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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

ダリの繭

『ダリの繭』
有栖川有栖
ダリの繭 (角川文庫)
ダリの繭 (角川文庫)


幻想を愛し、奇行で知られたシュールレアリスムの巨人―
サルバドール・ダリ。宝飾デザインも手掛けたこの天才の心酔者で
知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。現代の繭とも
言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレード
マークであったダリ髭がない。そして他にも多くの不可解な点が……!?
事件解決に立ち上がった推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生
が難解なメッセージに挑む!ミステリー界の旗手が綴る究極のパズラー。


再読です。
殺人事件1件のみ、となかなか地味な展開でした。
(しかしけっこうボリュームはある)
丁寧に無理なくストーリーが作られているという感じで
新本格の良心といった印象です。

ラストが意外に良かったりしますが
あのあと進展あったのでしょうか?

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ミステリ国の人々

『ミステリ国の人々』
有栖川有栖
ミステリ国の人々
ミステリ国の人々


これぞミステリ!と膝を打ついかにも“らしい”52人。あの名探偵から、
つい見逃してしまう存在まで、名編の多彩な登場人物にスポットライトを
あて、世相を織り交ぜながら、自在に綴ったエッセイ集。
作家ならではの読みが冴える、待望のミステリガイド!


2016年(最近だ!)、日本経済新聞にて連載されたそうです。
やるなあ日経。
うちは読売ですが、
ちょっとした有栖川有栖さんの単発ミステリ記事は最近見かけました。
いよいよ知名度も上がってきているってことなんでしょう。
我々ミステリファンには大御所でも
一般的にはそうでもない気がしていたので嬉しいところです。

さて本書はミステリ登場人物にかかわる軽いエッセイです。
探偵、犯人、から全然覚えていない人まで取り扱っています。
読んでいるものから読んでいないものまで
どれも作品含め魅力的に紹介されています。

一風変わったミステリガイドになっていて読んでいて楽しかったです。

各編の終わりと本のカバーにあるのが連載時からあったイラスト。
大路浩実さんというイラストレーターが書かれたそうですが
これも見ていて楽しい。

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虹果て村の秘密

『虹果て村の秘密』
有栖川有栖
虹果て村の秘密 (講談社ノベルス)
虹果て村の秘密 (講談社ノベルス)


将来、推理作家になる夢を持った少年・秀介と、刑事になりたくて
しょうがない少女・優希。二人は、優希の母親で推理作家の二宮ミサトが
持つ、虹果て村の別荘で夏休みを過ごすことに。その村では高速道路の
建設を巡り村人たちが争っており、ついには密室殺人事件が発生!
少年たちは、手を取り合い犯人捜しを始めるのだが……!?


「かつて子どもだったあなたと少年少女のための――」
講談社ミステリーランドでの作品のノベルス化です。

少年少女のやり取りも楽しいし、彼らを見守る大人たちも優しい。
読んでいて悪い気はせず、ミステリとしても筋が通って楽しい。

作者によるあとがきもなんかいい雰囲気でした。

ズバリ、ミステリ愛と子どもたちへの優しい視線があふれた作品です。

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狩人の悪夢

『狩人の悪夢』
有栖川有栖
狩人の悪夢
狩人の悪夢


人気ホラー作家・白布施に誘われ、ミステリ作家の有栖川有栖は、
京都・亀岡にある彼の家、「夢守荘」を訪問することに。
そこには、「眠ると必ず悪夢を見る部屋」があるという。
しかしアリスがその部屋に泊まった翌日、白布施のアシスタントが住んで
いた「獏ハウス」と呼ばれる家で、右手首のない女性の死体が発見されて
…。臨床犯罪学者・火村と、相棒のミステリ作家・アリスが、
悪夢のような事件の謎を解き明かす!


地味な作品です。
クローズド・サークルものとしての推理と解決ですが
決して閉じてはいなさそうでいくらでも抜け道がありそうな気もします。
クローズドを前提とすれば本格モノとしての面白さはあります。

臨床犯罪学者の火村以上にアリスが行動するところもなかなか良かった。

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あとがきによると、この火村・アリスシリーズは25年続いているらしい。
年齢設定は変わらず、しかし時代は確実に”今”
ここらへんの割り切りは良い。

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作家小説

『作家小説』
有栖川有栖
作家小説
作家小説


ミステリよりミステリアスな作家という職業の「謎」に本格ミステリ作家
・有栖川有栖が挑戦。怯える作家、悩む作家、壊れていく作家……
ミステリでコメディでホラーな、作家だらけの連作小説。


「書く機械」
ベストセラー作家を生み出す機械。編集者の気迫と、後にこの機会にとり
憑かれた作家がコワい。

「殺しにくるもの」
断片的な殺人描写が連続殺人とわかっていく。ラスト1行(というのか?)
にインパクトあります。

「締切二日前」
締切二日前なのに何も思い浮かばない作家。途中より不自然さがある記述
が出てきて、そういうことだなと思わせておいて落とす。

「奇骨先生」
気難しい奇骨先生インタビューをする学生記者。作家希望の学生に出版業
界の内訳を話す。最後は激励に近いものになる。

「サイン会の憂鬱」
サイン会のお客さん達の異常さがこれでもかと描かれ、笑いを通り越し怖
くなる。オチがつくが怖さも残る。

「作家漫才」
掛け合い漫才。単純に面白い。

「書かないでくれます?」
ユーモラスな雰囲気で進むうち、ふとうすら寒いものが出てくる。
孑孑の話は書かないでくれます?

「夢物語」
物語のない世界に迷い込み物語を語る男。有名名作作品を語っていたが、
これからは自分で物語を作っていこう、という前向きな好短編。

ホラー?コメディ?SF?中間小説?
これはなかなか面白い作品集だった。


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