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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

伯母殺人事件

伯母殺人事件
リチャード・ハル
伯母殺人事件 (創元推理文庫 125-1)
伯母殺人事件 (創元推理文庫 125-1)


アイルズの『殺意』クロフツの『クロイドン発12時30分』と並ぶ、
倒叙推理小説三大名作の一つである。
遺産を狙って、伯母を殺そうとたくらむ男がこころみる
プロバビリティの犯罪! 
一度二度三度、彼の計画の前に伯母の命は風前の灯となる……
しかし、がぜん後半に至って話は意外な展開を示す。
推理小説ファンが必ず到達する新しい境地。


30年以上前には読んでいると思うんですが。
主人公のぼく(エドワード)の日記というスタイルです。

この日記でエドワードが伯母の事やその周りの連中を
悪く書いているのはわかりますが、
エドワード自体も嫌なヤツであることが浮かび上がってきます。
そういうことでこの小説に出てくる人物はすべてイヤな人物です。

しかしエドワードの設定なのか作者のリチャード・ハルのせいか
この日記自体はユーモラスに描かれており面白い。
穏やかな英国の田舎で巧まれるプロバビリティの犯罪。
かなりだらだらした部分があるのは事実ですが、
英国ミステリの良さが感じられる逸品かと思います。


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創元推理文庫は
最初に原題が載っています。

THE MURDER OF MY AUNT
by
Richard Hull
1935

読んだ方ならお分かりか。

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倒叙の四季

『倒叙の四季』
深水黎一郎
倒叙の四季 破られたトリック (講談社ノベルス)
倒叙の四季 破られたトリック (講談社ノベルス)


懲戒免職処分になった元警視庁の敏腕刑事が作成した
“完全犯罪完全指南”という裏ファイルを入手し、完全犯罪を目論む4人
の殺人者。「春は縊殺」「夏は溺殺」「秋は刺殺」
「冬は氷密室で中毒殺」。心証は真っ黒でも物証さえ掴ませなければ逃げ
切れる、と考えた犯人たちの練りに練った偽装工作を警視庁捜査一課の
海埜刑事はどう切り崩すのか?一体彼らはどんなミスをしたのか。


タイトル通り倒叙モノのミステリ連作です。事件は “完全犯罪完全指南”
に沿って緻密に計画されています。
犯行描写は細かく法医学的な内容も多く含んでおり興味深いものがありま
した。多くのミステリでの犯人の浅墓な行動を批判(得意のメタでなく)して
いたりしているところもありそこも興味深い。

謎解きはあくまで物的証拠に拘るので犯人との駆け引き部分が少ない
という事もあるのでしょうが、探偵役の造形は抑えているようです。
コロンボ、古畑、福家のようなキャラはありません。

・・・が本格推理の面白さを伝承するものとして、ぜひ作品数を増やして
テレビドラマ化していただきたい。
“完全犯罪完全指南”に関する部分は最終話のサプライズとして。

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