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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

玩具店の英雄

『玩具店の英雄』
石持浅海
玩具店の英雄: 座間味くんの推理 (光文社文庫)


科学警察研究所の職員・津久井操は、事件を未然に防げるかどうか、
の「分かれ目」について研究をしている。難題を前に行き詰まった操が、
大学の大先輩でもある大迫警視正にこぼすと、
ひとりの民間人を紹介された。
「警察官の愚痴を聞かせたら日本一」と紹介された彼は、
あの『月の扉』事件で活躍した“座間味くん”だった―。


毎度お馴染み「座間味くん」シリーズです。

警察が絡んだ事件に対し「座間味くん」がその話を聞いたのち
事件の新たな解釈を提示するという構成です。

短い短編の中できっちり話がまとまっていて
本格の面白さを存分に味わえる好短編集です。

全く同じパターンが続くので安心しつつ読む方も身構えて
結構、近い結末になっていたりします。
そんな面白さもあります。

安楽椅子探偵モノとしてかなりわかりやすくて
そして納得できる良いシリーズです。
(犯行動機等、この著者の作品でよくいわれる現実感のなささは
ありますがそれは問題なし!)

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フライ・バイ・ワイヤ

『フライ・バイ・ワイヤ』
石持浅海
フライ・バイ・ワイヤ (創元推理文庫)


隆也のクラスの転入生は、二足歩行のロボットだった!
これは病気の少女をロボットを通じて通学させる実験だという。
奇妙な転入生にも慣れてきたある放課後、校内で級友が撲殺され、
彼女の背中が被害者の血で染まっているのが発見される。
殺害の動機は?
ロボットと事件の関わりは?!友人の死に直面した隆也たちを
新たな事件が襲う…。近未来を舞台にした青春本格ミステリ。


創元推理文庫での石持作品はSF的な設定が多い。
出版社としてのカラーを出しているのでしょうか。

本作はロボット転校生がやってくる(自称美少女)!です。
ロボットといっても病気で学校へ来られない少女が操作しているらしい。

ここらへんが軸となって殺人事件が起こりますが、
その動機は理屈ではそうでしょうが、なんともなあ。という塩梅。

まあ石持作品は理屈の面白さが主なのでそこはあまり気にせずとも
良いのかもしれません。

一応真犯人探しでは学生たちが討議していますので
いつもの石持テイストは健在です。

さて本作、ミステリでありますが学園ものでもあり、
ラストは結構いい雰囲気です。ちょっといいね。

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君がいなくても平気

『君がいなくても平気』
石持浅海
君がいなくても平気 (光文社文庫)
君がいなくても平気 (光文社文庫)


水野勝が所属する携帯アクセサリーの開発チームが大ヒット商品を生み出
した。だが祝勝会の翌日、チームリーダーの粕谷昇が社内で不審死を遂げ
る。死因はニコチン中毒。当初は事故と思われたが、水野は同僚で恋人で
もある北見早智恵が犯人である決定的な証拠を見つけてしまう。なぜ、彼
女が…!?人間のエゴと感情の相克を浮き彫りにする傑作ミステリー。


主人公、水尾勝がひどい。(但し有能なサラリーマンではあるようだ)
恋人が殺人犯である証拠をみつけるが、自分のキャリアに傷が付かぬよう
恋人が捕まる前に分かれてしまおう、と考える。

恋人が殺人犯が前提で話が進むが、ここにはどんでん返しはない。
設定が崩れるのでは、と疑心暗鬼になりながら読む必要はありません。
安心して読んでください。

あとは動機探しで推論を繰り返していくところはいつもの石持作品。

楽しめました。

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まっすぐ進め

『まっすぐ進め』
石持浅海
まっすぐ進め (河出文庫)
まっすぐ進め (河出文庫)


僕が書店で一目惚れした美しい女性・高野秋。
彼女は左手首にいつもふたつの時計をはめている。
そして僕は気づいてしまった。彼女にきざす孤独の影に…。
ふたつの時計に隠された、重大な秘密。
恋人たちを襲う衝撃の真実とは?
日常の謎から人の心の綾をロジカルに解き明かす異色の恋愛ミステリー。


連作短編集です。
恋愛ミステリということで扱う謎は”日常の謎”。
でも甘すぎないところが石持浅海さんというところでしょうか。

主人公とヒロイン役との関係がいい。
さらに脇役である彼らの友人たちも心地よい

主人公の推理は果たしてそれが正しいのか、の検証パートはないのですが
それはいつも通り。

ただ今回は、こういう考え方をするからこそ巡り合い、
そしていい結末をむかえる恋人どうしの話、ということで。

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ブック・ジャングル

『ブック・ジャングル』
石持浅海
ブック・ジャングル (文春文庫)
ブック・ジャングル (文春文庫)


沖野国明は昆虫学のフィールドワークからの帰国後、思い出の場所、
市立図書館が閉鎖されたことを知る。見納めのため友人と深夜の図書館に
忍び込み、高校を卒業したての女子三人組に出会う。
彼ら不法侵入者達にとって予期せぬ苛酷な一夜が幕を開けた―。
恐怖の閉鎖空間で石持ワールドが炸裂する強力長編。


図書館内でラジコン・ヘリに襲われる。誰が、何のために?
という作品です。ヘリとの闘いがあり図書館冒険小説になっています。

変わった設定一本で最後まで押し通しています。

今まで読んだ石持作品とはちょっと異なり、
登場人物は議論を尽くすかわりに戦います。(行動しないと死にます)
サスペンスフルな作品ですが面白かったです。

真犯人の異様さはコワかったです。

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