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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

動く家の殺人

『動く家の殺人』
歌野晶午
新装版 動く家の殺人 (講談社文庫)
新装版 動く家の殺人 (講談社文庫)


青年探偵・信濃譲二シリーズ
青年探偵はなぜ殺されなければならなかったのか!?「家」シリーズ完結! 傑作本格推理第3弾

名探偵・信濃譲二は、とある小劇団にマネージャーとして参加し、
万能ぶりを発揮し始める。だが、特別公演
「神様はアーティストがお好き」の初日、惨劇の幕が切って落とされた。
次第に疑心暗鬼になっていく団員達。6年前の稽古中の死亡事故と関係が?
信濃が命をかけて謎解きに挑む、傑作本格推理第3弾。


『長い家の殺人』『白い家の殺人』に続く3作目『動く家の殺人』。
歌野晶午の初期の作品群ですが、すでにオーソドックスなミステリから
逸脱しつつあります。

あれやこれやタイトルや紹介文やいろんなところにひっかけがあります。

「家」シリーズ3作と前日譚『放浪探偵と七つの殺人』で
信濃譲二シリーズは終わります。

本作はシリーズ名探偵モノ、というミステリのフォーマットからの決別
というテーマで書かれたんですね。
新装版での著者による前書きと霧舎巧さんの解説に詳しい。

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白い家の殺人

『白い家の殺人』
歌野晶午
新装版 白い家の殺人 (講談社文庫)
新装版 白い家の殺人 (講談社文庫)



冬の八ヶ岳山麓の別荘で、猪狩家の令嬢・静香が逆さ吊り死体で発見
された。凄惨な密室殺人は別荘を恐怖の渦に巻き込み、そして第2の
被害者が出てしまう……。
1冊の日記帳によって明らかになる猪狩家の悲しく暗い過去。
事件解決に挑む青年探偵・信濃譲二は完全犯罪を暴けるのか!?
傑作長編推理第2弾。


まずはショッキングな密室殺人が度肝を抜く。
逆さまに吊らされた死体。明らかに他殺なのになぜ密室なのか。
いわゆる物理トリックを配置しつつさらにもうひとひねりある。

前書き(新装版)によると「嵐の山荘モノ」を目的としたそうだ。
古典的なミステリガジェットが詰め込まれている。

1作目の『長い家の殺人』よりも好みかも。

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安達ヶ原の鬼密室

『安達ヶ原の鬼密室』
歌野晶午
安達ヶ原の鬼密室 (祥伝社文庫)
安達ヶ原の鬼密室 (祥伝社文庫)


太平洋戦争末期、疎開先から逃げ出した梶原兵吾少年は、一人の老婆が留
守を預かる不思議な屋敷で宿を借りることに。その夜、二階の窓には恐ろ
しい“鬼”の姿が…。やがて、虎の像にくわえられた死体が見つかり、屋
敷に逗留していた者は次々に異様な死を遂げた―。いくつもの謎と物語が
交差する、著者ならではの仕掛け満載、興奮必至の傑作ミステリー!


既読です。
あのメイントリックを途中で思い出してきました。でも面白い。

本編である「安達ヶ原の鬼密室」を
「こうへいくんのナノレンジャーきゅうしゅつだいさくせん」と
「The Ripper with Edouard」という小説が
それぞれ前編、後編として挟みこんでいる構成です。
また「安達ヶ原の鬼密室」内にも探偵役がかつて関わった事件として
「密室の行水者」という章でまるまる”展望風呂殺人事件”が
組み込まれています。

何でこうなったかというと・・・・・

不可能趣味炸裂の大ネタを配置した上に、
このような小説そのものの遊びも加わえた本格ミステリーでした。

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そして名探偵は生まれた

『そして名探偵は生まれた』
歌野晶午
そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)
そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)


影浦逸水は、下世話な愚痴が玉に瑕だが、正真正銘の名探偵である。
難事件解決のお礼に招かれた伊豆の山荘で、オーナーである新興企業の
社長が殺された。雪の降る夜、外には足跡一つなく、現場は密室。
この不可能犯罪を前に影浦の下す推理とは?
しかし、事件は思わぬ展開に……。(「そして名探偵は生まれた」より)
“雪の山荘”“孤島”など究極の密室プラスαの、
ひと味違う本格推理の傑作!


中編4編を収めています。

「そして名探偵は生まれた」
密室ものですが、特にトリック的に面白い作品というよりは
”名探偵”という存在である影浦が助手にこぼす愚痴が面白い。
これが名探偵の真の姿です。

「生存者、一名」
冒頭に「生存者一名」という報道記事で始まり
以降は関係者の一人の事件に関する手記と、
交互に配置される報道記事で構成されています。
無人島で次々と仲間が殺されていくというスリラー的展開と
だれが生存者なのかという点で読者を引っ張っていきます。
最後は誰が生存者かわかり、それ自体アッと驚く展開ですが
さらにもうひとひねりがありました。これは面白い。

「館という名の楽園で」
五十過ぎのおじさんたち(大学の探偵小説研究会OB)の一人が建てた
<三星館>を舞台に繰り広げられる推理ゲーム。
館自体に意味を持たせたバカミス的な大ネタがあります。
軽い雰囲気だったのが最後はしんみりとします。

「夏の雪、冬のサンバ」
乱歩の『二銭銅貨』を引用したりしていますが
屋根裏の散歩者ではありません



最近、歌野晶午作品を読んでいますが高水準の連続です。

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正月十一日、鏡殺し

『正月十一日、鏡殺し』
歌野晶午
新装版 正月十一日、鏡殺し (講談社文庫)
新装版 正月十一日、鏡殺し (講談社文庫)


彼女が勤めに出たのは、このままでは姑を殺してしまうと思ったからだっ
た――。夫を亡くした妻が姑という「他人」に憎しみを募らせるさまを描
く(表題作)。猫のように性悪な恋人のため、会社の金を使い込んだ青年。
彼に降りかかった「呪い」とは(「猫部屋の亡者」)。全七編収録。
鬼才初の短編集を、新装版で。


最初に解説を読むクセがあるのですが、その解説には、
”短編集でどこからも読めるけど収録順に読んで”、
とありました。
理由はだんだん嫌度があがっていくから。

イヤミスの類は苦手なので
この”嫌度”で読むのがイヤになっていたのですが
ついに読んでしまいました。

うぅ。

「美神崩壊」「プラットホームのカオス」と
一気に嫌度がアップしてかなりイヤになってきたところ
最後の「正月十一日、鏡殺し」もキツイ。

イヤな気分になるから是非読んでみてください。

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強烈な傑作作品群でした。

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