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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

身代わり島

『身代わり島』
石持浅海
身代わり島 (朝日文庫)


鳥羽湾に浮かぶ本郷島が舞台となった大ヒットアニメーション映画
「鹿子の夏」のイベントを開催させるべく、島を訪れた5人。
イベントに賛成している島民たちと話し合いを進めている矢先、
メンバーの一人が他殺体となって発見される……。


石持浅海さんらしくない通俗推理小説といったところでしょうか。
わざとこういう作品を狙って書いたようです。

かといってつまらないわけでなく
ありがちなミステリ枠?の作品として面白かったです。

まあ最初に読む石持作品としてはオススメできません。
(この作家の凄さが伝わりにくい作品ですので)

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耳をふさいで夜を走る

『耳をふさいで夜を走る』
石持浅海
耳をふさいで夜を走る (徳間文庫)


並木直俊は、決意した。三人の人間を殺す。完璧な準備を整え、
自らには一切の嫌疑がかからないような殺害計画で。
標的は、いずれも劣らぬ、若き美女たちである。
倫理? 命の尊さ?違う、そんな問題ではない。
「破滅」を避けるためには、彼女たちを殺すしかない!!
しかし、計画に気づいたと思われる人物がそれを阻止しようと
動いたことによって、事態は思わぬ方向に……。


”シリアルキラーストーリー”とのことでずっと読まずに積んでいた。
が、圧倒的なスピード感があり読み始めると止まらなくなってしまった。
いろいろ主人公が考え考え行動を起こすのはいつもの石持作品だが
なにせ重い。
どこにも救いがない。

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届け物はまだ手の中に

『届け物はまだ手の中に』
石持浅海
届け物はまだ手の中に (光文社文庫)


探り合いと騙し合いの果てに明らかになる、驚愕の事実とは!?
恩師の仇を討ち、裏切り者である設楽の家に向かった楡井は、設楽の妻、
妹、秘書という3人の美女に迎えられた。
設楽は急な仕事で書斎にいるというのだが、いつまでたっても姿を
見せない。
いったい何が起こっている――?


恩師を死に至らしめた男を殺害し、
その首を持ってかつて復讐を誓い合った旧友の家に行くという
ヘンさ全開の作品です。
その後、訪れた家ではなかなか旧友があらわれず、
代わりに妻、妹、秘書から歓待を受けつつも
その不自然さを探っていこうとする
変わった展開(でも石持作品ならあり)です。
読みつつもいったいどうやって作品を終わらせようとするのか
気になっていたのですが、まさかこういった事になるとは。
読み手の石持度次第でどうにでも評価が分かれそうな作品でした。
もちろん私は〇。

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玩具店の英雄

『玩具店の英雄』
石持浅海
玩具店の英雄: 座間味くんの推理 (光文社文庫)


科学警察研究所の職員・津久井操は、事件を未然に防げるかどうか、
の「分かれ目」について研究をしている。難題を前に行き詰まった操が、
大学の大先輩でもある大迫警視正にこぼすと、
ひとりの民間人を紹介された。
「警察官の愚痴を聞かせたら日本一」と紹介された彼は、
あの『月の扉』事件で活躍した“座間味くん”だった―。


毎度お馴染み「座間味くん」シリーズです。

警察が絡んだ事件に対し「座間味くん」がその話を聞いたのち
事件の新たな解釈を提示するという構成です。

短い短編の中できっちり話がまとまっていて
本格の面白さを存分に味わえる好短編集です。

全く同じパターンが続くので安心しつつ読む方も身構えて
結構、近い結末になっていたりします。
そんな面白さもあります。

安楽椅子探偵モノとしてかなりわかりやすくて
そして納得できる良いシリーズです。
(犯行動機等、この著者の作品でよくいわれる現実感のなささは
ありますがそれは問題なし!)

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フライ・バイ・ワイヤ

『フライ・バイ・ワイヤ』
石持浅海
フライ・バイ・ワイヤ (創元推理文庫)


隆也のクラスの転入生は、二足歩行のロボットだった!
これは病気の少女をロボットを通じて通学させる実験だという。
奇妙な転入生にも慣れてきたある放課後、校内で級友が撲殺され、
彼女の背中が被害者の血で染まっているのが発見される。
殺害の動機は?
ロボットと事件の関わりは?!友人の死に直面した隆也たちを
新たな事件が襲う…。近未来を舞台にした青春本格ミステリ。


創元推理文庫での石持作品はSF的な設定が多い。
出版社としてのカラーを出しているのでしょうか。

本作はロボット転校生がやってくる(自称美少女)!です。
ロボットといっても病気で学校へ来られない少女が操作しているらしい。

ここらへんが軸となって殺人事件が起こりますが、
その動機は理屈ではそうでしょうが、なんともなあ。という塩梅。

まあ石持作品は理屈の面白さが主なのでそこはあまり気にせずとも
良いのかもしれません。

一応真犯人探しでは学生たちが討議していますので
いつもの石持テイストは健在です。

さて本作、ミステリでありますが学園ものでもあり、
ラストは結構いい雰囲気です。ちょっといいね。

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君がいなくても平気

『君がいなくても平気』
石持浅海
君がいなくても平気 (光文社文庫)
君がいなくても平気 (光文社文庫)


水野勝が所属する携帯アクセサリーの開発チームが大ヒット商品を生み出
した。だが祝勝会の翌日、チームリーダーの粕谷昇が社内で不審死を遂げ
る。死因はニコチン中毒。当初は事故と思われたが、水野は同僚で恋人で
もある北見早智恵が犯人である決定的な証拠を見つけてしまう。なぜ、彼
女が…!?人間のエゴと感情の相克を浮き彫りにする傑作ミステリー。


主人公、水尾勝がひどい。(但し有能なサラリーマンではあるようだ)
恋人が殺人犯である証拠をみつけるが、自分のキャリアに傷が付かぬよう
恋人が捕まる前に分かれてしまおう、と考える。

恋人が殺人犯が前提で話が進むが、ここにはどんでん返しはない。
設定が崩れるのでは、と疑心暗鬼になりながら読む必要はありません。
安心して読んでください。

あとは動機探しで推論を繰り返していくところはいつもの石持作品。

楽しめました。

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まっすぐ進め

『まっすぐ進め』
石持浅海
まっすぐ進め (河出文庫)
まっすぐ進め (河出文庫)


僕が書店で一目惚れした美しい女性・高野秋。
彼女は左手首にいつもふたつの時計をはめている。
そして僕は気づいてしまった。彼女にきざす孤独の影に…。
ふたつの時計に隠された、重大な秘密。
恋人たちを襲う衝撃の真実とは?
日常の謎から人の心の綾をロジカルに解き明かす異色の恋愛ミステリー。


連作短編集です。
恋愛ミステリということで扱う謎は”日常の謎”。
でも甘すぎないところが石持浅海さんというところでしょうか。

主人公とヒロイン役との関係がいい。
さらに脇役である彼らの友人たちも心地よい

主人公の推理は果たしてそれが正しいのか、の検証パートはないのですが
それはいつも通り。

ただ今回は、こういう考え方をするからこそ巡り合い、
そしていい結末をむかえる恋人どうしの話、ということで。

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ブック・ジャングル

『ブック・ジャングル』
石持浅海
ブック・ジャングル (文春文庫)
ブック・ジャングル (文春文庫)


沖野国明は昆虫学のフィールドワークからの帰国後、思い出の場所、
市立図書館が閉鎖されたことを知る。見納めのため友人と深夜の図書館に
忍び込み、高校を卒業したての女子三人組に出会う。
彼ら不法侵入者達にとって予期せぬ苛酷な一夜が幕を開けた―。
恐怖の閉鎖空間で石持ワールドが炸裂する強力長編。


図書館内でラジコン・ヘリに襲われる。誰が、何のために?
という作品です。ヘリとの闘いがあり図書館冒険小説になっています。

変わった設定一本で最後まで押し通しています。

今まで読んだ石持作品とはちょっと異なり、
登場人物は議論を尽くすかわりに戦います。(行動しないと死にます)
サスペンスフルな作品ですが面白かったです。

真犯人の異様さはコワかったです。

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心臓と左手

心臓左手
石持浅海
心臓と左手―座間味くんの推理 (光文社文庫)
心臓と左手―座間味くんの推理 (光文社文庫)


ミステリーにおける最大の謎は、人の心の奥深くにある―。
警視庁の大迫警視が、あのハイジャック事件で知り合った「座間味くん」
と酒を酌み交わすとき、終わったはずの事件は、
がらりとその様相を変える。
切れ味抜群の推理を見せる安楽椅子探偵もの六編に、
「月の扉」事件の十一年後の決着を描いた佳編「再会」を加えた、
石持ミステリーの魅力が溢れる連作短編集。


「座間味くん」を探偵役としたミステリです。
過去に起こったが解決したテロ組織に絡む事件(大迫警視が関係者)
の概要を聞いた「座間味くん」が事件の真相を推理します。
警察対テロ組織という構図の中で当然とされていた見解から生まれる
事件の”解決”を「座間味くん」が一般人の視点で覆していきます。

冒頭の一篇「貧者の軍隊」なんてまさにそうですね。
視点が切り替わることで事件の構造が変わりました。

作品のスタイルは全て同じフォーマットなので、
読み進めるうちに
あっ、これきっと伏線になっているはずだとか、ここがポイントだな、
と思うようになっていくのも楽しい部分です。

心臓左手」はなんとなく法月綸太郎さんあたりを思い起こしました。

「沖縄心中」では沖縄米軍問題を扱っています。
作中「座間味くん」に、
米軍とともに生まれた今の沖縄文化が好きなので
米軍問題には意見がいえない、
といった発言をさせています。
ここらへん多くのリアルな日本人の意見かも。

扱われる問題は石持さんらしく社会性のあるものですが
ミステリとして何より面白いのでオススメです。

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『月の扉』を読んでいなくても問題なく面白いと思います。

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彼女が追ってくる

『彼女が追ってくる』
石持浅海
彼女が追ってくる (祥伝社文庫)
彼女が追ってくる (祥伝社文庫)


〈わたしは、彼女に勝ったはずだ。それなのに、なぜ……〉
中条夏子は、かつての同僚で親友だった黒羽姫乃を刺殺した。
舞台は、旧知の経営者らが集まる「箱根会」の夜。
愛した男の命を奪った女の抹殺は、正当な行為だと信じて。
完璧な証拠隠滅。夏子には捜査から逃れられる自信があった。
さらに、死体の握る“カフスボタン”が疑いを予想外の人物に向けた。
死の直前にとった被害者の行動が呼ぶ、小さな不協和音。
平静を装う夏子を、参加者の一人である碓氷優佳が見つめていた。
やがて浮かぶ、旧友の思いがけない素顔とは……?


碓氷優佳シリーズ3作目です。
今回も終盤、
真犯人に対し容赦なくその殺意を暴いていくところが痛快です。

被害者が”カフスボタン”を握りしめていたというところから、
別の登場人物が疑われますが、真犯人もそれが気になり、
それがわかるまでは警察の介入を良しとしません。

巻末の文庫解説でなるほどと思いましたが
これは”クローズド・サークル”を作るための
小説上の仕掛けでもあるんですね。

ラストも気が利いている?し、どうにもこうにも面白い。

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