FC2ブログ
09«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»11

茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

古書ミステリー倶楽部

『古書ミステリー倶楽部』
ミステリー文学資料館編



江戸川乱歩の名作「D坂の殺人事件」は古本屋の女房殺しを描いたもので
ある。これは乱歩が本郷団子坂で古書店を営んでいた経験が執筆の契機
だった。新刊書と違い、複数の人の手を経た本には、持ち主の書き込み
や挟み込みがあったり、本自体の来歴にも謎めいた要素が尽きない。そ
んなミステリアスな古書を題材に、斯界の名手たちが腕をふるった傑作
アンソロジー!


「D坂の殺人事件」は収録されていないが
江戸川乱歩が書いた古書店のイラストが収録されていました。

松本清張「二冊の同じ本」
ストーリーをどんどん膨らませていく手腕はさすがです。
しかも読みやすく惹きこまれます。

戸板康二「はんにん」
ミステリの登場人物一覧に”はんにん”と書いた犯人は?

早見裕司「終夜図書館」
句点を入れずながながと伸ばしに伸ばした文体とジュニア文庫レーベル
の羅列で何とも言えぬ雰囲気を醸し出しています。後半の怪奇小説的
展開も面白い。

紀田順一郎「展覧会の客」
古書業界の鼻つまみ者を描いた作品。悪人です。

仁木悦子「倉の中の実験」
仁木さんがこんな作品を書いていたとは、ラストがダーク。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村

tb: 0 |  cm: 0
go page top

ミステリー小説の夜明け

高崎市土屋文明記念文学館で行われている「ミステリー小説の夜明け」と
いう企画展に行ってきました。(明日が最終日!)



この企画展では雑誌『新青年』に尽力をつくした江戸川乱歩、横溝正史、
渡辺啓助、渡辺温の四人を取り上げています。
乱歩、横溝は知っていても渡辺啓助と渡辺温(兄弟です)はなかなか
知らない方も多いとは思いますが、雑誌編集や自らミステリー(探偵
小説の方がしっくりきます)も書いていた方々です。

印象に残ったのは乱歩の色紙で

空想的経験こそは、現実の経験に比して更に一層リアルである

というもの。これは英国詩人による言葉ですが、後にあの有名な

うつし世はゆめ よるの夢こそまこと

に繋がっていくみたいです。

横溝正史の『悪霊島』(晩年の作品です)の直筆原稿がありました。
気迫がこもった文字を書く人との気がしていましたがかなりあっさりと
した文字でした。

渡辺啓助、温は切れ目で特徴のある顔立ち(さすが似ている)ですが
オシャレさんでした。モダンな感じ。

最後はパンフレットも買ってなかなか愉しい休日でした。

にほんブログ村 音楽ブログ プログレッシブへ
にほんブログ村







tb: 0 |  cm: 0
go page top

江戸川乱歩の大推理

『江戸川乱歩の大推理』
辻真先



江戸川乱歩はなぜ、幻の作家の小説『仮面の恋』を封印したのか。
真相を探る作家志望の青年を、由布院温泉に訪れた編集者・服部健太郎。
しかし青年は何者かに襲われ意識不明。謎の美少女が現われて、
小説も紛失した。―昭和初期に起きたある殺人と、探偵乱歩の名推理。
隠された暗号、男装の麗人…健太郎と妻の知香が謎を解く。
耽美の世界が現代に甦った。


タイトルに偽りありという事で
江戸川乱歩は推理しませんし、登場もしません。
作中作「仮面の恋」が乱歩っぽいテイストであるのと、
この作中作がなぜ乱歩によって封印された、という出来事で
関わってはきますが。

本作は乱歩生誕100周年の年に発表されたようで
大御所辻真先だからよかったものの普通なら呆れられてしまう出来。
もちろんいろいろ(解説まで!)仕掛けているのですが
なんだかちょっと。

えらそうにすみません。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村
tb: 0 |  cm: 0
go page top

「パノラマ島奇譚」殺人事件

『「パノラマ島奇譚」殺人事件』
楠木誠一郎



乱歩の書いた「パノラマ島」を展望小島に再現したからぜひ見に来て
ほしいという手紙が届き、乱歩は半信半疑ながら横溝と共にたずねる。
だが、到着した彼らを待っていたのは、肝心の当主である天望慶一郎
行方不明の知らせ。捜索を開始した乱歩たちだが、慶一郎の作った
「パノラマ島」内部で彼の遺体を発見。激しい嵐が孤島を襲うなか、
さらに慶一郎の弟が殺された!江戸川乱歩と横溝正史の活躍を描く、
シリーズ第4弾。


江戸川乱歩関連小説という事で買っては見たものの
なかなか読む気が起こらず読んでも数ページで挫折したりと
数年来積ん読状態でした。

今日なぜか読み切りました。

シリーズ第4弾ということで、他の作品も入手できるかもしれないので
売らずに保管しておきます。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村
tb: 0 |  cm: 0
go page top

乱歩幻想譜

『乱歩幻想譜』
斎藤栄
乱歩幻想譜
↑読んだのはこれではなく徳間文庫版です。


「江戸川乱歩を読むことは、それまで存在しなかった一つの世界を確実に
所有することにほかならない」―。
その大先達との“すれ違い”に痛惜の思いを抱き続ける著者が、
かの幻想怪奇世界に、思うがまま、構想力の血を通わせた。
本書は、大乱歩を自らの作品のキャラクターとして取り込むことで
成立した、異色のスーパー実名フィクションである。


↑なんだか大層な紹介文ですが
つまりは乱歩が描いたような猟奇的な世界を
主人公、江戸川乱歩が体験するという短編集です。

乱歩の実際の年表にこの猟奇的な世界を組み合わせています。
そしてこの猟奇さは本当に猟奇でなんともおぞましい世界です。
勝手なイメージの”斎藤栄”とは全く相容れない感じがします。
(たぶん一冊しか読んでいないのでなんともいえませんが・・・)

しかし面白い。ついつい引き込まれてしまいました。
やはり主人公が乱歩だからでしょうか。
乱歩ファンならもし見つけてら買っておくのはアリです。

本作は昭和44年から昭和45年にかけて連載されたそうで
実は斎藤栄氏初期の作品です。
若き斎藤氏だからこそ憧れと勢いで書き上げた作品なのかもしれません。

にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
にほんブログ村




tb: 0 |  cm: 0
go page top

プロフィール

最新記事

カテゴリ

ありがとうございます

自己との対話