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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

七人の中にいる

『七人の中にいる』
今邑彩



クリスマスイヴを控え、ペンション「春風」に集った七人の客。
そんな折、オーナー・晶子のもとに、二十一年前に起きた医者一家虐
殺事件の復讐予告が届く。刻々と迫る殺人者の足音を前に、常連客の
知られざる一面があらわになっていき…。復讐を心に秘めているのは
誰か。葬ったはずの悪夢から、晶子は家族を守ることができるのか。


面白い。
招待客の中にいるだろう脅迫者を絞っていくスリラーです。
怪しいと思えばすべてが怪しく感じられていく。
いざ違うことが明確になれば怪しさも消えていく。
この繰り返しの物語ですが飽きさせなく終盤まで突っ走ります。

ここでの脅迫を受け取った側のオーナー女性については
あまり感情移入できないような突き放したような書き方なのも面白い。
(そういう背景もあるのですが)

今邑彩は短編はキレがあり、長編は練ったストリーが素晴らしい。
やはり素晴らしい作家さんです。

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大蛇伝説殺人事件

『大蛇伝説殺人事件』
今邑彩
↓画像は文庫、買ったのはカッパノベルス



島根県松江市のホテルで、画壇の巨匠・月原龍生が失踪。同じころ、
出雲大社内で男の肉体の一部が発見される。さらに島根県各地の
スサノオを祭る神社から次々と同じ男のバラバラ死体が。鑑識により
死体は月原と判明。何故、ヤマタノオロチの如く解体されたのか?
スサノオの意味は?探偵・大道寺綸子は、真相を追う!トリックと神話を
見事に融合させた巨編。


前半はこれでもかと日本神話のペダントリーが入っているが
後半はピタッとなくなる。
ミステリとしては今邑さんらしくない凡庸さ。
よくあるタイプ(そんなに読んでないですが)の
量産カッパノベルス型作品です。

どうせよむなら本作以外を読んでみてください。
面白いですよ。

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繭の密室

『繭の密室』
今邑彩



日比野功一の妹・ゆかりは帰宅途中に何者かに誘拐された。同時期に、
チェーンのかかった密室状態のマンション一室からの転落死事件が発生。
捜査にあたった貴島刑事は六年前のある事件に辿り着く。事件の真相は、
そして誘拐の行方は…?傑作本格ミステリシリーズ第四作。


前3作が切れすぎていたためか本作は小粒な印象です。
オカルト的な導入+本格のシリーズだったはずですが、オカルトの部分が
無くなり、後味の悪さだけが残るといった感じです。

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盗まれて

『盗まれて』
今邑彩



優秀なゴースト・ライターだった夫が本当の「幽霊」になってしまった!
困り果てる売れっ子作家に夫の幽霊から電話が…(「ゴースト・ライター」)。
中学時代の同級生から、十五年の歳月を越えて送られて来た手紙とは
(「時効」)。ミステリーはいつも電話と手紙によって運ばれる。
傑作推理短篇集。


何冊か今邑彩さんの作品を読んできたがいつも通りといえばいつも通り。
つまりはどれもがどんでんがえしの妙が味わえる、といったところです。
いつでもこれだけの驚きを与えてくれる、そしてそれは常に高水準とい
う作家はそうはいないんじゃないかと思いながら読みました。

幻想的な話に逃げずに常にミステリとして筋を通すこれらの作品は
やはり面白いです。真っ向勝負という感じが好きです。

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「死霊」殺人事件

『「死霊」殺人事件』
今邑彩



東京駅で拾った客を世田谷の家に届けたが、「金を取ってくる」と言った
まま戻ってこない。痺れを切らし中に入ったタクシー運転手が目撃した
のは、2人の男の死体だった。警察は直ちに捜査を開始。1階の和室の床
下が掘られており、2階の寝室には、泥まみれの女の死体が…。
その上、現場は密室状態で…。大胆・斬新なトリックが光る、
長編本格推理小説の秀作。


基本的にはアリバイ崩しをメインとしたミステリです。
しかし一筋縄ではいかないところはさすが今邑彩。
本筋の事件のほかに関係者の過去の事件も浮かび上がります。

怪奇性のある発端と合理的な解決の本格ミステリが見事に融合しています。

そして最終場面でのある登場人物が別の登場人物を評する場面、
これは心の闇を描くという事でこの部分がホラーかも。

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