび』
芦辺拓
金田一耕助VS明智小五郎 ふたたび (角川文庫)


復員してきた金田一耕助がひらいた探偵事務所に
名門・柳條伯爵家の息子が訪れ、その後何者かに殺害された。
事件の嫌疑は金田一にかかっているようで……。
金田一耕助と明智小五郎、2大名探偵が事件に迫る!


二人もしくは金田一耕助が登場する短編が5作収録されています。

そして表紙絵は角川文庫の一連の横溝正史の表紙絵でお馴染みの
杉本一文。

今回の絵はなんだか諸星大二郎みたい。

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金田一耕助VS明智小五郎

『金田一耕助VS明智小五郎』
芦辺拓
金田一耕助VS明智小五郎 (角川文庫)
金田一耕助VS明智小五郎 (角川文庫)


昭和12年、大阪。老舗薬種商の鴇屋蛟龍堂は、元祖と本家に分かれ
睨み合うように建っていた。エスカレートする本家・元祖争いで起きた
惨事が大事件に発展するなか、若き名探偵・金田一耕助は、
トレードマークの雀の巣頭をかきむしりながら真相究明に挑む。
もう一人の名探偵・明智小五郎も同地に到着して―!?
豪華二大名探偵の共演作に、本文庫のための書き下ろし
「金田一耕助対明智小五郎」を加えた、目眩くパスティーシュワールド。


わかりずらいですが
本の表題は『金田一耕助VS明智小五郎』
収録作品は『明智小五郎対金田一耕助』と『金田一耕助対明智小五郎』

他に数篇収録。

大乱歩や横溝正史作品での「史実」を上手く絡めて作られたこの作品群は
ファンならいろいろな場面でニヤリとするのでしょう。
私もかなり読んでいる方ですが全く追いついていけません。
力作です。

表紙絵が杉本一文さんなところも嬉しいところです。

『金田一耕助対明智小五郎』では明智小五郎がこんなこと言ってます。

われわれ探偵の世界には、奇妙な不文律があって、
それは同業者が着手した事件には極力介入しないということなんです。


なるほどそうだったのか。

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怪人対名探偵

『怪人対名探偵』
芦辺拓
怪人対名探偵 (講談社文庫)
怪人対名探偵 (講談社文庫)


磔刑、絞首刑、美女監禁 最高の本格推理!
下校途中に暴漢に襲われ、顔に傷を負った玲美。頻発する不穏な事件に
落ちこむ彼女を励まそうと誘われた“コスプレ・パーティ”で、
玲美は謎の<怪人>と出会う。時計台の磔刑、気球の絞首刑、
監禁した美女への拷問…そして最後に森江春策が明かす驚愕の真相!
江戸川乱歩へ捧げる著者畢生の傑作本格ミステリ。


森江春策モノ。
とにかく事件が猟奇的で残忍だ。
一件一件の犯罪のリアリティなど無視して、
とにかく乱歩先生の少年探偵団的なノリで物語が進みます。
途中からメタ的趣向になっていき、
これは回収が難しいけど”森江春策”ならなんとか収めるだろう、
と期待して読みました。

無事収束して安心しました。

現代によみがえった乱歩的世界。
本格なのかどうかは分からなくなってきましたが一気読みしましたよ。

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異次元の館の殺人

異次元の館の殺人異次元の館の殺人
(2014/08/19)
芦辺 拓

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『異次元の館の殺人』


真相を見抜かないと、元の世界には戻れない。謎は解けるのか?

冤罪が疑われる殺人事件の追加捜査のため、
とある洋館に赴いた菊園検事と森江春策。
しかし、謎と推理の迷宮は、思わぬところにその口を開けていた……。
著者が持てる技と力のすべてを駆使した、異相の本格ミステリ!


毎度御馴染み森江春策モノですがSF的設定になっております。
”シュレディンガーの猫”などでてきてなにやらうれしい展開です。
さて密室殺人がテーマですが
語り手の女検事が間違った推理を披露するたび
その推理が明らかに成り立たないパラレルワールドに飛ばされます。
このたびに登場人物の名前も少しづつ変わっていきます。
森江春策も ”夏策”になったりしてます。

この語り手の推理はもはや手垢のついたような内容なのですが
それが最終的に面白く展開していきます。

SF的にはあまり深い意味合いや、合理性は少ないような気もしたのですが
さすが芦辺拓”本格”です。

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時の審廷

時の審廷時の審廷
(2013/09/26)
芦辺 拓

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時の審廷

盤石の地位を保ってきた政権党から第二党への初めての政権交代なるかが注目された総選挙の投開票日に、
大地震発生の報が。
同日、弁護士兼探偵の森江春策に「日本分断」と告げる謎の電話があった。
一方、昭和24年。
大量殺人事件・大都銀行事件の取材にいそしむ仮名文字新聞記者の和智雄平にも、
戦前に赴任したハルビンの知人から「日本分断」という電話が―。
戦前のハルビン、戦後の日本、そして現代―。
謎に満ちた事件が起こり、交錯するとき、
日本を震撼させる出来事が明かされる!


読んだことはなかったのですが”時”シリーズの12年ぶりの3作目だそうです。

序篇が発表されたのが2010年。
このあと東日本大震災が起こったことにより
物語の根底をくつがえす結果となった
という作者のコメントが冒頭に掲載されています。

さて物語は戦前ハルビンから現代日本までをいったりきたりしながら
進んでいきますが
グイグイ引き込まれてしまいました。

ミステリというよりはSFやサスペンス的な作品でした。
もちろん密室殺人事件も出てきてはいますが
その解決法は非常にゆるいものです。
(ここらへんは登場人物も感じているようでミステリのパロディ的なものでした)

さて全体を貫く「日本分断」の謎。
これはまさにSF的展開なのですが
読みながら
これを森江春策個人で解決させるとは
荷が重すぎはしないか、なんて思ってしまいました。

でも抜群に面白い作品でした。
”時”シリーズ。他の作品も読みたいです。

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奇譚を売る店

奇譚を売る店奇譚を売る店
(2013/07/18)
芦辺 拓

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『奇譚を売る店』

芦辺拓の連作短編集です。
ミステリというよりは幻想譚あるいは怪奇小説といったほうがふさわしいです。

いずれも

また買ってしまった。

の一文から物語は始まりますが
買ってしまったのは古本。
いわくありげな古本からまさに奇譚が始まります。

全6編のタイトルは
『帝都脳病院入院案内』
『這い寄る影』
『こちらX探偵局/怪人幽鬼博士の巻』
『青髯場殺人事件 映画化関係綴』
『時の劇場・前後篇』
『奇譚を売る店』
となっておりこれがそのまま
”私”が買ってしまった古本のタイトルでもあります。

古本への想いなど随所に出てきてそこらへんも楽しいのですが
全体を貫く重く怪しげでウサンクサイ雰囲気が素晴らしい。

そして連作短編ならではのひねりも最後の『奇譚を売る店』で味わえます。

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ひらいたかこ氏描くところの挿画も大変すばらしい出来です。

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明智小五郎対金田一耕助

明智小五郎対金田一耕助 (創元推理文庫)明智小五郎対金田一耕助 (創元推理文庫)
(2007/01/30)
芦辺 拓

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芦辺拓の「真説ルパン対ホームズ」に続くパスティーシュ集です。
表題作では両者がともに事件に巻き込まれ推理を繰り広げますが
どんでん返しが決まります。
ほかにも
「フレンチ警部と雷鳴の城」では
フレンチ警部にフェル博士にH・M卿が出てきます。

ほかにもブラウン神父やエラリー・クイーンがでてくる話もあり多彩ですが
原典を読み込んでおけばもっと楽しいと思われます。
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