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茶の間の自由 ~チャンスも経験もいらない~

ビートルズ プログレ ミステリ 近辺の話題と浅い話を繰り出します

奥只見温泉郷殺人事件

『奥只見温泉郷殺人事件』
中町信


新潟県・奥只見温泉郷の大湯ホテルは、スキーと温泉を楽しむ客で賑って
いた。そこに、運命の赤い糸にみちびかれたような邂逅があった。出版社
に勤める牛久保夫婦と千明多美子、画家の沼田秀堂と彼の愛人の夫
・佐倉恒之助、鯰江彦夫と柏原一江という人たちの出会いであった。
そして、事件が起きた。スキーバスが川に転落し、5人の死者が出たが、
多美子は絞殺されていたのだ。長篇本格推理。


中町信という作家をご存知でしょうか。

勝手なイメージとしてはまさに本作のタイトルから想起されるような
安っぽいミステリを量産する作家でした。
ところが創元推理文庫から復刻された作品を読んで吃驚。
古くからアレを駆使した作品を作っていた本格ミステリ作家でした。

もはやその著作がブックオフでもなかなか見かけないのですが、
どこへいっても必ず”中町信”はチェックしています。

そんな中、本作と『天童駒殺人事件』を見つけました。

さて、本作相変わらずタイトルが残念です。
本格ミステリファンならなおの事、知らなきゃ絶対手を出しません。
もったいないなあ。
もし創元推理文庫のように復刻するならタイトル変えてください。
第1章の「暗い邂逅」あたり使えます。
創元推理文庫ファンには第9章「凌辱の殺意」が近そうですがちょっとね。

念のため解説を先に読みましたがやはりアレです。
そんな中で読みはじめましたがアレ系のサスペンス風味に
本格謎解きが加わりやはり面白い出来でした。

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筒井漫画瀆本ふたたび

『筒井漫画瀆本ふたたび』
筒井漫画涜本ふたたび


巨匠にして天才、筒井康隆の小説を16人の人気マンガ家がコミック化した、
超絶アンソロジー・堂々の第2弾! ドタバタにSF、ホラーにファンタジーと、
いま新たによみがえる傑作名作短篇のみだれ撃ち、
めくるめくツツイ・ワールドをご堪能あれ!


【収録作品】
◆明智抄「幸福ですか?」
◆いがらしみきお「北極王」
◆伊藤伸平「五郎八航空」
◆折原みと「サチコちゃん」
◆雷門獅篭「落語・伝票あらそい」
◆菊池直恵「熊の木本線」
◆鈴木みそ「あるいは酒でいっぱいの海」
◆大地丙太郎「発明後のパターン」
◆高橋葉介「ラッパを吹く弟」
◆田亀源五郎「恋とは何でしょう」(『男たちのかいた絵』より)
◆竹本健治「スペードの女王」
◆とり・みき「わが良き狼」
◆萩原玲二「弁天さま」
◆畑中純「遠い座敷」
◆みずしな孝之「フェミニズム殺人事件のようなもの」
◆Moo. 念平「うちゅうを どんどん どこまでも」


全て原作は読んでいますが覚えているのは
ショートショートの「あるいは酒でいっぱいの海」くらいでした。

なんとあの竹本健治さんが参加しているのもスゴイ。
とりみきさんは絵といい構成といい上手いですなあ。

こうのような原作競演マンガの企画の場合
漫画家は自由に原作を選ばせているんでしょうか。
「鉄子の旅」の菊池直恵さんが「熊の木本線」ってのは狙っている?


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シングルス はっぴいえんど

『シングルス はっぴいえんど』
シングルス・はっぴいえんど

1974年の編集盤でタイトルどうりシングル集。
シングルジャケットをコラージュしたアルバムジャケットなので
当時のシングルのジャケットがわかります。

只今、アナログ盤で聴いています。
こんなの持っていたのすっかり忘れていました。

A-1. 恋の汽車ポッポ
A-2. それは僕ぢゃないよ
A-3. 空飛ぶくじら
A-4. 五月雨
A-5. 恋は桃色
A-6. 福は内鬼は外
B-1. 12月の雨の日
B-2. はいからはくち
B-3. 花いちもんめ
B-4. 夏なんです
B-5. 無風状態
B-6. さよならアメリカ さよならニッポン

A-1~4は大瀧詠一のソロ・シングルで
A-5,6は細野晴臣のソロ・シングルとなっており、
B面6曲がはっぴいえんどのシングルです。
はっぴいえんどはシングルは3枚しか出していなかったんですね。

「12月の雨の日」
アルバム・ヴァージョンと違っていました。これは忘れていました。
コーラスやギター・ソロが大きく違います。
ウィキペディアによるとシングル用に録り直していたようです。
いい曲だよなあ。

「はいからはくち」
これはアルバムとは全然違うヴァージョンで”プレはいからはくち”
といった感じ。断然アルバム・ヴァージョン推しです。

「花いちもんめ」
なんと鈴木茂作曲作品がA面です。
メロディはもちろんですが詩もよい。
”風街”感が溢れています。

ぼくらが電車通りを駆け抜けると
巻き起こる
たつまきで街はぐらぐら
おしゃれな風は花びらひらひら
陽炎の街
まるで花ばたけ


中盤とラストのギター・ソロもいい味出しています。
心地よい音色です。
ヴォーカルも鈴木さん本人で丁寧に歌っている感じでこれもイイ。

「夏なんです」
フォーキーな細野さんの名曲です。
よくはっぴいえんどの歌詞は、ですます調が多い、なんていいますが
まさにタイトルがそうなんです。

「無風状態」
このアルバムではこの順番ですが多分B面。
これも好きな曲です。細野さんの声にぴったりの地味な曲ですが
イントロのカッコよさ。ギター・ソロの渋さ。
歌詞の

マストの風をたたんで
彼は今
夜霧メリケン波止場で
船を降りる


ってところにグッときます。
そう。古いけどダンディって感じです。

「さよならアメリカさよならニッポン」
たぶんA面。
楽曲的にはともかくアメリカでもニッポンでもないという
はっぴいえんどの立ち位置として、
その後もはっぴいえんどのキーフレーズとして使われる題名です。

はっぴいえんどは、いまだCDでしょっちゅう聴いていますが
アナログで聴くとまたいろいろ味わいありますね。


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殺人犯はそこにいる

『殺人犯はそこにいる』
清水潔
殺人犯はそこにいる (新潮文庫 し 53-2)


5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、
半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか?
なぜ「足利事件」だけが“解決済み"なのか?
執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、
そして司法の闇を炙り出す――。
新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞受賞。日本中に衝撃を与え、
「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。


とても重い内容だが大変面白い。
北関東連続幼女誘拐殺人事件を追跡した骨太のルポ作品です。

「足利事件」が冤罪であることを立証していく様は異様な迫力です。
この中で、警察、検察、そしてマスコミの闇の部分が明らかに
なっていきます。
DNA鑑定というものの不確かさも描かれています。

しかし、冤罪をはらしたり司法の闇を暴くのは目的ではなく手段。
どこかにいる真犯人を追い詰めるために必要な事。

著者は丹念な取材と実地調査で真犯人を特定し、
その情報は警察に提供もしています。
ルパンに似ていたという情報から本書では「ルパン」と呼称しています。

しかし時効であること等を理由に何故か動かない警察。
冤罪事件であったなら真犯人は今も何処かにいるはず。

最終章の言葉こそが本書の重要な部分です。

何度も何度も報じたぞ。
ルパンよ、お前に遺族のあの慟哭は届いたか。
お前がどこのどいつか、残念だが今はまだ書けない。
だが、お前の存在だけはここに書き残しておくから。
いいか、逃げきれるなどと思うなよ。


本書は”文庫Ⅹ”として内容を伏せられて販売されていたことでも
話題になりました。
本が売れない時代、ましてや地味な(新潮)文庫のノンフィクション。
しかしこの本に感銘を受けたとある書店員さんが、
多くの人に読んで貰えるよう、あえて目隠し状態で販売したのが
この”文庫Ⅹ”でした。
オリジナルの文庫を、書店員さんの手書きのメッセージで埋め尽くされた
カバーでくるんでいるのですが
ここに書かれた文章にも熱いものがあります。

本ってやっぱりいいな。

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この”文庫Ⅹ”ですが、大きな話題(本好きだけ?)になったものの
その中身については解禁になるまでは、
多くの読者もメディアもブロガーの伏せていたようです。
この時代にこれもまたいい話ではないか。

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『能町みね子のときめきデートスポット』、略して 能スポ

『能町みね子のときめきデートスポット』、略して 能スポ
能町みね子
『能町みね子のときめきデートスポット』、略して 能スポ (講談社文庫)


「死にそう」なお勧めデートスポットを、能町みね子がご案内!
西高島平、吉原、野田、武州長瀬……?
謎のセレクトによる街を愉快な仲間たちと歩く。
と、なぜか必ず出現する珍スポット、なぜか起こる奇跡。
JR岩泉線を旅する番外編も特別収録。


この人の街歩きコラムはすごくいい。
能町さんの面白がり方の視点が楽しい。

どんな場所もその面白がり方や視点ひとつ変えれば楽しくなる。

今は無くなっているという横浜中村町の某そば屋さん。
行ってみたかったです。

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悪魔の手毬唄

『悪魔の手毬唄』
横溝正史
悪魔の手毬唄 (角川文庫)


岡山と兵庫の県境、四方を山に囲まれた鬼首村。
たまたまここを訪れた金田一耕助は、村に昔から伝わる手鞠唄の
歌詞どおりに、死体が異様な構図をとらされた殺人事件に遭遇した。
現場に残された不思議な暗号はいったい何を表しているのか?
事件の真相を探るうちに、二十年前に迷宮入りになった事件が
妖しく浮かび上がってくるが……。
戦慄のメロディが予告する連続異常殺人事件に金田一耕助が挑戦する
本格推理の白眉!


つい先日、4週間かけて読み進められないので一年後に再読する、
という記事を書いたばかりなのに早速再読しました。

後半の真相が見えてくるあたりから俄然面白くなってきます。
しかしやはり当初の印象と同じく

登場人物が多い、
岡山弁がわかりにくい、
展開が地味、

といった感じです。

また、

金田一耕助が現場からいったん退場、
登場人物の過去をどこかでどうやってか調査、
戻ってきて真犯人をお披露目、
その間に真犯人は覚悟の自殺、
前から怪しいと思っていたと金田一耕助のたまう、

という黄金フォーマットは本作でも健在です。

これが楽しめれば金田一ファンといえましょう。


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しかしラストのちょっとした遊びはナイスですね。

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高原のフーダニット

『高原のフーダニット』
有栖川有栖
高原のフーダニット (徳間文庫)


「分身のような双子の弟を殺しました」臨床犯罪学者・火村英生に、
電話の男は突然告白した。そして翌日、死体は発見された。
弟に加え兄の撲殺体までも……。
透徹した論理で犯人を暴く表題作はじめ、推理作家・有栖川有栖の夜ごと
の怪夢を描く異色作「ミステリ夢十夜」、神話のふるさと淡路島で火村を
待ち受ける奇天烈な金満家殺人事件「オノコロ島ラプソディ」。
絶品有栖川ミステリ全3編。


「オノコロ島ラプソディ」
出だしに前フリとして作家有栖川有栖に叙述ミステリの依頼が来る。
ということでどんな事をしてくれるかと思いきや・・・・
これはなんともヒドイというか面白いというかなるほどというか。
これはいいんじゃないでしょうか。

「ミステリ夢十夜」
???

「高原のフーダニット」
ちょっと凡庸か?

やはり傑作ばかりという訳にはそうそういかないですよね。

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