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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

耳をふさいで夜を走る

『耳をふさいで夜を走る』
石持浅海
耳をふさいで夜を走る (徳間文庫)


並木直俊は、決意した。三人の人間を殺す。完璧な準備を整え、
自らには一切の嫌疑がかからないような殺害計画で。
標的は、いずれも劣らぬ、若き美女たちである。
倫理? 命の尊さ?違う、そんな問題ではない。
「破滅」を避けるためには、彼女たちを殺すしかない!!
しかし、計画に気づいたと思われる人物がそれを阻止しようと
動いたことによって、事態は思わぬ方向に……。


”シリアルキラーストーリー”とのことでずっと読まずに積んでいた。
が、圧倒的なスピード感があり読み始めると止まらなくなってしまった。
いろいろ主人公が考え考え行動を起こすのはいつもの石持作品だが
なにせ重い。
どこにも救いがない。

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届け物はまだ手の中に

『届け物はまだ手の中に』
石持浅海
届け物はまだ手の中に (光文社文庫)


探り合いと騙し合いの果てに明らかになる、驚愕の事実とは!?
恩師の仇を討ち、裏切り者である設楽の家に向かった楡井は、設楽の妻、
妹、秘書という3人の美女に迎えられた。
設楽は急な仕事で書斎にいるというのだが、いつまでたっても姿を
見せない。
いったい何が起こっている――?


恩師を死に至らしめた男を殺害し、
その首を持ってかつて復讐を誓い合った旧友の家に行くという
ヘンさ全開の作品です。
その後、訪れた家ではなかなか旧友があらわれず、
代わりに妻、妹、秘書から歓待を受けつつも
その不自然さを探っていこうとする
変わった展開(でも石持作品ならあり)です。
読みつつもいったいどうやって作品を終わらせようとするのか
気になっていたのですが、まさかこういった事になるとは。
読み手の石持度次第でどうにでも評価が分かれそうな作品でした。
もちろん私は〇。

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玩具店の英雄

『玩具店の英雄』
石持浅海
玩具店の英雄: 座間味くんの推理 (光文社文庫)


科学警察研究所の職員・津久井操は、事件を未然に防げるかどうか、
の「分かれ目」について研究をしている。難題を前に行き詰まった操が、
大学の大先輩でもある大迫警視正にこぼすと、
ひとりの民間人を紹介された。
「警察官の愚痴を聞かせたら日本一」と紹介された彼は、
あの『月の扉』事件で活躍した“座間味くん”だった―。


毎度お馴染み「座間味くん」シリーズです。

警察が絡んだ事件に対し「座間味くん」がその話を聞いたのち
事件の新たな解釈を提示するという構成です。

短い短編の中できっちり話がまとまっていて
本格の面白さを存分に味わえる好短編集です。

全く同じパターンが続くので安心しつつ読む方も身構えて
結構、近い結末になっていたりします。
そんな面白さもあります。

安楽椅子探偵モノとしてかなりわかりやすくて
そして納得できる良いシリーズです。
(犯行動機等、この著者の作品でよくいわれる現実感のなささは
ありますがそれは問題なし!)

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フライ・バイ・ワイヤ

『フライ・バイ・ワイヤ』
石持浅海
フライ・バイ・ワイヤ (創元推理文庫)


隆也のクラスの転入生は、二足歩行のロボットだった!
これは病気の少女をロボットを通じて通学させる実験だという。
奇妙な転入生にも慣れてきたある放課後、校内で級友が撲殺され、
彼女の背中が被害者の血で染まっているのが発見される。
殺害の動機は?
ロボットと事件の関わりは?!友人の死に直面した隆也たちを
新たな事件が襲う…。近未来を舞台にした青春本格ミステリ。


創元推理文庫での石持作品はSF的な設定が多い。
出版社としてのカラーを出しているのでしょうか。

本作はロボット転校生がやってくる(自称美少女)!です。
ロボットといっても病気で学校へ来られない少女が操作しているらしい。

ここらへんが軸となって殺人事件が起こりますが、
その動機は理屈ではそうでしょうが、なんともなあ。という塩梅。

まあ石持作品は理屈の面白さが主なのでそこはあまり気にせずとも
良いのかもしれません。

一応真犯人探しでは学生たちが討議していますので
いつもの石持テイストは健在です。

さて本作、ミステリでありますが学園ものでもあり、
ラストは結構いい雰囲気です。ちょっといいね。

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君がいなくても平気

『君がいなくても平気』
石持浅海
君がいなくても平気 (光文社文庫)
君がいなくても平気 (光文社文庫)


水野勝が所属する携帯アクセサリーの開発チームが大ヒット商品を生み出
した。だが祝勝会の翌日、チームリーダーの粕谷昇が社内で不審死を遂げ
る。死因はニコチン中毒。当初は事故と思われたが、水野は同僚で恋人で
もある北見早智恵が犯人である決定的な証拠を見つけてしまう。なぜ、彼
女が…!?人間のエゴと感情の相克を浮き彫りにする傑作ミステリー。


主人公、水尾勝がひどい。(但し有能なサラリーマンではあるようだ)
恋人が殺人犯である証拠をみつけるが、自分のキャリアに傷が付かぬよう
恋人が捕まる前に分かれてしまおう、と考える。

恋人が殺人犯が前提で話が進むが、ここにはどんでん返しはない。
設定が崩れるのでは、と疑心暗鬼になりながら読む必要はありません。
安心して読んでください。

あとは動機探しで推論を繰り返していくところはいつもの石持作品。

楽しめました。

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