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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

UFO大通り

『UFO大通り』
島田荘司
UFO大通り (講談社文庫)
UFO大通り (講談社文庫)



迫力の中編集。異様な姿で死んでいる男が鎌倉の自宅で発見された。
白いシーツを体にぐるぐる巻き、ヘルメットとゴム手袋という重装備。
この男の近所に住む老女は、戦争をしている宇宙人たちを見たという。
これはUFOがからんだ殺人なのか?
表題作「UFO大通り」のほかに、御手洗潔の「遠隔推理」
と追いつめられた女の行動の対比が見事な中編「傘を折る女」の計2作を
収録。


故鮎川哲也先生に

作品冒頭にこんなことが書かれていれば期待します。
そして期待どうりの本格作品でした。

奇抜な謎と論理的な謎解き。
そしてなにより御手洗潔の言動がなかなかそれっぽくて良かった。

「UFO大通り」
宇宙人、光線銃、UFOと、やり放題で、当然見間違えているわけで
ありえない見間違えだと思いますが、本格の論理なので良いのです。

「傘を折る女」
ホームズの如く、傘を車に轢かせておってしまう女の行動から
その裏にあるものを推理していきます。しかしそれだけでなく
さらに予想外の不可解な現象まで起こります。

重厚さというより軽さとスピード感が出ている感じがしましたが
むしろこのほうが御手洗モノとしてはいいなあ。
しばらく島田荘司作品と遠ざかっていましたが
こんな感じならまた読んでいきたいです。

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屋上の道化たち

『屋上の道化たち』
島田荘司
屋上の道化たち
屋上の道化たち


まったく自殺する気がないのに、その銀行ビルの屋上に上がった男女は
次々と飛びおりて、死んでしまう。いったい、なぜ? 「屋上の呪い」
をめぐる、あまりにも不可思議な謎を解き明かせるのは、名探偵・
御手洗潔しかいない!「読者への挑戦」も組み込まれた、御手洗潔
シリーズ50作目にあたる書き下ろし傑作長編! 強烈な謎と鮮烈な解決!
本格ミステリーの醍醐味、ここにあり!


最近の作品を読んでいないので何とも言えないのですが
島田荘司ってこんな感じだった?と思ってしまいました。

作中、御手洗潔が必要なものだけ抜き出し整理すれば推理できる、という
ようなことを言っていましたが本作は不必要なものが多い気がしました。
謎の設定が面白かっただけに、緊迫感の無さと冗長な会話が続くシーン
が非常にもったいない気がしました。
かなりの長編なのですがこの分量はいらないのではないか。

とここまで書いてやはり気になるのでアマゾン・レビューを見たら
大体同じ感想が多かったです。

五つ星評価中2.4というとんでもない低評価。
みな好きな作家だからこその辛口評価のようです。

さて本作のキモは建物の配置なのですが、これが図で明示されていなく
実はわかりにくかった。これが頭に入っていないと、
あれがこういう体勢でこうなるからああなった、というリアリティを
感じません。

ちょっと残念な作品でした。

また御手洗潔が普通の人で変人さがない。
時系列的には初期のエピソードのようですが
なんでこんなに普通人なんでしょう。エキセントリックさがない。

私はあまり辛口なコメントは書かないほうですがそれでもねえ。
どうしても期待が大きかったので。
もう少しコンパクトにまとまっていれば違っていたかも。

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最初に死んだ女銀行員のキャラが良かった。
彼女を主人公として何かないですかね。もう無理でしょうが。
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占星術殺人事件

『占星術殺人事件』
島田荘司
占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)

密室で殺された画家が遺した手記には、
六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。
その後、彼の六人の娘たちが行方不明となり、一部を切り取られた惨殺
遺体となって発見された。事件から四十数年、迷宮入りした猟奇殺人の
トリックとは!?名探偵御手洗潔を生んだ衝撃作の完全版登場!


ということで「改訂完全版」だそうです。
以前の講談社文庫版は何度も読み返しています。
今回は私にとっては珍しく犯人は誰かを覚えていた状態での再読です。
20年ぶりくらいに読みかえしますがちゃんと覚えています。

犯人は分かっていても、またあのメイントリックがわかっていても
さすがに初読の衝撃は無くなりましたがやはり惹きこまれました。
トリックの大胆さとキャラクターの面白さ、
そしてアゾートは作られたのか。

”初めて読む人が羨ましい”とはミステリの惹句ではよくありますが
まさにそんな作品。

初読の衝撃をさらに味わいたく、その後ミステリ道、邁進中です。


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摩天楼の怪人

摩天楼の怪人 (創元推理文庫)摩天楼の怪人 (創元推理文庫)
(2009/05/30)
島田 荘司

商品詳細を見る


『摩天楼の怪人』

ニューヨーク、マンハッタン。
高層アパートの一室で、死の床にある大女優が半世紀近く前の殺人を告白した。
事件現場は一階、その時彼女は34階の自室にいて、アリバイは完璧だったというのに…。
この不可能犯罪の真相は?彼女の言うファントムとは誰なのか?
建築家の不可解な死、時計塔の凄惨な殺人、相次いだ女たちの自殺。
若き御手洗潔が摩天楼の壮大な謎を華麗に解く。


若かりし御手洗が探偵役となる物語です。
文庫で2センチ以上の大長編ながら一気読みです。

トリック云々で言えば
かなり拍子抜けともいえるものだと思うのですが
マンハッタンの高層アパートを舞台に
それらのペダントリーをふんだんにちりばめ
”地下王国”なんて直接関係ない(と思われる)章をはさんだり
高層アパート34階での外壁散歩?というスリリングな場面をいれたり
サービス精神旺盛の構成で楽しめました。

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ゴーグル男の怪

ゴーグル男の怪ゴーグル男の怪
(2011/10)
島田 荘司

商品詳細を見る

2011年発行であの震災以降に発表されたミステリーです。
舞台は核燃料を作っている企業がある町です。

殺人事件とゴーグル男の話に
この町での核燃料臨界事故と
つらい経験(この部分はなくても良かった)を背負った青年の物語が交叉していきます。

原子力に関する問題提起的なゾーンは
被爆者の悲惨な状況を示すことで表現されていると思います。

本格ミステリとしては
派手な仕掛けはないものの
きれいにまとまっていました。
派手さがないせいか探偵役は刑事でこれは特に魅力的でもなんでもないです。
しかも大衆的な刑事像でこれは島田先生らしくない?
(最近あまり読んでいないのでスタイルの変化とかあっても把握していません)

しかし「ゴーグル男の怪」という乱歩の少年モノのようなタイトルは
なかなか胡散臭くていいですなあ。

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