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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

悪魔の降誕祭

『悪魔の降誕祭』
横溝正史
悪魔の降誕祭 (角川文庫)
悪魔の降誕祭 (角川文庫)


金田一耕助の探偵事務所で殺人事件が起きた。
被害者は、その日電話をしてきた依頼人だった。
彼女は、これから殺人事件が起きるかもしれないと相談に訪れたところ、
金田一が戻ってくる前に青酸カリで毒殺されたのだ。
しかも、その時、十二月二十日であるべき日めくりカレンダーが何者かに
むしられ、十二月二十五日にされていた。
降臨祭パーティの殺人を予告する犯人とは―。(表題作より)
そのほか「女怪」「霧の山荘」の全三編を収録。
本格ミステリの最高傑作!


新しい金田一耕助モノの楽しみ方を。
表題作「悪魔の降誕祭」では金田一耕助と等々力警部がご陽気です。
しょっちゅう笑っています。

依頼人からの電話を受けてそれについて語り「あっはっは。」
自分の事務所で殺人事件が起こり「あっはっは。」
第二の事件が起こり「あっはっは。」
真犯人を自殺に導いたことについて「あっはっは。」
真相解明の説明中に「あっはっは。」

人が死ぬことに不感症になっている二人です。

あっはっは。

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金田一耕助VS明智小五郎

『金田一耕助VS明智小五郎』
芦辺拓
金田一耕助VS明智小五郎 (角川文庫)
金田一耕助VS明智小五郎 (角川文庫)


昭和12年、大阪。老舗薬種商の鴇屋蛟龍堂は、元祖と本家に分かれ
睨み合うように建っていた。エスカレートする本家・元祖争いで起きた
惨事が大事件に発展するなか、若き名探偵・金田一耕助は、
トレードマークの雀の巣頭をかきむしりながら真相究明に挑む。
もう一人の名探偵・明智小五郎も同地に到着して―!?
豪華二大名探偵の共演作に、本文庫のための書き下ろし
「金田一耕助対明智小五郎」を加えた、目眩くパスティーシュワールド。


わかりずらいですが
本の表題は『金田一耕助VS明智小五郎』
収録作品は『明智小五郎対金田一耕助』と『金田一耕助対明智小五郎』

他に数篇収録。

大乱歩や横溝正史作品での「史実」を上手く絡めて作られたこの作品群は
ファンならいろいろな場面でニヤリとするのでしょう。
私もかなり読んでいる方ですが全く追いついていけません。
力作です。

表紙絵が杉本一文さんなところも嬉しいところです。

『金田一耕助対明智小五郎』では明智小五郎がこんなこと言ってます。

われわれ探偵の世界には、奇妙な不文律があって、
それは同業者が着手した事件には極力介入しないということなんです。


なるほどそうだったのか。

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僧正の積木唄

『僧正の積木唄』
山田正紀
僧正の積木唄 (本格ミステリ・マスターズ)
僧正の積木唄 (本格ミステリ・マスターズ)


「僧正殺人事件」が名探偵ファイロ・ヴァンスによって解決されて数年。
事件のあった邸宅を久々に訪れた天才数学者が爆殺され、
現場には忌まわしき「僧正」の署名が…。
全米中に反日感情が渦巻く中、当局は給仕人の日系人を逮捕。
無実の彼を救うため立ちあがったのは、米国滞在中の金田一耕助だった。



ヴァン・ダインの名作『僧正殺人事件』の後日談というかたちで
まず関係者の殺人事件が起こり、お馴染みファイロ・ヴァンス、
マーカム検事、ヒース部長刑事が出てきます。

さらには日本で活躍する前の金田一耕助が登場し事件に立ち向かいます。

『僧正殺人事件』を下敷きにしており、
やはり事前にこちらを読んでいた方が本作も楽しめると思います。
なにしろファイロ・ヴァンスの推理を否定するようなお話なのです。
(『僧正~』の推理の脆弱さはどうも昔から指摘されていたようです)

私は『僧正~』を楽しく読んではいたものの全く中身は思い出せないので
念のため途中でいろいろネットで確認したりしてしまいました。

さて山田版『僧正~』はかなりの大作ですが
ミステリとしてど派手な展開があるわけではなく地味といえば地味。

当時のアメリカの反日感情を描きたかったという事と
横溝正史先生へのオマージュ作品として読むのが正解なのかな。

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本作での金田一耕助はかなり先へ先へと手を打ちすばしっこい。
阿片が効いているときはこうなのでしょうか?
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病院坂の首縊りの家

『病院坂の首縊りの家』
横溝正史
病院坂の首縊りの家 (上) (角川文庫―金田一耕助ファイル)
病院坂の首縊りの家 (上) (角川文庫―金田一耕助ファイル)

金田一耕助最後の事件。
執筆においても最後の作品(悪霊島)の手前に書かれています。

金田一耕助の活躍譚を記す小説家の自称、砧の隠居
(作中での横溝正史本人なんでしょうまた金田一は、成城の先生と呼ぶ)
による序詞で始まり、拾遺で終わる最長の金田一耕助譚です。

『悪霊島』では磯川警部の人生も描かれましたが、
本作では等々力警部が活躍します。(いや、活躍はしてないか?)
とにかく横溝作品は人間関係が複雑で、
本作も出だしからその様子が濃厚だったので
初めて関係図を作成しながら読みました。
(後で知りましたがウィキペディアに関係図は載ってました。)

昭和28年に始まり昭和48年に解決と20年の歳月がかかったこの事件。
たぶん当時より真相を知っていた金田一耕助が
その時になにがしか動いていれば20年後の事件はなかったであろうと、
やはりいかにもの金田一譚であります。

トリックや仕掛けとかは全く期待せず、
ずっと”金田一耕助最後の事件”として読んでましたが
そのせいかやたらと面白かった。

本作品は、
この意味合い無くしてはミステリとして面白い作品ではない、
というのが実情だと思いますが、
これだけのファンサービス作品を残した横溝先生は
大変わかってらっしゃる方だったんだなあ。

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アメリカ帰り、昭和12年に『本陣殺人事件』で現れた金田一耕助は、
昭和48年、本作を以てふらりとアメリカへ帰っていってしまいました。
結構カッコいい幕引きですなあ。






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仮面舞踏会

『仮面舞踏会』
横溝正史
仮面舞踏会 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
仮面舞踏会 (角川文庫―金田一耕助ファイル)


裕福な避暑客の訪れで、閑静な中にも活気を見せ始めた夏の軽井沢を
脅かす殺人事件が発生した。被害者は画家の槇恭吾、有名な映画女優
・鳳千代子の三番目の夫である。華麗なスキャンダルに彩られた千代子は
過去二年の間、毎年一人ずつ夫を謎の死により失っていた。
知人の招待で軽井沢に来ていた金田一耕助は早速事件解決に乗り出すが!
構想十余年、精魂を傾けて完成をみた、精緻にして巨大な本格推理。


アマゾンレビューを見ていて実は驚いています。
かなり好評価です。
伏線も随所に張り巡らされているようです。
確かにそんな気はします。

ただ私は疲れていたのでしょうか。
個性無き登場人物たち(と思われた)が
かなり入り組んだ行動をしているようなのですが頭が付いていかず。
ただただ長いという印象しか残りませんでした。

真犯人とその犯行のきっかけも後味も悪く今回はダメでしたが
いづれみなさんのレビューを信じもう一度読んでみようと思います。
(体調の良い時に)

本作、金田一耕助は犯行を防げないのはいつも道理ですが
やたらと饒舌で明るくその点もなにか違和感あり。
私が疲れているんでしょう。

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さてさて旧カバー版は杉本先生のイラストが強烈でした。
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